一途な彼女と私の旅   作:桔梗楓

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今回はリーグ戦、前夜の話になります。
また、独自設定がありますのでその点をご了承ください。


萌えもんSS59話ーセキエイ高原

こんばんわ。イセリアです。

 

私達はチャンピオンロードを抜け、現在萌えもん協会のカントー、ジョウトの総本部…セキエイ高原にいます

 

ここでは日夜、萌えもんトレーナー育成や、地域の警備体勢、道路環境の整備など、幅広い運営がされています

 

そして、全ての萌えもんトレーナーの頂点、リーグチャンピオンを決める戦いも行われる会場で、この戦いはカントー、ジョウトの全地域にTVで中継されるそうです

 

このチャンピオンを決める為には、各地域のジムリーダー全てから認められた上で、その上位に位置する四天王を全員倒すことで、晴れてチャンピオンとなり、殿堂入りリストとして、歴代チャンピオンに登録されるそうです

 

なお、歴代チャンピオンには、オーキド博士や、グリーンさん、ブルーさんもいるそうです

 

ちなみにロキちゃんもこちらに来ている筈なのですが…もう挑戦したのでしょうかね?

 

しかし、それゆえ難易度も高く、四天王の情報は開示されておらず、その場の状況判断能力と、パーティーのバランスが要求されます

 

チャンピオンロードを抜けた私達は、翌日にリーグ戦の申し込みをし、その日はリーグの宿泊施設にて休むことにしました

 

――――――――その夜―――――――――

 

リーグ戦を明日に控えた私は、珍しく興奮して眠れず、夜風に当たりに外に出ていました

 

イセリア「うーん、やっぱり高原だけあって空気がきれいですね。でも、ようやくここまで来れた…カントーに…マサラタウンに来たころは、まさかここまで来れるなんて思いもしませんでしたからね…」

 

すると、後ろから誰かが来る気配がして…振り返ると…

 

オウカ「あの…マスター、一緒に風に当たってもいいですか?」

 

イセリア「どうぞ…オウカも緊張して眠れないのかな?」

 

オウカ「私もってことはマスターもですか?」

 

イセリア「うん。そうだね、マサラタウンから旅立って、まさかここまで来るなんて思いもしなかったからね…流石に緊張するよ」

 

オウカ「私もです…研究所から旅立って…、色んな場所や萌えもんに会って…楽しいこと、辛いこと、悲しいこと…色んなことがありました。それも全部マスターのお陰です。私を選んでくれて…本当にありがとうございました!」

 

オウカにとっては研究所の世界が全てだったからね…でも

 

イセリア「オウカ、その言葉はまだ早いよ「…??」…私達はまだ、リーグに着いただけ。明日の戦いに勝って、チャンピオンになる…それが目的でしょ?」

 

オウカ「マスター…そうですね…。私…がんばります!みんなの為に、マスターの為に!」

 

イセリア「うん。一緒に頑張ってリーグを制覇しようね」

 

すると、オウカが急に俯いて…

 

オウカ「……それと、ですね…マスターには、もう一つ伝えたい事があって…ですね///」

 

もじもじと…何かを言いあぐねているオウカ……そして、少しして、意を決したかのように顔をあげ…深呼吸をして

 

オウカ「私、オウカは!マスターのことを1人の男性として愛しています!最初は兄の様に思っていました…。でも、一緒に旅をして、それで私は気付いたんです、マスターの事が大好きだって!……マスターには、カリンさんやカスミさんみたいに素敵な彼女さん達がいます…でも、それと同じくらい…ううん、それ以上にマスターの事が好きです!だから…私とお付き合いして下さい!」

 

今までため込んだ感情が堰を切ったかのように、その気持ちを、私に伝えてくるオウカ…

 

そして、目を瞑り俯いているオウカを、私は…

 

イセリア「オウカ…ありがとう。でも私はもう人でも萌えもんでもないんだよ?これから色んな事に巻き込まれるかもしれない…「それでも!」…オウカ?」

 

オウカ「それでも!私は、マスターが好きなんです!人だとか萌えもんとかじゃない、ただ1人の、あなたの事を好きになったんです!…色んな事に巻き込まれても…私が、今はまだ、足りないかもしれません…ですけど!マスターの事は、絶対に守ってみせます!」

