とある不幸少年と幸運の剣士   作:魂魄木綿季

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とある不幸少年と幸運の剣士 過去編〜白井黒子〜

数年前 学園都市 第七学区

?「〜♪♪」

上機嫌で歩く小学生くらいの少女

 

固法「随分機嫌がいいわね?」

その隣を引率の先生のように歩く中学生くらいの女性

 

?「えぇそれはもう!嬉しくて嬉しくて」

 

固法「LEVEL2からLEVEL3だもんね。嬉しくてたまらないわよね

でも、力に溺れてはダメよ。慢心もダメ

特に貴女は猪突猛進気味なんだから。ね、白井さん」

 

白井「えぇ心得ております。

私達《風紀委員》は生徒の模範となるべき。ですもの。」

 

固法「それが分かっているなら命令無視はしないで欲しいんだけどなぁ」

 

白井「うっ。そ、それは...」

 

固法「ま、そこはこれからに期待するとするわ。

そうだ!それならパトロールもそろそろ終わりだし、

このあと何か甘い物でもご馳走するわ。

白井さんの昇格祝いにそうね...駅前のケーキ屋さんでどう?」

 

白井「そ、そんな別にそこまで気にして頂かなくとも...」

 

『助けてください!!』

 

白井「!?」

固法「!?」

 

『私を助けようとしてくれた人が私の代わりに不良たちに!!』

 

『お願いします!!相手は8人もいるんです!!誰か!!』

 

 

数分後

?「あ、あの本当に良かったんですか?」

 

白井「なにがですの?」

 

?「いえ、さっきの人だけで...」

彼女の言いたい事はこうだ

『2人共風紀委員なんだから2人で行けばいいんじゃ』

 

白井「安心しなさいな。私の先輩は不良の10人や15人程度、瞬殺ですわ

それに、こうして貴女を護衛しながら待機するのもしっかりとした

風紀委員の職務ですもの。」

 

?「ほへぇ...」

 

白井「...例えの話ですわ。

もし今私たちがいる通りに貴女を襲った不良の仲間がいる場合、

もし私達が2人共路地裏に向かってしまったなら、えっと...」

 

?「あ、すみません!初春です、初春飾利。」

 

白井「失礼しました。風紀委員の白井黒子ですの。

話を戻しまして。初春さん、貴女はこの場に1人になります。

そうなってしまえば貴女は一瞬で拐われてしまうでしょう?

そういう事にならないように私がこうしt...どうしましたの?」

 

初春「す、すみません!白井さんって私と同じくらいなのに頭がいいなぁってかっこいいなぁ風紀委員。」

 

白井「ま、まぁそういう事ですわ//」

 

初春「あ、照れてるんですか?」

 

白井「照れてなんかいませんの!!」

 

―――――――――

 

数日後 第七学区 病院

白井「では、あの人はあと数日で退院と」

 

冥土帰し「あぁ。幸いにも今回は打撲と打ち身だけだったからね。

普段は一週間は入院するから今回はむしろ拍子抜けだったよ?」

 

白井「それにしても今回に普段とは...

まるであの人が頻繁に入院しているような口ぶりですわね」

 

冥土帰し「それが当たらずとも遠からず。

彼ほど医者泣かせの患者はいないよ。

骨折や脳内出血での入院なんて頻繁な出来事だからね。

彼ほどの患者なら専用に病室を一つ用意しようかと思ってるくらいだ」

 

白井「はぁ。あなたも苦労してるんですわね。」

冥土帰しとの会話を切上げ診療室を後にする

 

 

病院 中庭

そこにはブランコに乗る幼稚園くらいの女の子と

「おにいちゃん!もっとつよくおして〜」

 

その少女のブランコを押すツンツン頭の少年

「無茶言うなってお兄さんは片手しか使えないんだぞ?」

 

女の子「だって〜」

 

「お兄さんはな。君の事が心配なんだよ。」

ブランコをとめて話しかける

 

女の子「え?」

 

「お兄さんが強く押したら君が落ちて怪我しちゃうかもしれないだろ?

お兄さんは君が怪我をするのはやだなぁ」

 

女の子「おにいちゃん...分かった。ゆっくり押してね!」

 

「ごめんな。ありがとう。」

オーダー通りにゆっくりと押し、自然と笑みをこぼす...

 

白井「貴女。もしかしてロリコンですの?」

しかしそんな空気を一瞬にして凍らせた

 

「あれ?たしか風紀委員の...黒井白子さん?」

 

白井「白井黒子ですの!し・ら・い!!

