裏切りの刻印を刻みし超越者の設定資料 作:ダブクロチャンネル
まぁ、そんなに待ってない方もいると思いますが(笑)
それでは、今回の話をご覧ください!
「闇の王。仕事です」
「霧谷か、仕事の内容は?」
「FHの殲滅です。場所はここより数キロ先の港にある倉庫です。彼らはそこでジャームの取引をしています。闇の王、貴方にはそれらを阻止してください」
霧谷雄吾はFHがいる倉庫の地図を表示させる
「了解。すぐに向かう」
「それでは、お願いします」
霧谷がそう言うとテレビの電源が自動で消える
刹那は立ち上がって、仕事の準備をする
仕事着の灰色のシャツ、黒色のジーンズ、黒色のトレンチコートに着替えて外に出る
外に出た刹那は自身の家を中心に周囲にワーディングを張り、黒色の空間の裂け目を出現させる
すると、空間の裂け目からバイクが現れた
この空間の裂け目の名はハザマ。刹那がバロールの空間能力を応用して作りだしたイージーエフェクトだ。このドラえもんの四次元ポケットのような空間の中に刹那は魔獄や自身のバイクを収納している
バイクに乗った刹那はハンドルを握り、エンジンを入れる
獣の咆哮のようなエンジン音が鳴るが、ワーディングを張っているため周囲の家にはエンジン音は聞こえなかった
バイクに積んであるカーナビを使って、刹那はFHがいる倉庫に向かった
……さて、なぜ刹那がUGNイリーガルとしてUGNの依頼を引き受けているのかを説明しよう
FHから助けられてUGNに保護された刹那は隼人に助けられた恩を返すためUGNに入ろうとした
しかし、どこに所属するかでUGNの上層部で大きく揉めた
刹那に恐怖して消そうとする物、利用して自分達の道具にする者がいたのだ
そんな奴らのいる支部に刹那を所属させてたまるかと隼人は刹那を自身の支部所属のイリーガルにしたのだ
しばらくして、刹那は霧谷が言っていたFHが取引を行っている港から数メートル離れた距離に着いた
(あそこが霧谷が言っていた港だな。さて、仕事を始めるか)
バイクをハザマの中に収納し、ハザマから魔獄を取り出した刹那は仕事を開始する
FHエージェント達は自身のセルリーダーを警護するために倉庫の外でアサルトライフルを持って立っていた
空気がピリピリと肌を切るように鋭い雰囲気が彼らを包んでいた
「……なぁ」
「なんだ?」
その空気の中口を開くFHエージェントがいた
「俺らのセルリーダーが取引をしているジャームっていったいなんだ?」
「確か、キュマイラとハヌマーンのクロスブリードで創られたジャームだ」
「おぉ! いったいどういう
「なんでもキュマイラのパワーを保持しつつ、ハヌマーン並みの高速移動が可能で叫び声を上げると衝撃波を発射するそうだ。パワーは鉄をも切り裂き、衝撃波はビルの壁を破壊するそうだ」
「おぉ!! そりゃすごいな!」
キュマイラハヌマーンのクロスブリードジャームの性能にFHエージェントは驚く
更にそこへ別のFHエージェントが話しに加わる
「だが、その送られてきたジャームは一体だけだろう? 一体だけでUGNに対抗できるのか?」
「それは問題ない。そのジャームを我がセルに搬送して、そのジャームの細胞を使って大量生産する予定だ」
「話はそこまでにしろ。いつUGNの者が来るかもしれないんだぞ」
話をしているFHエージェントを近くにいた隊長格のFHエージェントが咎める
「す、すみません隊長」
「そういえば、奴等の勢いが強いですよね。最近俺達のセルに苦戦していたのに」
「そうだな。最初に俺達の幹部が死んで、幹部殺した相手探そうとして50人位の仲間を逆に殺されたり、挙句の果てに自分達のセルも爆破されたり」
「それで今、海外のFHセルからジャームを輸送して戦力を補充しようとしてるんだよな」
FHエージェント達はこれまで自分達の起こった出来事を思い出し、戦慄する
「だが、UGNの連中が我々をほぼ壊滅状態になるまで追い詰められたんだ?」
「他の支部から寄せられたUGNのエージェントだったら我々のセルで気づくはずだしな」
「……おそらく、あいつだ」
「『あいつ』? 隊長知ってるんですか?」
「…あぁ、知ってるさ。そいつは、俺達FHの研究で作り出されたオーヴァードだ。当時エージェントの俺は研究員の護衛として研究所にいた」
隊長と呼ばれたFHエージェントは自身の部下達に説明する
「十年前、FHはUGNに対抗するためにオーヴァードを作ろうとしたんだ」
「それって、ウロボロス計画ですか?」
「そうだ。作り出したオーヴァードは滅ぼされたといわれるウロボロスというシンドロームを持って生まれてきた。そこからウロボロス計画が始まったんだ」
「それで、そのオーヴァードが我々のセルを襲っているのはどういうことですか?」
