とある不幸少年と幸運の剣士   作:魂魄木綿季

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本編開始 夏休み前日~
7月19日 超電磁砲side


数ヶ月後 7月19日 朝

木綿季「あー暑いよ〜」

このままじゃボク溶けちゃうよ〜。と木綿季

 

上条「夏なんだからしょうがねぇだろ。なによりもこの部屋だけエアコンが

   暑さに負けたんだからよ〜」

そう、この7月後半の時期に見事上条の部屋のエアコンは故障

窓を開けて風を通す以外には暑さを紛らわす方法が無かった

さらに現在、木綿季は窓際に座っているが上条は絶賛料理中である

 

木綿季「うに〜。うん?」

携帯に着信があり確認。そこには『白井黒子』の表示だった

 

上条「どした?」

 

木綿季「黒子から電話みたい〜。はいもしもし木綿季です

    うん。それでそれで?うん、放課後の予定は空いてるからボクも行くよ。」

 

上条「なんだって?」

 

木綿季「放課後に学校付近のジェラート屋さんに行かないかってさ。」

 

上条「へー。あれ?俺は誘われてないの?え、ハブ?」

 

木綿季「だってお兄ちゃん昨日小萌先生から

    『上条ちゃんはバカなので明日の放課後は居残り補修でーす』

    って昨日の夜に電話貰ってたじゃん。」

 

上条「・・・。」

 

木綿季「まぁ家の中にいるよりは学校の方が涼しいんじゃない?

    あと多分そのまま夜ご飯も食べてくるからボクの分はいらないね。」

 

上条「分かったよ。っとほれ、朝飯だ。

   これ食って夏休み前の今日一日耐えきろうぜ。」

 

木綿季「わーい。いっただっきまーす。」

 

上条「無視かよ。」

 

 

数十分後

木綿季「でもボクがいないからって手抜き料理食べちゃダメだよ?

    お兄ちゃんの手抜き料理は栄養バランスが取れてないんだから。」

 

上条「分かってるよ。いざとなればファミレスにでも行くさ。」

そんな会話を繰り返しながら歩くいつもの登下校路が木綿季は好きだった

 

木綿季「それじゃあボクこっちだから。」

 

上条「おう。気を付けてな。」

 

木綿季「お兄ちゃんに言われたらおしまいだよ。」

 

上条「それが兄貴へのセリフかよ。」

 

木綿季「本当のことだろう!(カミ〇ユ風)」

 

上条「著作権的に危うい上に似てねぇ!」

俺のツッコミも無視して木綿季は学校、柵川中学校の方へ学生鞄を持って走っていく

 

 

・・・・・・・・・

 

 

放課後 木綿季Side 柵川中学校門前

初春「それでですね木綿季さん。今日行くジェラート屋さんはかなり有名なんですよ

   確か最近の人気店ランキングでもかなり高ランクみたいで。」

 

木綿季「へー。でもそれって並んだり高かったりするんじゃないの?

    それだけ有名なら今日行った時も売り切れてたりするんじゃない?」

 

初春「そこは大丈夫ですよ。

   私の友達が優先チケットを5人分用意してくれましたから」

どうやらこの待ち時間はその友達待ちだったようだ

 

木綿季「へぇ。それなら安心かn『うーいーはーるん!』」

 

元気な声とともに初春の制服の一部が裏返る。紺色の、スカートが...

初春「・・・へ?〜〜〜!!」

 

?「うんうん。今日は朝から変わらない青のストライプか。」

 

初春「〜〜////!!!!」

初春の声にならない悲鳴が校門前で響いた。

せめてボクの方を向いて叫ぶのはやめて欲しかった。耳が痛い

 

 

あの後、初春が立ち直ったのを確認してから

ボク達3人は軽い自己紹介を含みながらジェラート屋の方へ向かった

初春「えっと木綿季さん、こちら私のクラスメイト兼友人の【佐天涙子】さんです」

 

佐天「どうも!佐天涙子です!以後よろしくお願いします!」

 

初春「佐天さん、こちらはこの間話した編入生の【紺野木綿季】さんです。」

 

木綿季「よろしくね。佐天、でいいかな。ボクの事も好きに呼んでね」

 

佐天「了解しました!それじゃあ木綿季さんって呼びますね!

