ではどうぞ~( ´ ▽ ` )
第9曲:色彩調節
常盤台中学校のプールにて
ドゴォォォォォ
バゴォォォォォォ
「ふぅ」
「記録――――――砲弾初速1030m/sec 連発能力8発/min 着弾分布18.9mm 総合評価5」
現在、常盤台中学では一学期期末に行われる
「あいっかわらず面倒ね。わざわざプールまで来きゃなんないなんて」
そうぼやきなが彼女はプールをあとにする。彼女の能力であり、通り名でもある
「んーーー、
プールからシャワーが付いている棟に移動する途中、彼女は体育館のある方向に目を向ける。その方向には常人が見たならば、己の目を疑うような光景が広がっていた。しかし彼女は特に驚いた様子もなく、むしろ納得したように自分の目的地へと進んでいく。
「そういやミラも今日が
◆
時間がほんの少しだけ遡った、常盤台中学校の体育館にて
ピッ
ピ
「はぁ」
「記録――――――文句などつけられないほど素晴らしい! 総合評価5です!」
こちらでも常盤台中学の一学期期末に行われる
「なーんで毎回毎回
そう愚痴りながら彼女は試験場をあとにする。彼女の能力であり、通り名でもある
彼女の検査は使用する能力の応用の幅がかなり広いので多くの時間を要する。よって彼女は毎回の
「受けたところでなーんにも意味ないっていうのに☆アハハ、でもでもぉ、今回はちょっとしたお楽しみがあったから少しは意味があったかなぁ、…………あり?」
ドゴォォォォォォォォォ
突然の爆発音に反応して、彼女は音がした方向に顔を向ける。しかし彼女はそこまで驚いた様子もなく、むしろ当然のことのように歩を進める。続けて何度か轟音が鳴り響くものの、彼女は一切気にしていない。
そして、彼女は自分を待っていた親友に声をかける。
「御坂さんは相変わらず凶暴よねぇー。あんな風にはなりたくないゾ☆ミラもそう思わない?」
食蜂が声をかけたのは、常盤台中学の制服を着用して青いリボンを右腕に巻いた白髪のロングヘアの少女。
「んー、私は素敵だと思うわ。学園都市最強の電撃使いである
「なっ、どうしてそこから私があんなヤツ、」
「あら、学園都市最強の精神系能力者
「べ、別にそんなことないわよぉ」
「それに私は操祈が自分で思ってるよりも、二人は似てるって思うわよ。根っこの部分でね。操祈も美琴も優しい時は優しいのに、変なところで意地っ張りだし。あと少し寂しがり屋なところとか。うーん、それと、」
実際、今回の
また、行動ではなく性格の面においては、美琴と食蜂の双方のことをよく知るミラでなければ、二人が似ているとはとてもではないが言えない。それほどまでにミラは二人と親しい間柄である。
「むぅー、ミラにはかなわないわねぇ。でもぉ、私的には御坂さんと似てても嬉しくないんだけどなぁ。
そういえばそろそろ洗脳が解ける時間だけどぉ、次の
「もしかしてまたやったの?やることが多くて大変なのは分かるけど、ちゃんと受けなきゃ
食蜂が
「えぇー。形式的に受けてあげてるだけでもぉ、学校側には感謝して欲しいぐらいなんだけど♡なんならミラもサボってお茶にでも行かないかしらぁ?」
「操祈はしばらく食後のデザートは抜きかしら。残念ね、せっかく好物の特製エクレア作ったのに。操祈の分は美琴に食べてもらえばいいわね」
ミラの料理はそこらの店の物とは比べ物にならないほど美味しい。その料理は学舎の園内にある名店と比較しても決して劣ることはない。常盤台中学の学生寮には食堂もあるのだが、食蜂はそっちでは食べずにミラの手料理を食べていた。そんな食蜂にはデザート抜きがかなり効いたようで。
「それはダメ!じゃ、じゃあ午後から!午後にちゃんと受けるからぁ!」
「はいはい、約束よ。まったく最初からちゃんと受ければいいのに。まさかとは思うけどほかに何かイタズラしてないわよね?」
「だ、大丈夫よぉー」(ヤバイ。い、今の状態でバレたらどうしよう。エクレア抜きぐらいで済めばいいケドぉ……)
実は食蜂さん。今回の
「そう、それならよろしい。それじゃあ私はそろそろ行くわね。がんばってくるわ!」
「そんなに気合入れなくても大丈夫でしょ☆でもやり過ぎないようにねぇ」
