士「……」ポチポチ!ポチポチ!
士は仕事の合間に新しいアタックライドのカードを作っていた。
士「とりあえず完成かな」
士はカードの束をライトブッカーにしまった。
シャーリー「士くーん。お仕事開始するよ~!」
士「はーい」
士はデータの打ち込みを再開した。
ピッピッ
士「通信?はい?」
はやて『士君?悪いんやけど部隊長室まで来てくれるか?』
士「わかりました。シャーリーさん、ちょっと行ってきます」
シャーリー「気を付けてね~」
士は部隊長室までやって来た。
士「……」
士は部隊長室に複数の気配を感じた。
士「失…恋しました」
ドテ!ドテ!
カシュ
士「……どうしたの?」
士が中に入るとなのはとフェイトが転んでいた。
はやて「士君?同じボケは通じないで?」
士「残念です」
はやて「ほなら、真面目な話をしようか?」
士「お呼びのようで?」
はやて「士君、デバイス持っとるらしいな?」
士「自作ですが」
はやて「しかもそこそこ出来るらしいな?」
士「我流ですが」
はやて「フォワード陣に入らへん?」
士「僕は技師ですが?」
はやて「嘱託魔導師の資格…持っとるな?」
士「…よく調べれ…部隊長権限使いましたね?」
はやて「使える権力は使える時に使わんとな?」
士「それで?僕にどうしろと?」
はやて「だから、フォワード陣に入らへん?」
士「拒否権は?」
はやて「部隊長権限使うで?」
士「…ハァ。わかりました」
フェイト「ついでに陸士の資格も取ろうか?」
士「わかりました」
なのは「なら、早速試験をしようか?試験官は私と…」
はやて「ウチが推薦人になるわ」
フェイト「じゃあ試験官は私だね」
なのは達と士はシミュレーターに向かった。
士「試験内容を」
なのは「ガジェットの全機破壊」
士「陸士の資格にしては簡単過ぎませんか?」
なのは「二等陸士クラスが相手だからね」
士「…教導官は伊達じゃないですね」
なのは「そうだよ?」
士「わかりました。【全力】でヤらせてもらいます」
なのは「うん♪いいお返事」
士「変身!」ガチャン
《カメンライド・ディケイド》
士が変身すると…
なのは「試験を…開始!」
試験が始まった。
士「(およそ二十機…)」
ピチュン!
士「ふっ!」
《アタックライド・ブラスト》
士はレーザーの嵐を避けると反撃に出た。
士「(ガジェットの三型もいる?)なら!」
《カメンライド・クウガ》
士はクウガになると直ぐに…
《フォームライド・タイタン》
クウガ・タイタンフォームになった。
ピチュン!ズドン
なのはside
はやて「直撃やて!?今まで避けれてたのに?」
フェイト「…違う。よく見て」
なのは達がモニターを見ると士が無傷で立っていた。
はやて「無傷やて!?直撃したのに!?」
なのは「高い防御力だね」
士は歩いてガジェット三型に向かい剣を突き刺した。
フェイト「その代わり速くは動けないみたいだ」
なのは「なら、高機動に切り替えるね」
フェイト「どう出るかな?」
はやて「少なくともさっきの姿にならんと太刀打ち出来んやろ?」
《カメンライド・ファイズ》
はやて「また姿が変わった?」
《フォームライド・アクセル》
《スタートアップ》
ドドドーン!
はやて「な!ガジェットが爆発した!?」
フェイト「何が…」
なのは「スロー再生するね」
スロー再生で映した映像には高速で動いているDファイズがライトブッカーでガジェットを斬っていた。
はやて「なんて速さや…」
フェイト「私のソニックより速い…」
はやて「こら…聞くことがありそうやね」
なのは「とりあえず試験を終了だね」
なのはは通信で士を呼び戻し、部隊長室まで戻った。
はやて「さて、試験結果やけど…」
なのは「目標達成だね」
フェイト「うん」
士「では、僕はこれで…」
はやて「ちょい待った。まだ聞きたい事があるんよ」
士「……」
フェイト「あの姿が変わったのは何?」
士「ディケイドシステムの一端です」
なのは「ディケイドシステム?」
士「バリアジャケットを装甲型にして装着者を守り、戦況に応じて姿を変えるシステムです」
はやて「あの高い防御力や高速機動やね」
士「はい」
なのは「負担はないの?」
士「装甲に守られてますから」
はやて「こんな技術を隠しとるとはな」
士「……」テレテレ
はやて「褒めとらんよ?」
士「残念です」
なのは「あの…紫色の装甲はどれくらいまで耐えれるの?」
士「理論上はなのは隊長のスターライトブレイカーまでは耐えれる計算です」
はやて「…それ壊せる人居るんか?」
なのは「はやてちゃん?どう言う意味!?」
フェイト「こっちの姿の高速機動はどれくらい?」
士「十秒です」
はやて「また、使い所が難しいな…」
フェイト「でも五フォーム有れば戦況に応じてかなり有利になるよ?」
