裏切りの刻印を刻みし超越者の設定資料   作:ダブクロチャンネル

5 / 7
 話をどうやって書こうか悩んで遅れました
 本当に申し訳ございません
 それでは、本編をどうぞ


獅子神錬士
目覚める獅子


 「うっ、うぅ…」

 

 砂浜で8歳ぐらいの少年が身体を起こす

 

 「……ここは」

 

 目を覚ました少年が周りを見る

 周りを見ると、生い茂っているジャングルと広大な海が広がっていた

 そう、少年がいる所は無人島である

 

 「……なんで…ここにきたんだっけ?……」

 

 少年が思い出そうとすると黒色の煙が昇っていた

 人がいるかもしれないと思い、少年は煙が昇っているほうに走った

 だが、そこにあったのは天井部分が壊れている飛行機の姿だった

 

 「え? あぁ!!」

 

 壊れている飛行機を見た少年は脳裏にある記憶が流れてくる

 それは少年の家族が楽しい旅行を過ごそうと飛行機に乗っていた

 楽しい旅行を過ごせることに少年は心を躍らせていた

 しかし、楽しい旅行は少年を不幸の運命に誘う

 

 「かあさん! こわいよー!」

 「錬士レオ! 大丈夫よ! 私達がいるわ!」

 「そうだ! だから安心しろ!」

 「とうさん!」

 

 突如、飛行機にエンジントラブルが発生したのだ

 錬士と錬士の家族と乗客はパイロットの指示に従って行動していたが、エンジンが爆発したのだ

 その爆発で飛行機の天井部分が壊れ、錬士は爆風と強風で身体がシートごと飛ばされた

 飛ばされている途中でシートが壊れてしまい錬士は海に墜落し、運よく砂浜に流れ着いたのだ

 

 「そうだ! とうさんとかあさん!!」

 

 錬士は自身の母と父を探すために飛行機に乗り込む

 乗客の荷物を踏まないように歩きながらも錬士は両親の席に着いた

 

 「とうさん! かあさん!」

 

 錬士は両親の身体を揺らす

 しかし、両親の身体は冷たく、錬士がどれだけ揺らしても目が覚めることは無かった

 

 「とうさん…かあさん…うぅ……」

 

 涙を流す錬士

 だが、錬士は自身の父親の手に握られている紙に気づいた

 

 (なんだろう?)

 

 錬士が紙を取り出すとそこには自身の父親の文字があった

 

 『錬士へ、お前がこの手紙を見ているという事はもう俺達は死んでしまっていることだろう。俺達が乗っている飛行機は無人島に到着したが、死人が多く生きているものでも重傷を負っており、もうすぐ死ぬ。父さんと母さんももうすぐ死ぬだろう。錬士にはこれからつらい思いをして生きていく事になる。父さんの知り合いに錬士を助けてくれるよう頼んだ。それまで生きてくれ』

 「とうさん……」

 

 涙を拭い、錬士は自身の父の知り合いが救助してくるまで生きる決意をし、飛行機を後にした

 あれから、無人島を歩き回って夜になったとき、錬士の腹の虫が鳴った

 そう、飛行機を後にしてから錬士はなにも食べてなかったのだ

 

 「……おなかすいた」

 

 錬士が腹を押さえながら歩いているとヤシの木を見つけた

 見上げるとヤシの木にココナッツがなっていた

 

 (確か、本で中に果肉と果汁があるって書いてた!)

 

 木を揺らす錬士だが、子供の力ではヤシの木は揺れなかった

 

 (落ちて! 落ちてっ!)

 

 そう願う錬士だが、現実は厳しくヤシの木は揺れず、錬士の体力が無くなるのが早かった

 

 「はぁ…はぁ……」

 

 地面に倒れる錬士

 そして、錬士の視界が揺らいでいた

 

 (嫌だ! とうさんに生きろって言われたんだ! 死にたくない! 死にたくない!!)

 

 足に力を入れて立ち上がった錬士はヤシの木を登ってココナッツを採ろうと考えた

 元々運動はできたので木に登ることはできた

 錬士はココナッツを掴んで引っ張ろうとするが中々取れなかった

 なんとか手に力を入れてココナッツを引っ張る錬士

 頑張った結果、ココナッツは取れた

 だが、ココナッツを取った際に錬士の体勢が崩れてしまい地面に落ちてしまった

 鈍い音と衝撃を錬士は背中から感じた

 そのあまりにも痛さにこらえながら錬士はココナッツを開けようと手に力を入れて割る

 

 「う~ん!」

 

 手に力を入れ、卵を割るみたいにココナッツを開けることに成功した

 

 「やった!」

 

 錬士はココナッツが割れたことに喜び、ココナッツの果肉と果汁を貪る

 

 (おいしい!)