 

そっか…なら、私もこの子の…ううん、オウカに応えてあげないとね…

 

イセリア「オウカ…目を瞑って…」

 

オウカ「マスター…?はい…」

 

そうして、目を瞑ってくれるオウカ…私は

 

イセリア「んっ…」

 

オウカ「んっ?!…んぅ…」

 

ぴくっと体を震わせるオウカだったけど私のしたことが、分かったみたいで直ぐにその身を任せてくれた

 

イセリア「ん…ぷはっ…。オウカ…これが答え、私もオウカの事が好きだよ。最初は妹みたいなオウカだったけど…シオンタウンで、その心の強さを見せてくれて…タマムシジムでの修行の時に、何度もオウカと心を通い合わせて…その純粋な心に、私も惹かれたんだ…こんな私で良ければ、これからもよろしくね、オウカ?」

 

オウカ「ふぇっ…嬉しい…マスターが…私…とっても嬉しいです…ひっく…。…あはは…嬉しくても…ぐすっ…涙ってでるんですね…」

 

そうして、暫くオウカと夜風に当たった後、明日に差し障るといけないからと言って先に戻ってもらいました…

 

さて…

 

イセリア「聞いてたんでしょ?カリン?」

 

すると影の方からカリンが出てきました

 

カリン「気付いてたのね…。まぁ、あの子もようやく自分の気持ちに素直になってくれて、私としても嬉しいわ」

 

イセリア「反対は…しないんだね…?」

 

カリン「前にも言ったでしょ?あなたが選んだなら、私は反対しないって…それに、あの子の気持ちも知ってたからね」

 

イセリア「そっか。ありがとね…カリンにも色々と苦労をかけたよね…」

 

カリン「今更でしょ?こっちに来て、何人の女を落したと思ってるのよ?」

 

イセリア「まぁ…カスミから始まって、エリカさん、ナツメさん、ミオさん、タマキさん…そして、オウカ…うん。我ながら節操無しって言われても仕方がないね……呆れた?」

 

カリン「はぁ…ある意味呆れるわ…(他にもあなたに惚れてる子もいるのに…鈍いわね)。まぁ好きにしなさい。一番最初にあなたから告白されたのは私なんだから…ね?」

 

イセリア「そうだね、カリンに最初に告白して…そこから私達の関係は始まったんだよね…」

 

カリン「もう3年くらい前になるのかしらね?サヤ姉さんのお陰で私も素直になれたし…ふふっ♪あの時のあなたの言葉、とっても嬉しかったわ♪」

 

イセリア「まぁ、自分から告白したのって後にも先にも、あの時だけだからね…///」

 

自分でも珍しく照れてるのが分かる…

 

カリン「ねぇ、あの時の言葉…もう一度聞かせて貰えないかしら?」

 

イセリア「流石にそれは恥ずかしいんだけど…「オウカには言ってたのに、私には言ってくれないのね…くすん」…あぁもう…それはずるいよカリン…。なら、もう一度、ううん…カリンが…フラムが不安に思うなら何度でも言うよ…”私…イセリアは、あなたの事を愛しています…。最初は一目惚れだったけど…、あなたの性格、優しさ、強さ…その全てに惹かれました。あなたと一緒にいると、とっても幸せになれる。だから、私とお付き合いして下さい”……あぁ…我ながら歯の浮くような言葉を言ってしまったね…カリン…答えてくれると嬉しいんだけど…?」

 

カリン「うん…やっぱり、あなたの口からそう言ってもらえると、嬉しいわ…答えはもちろん…”私も、あなたの事が好きです。女性みたいな見た目も、自分を犠牲にする優しさも、誰かの為に怒れる心も…全部愛しています。だから…こちらこそ、よろしくね”って…これ、ホントに恥ずかしいわね///」

 

イセリア「カリン…目を瞑って…んっ…」

 

カリン「ん…やっぱりこれ、落ち着くわね……。イセリア、明日は絶対に勝ちましょうね」

 

イセリア「うん…絶対に勝とうね。カリン」

 

そうして、2人は肩を寄せ合い…笑いあいながら夜は更けていくのでした

 

明日はリーグ戦…絶対に負けられないです

 

 

 

…-To Be Continued-

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