   それで、木綿季さんは趣味とかありますか?」

 

木綿季「趣味か。剣道は部活の一環だし素振りもその延長線だし

    強いて言うなら家族に振る舞えるよう料理の勉強かな」

 

佐天「へぇ。家族ってお姉さんとかですか?」

 

木綿季「一応お姉ちゃんも居るけどどちらかと言うと兄かな//」

上条の事を考え頬が熱くなる。それを隠すためにそっぽを向いた

 

しかし佐天はそれを見逃さなかった

佐天「ほほぅ。さては木綿季さん、お兄ちゃんっ子ですなぁ!?」

 

木綿季「ちち、違うよ!そんな人をブラコンみたいに言わないで!//」

 

初春「木綿季さん、いい加減諦めましょうよ。

   何時も『今日もお兄ちゃんが〜』って聞いて辟易しt「わー!わー!////」」

 

佐天「木綿季さん顔真っ赤ですよ。」

 

木綿季「うぅ〜////初春のバカ。」

 

初春「日頃の惚気話のお返しですよ。この間なんて「もうやめて!////」」

木綿季の必死の抵抗に対し、一瞬怪しく初春が笑ったのを佐天は見逃さなかった

 

 

・・・・・・・・・

 

 

ジェラート屋の付近に着いたが黒子ともう1人が来ていなかった為

自己紹介兼情報交換を続けていた

佐天「というか初春〜そろそろ敬語外しなよ。もう出会ってから3ヶ月だよ?

   木綿季さんもやめて欲しいって思ってるんじゃない?」

 

初春「そ、それは分かっているんですけど。

   というか佐天さんが気楽なだけじゃないんですか?

   それに木綿季さんに敬語は当然ですし。」

 

佐天「え?なんで木綿季さんに敬語が当然なの?」

と、初春と木綿季の顔を見る

 

初春「えぇっと。」

気まずそうに顔を逸らす

 

木綿季「ごめん。ボク3年生なんだよ。」

 

佐天「・・・すっすんませんでした!年上に対してタメとか使っちゃって!」

これまた見事に綺麗な土下座をしてみせる

 

木綿季「あ、その。気にしないでよ!ボクも気にしてないから!」

周りの目が『え、なにあれ?』という視線が辛い。

このままだと確実に知り合い(風紀委員の)にエンカウントする。

と、その時携帯がメールの着信を告げた

 

――――

From.黒子

『待ち合わせ場所付近で不審者が出たと

 聞いたのですが心当たりがあったりしますの?』

――――

 

あ、これはやばい。と思った時には手遅れだった。

黒子「まさか、件の不審者が木綿季さんだったとは...」

妙に悟ったような表情の黒子が後ろにたっていた、携帯で『11』まで

プッシュした体制でだ。

 

 

30分後

なんとか誤解を解いたボク達は佐天の手に入れた優先権で

ジェラートを購入した。ボクはグレープ味だ

黒子「と、紹介が遅れました木綿季さん。こちら私と同じ常盤台中学校に属する

   学園都市のLEVEL5第3位の【御坂美琴】さんですの」

と、黒子が連れてきた常盤台の制服を着た女生徒を紹介してくれた

 

美琴「ありがとう黒子。私は御坂美琴よ。

   これからよろしく。」

と、手を出して握手を求めてくる

 

木綿季「えっと、柵川中学校所属の紺野木綿季です。

    よろしくお願いします。あ、あと一応3年生です。」

ボクも握り返す。と触った瞬間に『ビリッ』ってしたけど『電撃使い』かな

それとボクが3年生って言った瞬間佐天さんがビクッとした。

・・・なんだかごめんね、佐天さん

 

美琴「えぇ。よろしく紺野さん。」

 

木綿季「えっと、年上だからって敬語じゃなくてもいいよ。

    ボクは気にしないタイプだし。それと紺野さんはやめてくれない?

    風紀委員にお姉ちゃんが居るから紛らわしいしね」

 

美琴「分かった。それじゃあ木綿季って呼ぶわ。」

ニッと笑う姿は彼女らしいという印象を与えてきた。

 

木綿季「それじゃあボクは美琴って呼ぶよ。

    お姉ちゃんは御坂さんって呼ぶだろうから区別として。よろしく美琴」

 

美琴「えぇ、よろしく木綿季。と少し聞きたいんだけど、

   私とどこかで会ったことある?なんだか初めてあった気がしないんだけど

   なんというか、その。雰囲気が知ってるやつに似てるのよね。」

 

木綿季「知ってる人か、それなら多分おn『ドォォォォンッ!!』!」

 

美琴「なに!?」

ボクと美琴が爆発音の音源に目を向けたのは同じタイミングだった

 

 

・・・・・・・・・

 

 

