また、独自設定がありますのでその点をご了承ください。
こんにちは。イセリアです。
あれからランカと共に19番水道を渡っている途中、セキチクで別れたキョウさんから連絡が入ってきました
キョウ「もしもし、イセリア殿か。海路の方は順調に進んでいるかな?」
イセリア「はい、もうすぐ19番水道が終わり、ふたご島が見えてくるところまでやってきました。それで、どうかされたんですか?」
キョウ「うむ、実は先程グレンジムのカツラから連絡が入ってきてな、その先のふたご島から、異常な冷気が感知されたそうなのだ」
異常な冷気ですか…?
キョウ「ふたご島自体、天然の冷蔵庫と言われるくらい、普段から低温の洞穴があるのだが、今感知されている冷気は、普段の低温を遥かに越えているそうなのだよ」
イセリア「つまり…なんらかの異常が、ふたご島で起きていると?」
キョウ「察しが早くて助かるよ。本来なら、私かカツラが出向くのだが、丁度2人とも公式ジム戦が重なって動けぬのだ。そこで近辺にいるイセリア殿に白羽の矢が立ったわけなのだが…調査の方を頼めないだろうか?」
イセリア「大丈夫です。どの道、海路にはふたご島がありますし、もし、何かあれば早急に対処しなければいけませんしね」
キョウ「恩に着る…。何かあれば、すぐに連絡をしてくれ。…それと、くれぐれも無茶をしてくれるなよ?イセリア殿に危険があっては君の奥さん達や、拙者の娘に合わせる顔がないからな…」
もう、奥さんは公認なんですね…あと、ちゃっかり親バカですね…まぁ気持ちは分からないでもないですが…
イセリア「了解しました。では、これよりふたご島の調査に向かいます」
キョウ「うむ、健闘を祈るよ。ではな…(プツッ)」
さて、謎の冷気ですか…一体何が起こっているのでしょうか…?
―――――――――――――――
ふたご島洞窟入り口
そんな訳で私達は、洞窟の入り口までやってきたのですが…
オウカ「ま、マスター…これ寒いってレベルを超えてますよぉ…(ブルブル)」
オウカは草タイプだし、なおさら寒さがきついよね
イセリア「確かにね…まだ、冷蔵庫の方がいいくらいの寒さだね。となると…カリン、お願いできるかな?」
カリン「えぇ、というか他のみんなじゃ無理でしょ?」
炎タイプのカリンには自身の体温を調節して、周囲を暖かくすることができます。なのでオウカにはひとまずボールに戻ってもらい、カリンと2人で進んで行きたいと思います
カリン「出てくる野生の萌えもんも、寒さに惹かれてか、氷タイプの娘が多いわね…あ、こっちからさらに地下に行けるみたいよ?」
イセリア「だね。でも奥に行くほど寒さが増していってる…一体、この奥には何があるんだろうね?」
カリン「それを調べるのが仕事でしょ?あ、何だか少し開けた場所に出たわね…ん、ここにはちょっとした海流が入り込んでるみたいだけど…行けるかしら?」
イセリア「これぐらいならボードで行けると思うよ。冷気の原因も、この先からみたいだし…行ってみよう」
そうして、カリンと2人でボードに乗り水上を上って行くと…誰かが佇んでいた…あれは…萌えもん…?
カリン「どうやら、あの娘が原因みたいね…でもあの萌えもん…普通じゃない…」
イセリア「そうだね、見た事がない…いや、それだけじゃない…普通の萌えもんにはない、近づきがたいオーラのようなものが出ている」
そして、小島の上に佇む彼女は、近づいて来た私達に気が付いたようで…
???「…?…人の子か…。…わらわに何用じゃ?」
蒼みがかった、白銀の髪をたなびかせ、同じく白銀の色をした、王冠の様な物を頭部に着け、こちらを振り向いた彼女は…とても美しかった…
その白銀の髪と合わせたような、蒼い和服を思わせる装束、透き通った碧い瞳。そして、一番の特徴は、見る者全てを魅了し、惹きつける蒼穹の羽…
あまりの美しさに、隣にいた同性のカリンですら見惚れていた…その数秒の沈黙を破るかのように…
???「何用じゃ…、とわらわは問うておる…?」
絶対零度の氷を思わせる、その声に、ハッと我に返った私は…
イセリア「わ、私の名前はイセリア、あなたがこの洞窟を凍てつかせている者ですか…?」
???「…ふむ」
何かを値踏みするかのようにこちらを伺い…
???「凍てつかせている…というのは少々間違いがあるの…。わらわは、ただここに居る…それだけじゃ…」
居るだけでその場を凍てつかせる萌えもん…白銀の髪、蒼穹の翼…まさか…?!
