裏切りの刻印を刻みし超越者の設定資料   作:ダブクロチャンネル

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闇影刹那
目覚めの刻


 場所はある研究所

 そこにいたのは、白衣を着た研究者と人間とは思えない雰囲気を持っている黒服の男達と白い服を着こなしていてモノクルを付けている男がいた

 そんな連中が見ているのは一人の少年だった

 

 「あれが、例のオーヴァードか」

 

 監視カメラで映し出された映像越しに少年を見ていたモノクルを付けている男が隣にいる白衣を着たFHエージェントに問う

 その男の名はアルフレッド・J・コードウェル

 FHの幹部エージェントである

 彼はFHの研究成果を見に来たのだ

 コードウェルに話しかけられた白衣を着たFHエージェントは目の前の少年について説明する

 

 「はい、あれが我々が作り上げたオーヴァードです」

 「成果はどうなっている?」

 「えぇ、5歳の頃に白兵と射撃の訓練をさせ、敵地の潜入の訓練やハッキングなどをさせた結果! 素晴らしい結果が出ました!」

 

 興奮を隠せないのかFHエージェントは、まくし立てるように喋る

 

 「白兵戦では自身より体格の大きい大人を圧倒し! 射撃では10m先の的の中心に当て! 一度も敵に見つからず目標の物を盗み! ハッキングも的確に行う事ができました! 今までのエージェント達を超える逸材ですよ!」

 

 喋り終えることで段々興奮が収まって落ち着いたFHエージェントは言葉を続ける

 

 「……ただ」

 「ただ?」

 「あれが持っているシンドロームが見たことも無い種類なんです」

 「ほう?」

 「見た目はエンジェルハィロゥの闇に似ているのですがそれとは違いますし、かといってオルクスかというと違います…これを見てください」

 

 FHエージェントは少年が戦闘訓練を受けている映像を流す

 映像に映し出されたのは少年が手のひらからレネゲイドを収束して放つ姿だった

 

 「これは……影か」

 「はい、しかもそれだけじゃありません」

 

 そう言って、FHエージェントは他の映像を見せる

 

 「この映像には訓練の相手のエージェントの能力を模倣して、模倣した相手よりも強力な状態にしています」

 「影、模倣、自己進化か」

 「はい、我々が知っている今までのシンドロームを遥かに凌駕しています。あれの相手をしたエージェントはレネゲイドを食われる感触がしたっと言ってます」

 「レネゲイドを食われた……だったら、あれしかないな」

 「知っているのですか!? コードウェル博士!」

 「我々が知っているシンドロームはエンジェルハィロゥ、バロール、ブラックドッグ、ブラム=ストーカー、キュマイラ、エグザイル、ハヌマーン、モルフェウス、ノイマン、オルクス、サラマンダー、ソラリスの12種類だが……実は13個目のシンドロームが存在していたのだ」

 「そ、それは! あの滅ぼされたシンドローム『ウロボロス』ですか!?」

 「そうだ、あの影と能力模倣、自己進化はウロボロスの特徴と一致している。これは素晴らしい結果だ!!」

 

 コードウェルは小さく笑みを作り研究成果を喜ぶ

 

 「更に研究を続け、ウロボロスのレネゲイドウイルスを完成させ世界中に拡散しろ」

 「はい!」

 「これより、ウロボロス計画始動だ」

 

 この日から、ウロボロスを世界中にばら撒き、ウロボロスのシンドロームを持つオーヴァードを増やす『ウロボロス計画』が行われるのだった

 

 

 

 あれから、5年の時が経った

 コードウェルのウロボロス計画が成功し、世界中にウロボロスのレネゲイドウイルスを拡散したと同時刻、コードウェルは5年前出会った少年に会っていた

 

 「最後にあったのは5年ぶりか」

 「はい。お久しぶりです博士」

 「とうとう君も我々FHのチルドレンとして活動する時が来た…そこで、君に名前を与えよう。君の名前は闇影刹那だ。そして、これはFHの研究者達に作らせた君のプレゼントだ」

 

 コードウェルから名前を貰った闇影刹那は刀を渡される

 刹那が刀を抜くと緋色の刀身が輝いていた

 

 「その刀の名は『魔獄(まごく)』我々が餓獣刃(がじゅうじん)を大幅に改良し大量の賢者の石を使って加工した刀だ」

 

 その時! 爆発音が鳴り、FHの研究所が大きく揺れた

 

 「コードウェル博士! 大変です! UGNが襲撃してきました!」

 「すぐに迎撃しろ。お前も行くんだ刹那」

 「分かりました」

 

 指示に従い、刹那はUGNを迎撃しに向かった

 現場に着くとFHとUGNが激しい戦闘を繰り広げていた

 

 (…リーダーを倒して戦況を変えよう)

 

 刹那はリーダー格のUGNエージェントを探す

 すると、銃を撃っている青い髪のエージェントを見つける

 その男から感じる威圧感からリーダー格のUGNエージェントだと刹那は気づいた

 

 (…見つけた)

 

 刹那は背後に忍び寄り、魔獄を抜いて逆手に持ちリーダー格のUGNエージェントに心臓部分に突き刺す

 

 (やったか…)

 

 手応えを感じた刹那はそのまま魔獄を抜こうとしたが、抜けなかった

 

 (ぬ、抜けない!? まさか、筋肉を操作して身体を硬直して魔獄を抜けないようにしてるのか!!)

 

 後方に跳んで距離をとった刹那に他のUGNエージェントが銃を向ける

 

 「待て!」

 

 しかし、リーダー格のUGNエージェントが味方のUGNエージェント達に手を向けて制止する

 背中に刺さっている魔獄を抜き取る

 すると、心臓部分から流れていた血が勝手に止まっていき何も無かったように傷が修復する

 

 (ぐっ! こいつ…遠くから見ていたから分かるが、かなり強い!)

 

 刹那は構えを取り、衝撃に耐えようとする

 だが、リーダー格の男は刹那に攻撃をせず、刹那の身体を抱き上げた

 

 「もう大丈夫だ。もう戦わなくていい」

 

 突然身体を抱き上げられ、抵抗をしようとした刹那だったが自身の包み込む温かさに抵抗をやめる

 

 (なんだ…この全身を包み込み、身体の中を温かくしてくれるのはなんだ? だが……悪くないな)

 

 リーダー格の男に運ばれながら、刹那は深い眠りにつくのだった




 今回の話を読んでくれてありがとうございます!
 それで、今回の話はどうでしたでしょうか?
 私は書いてみて思ったのですが、悪の秘密結社で作られて後に仲間になるメンバーに助けられるのって王道!って感じがして好きです!

 感想と評価を楽しみに待ってます!
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