【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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更新です。


標的45 子供のワガママを優しく受け入れて初めて人は親となる

 

 

 

 

~side六課~

 

市街地の戦いも終わり機動六課の隊舎をスバルに案内されている山本。

 

「へぇ、すげぇところだな。」

 

周りを見ながら山本が呟く。

 

「さっき、ツナもこっちに戻ってきているって、連絡があったよ」

 

「お、ほんとか!?」

 

「うん!」

 

そして

 

「あ、山本!!」

 

「久しぶり、山本君」

 

「よぉ!元気そうだな!!ツナ、エンマ!!」

 

「ちゃおッス」

 

「あっ、ついでに小僧も元気そうだな」

 

久々にあった親友同士積もる話もあるが

 

「まず、私達の紹介済まさせてもらおうか?山本君」

 

「ここの責任者の八神はやてと言います。」

 

はやてが頭を下げそして

 

「わたしはフェイト・テスタロッサ・ハラオウン、宜しく」

 

「宜しくっす、後、俺の事は山本でいいっすよ」

 

「わかった。とりあえず、山本も此処にとどまるでええんかな?」

 

「ウス」

 

「あれどうしたんですか?皆さん集まって」

 

「あ、新八さん、神楽ちゃん、紹介します。俺の友達の山本です。」

 

「よろしくな」

 

山本は笑顔で二人に挨拶して

 

「こちらこそ」

 

「よろしくアル」

 

新八は山本と握手を交わして神楽もしたいのだが

 

「神楽ちゃん、手ぇ大丈夫?」

 

「大丈夫ネ、こんなの擦り傷アル」

 

トレディとの戦いで神楽は片方の手は凍らされ、もう片方の手は傷を負った。だが神楽自身が頑丈な夜兎族の出身の為そこまでひどくはない

 

「他にも人はおるけど今はこんな感じで」

 

「ウス、わかりました。」

 

長い休日はたくさんの傷を残したがまた頼もしい仲間を増やして幕を閉じたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~side銀時~

 

日が変わり銀時となのはそしてシグナムは今、車で移動中だ。

先日の市街戦にて保護した少女に会いに行こうとしていたのだ。

 

「すいませんシグナムさん車出してもらって。」

 

「気にするな。テスタロッサからの借り物だしな。それに向こうにはシスター・シャッハがいらっしゃる。私が仲介した方がいいだろう。それよりなぜ銀時を連れてきた。」

 

シグナムは後部座席に座っている銀時をチラッっとバックミラー越しに見る。

 

「そうだぞ、何で俺を。」

 

銀時は無理矢理お見舞いにつき合わされてちょっと不機嫌そう。

 

「だって銀さんこの前仕事手伝うって言ってくれたじゃん。」

 

意気揚々となのはが言う。

 

「そりゃ言ったが・・・ま、いっか。」

 

ボソッ「ほんとにそれだけか?」

 

「なんか言いましたシグナムさん」

 

目のハイライトがまた消えた。

 

「い、いや、何も・・・しかし検査が終わり何かしらの白黒ついたらあの子はどうなるんだろうな。」

 

もの凄い殺気を出していたので直ぐに話題を変えた。

 

「当面は六課か教会が預かるでしょうね。」

 

「・・・・・・」

 

「養子の受け入れ先を探すにしても長期の安全確認取れてからじゃないと。」

 

そして突然モニターが現れて

 

「騎士シグナム!聖王協会のシャッハ・ヌエラです」

 

「どうかしましたか?」

 

「こちらの不手際がありましてあの子が検査の合間にあの子が姿を消しました。」

 

 

~side聖王医療院~

 

「お久しぶりです銀時殿、なのは殿、シグナム殿」

 

「あぁ、確かバジルでいいんだっけ?」

 

「はい!!」

 

バジルは挨拶したがすぐに、

 

「申し訳ございません。拙者もう少し見とけば...」

 

