やはり俺がこの終末世界を生き延びようとするのは間違っている。   作:きょうポン酢

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第十一話

俺は全員に雪ノ下家へ向かうべきだということを提案した、しかし帰ってきた反応は様々であった

 

葉山「比企谷...お前は雪ノ下家を目指すべきだと言うんだな...?」

 

優美子「ヒキオ...あんた本気で言ってんの?」

 

結衣「優美子...」

 

優美子「あーし達はやっとの思いでこの避難所に逃げてきたんだし、雪ノ下家を目指すって事はあーしらに外へ出て奴らと戦えってことでしょ」

 

優美子「外へ出るって事は死ぬかもしれないってことだし」

 

八幡「...」

 

三浦が俺に言葉を投げかける、俺は何も言うことが出来なかった

 

姫菜「ヒキタニくん、私たちが動かなくてもいいんじゃないかな?」

 

姫菜「この情報を誰かに伝えてさ、国でも自衛隊でも良いよ?その人達に任せれば良いと思うんだよ、黒幕でも何でもね?ワクチンだって出来るまでさ、私たちが出来ることをしようよ」

 

海老名は俺に訴えかける、それは修学旅行で見た様な一切の感情が感じられない表情であった、彼女は変わらない事を望んでいるのだろう、自分を変えず、周りも変えようとはしないのだ

 

八幡「海老名...お前はまた変わらない事を望むんだな?」

 

姫菜「...」

 

今までの世界ならその考えはごく有りふれたものであっただろう、人は変われると言うが自ら変わらないことを望む人たちもいる 変わらないことはハッキリ言って楽だ、自分を変えず周りに合わせて生きればこれほど楽なことは無いだろう

 

けど...けどな...

 

八幡「この世界では変わらない事は死に向かう事と同義なんだよ、変わらないのは楽だよな?何故そんなことに気付いたのかって?"本当に良い世界だったよな前の世界はさ"、失って初めて気付くことだってあるんだよ」

 

由比ヶ浜結衣はこんなになる前の世界でも変わる事を望んだ、自分を変えてでも手に入れたいものがあったからだ 雪ノ下雪乃は変わりたいと願っていた、姉の様になりたい、そう望んでいた彼女は自分というものを見失っていた、だから彼女は自分というものを探し、自らを変えたいと苦悩していたのだ

 

八幡「変えることは怖いだろう、変えられてしまうことは不安だろう」

 

姫菜「比企谷君...」

 

八幡「それでも俺は自分からは変わらない、でも...変えたい、変えられたいと思えるようになったんだ」

 

あいつらのお陰なんだ、俺はあいつらと過ごす中で、以前では考えない様な事を考えている、これもあいつらに変えられたということなんだろうな

 

雪乃「変わらなければ前に進めないと言ったわね、この言葉に続きを加えるわ」

 

雪乃「変えられることで"前に進める"こともあるわ」

 

海老名はゆっくりと顔を上げて俺を見据える

 

 

 

 

姫菜「私も比企谷君に変えて欲しくなったかも」

 

海老名姫菜は変えられることを望んだ

 

 

 

 

 

 

俺たちは隠し部屋に銃を隠した後、思い思いに各自の時間を過ごしていた

 

 

材木座「まさか貴様があれほどはっきりと意見を言うとはな」

 

材木座はメイスの手入れをしている様だ

 

八幡「別に...なんとなくだよ、黒歴史みたいなもんだ、気付いた時にはもう出来上がってんだよ」

 

八幡「お前は黒歴史の塊みたいな奴だよな」

 

材木座は急に立ち上がり、メイスを素振りし始めた

 

材木座「我は誇りを持ってこの剣豪将軍を名乗っている、誰かのためなどでは決して無い、我は我が生涯に一辺の悔いを残さぬ様生きているのだ!!」

 

八幡「お前の場合は名言じゃ無くて迷言だな」

 

材木座義輝といえど迷うこともあるのだろう、迷いながらも自分に対してはどこまでも誠実でいる

 

八幡「本当に...黒歴史だよな」

 

俺は立ち上がりついさっき見つけたマックスコーヒーを啜る、甘い...やはりこんな世界でも、マックスコーヒーは変わらずに甘いようだ

 

 

 

 

今俺たちは雪ノ下家に向かうための会議をしている

 

静「雪ノ下家に向かうにあたり何か準備するものはあるかね?」

 

雪乃「それよりも誰が行くのかを先に決める方が良いと思います、流石に全員で行く必要は無いのではありませんか?」

 

八幡「それもそうだな、全員に意見を聞きたい、外に出ることに反対の奴はいるか?」

 

優美子「あーしはやっぱり怖いし... 避難所に残るよ」

 

姫菜「私も避難所に残ろうと思う、私にしか出来ない事があると思うの」

 