イセリア「あなたは…伝説と呼ばれる萌えもん…フリーザーですか…?」
その全てを、凍てつかせるような瞳で、こちらを見ながら彼女は答える
フリーザー「ふむ…伝説、とやらは分からぬが…フリーザーと呼ばれているのは…確かじゃの」
やはりか…しかし、これが伝説…圧倒的なプレッシャー…レベルの違いなんかじゃない…存在、其の物が、全く異なる次元にいる…
イセリア「あなたが、意図して、この冷気を出している訳ではない事は分かりました。ですが、このままでは、この一帯の生態系が崩れてしまいます!」
フリーザー「それが?わらわには関係のないことじゃ…。それとも何か?…わらわに、この地を去れ、と申すか…?」
その瞬間、彼女から殺気のようなものが放たれた…っ?!
なんだこれ!?…視線だけで、殺されそうな感覚に…
カリン「イセリア!しっかりしなさい!伝説が何よ!私達の力なら、そんなやつ…っ?!」
同様な幻視をカリンも視たようだ…こうなったら、力を解放するしか…
オウカ「マスター!?」
?!オウカ?!急に出てきたら?!
フリーザー「ほう…。永き時(とき)、生きてきたが…お主のような者は初めて見るのう…」
オウカ「マスター!ここは、私が何とかします!マスターの事は、私が守ります!」
フリーザー「戯言を…お主の様な小娘に、何ができる?」
あの視線の前に、オウカもその体を震わせる…でも…
オウカ「たとえ、私の力が及ばなくても…私には仲間がいます!仲間が…家族がいるかぎり…私は負けません!」
オウカ…そうだね…。まさかオウカから教えられるなんてね…なら、私のすることは…
イセリア「フリーザーさん…、あなたの力が、生態系を壊すのなら…、私があなたを止める!」
フリーザー「ふむ…いいだろう。で、あれば、一つ賭けをしようぞ?」
イセリア「…賭け?」
フリーザー「そうじゃ。わらわは賭け事が好きなのじゃ。こう永く生きておると退屈でのう…。なぁに、簡単なことじゃ、わらわの”ふぶき”を10秒間、そちらのトレーナーが、すなわちお主が耐えられたらよい。無論、そちらの炎の小娘の加護無しで、の…それだけじゃ」
オウカ「な?!そんなの無茶すぎます!」
カリン「そうよ!只でさえ、この寒さ…それに、伝説と言われるあなたの力に、人が耐えられるはずないじゃない!そんなの賭けにならないわよ!」
そう、単なる人なら無理だ…だけど…
フリーザー「そうじゃの…単なる人の子では、1秒も経たずに凍死してしまうのう…「なら!?」…だが、それは人ならば…という前提じゃ」
この人…私の力に気が付いてるのか…?