ジリリリリイッ!という火災報知器の音とともに

道路を挟んだ向かい側の銀行の割れたシャッターから覆面をした男が3人

飛び出してきた。

男1「オラッ!早くずらかるぞ!!」

 

男2「分かってるって!」

 

男3「車をとってくるぞ!」

最後の男がどこかへ走り去ると彼らは背負っていた袋を担ぎ直す。

話の流れと雰囲気からして彼ら3人は銀行強盗だろう

 

黒子「佐天さん。これ、持っててくださる?」

食べかけのジェラートを佐天さんに預けて

黒子はボク達の目の前から消えた。ボクの横では佐天さんが

ギョッとしてるがボクや初春からすれば見慣れた光景だ

 

『風紀委員(ジャッジメント)ですの!』

いつの間にか腕に巻いた腕章を見せ付けながら黒子は犯人達の前に立っていた

 

木綿季「あぁ〜あ。黒子また始末書が増えるよ。」

風紀委員の基本的な職務は2つ

1、風紀委員生徒の所属する学校の風紀維持。

これは状況次第では能力使用も認められる

 

2、要請時の警備員の任務遂行補助。

これは相手に能力者がいたりする時に警備員の要請があれば

能力を使って事態の収束を補助する役割だ

 

つまり、今回のように校外で問題が起きた時は要請がない限り

警備員の指示待ちをしつつ避難誘導をするのが最適だ。

ちなみに、校外で能力を使った場合は『自衛目的外』なら風紀委員は

始末書と反省文の提出を命じられるとか。

木綿季「黒子、またお姉ちゃんと固法先輩のお説教だよ」

 

初春「まぁ、白井さんらしいと言えばらしいですけどね」

と苦笑いをしつつ初春は付近の市民の避難誘導を開始する。

 

佐天「大丈夫かな。白井さん」

 

美琴「大丈夫よ。あれでもLEVEL4の【空間転移】の能力者だし」

 

木綿季「それに黒子はこういうのしょっちゅうだから慣れてると思うし」

 

佐天「しょっちゅうなんですか?」

 

木綿季「うん。」

偶にお姉ちゃんに用事があって風紀委員支部に行くと8割方の確率で

始末書と反省文を書きながら固法先輩のお説教を受けている。

最近ではお姉ちゃんも参戦してるらしいからなお大変だろう

 

男2「風紀委員だ?そこをどきなお嬢ちゃん。火傷するぜ?」

そう言って彼は手のひらに炎を出す。【発火能力】か。

というか、あの男。かなり前にボクを追いかけ回してた奴じゃん。

なんかボクも参加したくなってきた。

10割私情で。・・・それって全部じゃない?

 

黒子「キザったらしいセリフですわね。

   それ、かっこいいとでも思ってますの?」

嘲笑うかのように黒子が男に言い放つ

 

男2「はぁ!?驚けよ!LEVEL3だぞ!!」

すると逆上し黒子に向けて能力を放つ、でも。

 

木綿季「それじゃあ黒子には届かないよ。」

 

ボクの言葉を証明するように男は次の瞬間に空を見ていた。

男2「・・・は?」

次の瞬間にドサッという落下音がすると次はカッカッカッ!と言う音が響く。

音がした瞬間には黒子の空間移動の能力で鉄釘を使い男を地面に縫い付けたのだ

 

黒子「お生憎と、その程度の速度では空間移動の私には一生届きませんわ。」

見れば黒子は男の眼前で腰に手を当てて呆れた風の態度を取っている

 

男1「クソッ!」

そう叫んでボクの方へ。正確には佐天さんに向けて走る。

人質を取るつもりだろう。

 

佐天「ヒッ!」

手に持ったジェラートを震えさせながら怯える

 

木綿季「どいて、」

ボクは肩に下げていた竹刀袋から竹刀を取り出す。

これは当麻がボクの誕生日にバイトまでしてプレゼントしてくれた物だ

 

男1「どけぇ!!」

無防備に突っ込んでくるこの男。それだけで素人だと分かる

 

木綿季「ボクは友達を守る!」

竹刀を一瞬引いて即座に突き出す。

 

男1「ぐぇっ」

ボクの突きを受けて男1は意識を失った

 

木綿季「ふぅ。大丈夫?佐天さん。」

竹刀袋に竹刀を戻しつつ佐天さんに駆け寄る

 

佐天「う、うん。ありがとう」

見れば佐天さんはジェラートを持ったまま尻餅をついてしまっている

こういう時はジェラート手離してもいいと思うけど。

 