戸部「俺も残るべきっしょ〜、海老名さん残してどっか行けないっしょー!」

 

姫菜「戸部っち...」

 

沙希「あたしは行くよ、事件の真相を暴いてこんな事をしやがった奴をとっちめてやるんだ」

 

戸塚「僕は残ろうと思う!避難所の皆を放ってはおけないよ!」

 

材木座「我も残ろうではないか!砦を守るのも将軍の務めであろう!!」

 

津田「俺も残ろうと思う、今避難所を纏めているのは俺だからな」

 

留美「私は八幡と一緒に行く」

 

小町「生まれた時は違えども、死ぬ時は一緒だよ!お兄ちゃん!今の小町的にポイント高い!」

 

いろは「せんぱいのいるところにこの一色いろはありです!」

 

結衣「あたしはヒッキーの隣に居るからね!」

 

雪乃「比企谷君は私がいないと全然駄目だものね」

 

葉山「うっ」

 

ーーーーはーーーーーへーーーーーわー、ーーーーーはーーーーーーーーーーだ

 

葉山「...?」

 

八幡「葉山はどうするんだ?」

 

葉山が頭を抑えている

 

葉山「俺も......付いていくことにするよ、雪ノ下家とは少なからず関係があるからね」

 

優実子「隼人...」

 

葉山「そんな顔しないでくれ優実子、殺されに行くわけじゃないんだ、全てが終わったらここに戻ってくるよ」

 

静「全員の意見が出た様だな」

 

八幡「ええ、雪ノ下家へ向かう際には近接武器と銃を持っていきます、普段は近接武器を使いなるべく音を出さない様に、追い詰められる状況になったら銃を使うこともやむを得ないでしょう」

 

雪乃「移動はどうするのかしら?」

 

八幡「俺たちが総武高校からの脱出に使ったマイクロバスに乗って行こうと思う、あれなら大人数での移動には持ってこいだろう」

 

静「我々がマイクロバスを回収しておいた、燃料の補充と点検はすでに終わっている」

 

八幡「雪ノ下家への移動だけで無く、目的地に向かうに当たりまず一つ目に、避難所のマニュアルを見て手に入れた彩煙弾を使うことにする」

 

結衣「さいえんだん??」

 

雪乃「由比ヶ浜さん、彩煙弾というのは煙幕を発生させる弾のことよ、古くから煙は信号を伝える手段として用いられていたわ」

 

八幡「この合図は正午に行う事にする、色は緑、黄、赤、黒がある、それぞれの色の意味を覚えておいて欲しいんだ」

 

八幡「緑は周囲の安全を確認、目的地へ向かう、黄は危険があるが、状況を切り抜け次第目的地へ向かう、赤は危険があり身動きが取れないもしくは他の者に救援を要請する、黒はここもしくは煙幕の向く方は危険、もしくは危険が迫っている、直ちに回避せよだ 黒の煙幕は対象の方へ斜め60度で撃ってくれな」

 

八幡「そして連絡手段として無線機を使うことにする、これは避難所においてあったもので500m以内なら通信を行うことが出来る」

 

静「なるほど、煙幕で信号を周囲へ出し、無線機でやり取りをすると言うのだな」

 

八幡「これは目的地へ向かう場合のみ適用することにするからよろしく頼むな」

 

小町「信号拳銃と無線機はそれぞれ四つあるみたいだね!」

 

いろは「これがあれば離れ離れになっても大丈夫そうですねー」

 

静「会議はここまでにしよう」

 

話はひと段落ついたみたいだな、すると何やら避難所の住民の方々がざわつき始めた

 

男「おい...あの子ヤバいんじゃないのか...!武器を持ってないみたいだぞ!」

 

女「私津田さんに知らせてくる!」

 

女性が俺たちの方へ駆け寄ってくる

 

女「女の子が!避難所の前に!」

 

津田「何だって!?すぐに助けに向かおう!!」

 

静「我々も向かうぞ!」

 

俺たちは武器を持ち、避難所を出る

 

???「イヤ!来ないで!!」

 

いろは「あれは...めぐり先輩です!めぐり先輩が奴らに囲まれています!」

 

材木座「ダニィ!?」

 

葉山「城廻先輩だって!?」

 

城廻「誰か!誰か助けて!!」

 

 

それは必死に奴らから逃げている城廻先輩であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「我々はここに平等を誓う!この世界を真の平等の世界へと導くのだ!!」

 

???「利益は全ての者に平等である!!」

 

???「皆の者!真の平等は我らに!!」

 

???「ウオォォー!!」

 

???「我らに!!」

 

???「我らに!!」

 

???「我らに!!」

 

 

 

 

 




今回も読んでいただきありがとうございます。
城廻めぐりの運命は如何に。
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