【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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標的25 騙すのならとりあえずカメラはいるよね

 

 

~side医務室~

 

「シャマル先生!色々心配かけてすいませんでした!!」

 

頭を思いっきり下げティアナが謝った。シャマルも戸惑ったが

 

「別にいいわよ...ただ今度から自分の体の事を考えながらしてね」

 

「はい」

 

そして医務室から出たそこには、

 

「あんた、まだ居たの?神楽は?」

 

そこには獄寺が居た

 

「神楽は戻った。俺はお前にこいつを返すの忘れていたからな」

 

とポケットからティアナのロケットを取り出した。

 

「これ‥‥」

 

テープでガラスを補修したロケットを見てティアナは、

 

「あんた‥もう少し、ちゃんと直せないの?」

 

と冗談っぽく言うと、

 

「るせぇ、それでも俺の精一杯のデキなんだよ」

 

と獄寺が間に受けて返したので、

 

「あんたって冗談通じないのね。見かけは不良っぽいのにそういうところは、馬鹿正直なんて、あんたって真面目何だか不良なんだが、分からない奴ね」

 

「へぇーてめぇが冗談言えんのかよ」

 

獄寺が抱いていたティアナはクラスに1人は居るクラス委員長か風紀委員(あの怖い人は除く)の様な堅物のバカ真面目な優等生だったので、そんなティアナが冗談を言うなんて意外だった。

獄寺がティアナに返すと、

 

「前に比べたらまだ言えるわ、肩の荷が少し軽くなったから」

 

ティアナは小さく微笑む。

訓練校に入りたての頃のティアナは仏頂面で獄寺の言う通り、委員長タイプの堅物であった。

しかし、スバルと共に仕事をして行く内にティアナの表情も変わり始めたのは事実であった。

 

「ふん、じゃあな」

 

と部屋に戻ろうとする獄寺にティアナは、

 

「おやすみ」

 

と一言言葉を交わして両者は寮へと帰っていった。

 

 

~side銀時~

 

深夜、突然目が覚めた銀時。

暫くはベッドの上でゴロゴロしていれば眠れるだろうと思ったが、なかなか寝付けない。

 

「くそっ、なんか眠れねぇな‥‥散歩でもしてくるか‥‥」

 

そこで、隊舎を一周してくれば眠くなるだろうと思い、ベッドから起き上がった。

こういう時は、酒でもカッ食らうのが一番なのだが、あまり酒を飲むとはやてとかがうるさいので、今晩は我慢することにした銀時であった。

夜の散歩をしていると、訓練場に薄明かりが見えてその場へと向かう。

そこには空間モニターに向かっているなのはが居た。

なのはは無心でキーボードを打っていた。

 

「おい」

 

銀時はそんななのはが気になって、なのはに声をかけた。

 

「あれ?銀さん?珍しいですねこんな時間まで」

 

「いや、ただ目が覚めただけだ?それよりも今、『珍しい』って言ったよな?まさかとは思うがお前もしかしてここ毎日‥‥」

 

「やっていますけど?」

 

「はぁ~少しは休め。マジ潰れるぞお前」

 

「大丈夫ですよ。こう見えても身体は頑丈ですし、それにこの仕事、私は本当に楽しいと思っていますから」

 

満面の笑みで答える。

この時、銀時の脳裏にはある人の顔が浮かびあがった。

 

「そうかよ、明日も大変かも知んねぇが、まぁ頑張れよ」

 

「はい。それじゃあ、おやすみなさい、銀さん」

 

「おう」

 

なのはにそう言って銀時はその場を去った。

 

 

~side翌日 (模擬戦当日)~

 

模擬戦前の最後の練習中のなのはは、すっきりした顔のティアナを見て一安心をした。

相棒のスバルやエリオ、キャロは『何で?』って顔をしていた。

新八もよくは知らない余り深く追求するのもあれなので全員はティアナに訳を聞く事なく一先ずティアナの調子が元に戻った事に安心した。

因みに関係した当人の獄寺は興味なさげにあくびをしていた。

 

「それじゃあ、この後は、FWメンバーはそれぞれチームごとに別れて模擬戦をするからね」

 

「「「「はい!」」」」

 

と元気よく答えた。

 