「UGNが襲撃してきて我々が作り出したオーヴァードを奪っていったんだ。俺はコードウェル様と研究員を守りながら何とか逃げれた。その後、そのオーヴァードは名前を与えられ、UGNイリーガルとして活動しているらしい」
「そうだったんですか……ん?」
「どうした?」
「正面に誰か来ます!」
「なに!!」
FHエージェント達は正面の方向にアサルトライフルを向ける
自分達の目の前には黒色のトレンチコートを着ている男がいた
FHエージェントの隊長は自身の眼に映っている男の正体に気づいた
※これ以降、FHエージェント達をFHエージェントA、FHエージェントBという風に書きます。隊長格のFHエージェントはFHエージェント隊長と書きます
「あいつだ! 我々のセルを爆破したUGNイリーガルだ! 撃て!!」
そういうと同時にFHエージェント達は一斉に引き金を引いた
引き金を引いた瞬間、銃弾の雨が刹那に向かう
自身に迫り来る銃弾に対し、刹那は魔獄を振るい弾丸を斬りながら距離を詰める
「なっ!?」
弾丸を斬りおとしながら近づいてくる刹那にFHエージェント達は驚く
距離を詰めた刹那は魔獄を鞘に収め、居合いの構えを取り、近くにいたFHエージェントAに抜刀する
魔獄に斬られたFHエージェントAの身体が斜めにずれ落ちる
斬られたFHエージェントAはアサルトライフルを撃ちながら息絶える
「くっ!」
刹那は瞬時にFHエージェントBに斬りかかる
魔獄でアサルトライフルとFHエージェントBの両手を切断する
「がっ!!」
両手を切断された箇所から血が大量に流れる
FHエージェントCは弾薬が切れたアサルトライフルを捨てサブマシンガンに持ち替えて発砲する
FHエージェントBの腹部に魔獄を深々と突き刺した刹那はFHエージェントBを盾代わりにしてFHエージェントCに向かっていく
サブマシンガンの弾丸が盾代わりにしているFHエージェントBに命中し、背中が血の色に染まっていく
刹那はFHエージェントBの身体をFHエージェントCに向かって蹴り飛ばし、FHエージェントCは体制を崩す
その隙を逃すことなく、刹那はFHエージェントB、Cを斜めに斬った後、その勢いを利用してFHエージェントBとCの首を斬る
斬られた首が地面に落ちると同時にFHエージェント隊長はアサルトライフルで刹那に狙いをつける
しかし、刹那は一瞬で距離を詰めアサルトライフルを切断し、FHエージェント隊長の足を斬る
足を斬られたFHエージェント隊長は地面に倒れ、刹那の魔獄の赤い刃によって首を斬り飛ばされた
魔獄を振って、刀身に付いているFHエージェント達の返り血を払った刹那は影を操り、倉庫の扉を掴んで強引に開ける
派手な轟音を鳴らしながら開かれた倉庫の中には海外から来たセルリーダーと刹那が追い詰めたセルリーダーと多数のFHエージェント達がいた
「や、闇の王だ! 殺せぇ!!」
恐怖の表情で命令するセルリーダーの言葉を引き金に倉庫内にいたFHエージェント達が刹那に銃を撃ってくる
銃の発砲音と薬莢の落ちる音が倉庫内に響く
それはまさに、一種の音楽のようだ
銃弾の雨が刹那に襲い掛かる
しかし、刹那は自身に迫り来る弾丸を避けようとしなかった
刹那の身体に銃弾が着弾する
だが、着弾された箇所から血は流れなかった
なぜなら、刹那の皮膚に銃弾が着弾した部分が黒く変色し、銃弾から刹那を守っていたのだ
これは、刹那の防御技『常夜の鎧』である
この技は刹那に対するありとあらゆる衝撃に対し一瞬で硬化するレネゲイドが自動的に刹那の身を守っているのだ
衝撃を受けた箇所から刹那の皮膚が黒く変色する
例え、剣で斬られようが、銃弾や光線を受けようが、戦車の主砲の砲撃を直撃しても刹那には傷一つ入らないのだ
まさしく、常夜の鎧は刹那の最強の盾だ
FHエージェント達が撃ってきた銃弾を受け止めた刹那は自身の足元の影を生き物のように操り、FHエージェント達を攻撃する
刹那が操った影はFHエージェント達を串刺しにしたり、斬ったり等をして倒していく
セルリーダーを除いたFHエージェント達を全て倒した刹那はセルリーダーに向かって走る
「うわぁぁぁ!!」
「ひぃ!!」
自分達の部下を殺された2人のセルリーダーは刹那に向かって銃を撃つも刹那に銃弾を弾かれる
自分の近くにいた海外から来たセルリーダーに刹那は魔獄を斜めに振り下ろす
海外から来たセルリーダーの身体が斜めにずれ落ちる
振り下ろした勢いを利用して刹那は自身が追い詰めたセルリーダーを斬りかかる
刹那に追い詰められたセルリーダーは取引に使っていたジャームを閉じ込めていた鋼鉄製の箱のリモコンに手をかける
しかし、セルリーダーがリモコンを握ったときに、刹那に心臓部を深く突き刺される
だが、そこはFHエージェントを束ねるセルリーダー! 心臓部を刺されながらも意地でリモコンのボタンを押して息絶えた
ジャームを閉じ込めていた檻が開き、ジャームの動きを封じていた枷が外れる
(これが新種のジャームか!)
