ようやく長かったテスト期間もおわり、はれて夏休みです!
これからは頑張ります!…って何回も言ってる気がするケド。
とにかくどうぞ!
雄二side
俺たちはミーティングのために屋上にきていた。面子は…まあ言わなくてもわかるだろう。
澄みきった青い空に心地よい風。昼寝にはもってこいのこの天気。
しかしこんな絶好のロケーションにも関わらず不満なことが一つ。
明久がこない。
元を正せば試召戦争はお前が言い出したんだろうが!なぜ本人が来ないんだよ!
まったく、明久のヤツ。いったい何処で何をしているんだ?さもないと処刑するぞ?
『さ、坂本!』
と考えていると不意に一人の生徒が入ってきた。もちろんFクラス。
名前は確か…武藤だったか?
「どうしたんだ?」
武『それが、…よ、吉井が…』
「明久がどうしたんだ?」
武『吉井が…倒れたと思ったら、急に消えやがった!』
全『はあっ!?』
…どういうことだよ。は?消えた?
周りの奴等も皆一様に驚いた顔をして…いないヤツガイル。
「おい、神谷。これはどういうことだ」
「…ナンノコトカナ?」
「とぼけてんじゃねえよ。何か知ってるんだろ?」
「ウグッ」
そう、神谷姉弟。こいつらはそのことを聞いた瞬間『ああ、なんだ。またあれか』なんて顔をしていた。
「で、どういうことなんだ?」
伊「まあまあ。とりあえず別に死ぬ訳じゃないから、落ち着いて」
姫「死ぬ訳じゃない、ってことは怪我をする可能性はあるってことですか!?大変ですよ!」
詩「だから落ち着いて。ちゃんと話すから」
☆
伊「さて、どこから話そうかな」
あのあと、とりあえず武藤は追い払って盗聴機類がないことを確認すると、ようやく神谷は口を開いた。
伊「とりあえず、いまから言うことは紛れもない事実だ。誇張も、改竄もしてない。まあ、それを信じるか信じないかは勝手だ」
「わかった。続けてくれ」
伊「ああ。まず結論から言うが、明久は今は、無事だ。これは保証する」
美「今は、ってことはそのうち危なくなるかもしれないの?」
伊「まあいつも大丈夫だし、今回も飄々と帰って来るだろう」
美「帰って来るってどこから?」
「それにどれくらいで帰って来るんだ?」
そこが重要なんだ。そうでないと作戦も立てるに立てられない。
その問いに対して神谷は一拍、間をおいてから、
伊「明久はいま、地獄に」
?「やっほー皆。帰ってきたよー」
全『!?』
気がつくといつの間にか神谷にもたれ掛かるように『それ』はいた。
一体『それ』は誰なのか、それよりもどこからどうやって来たのか、いつからそこにいたのか、どこまで話を聞いていたのか、そもそも聞いていたのか、俺たちの知っているヤツなのか…。
そんな質問だけが頭を駆け巡り、質問はおろか、まともに言葉を発せなくなっていた。
「どうしたんだい、皆。鳩がガトリングガン喰らったような顔して」
ガトリングガンじゃなくて豆鉄砲だろ、という突っ込みを入れるヤツは誰もいない。というか入れられない。それほどまでに驚いていた。
ようやく顔を見せた『それ』は、身長も体格も髪の形も着ている服もどこをとっても吉井明久、その姿。しかし中身は全く別の人物ではないかと思うくらいちぐはぐな『モノ』だった。
雄二sideout