「獄寺、この後いい?後スバルも明日の作戦の事もあるし」

 

とティアナは獄寺とスバルに声をかけ、スバルは

 

「わかった...けど何で獄寺?」

 

パートナーである自分に声をかけるには当然だとして、何故獄寺にも声をかけるのかを疑問に思うスバル。

 

「射撃の事色々参考になると思って」

 

と返した。

 

「けっ、まぁ、いいけど」

 

と獄寺は素っ気なく返した。

その後何やら作戦会議をしてほっとけないのか獄寺も少しティアナに知恵をかしていた。

 

 

「あ、あのヴィータさん。なのはさんなんか何時もより疲れている様な感じがするんですけど‥‥」

 

新八がこれからティアナとスバルの相手をするなのはの様子が少し変なのに気づく。

確かになのはの目の下にしたにはくっきりと隈が出来ていた。

きっと寝不足なのだろう。

だが、そんな状態でこれからティアナとスバル相手に模擬戦を出来るのか?と疑問に思うのは当然のことだろう。

 

「あぁ、なのははここ最近、働き詰めだからな。朝から晩までお前らに付き合いそれが終わってもモニターで訓練内容を確認して次の日の為の訓練のメニュー作り‥‥3~4時間くらいしか寝ていねぇ」

 

「ああ、そう言えば昨日もやっていたな。」

 

銀時が思い出したかのように呟く。

 

「それ、大丈夫なんですか?」

 

明らかにオーバーワークだろうと新八が言う。

 

「アタシだって、そう思っている。だから、今日の模擬戦が終わったら、無理にでも休ませるさ」

 

ヴィータもなのはのオーバーワークの実態は知っていたので、せめて今日の模擬戦が終われば、なのはの仕事も一段落つくだろうと思い、

 

そんな中、模擬戦が始まった。

最初はライトニングからで、相手はフェイトが務めた。

エリオとキャロはまさにお手本通りな動きでフェイトを相手にするが、やはり年齢と経験の差があり、フェイトにあっさりと負けた。

そして、次はスターズ‥ティアナとスバルの番となった。

 

 

~sideティアナ~

 

「クロスファイアーシュート!!」

 

と叫び無数の魔法弾が飛んだ。

 

「おい」

 

「いつもよりなんか。」

 

「あぁコントロールはいいけど。」

 

ティアナの射撃はいつもよりキレがないのを観戦者達は見てわかった。

なのははその魔導弾を躱したが追尾するため躱し続けた。

その間にスバルが「ウィングロード」を出現させてかけてくる。

 

「フェイクじゃない、本物!?」

 

が攻撃をスバルに向ければいいことなので、それをスバルにぶつけた。

スバルは歯を食いしばりながらシールドをはってガードした。

その後スバルはリボルバーナックルで、

 

「うおぉぉぉぉおお!」

 

渾身の一撃をなのはにお見舞いするが、

 

「っつ」

 

なのははこれをシールドでガードした。

 

少し予想外だったがなのははスバルと競り合いスバルを弾き飛ばした。

 

「うぁぁぁぁ‥‥っと」

 

スバルはなのはとの競り合いに負けて飛ばされたが、ウィングロードの上に難無く着地する。

 

「コラ、スバル。危ないよ。そんな軌道」

 

「すいません!ちゃんと防ぎますから。」

 

「ティアナは‥‥」

 

なのははティアナを探してあたりを見回し、するとティアナが遠くのビルの中から砲撃しようとしていた。

 

「ティアナが砲撃!?」

 

「でりぁぁぁぁぁあああ!!」

 

気を取られた一瞬スバルがウィングロードを走ってリボルバーナックルをなのはに叩き込んだ。

が、なのははバリアをして防いだ。

そしてティアナの方を見るとティアナが居なくなっていた

 

「やっぱりあっちはフェイク。」

 

「じゃあ本物は?」

 

「あそこだ!!」

 

ウィングロードを走るティアナがいた。

 

「一撃必殺!!でぇぇぇぇいー!!」

 

「レイジングハート…モードリリース。」

 

いつもと違い感情のない、無機質ななのはの声が小さく響いた。

 

ドーン!!

