青二才のオラに文才を分けてくれ!
私、白鏡美虎は、引き篭もり14歳。
昨日買ってきたサンドボックス型ゲーム【ワールドクリエイト】でもするか。
有名実況者の動画で、幾らか最初を見たので、すぐ分かると思っていたんだけど………
「ッ!?」
いきなりのパソコンからの閃光に、まばたきは対応しきれない。直射日光のような強烈な光を目にお見舞いされた。
「なぁに、これ…」
私は唖然とした表情で、無機質に光る画面を、いや、そこに表示されたありえない文字を見ていた。
『ーーーさあ、こっちにおいでよ。そっちにいて、いいことがあったかい?』
そう問うてくる画面を、しかし私は見続ける。その文章は、暫くすると別の文字列に置き換わった。
『ーーーこっちにおいでよ。新しい世界、新しい人生。全て、総てやり直せるんだ』
文章の下には律儀にも「YES」「NO」とかいう選択肢付きだ。
「あんた、一体誰?聞こえてるの?ねぇ?」
半信半疑のように問う私の小さな期待を、それは応えた。
『ーーー聞こえるさ。ーーーさぁ、きみの答を待ってるんだ。さぁ、早く…ッ!』
私はすっかり見入り、半狂乱で「YES」を押した。
ふっと、意識が薄れる。ああ、私は、なんてことをしたんだ。なん…て……こ、とを………
そこで私の意識は途絶えた。
……………
『ーーーおーい。聞こえる?ていうか生きてる?』
「ごめんなさい。許して下さい。家族を見捨ててどこか異界の地へ来た私にどうか慈悲を…ってあんた誰?」
気がつくと、私の目の前には私と同年代と思われる少年がこちらを心配するような目で見ていた。やめて私は家族を見捨てた罪で今から刑務所に直行するからどうかそんな目で見ないで。
『ーーー僕はイデルドルクって言います。この世界における、君の補佐役だよ。よろしく』
………まだ私がよろしくない。ここはだれ?わたしはどこ?とかいう現実逃避をしそうになった。前者は本当だけど。
「ここ、どこ?」
『ーーーえ?まだ分からないかい?君の、【ワールドクリエイト】の舞台だよ』
「え?」
素っ頓狂な声が出たが、瞬間私は全てを察した。
ーーーゲームを起動すると、このイデルドルクが文章を綴ってきた。それに反応した私を、こちらに来るよう誘導。
「…なんて卑怯な」
『ーーーみんなこうなってるから安心して。君だけじゃない。世界中で【ワールドクリエイト】を遊ぶみんなが、こうなっているんだ』
「そのあんたが言う『みんな』ってどこなのよ。私とあんたしかいないように見えるけど?」
『ーーーあれ見て』
指差された方を見た私は、私は…絶句するしかなかった。
--to be continued--
なんですかねぇ?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。第二話にご期待ください。