「は~い」
パァン
そう言って二人はハイタッチ。これからミラも
なお常盤台の女王食蜂操祈とここまで親しく会話できるのは、中学内ではミラのみ。親しくではなく対等にという条件にすれば美琴も入るが、他の者がやろうものならば食蜂並びに派閥のメンバーによる制裁が待っている。ミラは食蜂の中ではすさまじいまでに特別なのだ。
ちなみにミラは食蜂の派閥のメンバーとも仲が良く、派閥のメンバーには食蜂と同じくらいに尊敬されている。
「準備はよろしいですか?ミラジェーンさん」
「はい」
「では始めてください」
食蜂、美琴に次いでミラも
パチン
◆
また時間がほんの少しだけ遡った、常盤台中学校のとある教室にて
「――――――と皆さんもご存知のように能力者はその
教室で授業を受けているのは常盤台中学の1年生、授業を進めているのは眼鏡をかけた壮年の女性教師、綿辺である。この授業では能力に関するおさらいをしているようだ。
「その力は生まれながらの才覚による部分が大きいものの、日々の鍛錬によって各々更なる高みを目指す事が可能です。発現する能力が個々人で異なるため、その訓練方法もそれぞれに適したものを選択する必要がありますが、」
『ピ~ンポ~ンパ~ンポ~ン☆常盤台中学に全校ほーそー。
「え?」「今の何ですの!?」「念話!?」
突然頭に響いた正体不明の声に一部の生徒たちがパニックになるものの、長い間教師をしている綿辺が冷静に分析を行う。
「この時間は体育館で食蜂操祈さんが期末の能力測定を行う予定でしたか……」
「「「えぇっ!?」」」
「食蜂様って常盤台最大派閥の、」「じょ、女王……」「こんな大人数に同時に念話出来るなんて」
「では、授業に戻りま、」
ドゴォォォォォォォォ
「な、何事ですの!?」「爆発……?」「先生っ」
今度は突然の爆発音によって一部の生徒たちがパニックになるものの、再び綿辺が生徒たちを諭す。だがその後も爆音は止まらずに何回か続いていた。
「たしか、この時間はプールで御坂美琴さんが能力測定を……」
「「「えっ」」」
「御坂様って二年のあの」「常盤台のエースで」「
「「「うさぎさんパンツ」」」
食蜂の先ほどの全校放送の威力は凄まじかったようだ。授業を受けていた生徒たち全員の声がシンクロしていた。第三位の威厳はどこへ行ったのやら。食蜂の企みは見事成功した。
「こ、今度こそ授業を再開します。努力次第では皆さんの中から
キャァァァァァァァァァ
「今度は一体何が、……!!」
次に起きたのは、外から聞こえてきた女子生徒の突然の悲鳴。さすがの綿辺先生でもこう何度も授業を中断されてはストレスが溜まってくる。だが窓の外には授業が中断されても無理はないような光景が広がっていた。
「あ、あれ見て!」「うわぁ」「きれい……」
窓の外には虹が映っていた。しかもただの虹ではない。ハート型やダイヤ型、丸に星まで。おおよそ自然界ではありえないような形をした虹。さらにその幾何学模様をした虹は姿を変えて、様々な生物の形に変化した。その光景は荘厳であり、可憐であり、そして美しい。見るもの全てを虜にする様な景色がそこには広がっていた。
「この時間はミラジェーン=ヴィクトリアさんの能力測定ですか……」
「「「…………」」」
「ミラジェーン様って食蜂様や御坂様と仲のよろしい、」「素晴らしすぎますわ」「さすがは姫様です!」
美琴のエース、食蜂の女王のようにミラについた二つ名は姫。その名はミラの性格と能力からつけられた。
他者から見たミラは優しく、天真爛漫で、どこか守ってあげたくなるようであった。それにミラが能力を振るう姿は幻想的であり、神秘的、そしてなにより美しい。それはまるで童話に出てくるお姫様のようである。
ただし本人はその事に関して全力で否定している。本人曰く、私が姫だなんてありえない、らしい。
「……あの先生、ど、努力で本当にあんな風なことができるようになるんでしょうか?」
「……ええ、御坂さんは
「「「…………」」」
綿辺先生の言葉を聞いて生徒たち全員が沈黙。内心では全員が「私たちには到底無理ですね」と考える。自分たちの力量と全然違っていた。そう感じる全員が
