そんなに分量もないです。
ネウロイの編隊が拠点上空に出現した。
そんな知らせを妖精から聞いて、彼女、鷹野美雷はスクランブル発進した。
彼女は使い魔が妖精という、ほかに例を見ないウィッチであった。しかし、彼女はまた、軍属ではない、ワケありのウィッチでもあった。
人前では一般人の振りをし、ネウロイの襲撃時には人影のないところで黒いレインコートとマフラーをし、ガスマスクで顔を隠し、そのストライカーユニットをもってして敵を撃滅せしめた。
ときには、地上攻撃の鬼として、爆弾の雨あられと30mmガトリングによってネウロイ地上部隊を壊滅させた。
謎のウィッチとして、戦場では噂になっていた。
軍も躍起になって探しているが、見つかるはずもない。
空戦ではレーダーにはうつらず、圧倒的な上昇力で他のウィッチを寄せ付けない。捕縛もなにもスペックが違いすぎて無理だった。
そのストライカーユニットの名前はRaptor、Thundervolt。
この2つは使い魔の妖精が作り、メンテナンスも全て妖精が行っている。しかし、彼女自身もメンテナンスの方法や設計図は覚えていた。
そして、別の世界でのそれらの元になった機体についても、彼女は知っていた。
目の前には、巨大なネウロイたち。
レーザーで地上攻撃するさまはさながらb29の編隊による絨毯爆撃を彷彿とさせた。
すでに他のウィッチが向かっているが、自分の拠点を守るために、瞬殺しなきゃならない。
Raptor、英語で猛禽類を意味する単語を冠したユニットを展開し、垂直離陸をする。
速度が乗ったら、そのまま体を横に倒し、加速する。
そして、アフターバーナーを点火。
40°の角度で急上昇し、ネウロイを魔力の波長の違う波でスキャンした。
私の固有魔法であるそれによって、ネウロイの脆弱な部分が暴かれ、そこに向かってAIM120Cを撃ち込む。
ミサイルは魔力消費も激しく、そうそう使えたものでもない。それに、いくら燃費が良いといっても、ほかのウィッチがレシプロにたいしてジェットエンジンなので、エンジンの消費魔力も多く、交戦時間は比較的短時間になってしまう。
ほかに持っているユニットといったら、p51マスタングD30を予備で持っているくらいだ。
さて、ミサイルでネウロイを一機排除し、残りのネウロイのいる高度まで一気に上昇しきった。
他のウィッチもこちらに気づいているようだけど、ネウロイが防護機銃よろしくレーザーを滅茶苦茶に撃ってきて弾幕をはっているので、こちらをどうこうするような暇はない。
相手のスキャニングを終えて、右手のM61A2の銃口をネウロイのコアに向ける。
そして、1秒間の射撃。
電ノコのような音を出しながら、20mm焼夷榴弾はレーザーのようにネウロイの表面装甲を剥がし、そしてその奥にあるコアを打ち砕いた。
その消滅を横目で確認しつつ、残りのネウロイのコア付近を狙って2発の短距離AAMを発射。
「今!コアをやって!」
大声でネウロイの近くにいたウィッチにむかって叫ぶと、そいつらが手に持っていた機関銃でコアを破壊した。
ふぅ、と一息つき、レーダーを展開。
あたりにネウロイがいないことを確認した。
もうここに用がないので、そのままエンジンを切って自由落下に身を任せる。
「ちょっとま――――――」
例の如くウィッチから声がかけられるけど、そのまま彼女たちについていったらまたあの忌まわしい軍隊に戻る羽目になる。
その声をかき消すように、ジェットエンジンの出力をWEPまで炊いて、爆音とともに音を置き去りにして逃げ出した。
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