トブの大森林を支配する大魔獣。
彼の大魔獣が最初に目撃されたのは今から約200年前となる。
白銀の毛皮と蛇の尻尾を持ち、人を超える巨大な体躯を誇る大魔獣は、当時のトブの大森林を支配していた魔獣を苦もなく屠った。
その場面を偶然目撃した冒険者は、その圧倒的な強さとは裏腹に深い叡智を感じさせる力強い瞳と、人語を操る高い知能からこう名付けた。
──森の賢王と。
森の賢王の一日は、トブの大森林の見回りから始まる。
現在のトブの大森林は森の賢王が支配しているが、その広大な面積を誇る大森林には多種多様な魔獣や魔物が生息していた。
それらの者達が無用の面倒を起こさないようにと賢王は見回っているのだ。
強大な強さを持つ森の賢王ではあったが、その強さとは裏腹に性格は穏やかだった。
自分に迷惑や気に入らない態度を取らないのであれば、他種族の生存を許すほどに温厚な森の賢王だが、トブの大森林が自分の縄張りだという自覚はある。
そのため、トブの大森林の最低限の秩序を守るのは自分の役目だと自負していた。
「おや、なんだか人里の方が騒がしいでござる。もしや祭りでござるか?」
見回りの最中に何やら騒がしい音を賢王の鋭い聴覚が捉えた。
野生の大魔獣である賢王ではあったが、その高い知能ゆえに人の様な文化的な生活も楽しむ心を持っていたため、付近の村人達とは良好な関係を保っていた。
賢王が魔物や盗賊から村を守る見返りに、村人達はトブの大森林に賢王の住居を建て、食料の提供を行う契約をしていた。
村で祭りがある場合には、ご馳走のご相伴にあずかるのも当然ながら契約に入っていた。
「ムムッでござるよ。それがしに内緒で祭りをしてるなら契約違反でござる」
娯楽の少ない大森林暮らしに内心では嫌気がさしていた賢王にとっては到底許せない裏切り行為だった。
「確認しに行くでござる!」
もしも本当に裏切り行為があったなら、いつもの倍はご馳走を食べてやろうと心に誓いながら賢王は凄まじい速さで駆け出した。
*
「なんでござるか、あやつらは?」
村に近付いた賢王の目に飛び込んできたのは、馴染みの村人達を虐殺している見知らぬ兵士達の姿だった。
「とりあえず殴ってから考えるでござる!」
見知らぬ兵士達の正体を考えるよりも先に村人達を助ける方が先決だった。村人がいなくなれば自分の食事レベルが急低下するのは間違いないのだから賢王は必死だった。
「なんだ、この魔獣は!?」
「森の賢王様が助けに来てくれたぞ!!」
「森の賢王様! お助けくだされ!」
「それがしに任せるでござる! ご飯の恨みは怖いでござるよ!」
兵士達に襲いかかった賢王はその鋭い爪で鎧ごと切り裂いていく。その巨体を思わせない素早い動きについていけない兵士達はなすすべも無く倒れていった。兵士達の中には時折剣を当てることが出来た者もいたが、賢王の鎧よりも硬い毛皮に跳ね返されるだけだった。
「た、退却だ! こんな魔獣に敵うわけがない!」
「後顧の憂いを断つためにも逃さないでござる!」
《全種族魅了/チャームスピーシーズ》
賢王の体の文様が輝くと魔法が発動した。逃げようとしていた兵士達は動きを止めた。
「あれ、俺は何をしてたんだ?」
「どうしたでござるか?」
賢王は兵士達の中から隊長らしき身なりの者を見つけると話しかける。
「おう、お前か。いや何でもないよ。どうも立ちくらみでも起こしたみたいでな、体が少しフラつくだけだ」
「それは心配でござるな。ところで貴殿はこんな所まで何をしに来てるでござるか?」
「ああ、ちょっと任務でな。ほら、王国の戦士長を抹殺するための作戦だよ」
「王国戦士長といえばあの髭面の男でござるな。あの髭面を殺すのに何故ゆえに村を襲うのでござるか?」
「俺達が村を襲えば戦士長が出張って来るだろ。そこを狙う手筈になっているんだよ」