 

 あっという間にココナッツを平らげた錬士は感動し、再びヤシの木を登ってココナッツを取り、今度は落ちないようにココナッツを砂に落とす

 しかし、錬士は気づかなかった

 ココナッツは繊維質の厚い殻に包まれているため子供の力で開けるのは到底無理なことなんだ

 作者も家族旅行でグアムに行った時ココナッツを食べる時、店員が鉈を使わないと食べられなかった

 だが、錬士はそんな事知る由も無く空腹を満たすためにココナッツを食べていた

 

 

 --あれから7年の月日が経った

 

 無人島に流れ着いた錬士は今日の獲物を狩るためにジャングルを走っていた

 獲物の対象は猪

 錬士は猪の足跡を見て猪がいるところを予測し、猪がいる方向に走る

 森を駆け、背中に背負っている槍を構え、錬士は猪と対峙する

 猪は鼻息を荒げ、錬士に向かって走る

 まさに猪突猛進という言葉が当てはまる突進に錬士は狙いを定めて猪の眉間に槍を突き刺す

 勢いよく突かれた槍に猪は悲鳴を上げたが、すぐに悲鳴が消え、息途絶える

 

 「今日の食料確保!」

 

 錬士は猪を追う前に捕まえたウサギと先ほど狩った猪に血抜きをして自身の住処に帰っていった

 現在、錬士が住んでいるところは自身が流れ着いた砂浜の近くにあった洞窟

 洞窟内はかなり広く、暮らしていくには十分だった

 さらに、飛行機から持ってきた生活用品や保存食のおかげで生きていけることができた

 

 錬士は捕ってきた猪とウサギの毛を毟り、皮を剥ぎ、一つの肉にする

 そして、包丁を手に持ち適当な大きさに肉を切り、肉を焼き、食べる

 

 (あれから何年経ったのだろう?)

 

 肉を食べながら錬士は思う

 

 (あの日、飛行機から荷物を持って、この洞窟に住んで、狩りの仕方は父さんから教わっていたから生きてこれた)

 

 当時の記憶を思い出し、錬士は自身の手を見る

 

 (なんで、あの時から何も無いところから物や包丁が出せるんだろ?)

 

 そう、いかに保存食を有ろうが食べていけば無くなる

 そこで錬士は狩をする事になったのだが木を切るにも刃物が必要だ

 しかし、飛行機内に刃物を持ち込むなんて早々出来ることではない

 

 (あの時、僕が包丁が欲しいって思ったらいつの間にか包丁が僕の手に握られていた。飛行機内にも無かったのに……)

 

 錬士はしばらく考えていたが

 

 (まっ、いいか)

 

 考えるのを止めた

 

 (今ここで考えても分からないからいいや。これがなんなのかは分からないけどそのおかげで僕は生きていけるし)

 

 難しく考えるのをやめ、錬士は食べ終えた後、明かり代わりに使ってた焚き火の火を消した

 

 (さて、明日の狩りの準備をして寝よう)

 

 明日の狩りで使い道具の手入れや仕掛けを用意して寝た

 

 (父さん…明日も生きるからな)

 

 父との言葉を思い出し、錬士は明日も生きていくのだった

 

 

 翌日、錬士は川に鎮めておいた仕掛けを持ち上げ、仕掛けの中に入っていた魚を焼いて食べていると船が近づいてきた

 船から人が現れ、砂浜に降り立つ

 

 (いったい誰だろう?)

 

 船から出てきた青い髪をした男が錬士に近づいてきた

 

 「君が獅子神錬士か?」

 「そうだけど、あんたは?」

 「俺は鮫島隼人。君のお父さんに頼まれて君を助けに来たんだ」

 「っ! じゃあ、あんたが父さんの言っていた」

 「そうだ。長い間待たせてしまったがよく生きてくれていた」

 

 錬士は鮫島隼人の救助で無人島から出ることが出来た




 今回の話はいかがでしたでしょうか?
 感想と評価を楽しみに待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。