逃走中@アルタゴ市   作:紅波

1 / 1
空の軌跡の逃走中終わっていませんが……
こちらもよろしくお願いします!

バイト中にヒマ過ぎてネタを思いついてしまったんだ……!


簡単なルール説明と逃走中スタート!

逃走者…アドル、ドギ、アイシャ、クルシェ、マイシェラ、エルク、デュレン、カーナ、オズマ、レムノス

ハンター…ガッシュ、シグルーン、ダルク=ファクト、チェスター

 

ルール

1.制限時間は3時間。

2.逃走範囲は公宮を除くアルタゴ市内のみとし、アルタゴ平原やメドー海に出ることを禁ずる。但し、地下水路は立ち入り可能とする。

3.公宮以外の建造物の内部は立ち入り可能とする。

4.武器及び魔法の使用は可能。

5.途中でミッションを行う。ミッションの開始は赤の狼煙を上げる。内容は各自中央広場の掲示板で確認すること。参加は強制ではないが、ミッションに失敗した場合はハンターが増加するなど、逃走者に不利な条件が加えられる。

6.開始後1時間30分経過した時点で敗者復活戦を1度だけ行う。

7.自首制度はなし。

8.3時間逃げ切ったら賞金150万ゴールド。逃走中の終了時(3時間経過した場合もしくは逃走者が全員確保された場合)は青の狼煙を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 アルタゴ公宮前の庭に10人程が集まっている。そこにいるのは彼らだけではなく、檻に入れられた4人の人間。10人と4人の間にあるのは、10本の鎖。その鎖は、4人が入っている檻の錠前に繋がっている。

「これよりカイマール公王陛下主催の『逃走中』を開始する!」

 そんなことを宣言したのは、アルタゴ公国の竜騎士団の将軍ドライゼン。このような遊戯はあまり好ましく思っていないのか、若干渋々といった体で告げた。彼の宣言に、庭の10人の方はそれぞれ思い思いに沸いた。賞金の150万ゴールドを手にしたい者、ただ単に楽しみたい者、正直少し面倒くさいと思っている者等、さまざまだ。

 今騒いだ10人は、これから始まる『逃走中』の逃走者の方だ。逃走者は赤毛の冒険家アドル、彼の相棒ドギ、アルタゴ公国の公女アイシャ、《セグラムの里》の里長の妹で先ほどの宣言をしたドライゼンの娘クルシェ、《カイロスの里》の里長マイシェラ、《シャヌアの里》の里長の孫エルク、辺境都市キャスナンの情報屋の青年デュレン、樹上集落コモドの村長の娘カーナとその双子の弟レムノス、そして水上集落セルレイのまとめ役オズマだ。

 一方檻の中にいるのは、逃走者たちを捕らえるハンターだ。黒髪の傭兵ガッシュ、アイシャの護衛を勤める百竜長シグルーン、ドギの幼馴染のチェスター、ダームの塔の主ダルク=ファクトの4人。