「ふむふむ。それは大掛かりな作戦でござるな。貴殿達以外にも動いている人員は多いのでござるか?」
「陽動は俺達だけだが、戦士長を抹殺するために別部隊が動いているぜ。どこの部隊かまでは知らされていないが、恐らくは陽光聖典だろうな」
「陽光聖典……つまりは今回の一件はスレイン法国の謀略でござるか」
「ん? 当然だろう、今さら何を言って……グハッ!?」
知りたい事を聞き終えた賢王は兵士の胸板を鋭い爪で貫いた。生き絶えた兵士を投げ捨てると呆然としている他の兵士達に襲いかかった。
それから僅かな時間が過ぎた頃には、賢王の大事な食料供給先を襲った愚かな兵士達は全滅した。
*
賢王の助けが早かったため、村人の被害は少なかったがそれでも十数人の死者が出ていた。
賢王としては、契約外(魔物や盗賊からの村の防衛)の兵士達の駆除に対する臨時報酬として食料を請求したかったが、悲しみに暮れる村人達に “食料をくれ” と声を掛けれるほど情緒に乏しくない賢王は泣く泣く諦めて森に帰ることにした。
賢王は、髭面抹殺計画に関しては自分に関係ない(契約外)ため気にしない事にした。だが、契約している村々に対しては気を配る必要がある。
すでに陽動の兵士達は全滅させているが、相手は国家組織である。増援があると想定すべきであった。
「それがしは、村が襲われた時だけ迎撃すれば良いでござるな」
賢王が契約している村々はトブの大森林から距離的に近いため、予め用心しておけば村に兵士達が近づく気配を感じとれるだろう。
その時点で迎撃に出向けば十分に間に合うと賢王は判断した。
「さてと、一服したらカルネ村に遊びに行くでござる」
カルネ村とは、賢王の住まいから一番近い場所にある村であった。
そこに住まうネムという名前の幼い子供は、大魔獣である賢王を恐れずに無邪気に懐いてきたため仲良しになっていた。今では毎日遊びに行く程である。若干、他の村人達は困ったような雰囲気ではあるが、当然ながら大魔獣である賢王はそんな些事は気にしなかった。
自宅の山小屋に戻った賢王は、慣れた手つきでお茶を入れる。
お気に入りのロッキングチェアに揺られながらノンビリと焼き菓子を頬張るティータイムは、賢王にとって至福の時間だった。
(ふう、思えば遠くに来たものでござるな)
ゆったりとした時間を過ごしていた賢王はふと過去に想いを馳せた。
今世では最強の魔獣生を歩んでいる賢王だったが、彼女の前世は力なき人間であった。
その人生は決して恵まれたものではなかったが、彼女はそれなりに満足をして人生の幕を閉じた筈だった。
それが何の因果か、彼女は最強の魔獣として生まれ変わった。それも前世の記憶付きである。
最初は困惑しかなかった。
死んだと思ったら森の中でモフモフになっているのだから無理もないだろう。
目覚めた彼女が周囲を見渡しても誰もいなかった。
親らしき者の姿もなければ、仲間らしき者もいない。せめてこの可愛らしい(希望的観測)モフモフの飼い主は居ないのかと周囲を探すが徒労に終わった。
どうやらこの身は天涯孤独のモフモフなのだと察する頃には、周囲を大きな野犬(もちろん狼型の魔物である)に囲まれていた。
「ふん、このボクを食べる気かい? 言っておくけど簡単には食べられては上げないよ」
その頃はまだ前世での口調だった彼女は決して気弱な性格ではなかった。
食われるぐらいなら逆に食ってやる。そんな性格だった彼女は大きな犬共を殴り殺そうと拳を握ろうとして気付いた。
「ひゅー、随分と立派な爪じゃないか!」
その両手には下手なナイフよりも鋭そうな凶悪な爪が生えていた。他にも蛇のような長い尻尾も生えている。その尻尾に力を込めると自在に動かせた。
改めて自分の体を確認すると巨大な全身は白銀の毛皮に覆われており、その毛皮に触れてみると自分の鋭い爪でも傷一つ付かない強度を持つことに気付く。