 

「おかしいな。2人ともどうしちゃったの?」

 

片手でスバルを止めてもう一方でティアナを止めていた。

ただ、デバイスをリリースした為、なのはの手はクロスミラージュの魔導刃を受けた。だが、なのはの手からは1滴の血も流れていなかった。これはなのはの強さが伺えた。

 

ここまでは‥‥

 

シュン!

 

なのはが掴んでいたティアナの姿がだんだんと薄くなっていったと思ったらティアナの姿が急に消えた。

 

「えっ?」

 

流石のなのはもこれには驚いた。

 

(な、何で、もしかして今のは幻影!?そんな馬鹿な!!痛みも実感もあったのに‥‥じゃあ、本物のティアナは何処に!?)

 

本来ティアナの幻影は触れたり攻撃したりしたら一瞬で消えてしまう。

それはこれまでの訓練でなのはも見て、ソレを撃破してきた。

 

「スバル!あとお願い!!」

 

「任せて!!」

 

と言うと、なのはの死角からティアナの魔法弾が1発のみ飛んできた。

 

「っ!?」

 

なのははそれを躱した。

次はスバルが、

 

「でりやぁぁぁぁ!!」

 

スバルの渾身の攻撃がなのはにヒットした。

 

「くぅぅ」

 

殴り飛ばされたがなのはは何とか持ち堪えた。

 

「あれティア、攻撃は?」

 

ティアナからの援護射撃が無い事にスバルがティアナに声をかける。

 

「ごめんさっきの幻影でもう魔力が‥‥」

 

とヘトヘトになりながら答えた。

ティアナは‥‥バッテリー切れです。

切れたらさっさと入れ替えろ‥‥と言いたい所であるが、それは無理であった。

 

「ふぅ~スターズの模擬戦は引き分けで、今回は終了かな」

 

なのはが服のホコリをパン、パンと払いながら言う。

 

「ねぇ?ティアナのさっきのアレはなんなの?」

 

なのはは早速ティアナにさっきの幻術について問う。

これまでティアナの幻術、フェイク・シルエットを見てきたがあれは明らかに今まで自分が見てきたフェイク・シルエットとは異なる。

なのはの問いにティアナは、

 

「昨日作戦を練ったりそして獄寺にすこし練習付き合ってもらっていた時に獄寺が‥‥」

 

と回想に入る前に、

 

 

~side観客席~

 

「さっきの幻覚か?‥でも、あれは幻覚なのにまるで本物みたいだったぞ‥‥」

 

ヴィータは先程ティアナが見せた幻術がこれまで見てきた幻術と異なる事に疑問を抱いていた。いや、ヴィータだけではなくほぼ全員がティアナの幻術に疑問を感じていた。

すると言うとリボーンが、

 

「有幻覚だな。」

 

皆の知らない単語に全員聞きに入った。

どうやらリボーンには先程のティアナの幻術がなんなのか分かっている様だ。

 

「有幻覚ってのは、簡単に言えば実態を持つ幻覚の事だ。」

 

「実態を持つ幻覚!?そんなもの聞いたことねぇぞ!!」

 

ヴィータが今まで見たことも聞いた事もない幻術の技を聞いてリボーンに食いつく。

 

「とてつもない幻覚の制度がいるからなだがリスクとしてはあまりに近すぎるために本体以上の力が出せないって事だ...お前か獄寺これを教えたのは?」

 

と言い全員の視線が今度は獄寺に集まる。

 

「まぁ、教えたってより、何ていうか考え方を変えたって言った方がいいと思います。」

 

リボーンの問いに獄寺は頬を掻きながらティアナが有幻覚を使えるようになった経緯を話す。

 

 

~side昨日 練習場~

 

「じゃあ、明日の作戦はこうするから」

 

「OK」

 

とティアナとスバルは話していた。

 

「おい、」

 

「何?」

 

「お前、幻術使えんのか?」

 

「え、ええ‥一応‥‥」

 

「少し見せてくれねぇか」

 

「えっ?まぁ、いいけど...」

 

とティアナは集中して自分の幻影を1体だけ作った。

 

「成程、よくもまぁ死ぬ気の炎使わねぇで作れるもんだ」

 

「私達からしたら何で魔力も無いのにあんなに強いのか不思議だけどね」

 

