ソードアート・オンライン ロストオブメモリー   作:myo-n

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一話

 ――――ソードアート・オンライン、通称SAO。

 茅場晶彦が発明した世界で初のVRMMORPG。

 ナーヴギアによるフルダイブを可能とするバーチャルリアリティ技術を搭載したそれは世間のゲーマー達を沸騰させた。

 SAOの発売日、発売する店頭には大勢のゲーマーが集まった。

 ゲーマーが買うのはSAOのソフト、値段は高いがそれでも買いたいと思う人間は絶えなかった。

 しかしナーヴギアを買わなくてもSAOをプレイできる人間はいた。

 それはSAOのβ版のテスターとして当選した1000人のプレイヤー達だ。

 彼らには当選後、自宅にナーヴギアとソフトが送られている。

 

 俺―――下村一樹もβ版のテスターに選ばれた人間の1人である。

 当選したときは喜びのあまり気を失いそうになった話は置いとくとして。

 

「………よし、やるか」

 

 目の前のナーヴギアを見つめながら呟く。

 

 このゲームをするために家庭内で俺がやる事は今日は全てやった。

 ご飯は早めに食べたし明日の予習に風呂洗いと姉と妹の食事も作っておいた。

 やれる事はやった、だから思う存分このゲームに没頭できる。

 しかし俺は高校1年生、明日も学校があるので10時頃にはログアウトするつもりだ。

 

 ヘルメットみたいなナーヴギアを被り電源を入れる。

 そして自室のベッドに横になり、目を瞑り深呼吸する。

 

「すぅ…はぁ……行くぞ。リンクスタート!!」

 

 大きく叫んだその言葉により俺の意識は体から離れる。

 目の前に色々と画面が現れては消える。

 そして最後に出てきた画面を操作する。

 最後の画面とは名前を設定するところだ.

 当然、本名を書くわけにもいかないのでβ版からの名前を使う。

 

 【Prayer Name:SIKI】

 

 設定を終えると終了のボタンを押す。

 すると、脳内にアナウンスが響く。

 

 Welcom a Sord Art Online

 

 その声が終わると俺の視界は町の中に変わった。

 

「おぉ…!」

 

 町中を歩いている大量のプレイヤー。

 β版の時とは比べ物にならないほどの数だ。

 

 しばらく町中を歩く、やがて我慢できなくなって走り出す。

 目的地は外、俺はβ版のテスターなので効率のいい狩場を知っている。

 ちなみに外に向かって走っている途中、俺と同じであろうβ版のテスターが別のプレイヤーに絡まれているのを目撃した。

 せっかくなので走りながら絡まれているテスターに視線を集中させる。

 すると視線を集中させたテスターに緑のHPバーが表示される。

 そしてHPバーの上にプレイヤー名が表示されているのでそちたに目を移す。

 

 名前は…Kiritoか、何かのクエストで協力する時が来るかもしれないから一応覚えておこう。

 隣にいるおっさんは…別に見る必要もないか。

 

 そう思い町の外へと駆けていった。

 

 

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