さらに全身に力を込めると、身体中が筋肉で出来ているのかと思えるほどの充溢感があった。
前世では趣味で格闘技を嗜んでいた彼女は、今世での自分の体が持つポテンシャルに歓喜した。
「ははっ、圧倒的じゃないか。ボクの戦力は!」
彼女は、改めて周囲を見渡す。
そこにいたのは、図体だけは大きな犬っころ共に過ぎない。いや、冷静に見れば今の自分よりも小さい犬っころ共だった。
「さてと、とりあえず殴ってみようか」
彼女はニヤリと嗤う。
それからは戦いとは呼べないような一方的な殺戮が繰り広げられた。結局、ほんの僅かな時間で犬っころ共は全滅した。
「ボクは、ボクこそが最強なんだ!!」
彼女は、一際大きな犬っころの死骸の上で雄々しく雄叫びを上げた。
それは、トブの大森林に新たな支配者が生まれた瞬間でもあった。
(あれから何百年も過ぎたのでござるね)
当初は自分の力に夢中になって戦闘に明け暮れた彼女だったが、百年を過ぎた頃には落ち着きだした。
付近の目ぼしい魔獣や魔物は軒並み屠ってしまったので、戦う相手がいなくなったのも理由の一つだろう。
人間だった頃の記憶を持つ彼女は、積極的に人を襲う気にはならなかったので、人の国からはモンスター退治をする益獣として認識されていた。その為、討伐対象にされる事もなかった。
今ではすっかりご隠居気分になった賢王はのんびりと余生を過ごしている。
まあ、余生といってもあと何百年もあるだろうけど。
「さてと、そろそろカルネ村に向かうと……ビビッと来たでござる!」
立ち上がりかけた賢王の第六感にビビッと何かが触れた。
それはスレイン法国の兵士達など比べ物にならない程の脅威だと賢王に告げていた。
「それがしの直感が告げているでござるよ! これは魔神以上の強敵でござる!」
かつて、賢王が死闘を繰り広げた恐るべき魔神。それ以上の脅威を感じた賢王は歓喜のあまり狂いそうになる。
「フハハハハッ! それがしの――ボクの力を見せてやろう!」
己の直感が命じるままに猛る賢王は駆け出した。立ち塞がる全ての敵を砕かんと気炎を上げながら。
*
「お初にお目にかかります。私はナザリック地下大墳墓にて執事長を……」
「とりあえず殴る!!」
「ウェッ!? いきなり襲いかかってこられるとはどういう了見ですか!」
賢王は出会った二人組のうち、声を掛けてきた男の方に殴りかかった(実際には爪での斬撃)が、その攻撃は驚かしはしたが簡単に避けられてしまった。
「へえ、予想以上にやるようだね。でも、まだまだ勝負は始まったばかりだよ!」
「お待ち下さい! こちらは争う意思は御座いません。私の話を聞いては貰えませんか?」
「そう言って、ボクを油断をさせる魂胆だろうけど、そんな手は何十回と喰らっているんだ! 今さら引っかからないよ!」
「いえ、そんなつもりは全くありません。この通り両手も上げましょう」
男は言葉通りに両手を頭上に上げて無抵抗をしめす。
「フンッ、そうやってボクの油断を誘おうってつもりだろうけど、次の瞬間には魔法が飛んでくるんだろ! そんな手は何十回と喰らっているんだ! 今さら騙される訳ないだろう! というわけで殴る!」
「ちょ、ちょっとお待ち下さい!? 私には貴方様を騙そうという意図は全く御座いません!」
両手を上げたまま、自分の鋭い攻撃を避けまくる男の様子に賢王は更に警戒心をあげる。
(こいつ、ボクよりもスピードは上のようだね。この様子だともう一人の女の方も相当の手練れだと考えるべきだね)
長年の闘争によって磨かれた賢王の勘はこの二人組には勝てないと告げていた。いや、正確には女の方になら一対一でなら勝てるだろう。
(でも男の方は強さの次元が違いそうだね)
あの魔神ですらこの男の足元にも届かないだろうと賢王は確信した。
(よし、逃げよう!)