男3「おい!持ってき、って風紀委員!?畜生め!」

黒いバンが走ってきたかと思うとその中から銀行強盗のうち一人が降りてくる

少し周りを見渡すと彼はお金を入れたと思われるカバンを持ち車に駆け込んだ

あぁどうしようかな。能力は使いたくないしなぁ

 

美琴「黒子ぉ!」

声に驚き発生源を探すと美琴は道路のど真ん中に立っていた。

それも車の進行方向に

 

黒子「は、はいですの!」

 

美琴「風紀委員の治安活動ってのは一般人も協力していいのよね!」

 

黒子「え、えぇまぁ」

 

美琴「別に私の制服にジェラートぶちまけさせられた事に怒ってるんじゃないけど

   ないけど。佐天さんを友達を怖がらせたからには仕返しするわよ!」

・・・明らかに私情混じってるよ。というかよく考えれば美琴の

制服には確かに黄色のアイス系のシミが出来ている。

 

男2「お、思い出したぞ!」

 

黒子「はい?」

 

男2「風紀委員に常盤台所属のツルペt...可愛い空間移動がいて

   そいつと常に行動を共にするっていうLEVEL5の噂!」

黒子に縫い付けられたままでよく喋るなぁ。というか黒子、鉄釘を向けるのやめなよ

恐喝事件だよ。明日の朝刊は『風紀委員鉄釘で学生を脅迫!』

とかになっちゃっいそうだよ!?

 

黒子「・・・まぁ、他所でどんな噂が流れているかは知りませんが。」

そう言って美琴に視線を向ける。すると美琴はポケットに手を入れ

 

木綿季「...ゲームセンターのコイン?」

美琴が取り出したのは文字通りコインだった。

 

黒子「あの方こそが、我が常盤台中学校が誇る学園都市に7名しかいない

   LEVEL5が内1。この街最強の電撃使い。」

 

男3「クソが!退かねぇなら轢いてでも通るぜ!」

そう言ってアクセルを踏み美琴に向けて真っ直ぐに進む

 

それでも美琴は動かない。普通なら危ないと感じ助けに行くところだが

何故か木綿季は『大丈夫』と確信していた

美琴「アンタらがどんな連中かなんて知らないし知りたくもないけど...」

取り出したコインを親指で弾き上へ飛ばす。やがてコインは重力に従って落ちる

 

美琴の体に青白い電流が迸る

美琴「せめて、私の服と佐天さんを怖がらせた落とし前は付けさせてもらうわよ!」

落ちてきたコインを今度は前方、男3の乗る車に向けて弾く。

本来ならそんなの威力はもちろん届くことすらないが

 

『上条妹よォ。俺の他にもこの街には6人、俺よりは弱くても

 お前よりは強ェのがいる。そん中でもお前にとって一番面倒臭ェのが...』

 

木綿季「超電磁砲(レールガン)。」

フレミングの運動量を利用し砲弾等を高速で撃ち出す為の技術。

まさか人間で出来る技術だとは思わなかった

 

美琴の能力でコインはアスファルトを抉りながら真っ直ぐに飛び

車の少し手前の路面アスファルトに美琴の超電磁砲は着弾する

そして盛り上がった地面は男3の操る車の制御を失わせ、路面に横転した。

美琴「...フン。」

 

 

・・・・・・・・・

 

 

黄泉川「市民の通報と初春の連絡で駆けつけてみれば。

    当の銀行強盗は1人が白井の能力で文字通り地面に釘付け。

    1人は顎を竹刀で突かれ脳震盪で地面に爆睡。

    最後の1人はLEVEL5第3位【御坂美琴】の『超電磁砲』で逃走用

    車両を横転させられショックで失神。」

 

黒子「・・・」ダラダラ

 

黄泉川「なぁ、白井。風紀委員の基本職務はなんだ?」

ギロリと白井を睨みつける

 

黒子「は、はい!!校内風紀の維持と要請時の警備員の補佐ですの!!」

ピシッと背を伸ばし顔を青くしながら答える

 

黄泉川「へぇ。じゃあ今回のは校内の出来事か?

    それと!一般市民は基本的に即刻避難誘導!

    有事の際は警備員の到着を待つ!違うか!?」

軍人ばりの気迫で黒子を追い詰める

 

黒子「い、いえ!その通りです!」

 

黄泉川「それなら今回の正しい対処法は!?」

 

黒子「今回の出来事は校外での事件のため

   事件発生後即時避難誘導及び逃走車両のナンバー記録!