これで会うのは3度目ですしそろそろ覚えて欲しいですの。」

 

「悪いな。ところでなんか用か?」

上条はブランコの少女に手を振り、こちらに駆け寄ってくる

 

白井「ところでって...まぁいいですわ。本日はただのお見舞いですの。」

手に持っていた菓子の入った袋を渡す

 

「とと。悪いな気を使ってもらっちゃって」

 

白井「別に気にしたくてもいいですわ。

体の方は大丈夫ですの?」

 

「あぁ、ここの病院にさえくればな。と、立ちっぱなしもなんだし

あそこのベンチで話そうぜ。」

 

白井「えぇ。それでは」

そこから2人は他愛のない話を続けた

 

―――――――――

 

「っと、もうこんな時間か白井さん、そろそろ起きてください」

ベンチに座りながら眠っていた少年は目を覚まし携帯で時間を確認すると

自分の膝を枕にして寝ている少女に声をかける。所謂膝枕だ

 

白井「...〜〜あなたは、かみじょーさん。・・・ッ!!////」

うっすらと目を開け上条の姿を確認すると『空間移動』で離れる

 

「あのぉ〜白井さん?そんなに拒絶されると悲しくなっちゃうなぁと...」

 

白井「あぁあぁあなた!寝ている私に何を!!////」

懐から鉄杭を取り出す

 

「なぁッ!?ちょっと待て!俺は何もしてねぇよ!!」

 

白井「そのような虚言が私通じるとお思いですの!?////」

 

「わわ分かった!

土下座でもなんでもするから許してください白井様!!」

 

白井「黒子ですの!!」

 

「へ?」

 

白井「黒子で、いいですの。親しい方にはそう呼ばれてますし

貴方にもそう呼んでもらえると嬉しいですわ」

 

「あ、あぁ。分かったよし...黒子!」

改めて名前呼びをされた白井は機嫌を良くし、歩いていった

 

―――――――――

 

数分後 病院付近の大通り

『黒子で、いいですの。親しい方にはそう呼ばれてますし

貴方にもそう呼んでもらえると嬉しいですわ』

 

白井「うがぁぁぁぁ////なぜ!私はあのようなことを!!////」

顔が紅潮するのが嫌でもハッキリとわかる。恐らく茹でたこ等とは

比較対象にならないほど今の自分の顔は赤くなっているはずだ

 

『あ、あぁ。分かったよし...黒子!』

―黒子――黒子――黒子――黒子―

白井の頭の中は先程まで一緒にいた

青年のことで既にいっぱいいっぱいだった

嫌でも彼の読んだ自分の名前が頭の中をリフレインし続ける

 

白井「......まったく。私にこのような感情を与えて...//

本当に、この街は退屈しませんの」

いくらか落ち着いた白井は空を見上げる。

今の自分と同じくらい赤くなった空を

 

Pipipipi!!...

上着のポケットに入れていた携帯電話が着信を告げた

 

『あ、白井さん?非番のところ悪いけどセブンスミスト付近で喧嘩よ。

現場へ行ってもらえないかしら。』

 

白井「えぇ。もちろんですとも、固法先輩」

通話を切ると同時に先程までいた病院へ再度振り返る

あの殿方は今、何をしてるでしょうか。

傷の具合を診てもらっているのか。

それとも自分の病室で暇を持て余しているか。

怪我をしているのを承知で事件に向かう私を追いかけるか。

 

今度は視線を進んでいた方向に向ける

―私にとって貴方はヒーローですの。―

危険を顧みず初春を助けたヒーロー白井の理想とする

ヒーローのあり方

 

―それならばヒーローの代わりをするのは―

―ヒロインにしかできない仕事ですわよね♪―

持っていたカバンから風紀委員の腕章を取り出し袖に装着する

「風紀委員、白井黒子。参りますの!!」

 

ヒュンッという風切り音と共に白井の姿はその場から消えた




お久しぶりの魂魄木綿季です。
リアルで就活やら卒業を賭けた試験があったりで
やはり多忙な毎日を過ごしています。

今回は読んでの通り、『トウユウ』の過去編。
『白井黒子との出会い』を書かせてもらいました。
内容自体は自分の妄想を書き出しただけですが
個人的には満足のいく出来です。


次回の更新は『たつかす』の予定です。
ただ、戦闘描写が上手く出来ていないので半泣きです。

もしたつかすが上手く書けない場合は
とある不幸少年と幸運の剣士
を更新することになると思います。
ステイル戦までは終わらせたいかなぁ(独り言)


P.S
今回はSS掲示板などを読みふけっていたので
“ある程度”は話をまとめられたのではないかと思っています

ちなみに個人的に好きな掲示板のSSは
一方通行「友達になってやンよ」上条「ハイ?」
http://matomeee.blog123.fc2.com/blog-entry-270.html
が大好きです。
作家さんの考えたと思われるネタパートと
かつていがみ合った一方通行と○○さんが親友となったり
とても面白いのでオススメです!


今回も当然の如くコメント欄でのアドバイス等を
受け付けておりますのでよろしければとうぞ

Twitterの方でもメッセージやアドバイス。リクエストなども
受け付けているで気が向いたら下からどうぞです
※リクエストは余裕があれば執筆する形ですので期待はしないでください
魂魄木綿季(Twitter)
https://mobile.twitter.com/ssKonpaku_yuuki

また、pixivの方でも活動を再開するので
よろしければどうぞ!
魂魄木綿季(PIXIV)
https://www.pixiv.net/member.php?id=16236773
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