 本来ハンターはサングラスをしているものなのだが、あいにくこの世界にサングラスはなかった。そのため、ハンター達がどこを見ているのか一目瞭然だった。

「「「(こ、これは……アドル=クリスティンを合法的にしばくチャンス……!)」」」

 ガッシュ、チェスター、ダルク=ファクトは同じことを思っていたようだ。そのことに気付き互いに目を合わせると、自分たちを鼓舞するように拳を握り締めた。

「(いいかお前ら、これはチャンスだ……)」

「(黒き傭兵よ、その通りだ……)」

「(ガッシュだ。ここは同じ思いを持つ者同士協力するのはどうだ……?)」

「「(フッ……賛成だ。)」」

 ハンターの男3人はどうやら同じ目的で通じ合ったようだ。ちなみに、ここまでの会話は全てアイコンタクトのみである。

「アイシャ様は……アイシャ様だけはこの手で……!」

 一方シグルーンは考えていることが声に出ていた。

「(おい、シグルーンって言ったか。)」

「(…なんだ。)」

「(姫さんは捕まえたいらしいな?)」

「(ひ、姫さんだと!?無礼な!)」

「(その姫君とやらはお前に捕まえさせてやる。代わりに……)」

「「「(アドル=クリスティンには手を出すなよ。)」」」

「(そ、そうか……分かった。その取引に乗ろう。)」

 ハンター達は4人でよろしくない取引を結んだようだ。ちなみに、こちらの会話もアイコンタクトのみである。標的にされたアドルとアイシャは思わず鳥肌を立てた。

 いよいよ逃走者たちが鎖を引く順番を決め始めた。10本の棒が入った白い箱をドライゼンが持ってきた。逃走者たちは群がり、同時に引く。結果、

 

 アドル→クルシェ→カーナ→マイシェラ→レムノス→デュレン→エルク→アイシャ→ドギ→オズマ

 

 の順番になった。

 

「すまないねガッシュ、チェスター、ダルク=ファクト。逃げ切らせてもらうよ。」

 アドルに呼ばれた3人は揃って盛大に舌打ちした。アドルはとても爽やかな笑顔を浮かべている。アドルはそう言うと鎖の近くに歩み寄り、どの鎖を引くか迷っている。今回は全ての鎖が銀色になっている。多少のことでは動じないアドルだが、この時ばかりは珍しく緊張しているようだ。

「――よし、これだ!」

 アドルは思い切って引く。ハンターたちが入っている檻の扉は――。

 開かない。

「いやあ、本当にすまないね、3人とも!」

 と、語尾にハートマークや星がつきそうな口調で言い、公宮を悠々と去って行った。スキップしている上に、口笛まで吹いているようだ。

「「「――チッ!」」」

 3人は再び大きな舌打ちをした。

「け、ケンカはあまりよろしくないと思いますよ……。」

 クルシェが至極もっともなことを言いながら鎖のもとに近寄る。

「…………これにします!」

 彼女もしばらく迷った後、1本の鎖を引く。檻の扉は――。

 開かない。

「それでは皆さん、失礼しますね。」

 クルシェも公宮を去って行った。

 

 それからカーナ、マイシェラが無事に鎖を引いて公宮を出て行った。続いてレムノスが鎖を慎重に見極め、1本の鎖を選ぶ。

「これだ!」

 檻の扉は開かなかった。

「じゃあ、お先~!」

 レムノスも去って行く。続いてはデュレン。

「………………」

 眉間に皺を寄せ、デュレンは真剣に考える。

「――これだ!」

 

 ガシャーン!

 

 ハンターたちを閉じ込めていた檻の扉が大きな音を立てて開いた。その音を聞いた瞬間に、残っていたエルク、アイシャ、ドギ、オズマはいっせいに走り出した。デュレンも慌てて走り出そうとする。しかし。

「「「アドル=クリスティーーーーン!!」」」

 ガッシュ、チェスター、ダルク=ファクトは目の前のデュレンを無視して市内のどこかにいるアドルの方へ走り出した。

「うわー……ご苦労さんです……。しかしアドルのヤツ何したんだ……。ただ倒されて恨んでるってのもありそうだが。」

「そこのお前、すまないが……」

 デュレンはまだそこにいたシグルーンに肩をポンと叩かれ、後ろをそうっと見た。

「な、何でしょうか……」

 デュレンは引き攣った笑いを浮かべている。

「確保だ。」

 シグルーンは笑顔でデュレンを連れて行った。

「嘘だろおおおおおおおおお!!!」

 アルタゴ市にデュレンの絶叫が響き渡った。

 

 

 

 

――デュレン、アウト――

――残り時間:3時間――




今回は逃走者とハンターの紹介、簡単なルール説明のみです。

と思いきや、気付かなかった「1000文字以上」の文字……!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。