はやて「そやね」
士「……」
はやて「?どないしたん?」
士「いえ…」
はやて「挙動不審や…ね……士君?」
ここにきてはやての直感が働いた。
はやて「ホンマに五フォームだけか?」
士「僕は一言も五フォームとは言ってませんよ?」
はやて「なんやて!」
士「全部合わせると何フォームかは忘れましたが基本形態だけで十フォームありますよ?」
なのは「そんなにあるの!?」
士「戦況は常に変わります。その状況に応じて変身するのがディケイドシステムです」
フェイト「士?一つ聞いていい?」
士「何でしょうか?」
フェイト「あの高速機動…私のデバイスに付ける事は可能?」
士「付ける事は可能です。ですが使用は不可能ですね。人には耐えきれないシステムですから」
フェイト「それを可能にするには?」
士「……」
フェイト「黙るって事は有るんだね?方法が」
士「理論上では」
はやて「可能に出来る可能性は?」
士「五分って所です」
なのは「じゃあ逆にあの防御力は?」
士「そっちの方が簡単ですね。装甲…バリアジャケットに送る魔力をもっと上げて上げればいいんですから」
なのは「そうなの?」
士「でも、魔力量が物を言いますけど。高い防御力には魔力量もその分必要ですから」
はやて「どっちも難儀…ちょい待ち。士君はどうやって補っているん?」
士「……にゃ~」
はやて「誤魔化さんと白状し」
士「お姉ちゃん、許して?」
はやて「仕方ないな~……って許すか!」
乗ったはやてだった。
士「……チッ!」
はやて「舌打ちしおった!?」
なのは「こら、はやてちゃんで遊ばないの」
士の扱いに少し慣れたなのはだった。
はやて「さぁ、白状しや」
士「ディケイドシステムは外部の魔力を自分のシステムに変換して補っています」
フェイト「つまり?」
士「ディケイドシステムは外部に有る魔力を誰のでも構わず自分のシステムに適応させるシステムがあります」
はやて「そんなこと可能なんか!?」
士「試作品がディケイドシステムです」
はやて「これを完成させたら…」
なのは「うん、局員の生存率が上がる…ううん、高ランク魔導師が幾人も増える」
フェイト「でもAMFは?」
士「あれは魔法の発動を阻止するものなので魔力事態は消せないので関係ないですね」
はやて「士君。ディケイドシステムを量産化出来るか?」
士「お断りします」
はやて「…なぜや?」
士「僕がディケイドシステムを作ったのは姉達を守る為です。兵器としてではありません」
はやて「なんとかお願い出来へんか?」
士「……」
はやて「ならせめてもなのは隊長とフェイト隊長だけでも何とかならへんか?」
士「…わかりました。その代わり僕以外がメンテ出来ないようにしますが?」
はやて「……」チラッ
なのは、フェイト「……」コクッ
はやて「その条件を飲むわ」
士「わかりました。早急にシステムを改良して積み込み出来るようにします」
はやて「頼む。部隊長権限でそれを優先してもらうわ」
士「フォワード陣のデバイス作成が出来なくなりますけど?」
はやて「もうじき完成なんやろ?」
士「はい。シャーリーさん一人でも可能と判断します」
はやて「なら、士君はディケイドシステムの方をお願いや」
士「後一つ重要な事が」
はやて「なんや?」
士「予算は?」
なのは達「……予算?」
士「実験にはお金がかかります」
はやて「えへ?」
士「お疲れ様です」クルッ
はやて「ちょい待って~な!」
士「予算も無しにどうしろと?」
はやて「なんとかならへん?」
士「無理です」
なのは「予算か~…盲点だったね」
フェイト「う~ん…ちょっと待って?士はどうやって予算を用意したの?」
士「してませんよ?」
なのは達「は?」
士「僕のは全部お手製のシミュレーションで補いました」
はやて「なら、それを使えばええやん!」
士「私物です」
はやて「セコイな!」
フェイト「なら、六課のコンピューターにも同じものを作って貰ったら?」
士「何年もかけていいなら」
はやて「ちょっと位ええやん」
士「え~…」
はやて「子供か!」
士「子供です」
はやて「しもた。反応が大人っぽいから忘れとった」
なのは「お願い出来ないかな?」
士「いいですけど…一つ問題がありますよ?」
はやて「なんや?」
士「詳細なデータが必要になりますよ?身長体重、スリーサイズ等」
なのは、フェイト「うっ…」
士「外部に漏れる可能性だってゼロじゃないですから」
はやて「かま…」
なのは、フェイト「構うよ!」
はやて「ちょっと話し合いさせて」
なのは達は暫く話し合いを行った。結果…
なのは、フェイト「お願いします…」
士「…売っても?」
なのは、フェイト「駄目に決まってるでしょ!」
士「残念です」
こうしてディケイドシステムの改良品を作る事になった士だった。