   さらに警備員の到着までの現場維持です!」

 

黄泉川「・・・」

 

黒子「・・・」ダラダラ

黒子はもはや脱水症状になるのではないかという程にこの数分で汗を流していた

 

黄泉川「はぁ〜。なんでそこまで分かっててやっちゃうかねぇ

    やっぱアイツの影響か?白井。」

ため息をついた後に纏っていたお説教モードを解除する

 

黒子「それは、可能性としてはあるかもしれないですね」

それに気づいたのか黒子も緊張をとく。冷や汗は出続けているが

 

またもやため息をつくと

黄泉川「んじゃそこの常盤台の奴と柵川中学のやつ。

    悪いけど事情を聞かせてもらうじゃんよ」

 

美琴「・・・分かりました。」

 

黄泉川「・・・なんだ?不満か?」

ムカついてます。という気配を隠しもせずに美琴に問う

 

美琴「いえ、判断基準に驚いただけです。」

 

美琴の返しに鳩が豆鉄砲を食らったような顔をし

黄泉川「・・・よく見ているな。いい目だ」

今度は優しい笑顔へと変わった

 

黒子の方は黄泉川の相手を美琴に任せ木綿季と初春の方へ来ていた

白井「こうなってしまっては木綿季さんの帰りは遅くなりますね

   アノ人。夜遅くになんて帰ったら心配するのでは?」

確かに。変なところで過保護気味で心配症な兄の事だ

完全下校時刻を過ぎた瞬間に『今どこにいるんだ?』ってメールが飛んでくる。

 

初春「それなら木綿季さんは私の部屋に泊まりますか?

   白井さんもその方が早く帰れますし。

   何より風紀委員と一緒なら安全ですからね。」

 

木綿季「そうだねぇ。ごめんね初春、お邪魔するよ」

 

初春「いえいえ寧ろ私の部屋なんかですみません」

 

木綿季「いいよ、初春のせいじゃないしね。」

ボクは事情聴取の前にメールをした

 

――――

From.木綿季

『今日は初春の家に泊まる』

 

 

・・・・・・・・・

 

 

7月19日 上条side

――――

From.木綿季

『今日は初春の家に泊まる』

 

全然補習がうまくいかず完全下校時刻が過ぎさった頃にやっと解放され

重い足取りでスーパー向かうとに着くかというタイミングで

妹から『友達の家に泊まる』のメール。

上条「お前(妹)の為に朝食用食材を買おうとした俺(兄)の努力は?不幸だ...」

 

そんな鬱憤を晴らすためもともと晩飯は外食する気満々だった俺は

スーパーに対して回れ右をし迷わずに第七学区内にある『繁華街』

目指してゆっくりと歩みを進めた。のだが

上条「・・・と、言いますと?」

 

目前には「本日貸切」のマーク。店内から聞こえる声からして

夏休み前のお疲れ会と言ったところか。

上条「まだだぞ。普段の俺の不幸度に比べればこれくらい...」

 

その後も彼はめげずに繁華街を歩み続けた。が、

『本日休業』、『営業時間外』、『本日貸切』、『満員』の連続だった

上条「ふ、不幸だ。というか最後の『満員』ってなんだよ。『満車』ですか?」

 

もはや希望を感じず地面に手すらつく

上条「もういい。ファミレスでもなんでも次に見たとこに行こう。」

 

 

そんな自暴自棄な考えの元彼は立ち上がり保を進めた

そして1時間後某有名ファミレスを見つけた

上条「神よ。貴方様はまだ俺を見捨ててはいなかったのですね!」

 

つい涙を流してしまうがそんな事をしながら入店した暁には

店員全員に引かれるため涙を止め、入店する。

ここの立地は端っこの方にあるのと完全下校時刻後というのもあり

店内には上条も含めて7人くらいしか客はいなかった。

『お一人様ですか?』

 

上条「はい。」

 

『ではお好きな席にどうぞ。』

そんなマニュアル通りの応対をして店員は店の奥へと戻る。

ここはセルフサービスらしく、お冷も自分で取りに行くしかないようだ

 

上条「さぁて。どこに座ろうか...あ。」

店内を見回しなんとなく端の席に座ろうと歩み始めた瞬間だった。

 

「なぁ、一緒に遊ぼうぜ」

「・・・」

見た目から既にチャラい感じの男が常盤台中学の制服を着た女子をナンパしていた。

ナンパといっても女生徒の方は無言で意に介していない当たり希望はZEROだが。

 

上条「・・・見ちゃった以上は助けなきゃなぁ」

そんな、ヒーロー気取りの気持ちで俺はその2人の元へ歩み寄った。

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