三人の
(なんで
そんな事を思っていた。これは彼女だけの感想ではなく常盤台中学の教師全員の意見であった。この時間に行われているすべての教室で授業が止まってたりする。授業妨害もいいところだ。
ちなみにミラは元は魔術師であり一般人ではないが、学園都市の記録にはイギリス生まれの日本育ちということになっている。
◆
時間は戻り、常盤台中学の体育館とプールをつなぐ渡り廊下にて
「なんであんなにすごいのに第八位なのかしら。…………うげ、」
「あらぁ。こんにちはー、御坂さん。
「……食蜂操祈、なんか用かしら」
「用がなかったら話しかけちゃダメだったぁー」
「自分のこれまでを振り返ってみなさいよ。私はあんたと関わってよかった試しがないからね。ったくあんたと友達でいられるミラの気がしれないわ」
「アハハ☆いくら御坂さんでもぉ、今のがミラに対する侮辱だったとしたらぁ――――――潰すわよ」
「安心していいわ。あんたを貶すつもりはあっても、ミラを侮辱するつもりは一切ないから。それにそっちがやるって言うなら、」
「「!!」」
突如として二人が立っている辺りは、ロウソクに火を灯したような淡く優しい光に包まれる。その光は次々に形を変化させて、最終的には文字へと変化した。なんとも幻想的である。
『楽しんでくれてる?』
それを見た二人が周囲を見渡せば、いつの間にやら虹は消えており、今度は様々な形をしたシャボン玉が辺り一面に広まっている。それは先ほどの虹に負けないほど素晴らしく、美しいものだ。
また、それだけでなく体育館が跡形もなく消えていた。そこでミラは美琴たちに向けて楽しそうに手を振っている。
先程までいがみ合っていた二人はその様子を見るとにやりと笑い合う。
「さすがは常盤台の姫、学園都市に八人しかいない
「「
「……ちょっと真似しないでくれる?」
「コッチのセリフなんけどなぁ。それにぃ、ミラにこれ以上近づかないでくれるかしらぁー?」
「やっぱり前の時にケリつけとくべきだったわ。独占欲の強い女は嫌われるわよ」
「……今度こそ決着つけるぅ?」
「上等、かかってきなさい!」
この二人によるミラに関する争いは絶える事はない。もはや何回か数えるかも面倒になるほどにやっているのにも関わらず。
だが、常盤台中学は今日も平和である。
こんな感じで常盤台の女王、エース、姫による
今回の話のテーマとしては主人公の能力を紹介したのと三人の比較ですかね。三人が常盤台でどんなかんじかを以前よりも詳しく書いてみたつもりです。
そうしたら、さんざん原作入るって言ってたくせにこのざまです。漫画で言うところの一話すら終わっていないってどうなんでしょう。まあ、能力を出せただけいいとしますか。当初の予定ではまだまだまだ溜めてやろうかとも思いましたが、予告をしていただけにやめました。作者は引っ張る、伏線つくるの大好きですが、少し自重します。これ以上話が進まないと誰にも読んでいただけなくなりそうなので。
どうでしょう色彩調節(コーディネーター)。読んで字のごとく色を操作する能力です。どんな能力かは今回の話で大体は書きましたが、詳しくは小説内で書いていきます。自分的にこの能力は結構気に入ってます。ただ描写が難しいのがネックですかね。読者にちゃんと伝わればいいんですが。
それにしても食蜂さんは恐ろしいです。いくら女子校とはいえ他人のパンツを全校放送で伝えるって。しかもうさぎさん。なんでこんなアイデアが出てきたのか作者にもわかりません。自分は特に美琴が嫌いなわけではないんです。いじりやすいんですね。アンチではありません。
キャラの性格とかは出来るだけ原作基準で書きたいと思っているのでその通りに書けていればいいかな。親友のいる食蜂さんはこのぐらいになると思うんですがね。ちなみに食蜂さんも美琴も主人公大好きです。なんとなくですがヤンデレになりそうで怖いです。
ではありがとうございました~( ´ ▽ ` )
次回にはせめて超電磁砲のアニメの一話が終わればいいな。無理かな。うん、無理だ。気長にお付き合いくださいな。