勝てないと判断した賢王は躊躇なく逃走を決断した。
話し合い?
馬鹿を言うな。こんな化け物と話し合いなど出来るか。
《閃光/フラッシュ》
賢王の体の文様が輝くと魔法が発動した。網膜を焼くほどの閃光がはじけた。
「ぬおっ!? 目がぁあああっ!!」
戦力的には賢王を格下だと無意識のうちに侮っていた男は閃光をまともに見てしまう。
両目を押さえて蹲る男に目を向けることもなく、賢王は脱兎の如くその場を逃げ出した。
*
「ふう、まったく酷い目にあったでござる」
賢王は無事に逃げ切り、自宅に戻ってきた。
すっかりテンションが下がった賢王は口調もござるに戻っていた。
「あんな化け物が近所に現れるなんて世も末にござるなあ」
「本当に物騒な世の中ですね。はい、お茶でございます」
「ああ、ありがとうでござ……ひいっ!? 化け物の片割れでござる!?」
スッと目の前に出されたお茶を受け取ろうとした賢王だったが、そのお茶を差し出した相手が先程の化け物の片割れだと気付き吃驚仰天する。
「それがしの後をつけて来たでござるか!?」
「いいえ、後などつけるなど失礼な真似はしておりませんわ」
驚き叫ぶ賢王に対して、女は穏やかに言葉を返した。その態度からは賢王を害そうとする様子は感じられなかった。その為、幾分か落ち着いた賢王も穏やかに話をすることが出来た。
「それならどうしてここに居るでござるか?」
「はい、恐れながらも背中にくっ付いていました」
「後をつけるよりもタチが悪いでござるわ!!」
キラーンと眼鏡を光らせながら答えた女に賢王は突っ込む。
「あの……私の姿に見覚えはございませんか?」
女は気弱そうな表情で賢王に問いかけた。
「貴殿の姿でござるか?」
賢王は女を観察した。
女はメイド服の上に簡易な鎧を纏っている。両手にはトゲトゲが付いていて趣味は良いようだ。首に巻いたチョーカーも良いアクセントになっている。髪は一つにまとめて巨大ダンゴにしている。ちなみに眼鏡っ娘の美人さんだ。
「うーん。非常に魅力的な御人だとは思うでござるが、見覚えと言われても心当たりはないでござるかな?」
賢王の言葉に女は一瞬だけ泣きそうな表情になったが、すぐに満面の笑みを浮かべた。
「ちなみに、ボクの特技はこれだよ」
「首が取れちゃったよ!?」
女は両手で頭を挟むとカポッと外した。
そのあまりの光景に賢王は素で驚いた。
「リフティングも得意だよ!」
「自分で “ソレ” はしちゃダメだよユリィイイイーーーッ!!!!」
自分の頭を使いリフティングをかますユリの姿に、賢王はかつてふざけて同じ事をやりやがった仲間を張り倒した事を思い出した。
「まったく、ユリはボクの最高傑作なんだからね。本人でもオモチャにしたらダメだよ」
メッっと叱りながら賢王はユリの頭を元に戻す。しっかりとチョーカーで固定することも忘れない。
「申し訳ありませんでした──やまいこ様」
泣きたくなるほどに優しい声で謝罪をするユリ。
「ん? やまいこ……どこかで聞いたような?」
何故か郷愁を感じさせる言葉に賢王は首を傾げる。
「ムムッ、何やら前世の記憶が刺激される気がするよ!!」
「前世の記憶でございますか?」
賢王として生を受けて数百年。前世の記憶などとうに朧げになっていた。
「なるほど、やまいこ様は転生されていたのですね。ああ、なんという奇跡でしょうか! 転生されたやまいこ様にこうして巡り会えるなんて……今だけは神にさえ感謝出来そうですわ」