となのは達に深々と頭を下げた。

 

「そんな、それは私が目を離したからバジル君は悪くないよ」

 

「とりあえず状況を説明してくれないか」

 

「わかりました。...別病棟とその周辺の避難はシャッハ殿の指示で出来ております。今の所侵入者の気配もありません。」

 

「外には出られないはずですよね。」

 

シャッハは頷いて

 

「はい。転移も飛行も感じませんでしたし、出入口は警備員が固めていますが、まだ発見の報告は受けていません」

 

「なら近くにいるということか」

 

「なら、手分けをして探しましょう。」

 

シグナムとシャッハは病棟内をなのはと銀時は裏庭を手分けして探した。

 

「検査では危険反応は無かったんですよね。」

 

「えぇ、魔力数値はそれなりに高かったんですが、身体能力は普通の子供の範囲でした。」

 

「しかし、それでも」

 

「悲しいですが人造生命体なのは間違いありません。どんな危険を持っているかは」

 

「‥‥」

 

シャッハの人造生命体だから危険だと言う発言になのははちょっと複雑な思いを抱いた。

なのはの親友であるフェイトだって人造生命体である。

もし、この場にフェイトが居れば、きっと居たたまれない気持ちになっただろう。

しかし、地球でも生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な身体を持つ者と生まれる家を選ぶことが出来ないゆえの差別が存在する。

それでも、まだ小学生に満たない女の子に「お前は人造生命体だから危険だ」なんて言えない。

フェイトだって今は立派に管理局の執務官として働いている。

それは決して恥ずべき事ではない。

育て方や周りの環境で、人は天使にも悪魔にもなれるのだ。

それはきっと人造生命体だって同じな筈。

なのははそれを信じていた。

 

 

~side銀時~

 

裏庭をなのはと別れて探していた銀時とバジル。

 

(ったく、どこにいるんだ?この年でかくれんぼの鬼をやる羽目になるなんてなぁ)

 

気怠そうに周辺を見渡していると、

 

「銀時殿、あそこに‥‥」

 

バジルがある方向を指さす。

 

「ん?」

 

ガサッ

 

音のした方向を見ると病院服を着た左右で瞳の色が違う目を持ち、うさぎのぬいぐるみを持った少女がいた。

 

「んな所にいたのか‥‥おーい、ちびっ子、かくれんぼの時間は終わりだぜ」

 

「っ!?」

 

銀時の声に反応して金髪少女はビクッと身体を震わせる。

 

「ちょっ!?そこまでビビる!?おじさんもちょっと心にグサッてきちゃったよ!!」

 

「ハハハ‥大丈夫ですよ、銀時殿はこう見えても優しいお方です。」

 

「バジル君、君さりげに俺をディスってない!?」

 

バジルの真っ正直な言葉に更に心にダメージを喰らう銀時。

 

「そんな事よりも、そこまでビビらなくてもいいぜ、おじさんこれでも小さな子には懐かれやすい体質なのよ。どうした何か困っている事があるのか?あるなら相談して見ろよ。俺は万事屋をやっているんだ。人様の困り事を解決するのが俺の仕事だ。たとえそれがちびっ子だろうと関係ないぞ」

 

銀時は少し近づくと後ろに下がり、座り込むと少女と目線を合わせた。

銀時の言葉を聞いて少女はテクテクと歩き出した。

 

「パパとママが...」

 

「ん?いねぇのか?」

 

「.....うん」

 

「そうか、それはいけねぇな.....よし、俺も一緒に探すの手伝うぞ。」

 

「.....ホント」

 

「あぁ」

 

銀時が女の子の両親を探すと言うと警戒心が薄くなってこちらに来た。

 

(なんか、前にもこんな事をした覚えがあるな‥‥)

 

両親を探す‥‥そんな依頼に銀時はデジャヴを感じた。

彼は以前、万事屋の前に置かれている自分そっくりの赤ん坊の親を探す依頼をやったことがあったのだ。

 

