ーーー私は、絶句するしかなかった。
そこにあったのは、いや、居たのは、何万人もの【ワールドクリエイト】プレイヤーと思われる人間達。その全てが、狂ったように世界を創り続けている。
『ーーーああやって、みんなこのゲームの虜になったのさ。でも、二度と戻れない。もうああするしかないんだろうね。自分の事や、家族の事。親友や恋人もいたんだろうさ。そうした、身近な人を、…っ!?』
私は、そいつを、そのイデルドルクを、般若の如き顔で、睨み付けた。『ーーーっ!』と声にならないような音を漏らしている。こいつは、鬼だ。この混沌とした世界を、なんの疑問もなく眺められる。
ーーーこいつは、鬼だ。私は、そう悟った瞬間、目の前の鬼に叫んでいた。
「私は、今まで下らない人生を送り続けて、この世界にやってきて、生まれ変われると思ったのに!なんでいきなりこんな物を見せつけられないといけないのよっ!なんで私だけじゃなくて、でも私も、………っ、いじめられて、お母さんもっ!………お母さんも…死んで………ッ!なんで、私、に、こんなっ!!!!!」
○○○イデルドルク目線○○○
僕は、イデルドルク。この創世界の管理をしている。【ワールドクリエイト】のプレイヤーをもれなくこの世界に連れてくる仕事をしている。更にこの世界の管理者でもある。今回は、………日本の子供か。適当に済ませて、分身を作って、僕は別の人の対応へ移る。
予定であった。
『私は、今まで下らない人生を送り続けて、この世界にやってきて、生まれ変われると思ったのに!なんでいきなりこんな物を見せつけられないといけないのよっ!なんで私だけじゃなくて、でも私も、………っ、いじめられて、お母さんもっ!………お母さんも…死んで………ッ!なんで、私、に、こんなっ!!!!!』
ーーー勝手が違った。やばい。イかれてる。
………
楽しそうだな、この子。
そう呟いたイデルドルクであったが、当の本人は精神壊滅状態だった。
「ーーー落ち着いて?さっきあんな事を言ったのは、全部嘘だ。ここに来る人には、みんな最初にそう言ったさ。でもみんな楽しいからちょっと興奮状態になってるだけで、元の世界でも生きてるから。ーーーただ、自我が、こっちにあるだけ。」
当然嘘である。今頃元の世界でこの子のお父さんは、この子のことを探しまわっているだろう。
ーーーやっちゃったな。まさかここまで精神が狂ってるとは。分身にこの子のアシスタントを任せつつ、この子………いや、美虎ちゃんがどんな子だったかを理解しなくちゃ。
『ーーーそうなの?ねえ?私も、あっちの、元の世界にいるの?』
「ああ、そうさ。だから、心配しないで。さっきは、心配掛けて悪かった。こっちが完全に悪い。謝るよ」
『ーーー良かった。良かった。良かった。良かった。良かった。』
そう連呼する彼女の眼に、何故か背筋が凍った気がした。
ーーーたとえ一話一話が短くても1日1個投稿すれば100日も経てばライトノベル1冊分になるのですよ。
てなわけで、今後もオラに文才を分けてください。よろしくお願いします。