涙で瞳を滲ませるユリ。そんな彼女を見ていると賢王は優しい気持ちになった。
「君はボクの前世で大事な人だったんだね。記憶は朧げだけど、ボクの心は確かに覚えているよ。君の名前……今のボクにも教えてくれるかな?」
「はい、はい、やまいこ様……ボクの名前は “ユリ・アルファ” です。また会えて嬉しいです」
「ユリ……うん。ボクの心に響く名前だ」
賢王──いや、やまいこはユリの頰に優しく触れた。
「やまいこ様……?」
ユリは自分の頰に触れるやまいこに不思議そうな顔を向ける。
やまいこは優しい笑みを浮かべるとユリに囁いた。
「ただいま──ユリ」
「っ!? お、お帰りなさいませ。やまいこ様──」
──数百年の時と、世界の壁をも超えて再び巡り合った主従。新たな二人の物語が今始まった。
*
「ユリーーーーッ!!!! 何処に行かれたのですかーーーーっ!!!!」
同時刻、どこかの平原で名も知らぬ男が途方に暮れていた。彼が《伝言/メッセージ》の魔法を思い出すまで後10分の時間が必要だった。
やまいこ「やあ、久しぶりだね。モモンガさん」
モモンガ「あの、どちら様ですか?」
やまいこ「ひどいよ、モモンガさん! ボクとの事は遊びだったの!?」
モモンガ「ボク……もしかして、やまいこさんですか?」
やまいこ「あはは、やっと思い出してくれたのかい。意外と薄情なんだね、モモンガさんって」
モモンガ「申し訳ありません! まさかやまいこさんがジャンガリアンハムスターになられていると思いませんでしたから……そんな種族ありましたっけ?」
やまいこ「ふふん、可愛いだろう。モフモフなんだぞ」
モモンガ「はあ、確かにモフモフで可愛いですね……ちょっと触ってみてもいいですか?」
やまいこ「いきなりセクハラ!? 出合え!出合え! モモンガさんが乱心したぞ!」
モモンガ「しまった!? 謀られた!!」
やまいこ「ニヤリ」
アルベド「モモンガ様! モフりたいのでしたらわたくしの羽を思う存分にモフって下さいませ!!」
シャルティア「ウググ、どうしてわたしには羽や毛皮がないのでありんしょう」
マーレ「モフるって楽しいのかな?」
アウラ「モモンガ様!あたしに言ってくれればモフモフの魔獣なんていくらでもいますよ!」
コキュートス「モモンガ様、モフるのに外骨格は如何でしょうか?」
デミウルゴス「いや、コキュートス。それは無茶というものだよ」
やまいこ「うーん、予想外の反応だね。よかったね、モモンガさん。随分と慕われているようだよ」
モモンガ「はい、素直に頷くのは癪ですが、嬉しいですね」
やまいこ「それで、やっぱりアルベドのおっぱいを揉みたいのかな?」
モモンガ「そうですね。あの大きさは魅力的……はっ!?」
やまいこ「セクハラだあっ!! 出合え!出合え! セクハラ大魔王が現れたぞ!!」
モモンガ「謀られたぁあああっ!!!!」
アルベド「モモンガ様ーっ!!!!」
アウラ「アルベドが暴走したー!!」
シャルティア「抜け駆けは許さないでありんす!!」
やまいこ「いやー、収拾がつかないようだからボクはユリとお茶でもして来るよ」
モモンガ「やまいこさん!? こんな状況にした張本人が逃げないで下さい!!」
やまいこ「バイバイキーン♪」
モモンガ「誰か助けてーっ!!」