そんな事言っている内に獄寺はティアナの幻影に触れた。するとたちまち幻覚は消えてしまった。

 

「おい、この程度で消えんのかよ。あまりにも脆すぎるぞ」

 

「う、うるさい!仕方ないでしょう!!幻覚何だし!!」

 

「ティアの幻術もさNA〇UTOの影〇身みたいに攻撃とかできたらね~」

 

「そんなの無理よ、所詮は幻覚、相手を騙すのみしか使えないわよ」

 

(って言うかスバルもティアナもNA〇UTOを知っているのかよ‥‥)

 

(そう言や、あの主人公の声、アホ牛の奴に声が似ていたななぁ‥‥)

 

スバルがNA〇UTOを知っていた事に意外性を感じると共にその主人公の声が自分の知り合いの声に似ていた事を思い出す獄寺。

 

「それは少し違うんと思うぜ」

 

「「え?」」

 

「お前の言う幻覚は今の所視覚とかを騙すのに使っているだろう?」

 

「え?だって、幻影ってそう言うモノじゃないの?」

 

確かに管理局やこの世界に魔法の時点には幻術は相手の視覚に影響を与え、相手をだます術と明記されている。

 

「騙すんならもっと本格的に相手を騙すんだな」

 

「ちょっと、それはどう言う意味よ」

 

「それぐらい自分で考えろ」

 

「なっ!?」

 

「仮に答えを知っていても教えねぇぜ俺は」

 

「えぇー何で?そんな意地悪しないで教えてくれてもいいじゃん」

 

スバルが頬を膨らませて獄寺に抗議する。

 

「あのなぁ~それじゃあ、意味がねぇんだよ。ティアナ、お前は確かになのはから教導を受けている身ではあるが、お前はもう訓練生じゃねぇんだろう?それなら自分で自分の戦術ってやつもう少し違う角度で見極めろ」

 

今までのティアナはこれまで自分の幻術はこれもう以上進歩しないと判断し、射撃訓練ばかりしていたが、獄寺は幻術の方にももう少し目を向けろと言う。

 

「そう言っても‥‥」

 

ティアナは獄寺の言葉に対してやはり、幻術に関してはもうこれ以上進歩のしようがないと思っており、彼の言葉に懐疑的だ。

進歩するにしてもどう進歩するのかがわからない。

 

「お前はスバルやエリオ、キャロ...神楽や10代目の能力を観察し、見極めて10代目達に嫉妬心を抱いて焦った‥‥なら、その観察眼をもう少し自分に向けろ。基礎は確かに大事だ。だが、いつまでも教科書どおりの戦法をやっていたらお前はそこまでだ。絶対に成長には繋がらねぇぞ」

 

「自分に‥‥」

 

「そうだ。まずは自分で自分を見るんだよ。でなきゃ、この先お前はずっとこのまま‥成長はしねぇ‥‥俺から言えるのは此処までだ。あとは自分で頭を捻って知恵を絞り出せ」

 

そう言って獄寺は去って行き、ティアナは未だに見ぬ新たな幻術の進歩に頭を悩ませる。

 

 

 

 

 

 

 

 

~side模擬戦会場~

 

「最初は獄寺の言葉の意味がわからなかったけど今わかったんです。」

 

ティアナはなのはにはっきりした顔で言った。

 

「あの言葉から今までの事だけじゃなくて新しくアレンジできるかもしれない可能性にかけてみました。」

 

「うん、でもそれもだいぶ魔力の消費が激しいみたいだし今は長続きしないみたいだからあまり多用しないようにしてね。やるにしても時間をかけて上手く魔力の調整をコントロールしていくことから始めよう。何事も基本が大事だからね」

 

「は、はい‥‥」

 

なのはは有幻覚の短所をティアナに伝え、尚且つあまり使用しない様に釘を刺し、今後は魔力の調整を上手くやって行く事を念頭においてそこから徐々に自分に慣れさせることから始めようと言う。

 

「それとティアナ」

 

「はい」

 

「後で個人的に話したいことがあるの‥‥夕食が終わったら、私の部屋に来てくれる?」

 

「えっ?あっ、はい‥‥」

 

「それじゃあ、解散」

 

こうして六課のFW陣の模擬戦は終わった。

 

 

 

・・・・続く

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