フリーザー「そなたは人の身でありながら、その内に、何か特別な力を秘めておる…。それが見抜けぬ、わらわではないぞ?…それにわらわは賭けと言ったのだ…そなたが、耐える事ができるのならば、わらわの事を好きにするがよい、連れて行くも良し、奴隷にするも良し…全ては、そなたの意のままに従おうぞ?」
イセリア「…分かりました「イセリア?!」「マスター?!」…これは彼女からの試練…、ならばそれに、応えないわけにはいかない。…大丈夫、なんとかなるから…ね?」
カリン「イセリア…分かったわ。でも危ないと判断したら、すぐに助けに入るからね!」
オウカ「マスター…死なないで下さい…私は、私は…。いえ、マスターを信じます!」
イセリア「ありがとう2人とも…。さぁフリーザーさん…あなたの力に、本気で応えます!」
そうして、私からも同様のプレッシャーが放たれる
フリーザー「ふっ…やはり見込んだ通りじゃ…。面白い!では、楽しい宴を始めようぞ!」
そうしてフリーザーから放たれる”ふぶき”…全てを凍てつかせるその極限の冷気が私に襲い掛かってくる
イセリア「ならば、こちらも!…”オーバーヒート”!」
対するこちらは、体内から膨大な熱量を放出する。しかし、やはり伝説…普通の氷なら軽く溶けるはずの技で、相殺…いや、むしろ押し負けてる…ちっ…これは…きついね…
フリーザー「どうした?まだ、5秒しか経っておらぬぞ?諦めるか?人の子よ?」
イセリア「そんなわけ…っ、ないでしょ!もっと、もっと力を!」
そうして、永遠にも感じられる10秒を、なんとか耐えきる…
フリーザー「…10秒。よくぞ保ったの…人の子…、いや、我がヌシよ?賭けはお主の勝ちじゃ。わらわのことは、煮るなり焼くなり、好きにするがよい」
よかった…伝説に…認めて貰えた…
イセリア「…なら、私の…家族になってもらえませんか?伝説の萌えもんとしてではなく、1人の家族として…ね?」
フリーザー「くふふ…好きにするがよいと言ったぞ。しかし主も、相当に物好きじゃの…普通なら、戦力にするなり、奴隷にするなりするじゃろうて…しかし、家族か…それもまた面白いのう。しからば、家族として、今後ともよろしく頼むぞ?わらわのヌシ様よ?」
イセリア「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。あと…いつまでもフリーザーさんだと、家族って感じがしないので、良かったら名前を教えて貰えませんか?」
フリーザー「ふむ…名前か…。わらわの名を答えるのも久しき事よ…。わらわの真名は”ミオ”幾星霜…よろしく頼むぞ、ヌシ様」
そうして、私達はふたご島の異変を解決し、新たな家族、フリーザー…ミオさんを迎え入れました
次の目的地はグレンタウン…まだ見ぬ土地に…どんな出会いが待っているのか…楽しみです
…-To Be Continued-
――――――――おまけ―――――――――
その夜
グレンタウン萌えもんセンター宿泊施設にて
ん…なんだろう。布団の上から何かに乗られてる感じが…?
と、目を開けてみると、そこには裸のミオさんが…?!?!?
イセリア「って、ミオさん?!何でこんな時間に私の部屋に?!というか何で裸なんですか?!」
ミオ「騒々しいぞ…ヌシ様。ふむ…なぜ?と問われると、家族としての営みをする為にきたから、なのだがのう?」
イセリア「営みって…なんで急に?」
ミオ「くふふ…異なことを言うのう。家族になって欲しいと言ったのはヌシ様ぞ?…家族とはツガイ…尊き絆で結ばれたもの…。その契りを、結びに来ただけのことよ。とはいえ、わらわもこういう…その、事に及ぶのは初めての、生娘ゆえ…優しくしてくれると助かる///」
頬を赤らめ、恥じらうミオさん…
とてもじゃないけど、洞窟内で対峙した、伝説の萌えもんとは思えない可愛らしさが…
イセリア「い、いえ、私が言ったのはそういうことじゃなくて…「それとも…」…?」
ミオ「それとも…裸を曝け出すよりも恥ずかしい…生涯の伴侶にしか呼ばせぬ、わらわの真名を幾度も呼んでおいて…今更それはなかろう?ともすれ…わらわの相手は嫌かのう?確かに、わらわは…お主の、他の女子達に比べたら貧相な身体じゃしのう…」
少しだけしょんぼりとするミオさん…
そんなことはない…透き通るようなミオさんの身体…さながらガラス細工のように美しく、触ると壊れてしまいそうなくらい綺麗な肌…
本人は貧相と言っているけど、決してそんなことはない。むしろその細さは、彼女の美しさをより一層引き立たせている…
イセリア「…ミオさんはとても綺麗です。それこそ、私には勿体無いくらいに…」
ミオ「そうか、ヌシ様に気に入って貰えて何よりじゃ。ならば、良かろう?ヌシ様も立派な”おのこ”のようじゃしのう…くふふ♪」
?!///…それは、ミオさんみたいな綺麗な人から、裸で迫られたら普通はそうなりますよ!
ミオ「まぁ、ヌシ様は奥手のようじゃからの…わらわの方から、させて貰おうぞ………んっ…」
そうして夜は更けていく………
翌朝、起きてこない私を心配して、部屋に入ってきたカリンと、もう一悶着あったのは別のお話です
―――――――おまけ終了――――――――