ちなみに鷹野は軍を嫌っているだけで別にウィッチが嫌いというわけではないです。念の為。
ふと、夜の空に飛び立とうと思った。妖精さんから夜間哨戒は手薄で比較的ウィッチと会わないだろうと思ったからだ。久々にのんびり遊覧飛行をしたい。
そして、夜の帳が降りる。
久々の夜間飛行に、私はちょっと興奮気味だった。
なにせ、夜の星空を独り占めにしたような気分になれるからだ。
まあ、前はそんなこと気にしている余裕すらなかったのだけれど、最初のころはそんな気分になっていた。
さて、夜の高高度は特に寒いので、フリフリの膝丈まであるドレスを着て、さらにタイツを着用する。
あとは厚手の上着をはおり準備完了。
愛機Raptorに足を突っ込んでターボファンエンジンを起動する。
あとはいつも通りアフターバーナーを使いながら離陸。アフターバーナーを切り、そのまま急角度で速度が落ちない程度に上昇していく。そして、夜空へとはばたいた。
はっきり言って、今のレーダーでは、私のRaptorを捉えるのは困難と言ってもいい。それ故に、こうして基地上空であっても時速600km/h前後で悠々と星空を楽しむことができる。
今、ちょっとしたスリルを楽しみながらの遊覧飛行も乙だろうと思いついてやっている。
レーダーを走らせ、件の哨戒部隊を探す。
相手の速度や高度を見るに、高度をとっているか。
念の為に右手をM61A2バルカンに切り替え、AAMを用意しておく。
一応、ないとは思うけど、フレアとチャフを準備。
ロックオンもキチンとできることを確認したところで、相手の上をとった。
まあ別に、なにをするわけでもなく、ただ相手の様子を見るだけ。
そして、相手がふと空を見上げると、どうやら私を視認したらしい。
驚きの表情を浮かべてこちらを見ている。
ちょっといたずら心が湧いた。
垂直に急上昇すると、エレベーターを操作し、ハンマーヘッドターンのように下を向く。
そして、未だに驚いている相手に向かってエンジンを切り急降下。
そのまま衝突する進路をとり、相手が躱したところでアフターバーナーを使いながらバレルロールアタックをしかける。
まあ、攻撃は仕掛けないでわざとオーバーシュートする。
そして、相手の目の前でプガチョフコブラをすると、相手は面白いように前に出る。
相手が驚いているが、更に相手の上すれすれを飛び越し、アフターバーナーで急上昇、さらに高度を速度に変換し、クルビットを見せた。
こんな変態機動も、F22のなせる技。
この子も驚きっぱなしで、こちらを人ではない何かのように見ている。
それを見た私は満足し、そのままM2.0で飛びさった。
ところで、後で聞いたところだと、その子はサーニャと言うらしく、ナイトウィッチとの交流をしているそうだ。それから、QSLカードの交換もしているという。面白そうだから、後で交換でもしようかな、と思った。
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