ーーー彼女の眼に、背筋が凍った気がした。
『良いわ。良いわ。なら、私も、やってやろうじゃない!強引にこの世界に来たけど、悪いことばかりじゃなさそうだし!イデルドルク、頑張るよ!ほらほら!』
ーーーよかった。あの眼は、ただやる気に満ちてただけのようだ。
○○○美虎目線○○○
私は早速、世界創成を開始しようとす………る………が。
何をして良いかわからなかった。
『ーーー何を悩んでるの?完全にフリーダムだから、何しても良いんだよ。世界は、この世界は、君が神様なんだ』
そう言われ調子に乗った私は、どんどんいろいろな物を創っていく。大陸、国家、地名、歴史と、サクサク進んだ。
「ふぅ。これでひと段落かしら。そう言えば、私は何処で暮らせば良いの?」
『ーーーああ、そうだったね。こっちに来て』
そう言われ付いてきたが、すごいものを見てしまった。
完全、という言葉が似合う広めの室内。無機質、いや、シンプルでいて豪華な家具の数々。さらに部屋の中央には、世界を創るためと思われる設備が、どんと構えている。死ぬまでここで暮らせそうだ。
「こんな所に、私が住んで良いの?」
『ーーー勿論。これから君にはここで世界を作って貰うよ。これからよろしくね。あ、ご飯の時は、そこの電話から1番に掛けて、食べたいものを言ってね。地球にある食べ物は、だいたい作れるつもりだからさ』
イデルドルクが全部作るのか。感謝感激雨あられ。
『あ、さっき作った大陸に、動きがあるよ。見てみよう』
「え!?本当!?やったー私創世神ー!」
イデルドルクに促され、世界を見下ろす。ちなみにここは地上の遥か上で、大陸からはこちらは見えないらしい。
ーーーさあ、私の世界よ、いざ………!
○○○大陸○○○
ここは、シャードリア大陸、ネデリュセルク帝国。遥か昔、神のご意向により創世されたとされる地に造られた巨大国家。
この世界の中心とも言えるここで、僕は今日、国立ネデリュセルク学園精鋭戦闘科を、《ルーキーナイト》として卒業した。
今からギルドに冒険者登録に赴き、新人冒険者として新たな生活をスタートさせる。
筈だった。
「きゃーーーーー!!!!!変態っ!!!っっっゃぁぁぁあああああーーー!!!」
「えっ?僕何かしました?」
「…っ!?自分でした事もわかんないのっ!?とんだ馬鹿ね!」
どうしてこうなった。相手は更にまくし立ててくる。
「あんた、いま私のお尻触ったじゃない!自分でした事ぐらい覚えときなさいよ!」
は?僕そんな事してませんけど?どっちかって言ったらそこでにやにやしてるハゲジジイが犯人じゃないですかね。
「いや、僕やってませんから。そちらの人にも話を聞いてみては?」
そのハゲジジイを指差す。あ、逃げた。逃さねぇ。僕の後ろを、被害者の女の人も付いて来………
「ーーーっとりゃああああああああああ!!!!!」
「っあをこずぎをねるせきぎ」
アホみたいな断末魔をあげて、ハゲジジイは倒れた。
僕じゃなくて、女の人に。
「ーーーふぅ、片付いた。さて、君には言わなくちゃいけない事があるわね」
そう言って女の人は、こちらを見た。
ーーーどうも。珠華です。
ところで、この物語、結構ぶっつけ本番みたいなところあるんですよね。学校の授業中、ノートに板書じゃなくてストーリー書いてたり。
バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。と誰かが言ってましたね。その通りだと思います。
オラに文才を分けてくれ!