※これからこの話に出てくるジャームの名前を新種のジャームに変更します
新種のジャームは目の前にいる刹那を敵と認識して咆哮を上げる
咆哮から発せられる衝撃波に刹那は倉庫の外へ吹き飛ばされる
コンテナまで吹き飛ばされた刹那は背中に強い衝撃を感じるも目の前のジャームを見る
新種のジャームはハヌマーン特有の高速スピードで刹那に距離を詰めて襲い掛かる
鉄も切り裂く巨大な爪が刹那を襲う!
レネゲイドを身体能力を強化したためジャームの股をスライディングで抜けて避ける
新種のジャームが振った巨大な爪はコンテナを切り裂く
(霧谷から送られたデータの通りだな キュマイラの欠点であるスピードの低さをハヌマーンでカバーしている)
「ガァッ!!」
自身に襲い掛かる爪を受け流して距離をとると新種のジャームは口から衝撃波を発射してくる
衝撃波を刹那がかわすと後ろにあったコンテナがまるで紙を握りつぶしたみたいに凹んだ
(遠距離で衝撃波を発射し、近距離で爪で攻撃。そこらの欲望の赴くままに暴れるジャームより賢いな……だがその分、動きが分かりやすいな)
冷静に新種のジャームの戦闘パターンを分析した刹那は居合いの構えを行い、新種のジャームに向かって走る
刹那は新種のジャームの腕を斬る
腕を切断されて苦痛の表情を作った新種のジャームは刹那を強く睨みながら、切断された自身の腕を再生する
(再生速度も速いな…ならば、再生が追いつかないほどのダメージを与えてやる!)
新種のジャームを上回る速度で新種のジャームを翻弄し、新種のジャームの身体を斬り続ける
自身の身体を斬り続けられ、徐々に再生速度がダメージに追いつかなくなり、新種のジャームは怒り、刹那に向かって爪を振って倉庫の上まで跳んだ
倉庫の上に着いた新種のジャームは今まで斬り続けられた怒りを発散するかのように衝撃波を連続で発射してくる
まるで雨のように撃ってくる衝撃波を刹那は避けながら、コンテナを跳んでいき新種のジャームの両腕を切断した後、首を斬りおとす
首を斬りおとされた新種のジャームは倉庫から落ちていきコンクリートの地面に倒れる
しかし、身体はまだ再生しようとしているのかピクピクと痙攣していた
刹那は倉庫から飛び降りて新種のジャームの心臓を深く突き刺す
すると、痙攣していた新種のジャームの身体が止まっていく
完全に痙攣が止まったと確認した刹那は念のために自身の回りにある影を手に集めて圧縮した影を斬りおとした新種のジャームの首に放つ
放たれた影は衝撃音を出しながら新種のジャームの首を消滅させた
刹那は魔獄の刀身に付いた新種のジャームの血を魔獄を振って落とした後、携帯を使って霧谷と隼人に報告する
報告して、しばらく待機してると霧谷と隼人の支部に所属しているUGNエージェント達が来た
「闇の王、ご苦労様です」
「なあに、いつもの事だ」
「……しかし、結構派手にやったものですね」
霧谷は新種のジャームとFHエージェント達の戦闘で傷ついた港を見る
FHエージェント達と新種のジャームの死体、地面に落ちている大量の薬莢、極め付けには新種のジャームが放った衝撃波でコンクリートがまるで隕石が落ちたみたいに小さなクレーターができていた
「見ての通りだが、あの新種のジャームかなり手強い。動きは分かりやすいが、その分厄介だった。あの新種のジャームを作ったFHセルはどうなってる?」
「海外にあるUGN支部がFHセルを制圧。新種のジャームのデータを破壊したそうです」
「そうか」
「これは、今回の仕事の報酬です」
霧谷は刹那に封筒を渡す
封筒の中身は見て分かるように分厚かった
霧谷から封筒を受け取った刹那はハザマからバイクを出す
「それでは、次もお願いしますね」
「任せろ」
刹那はバイクに乗って倉庫を後にするのだった
家に着いた刹那はバイクをハザマに収納した後、家に入って仕事着を脱いでパジャマに着替えて寝た
そして、翌日。刹那が朝食を食べているときにニュースが流れた
「皆さんお早うございます。昨晩倉庫で大規模な事故が起きました。現場は凄惨な状況で倉庫の関係者は立ち入り禁止になっておりーー」
朝食を食べ終えた刹那はテレビの電源を切って制服に着替え学校へと向かった
今日も刹那は日常を歩みながら日常を守っていくのだった
世界観が超能力とドンパチ物の舞台に港の倉庫はギャングの溜まり場やマフィアの取引先に使われそう
次は闇影刹那の設定を紹介をします!