「って言う訳でバジル。お前さんはなのは達に知らせて来い」

 

「承知」

 

バジルはなのは達に保護した女の子が見つかった事を知らせに行った。

 

「俺は坂田銀時って言うんだ。お前の名前教えてくれねぇか?」

 

「‥‥ヴィヴィオ」

 

「『ヴィヴィオ』か、いい名前だな。」

 

優しく微笑んで。

 

「うん。」

 

銀時がヴィヴィオの頭をなでた。

 

「よし、ホラよ」

 

手を出した銀時。そしてヴィヴィオも手を出してヴィヴィオの小さい手を包み込むように握りしめた。

 

(コイツはあの時の俺だな)

 

それは昔の拾われた自分を思い出していた。

その後なのは達と合流してヴィヴィオの事を話して六課に連れていくことにした。

ただ、ヴィヴィオを見つけた時、シャッハが武装してヴィヴィオを攻撃しようとしてきたので、反射的に銀時は洞爺湖でシャッハをのしてしまったが、これは明らかにシャッハに非があったので、特に大きな問題にはならなかった。

 

 

~side部隊長室~

 

「臨時査察?」

 

「ここにか?」

 

「うん、地上部隊にそんな動きがあるみたいなんよ」

 

部隊長室にははやて、フェイト、そしてリボーンと炎真がいた。

 

「地上部隊の査察は厳しいって聞くけど。」

 

「うちはただでさえツッコミ所満載やからな~」

 

「ねぇ...これ査察対策にも関係するんだけど六課設立の理由、そろそろ聞いてもいいかな?」

 

「そやね、いいタイミングかな。これから聖王協会本部のカリムの所に報告に行くんよ。クロノ君も来る。」

 

「クロノも」

 

「なのはちゃんとついてきてくれへんか」

 

「うん。」

 

「んで、なのは達は戻ってきたのか。」

 

「多分戻ってきたと思うけど。」

 

とフェイトは空間モニターをつけた。

そこには・・・

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああん!!』

 

あの泣き叫ぶ声が静かだった部隊長室を包み込んだ。

 

 

~sideヴィヴィオ~

 

銀時にしがみつきながら泣き叫ぶヴィヴィオ。

その場にいる全員泣くヴィヴィオを宥めようと頑張ってはいるが...

 

「ほらヴィヴィオ、泣くなよ頼むから」

 

「ヴィヴィオ~ほらお人形さんだよ」

 

「おねが~い泣き止んでよ。」

 

「新八ぃお前が変な目でヴィヴィオを見るからいけないネ」

 

「なっ!?僕いつそんな目した!?」

 

「あぁ、いい加減泣き止まやがれ!」

 

獄寺がなかなか泣き止まないヴィヴィオにイラつき声を荒げるが、かえってヴィヴィオを泣かせてしまう。

 

「ちょ、馬鹿、そんなふう言うと余計怖がるでしょう!!」

 

「はは、こいつは手強いな」

 

あの山本ですら苦笑いを浮かべているそんな状態をモニターで見ているはやて達

 

『何の騒ぎ?』

 

「あ、フェイトさん。この子が、銀さんが仕事で少し離れるって言ったらーーー」

 

「行っちゃやぁだぁぁぁ」

 

何とも可愛らしい我儘である。この為に強く言えない銀時なのだが.....

 

 

~side部隊長室~

 

「とりあえずあっちに合流しないと‥‥はやて、私ちょっと行って来る」

 

「あっ、うん。任せたわ、フェイトちゃん」

 

モニター越しに向こうの惨状を見たはやてとフェイトはあっちに行かないことには何もできないので、フェイトはなのは達と合流する事にした。

 

 

~side銀時達~

 

「あれ?どうしたんですか?」

 

「あ、10代目」

 

フェイト達が来る前にツナが先に来た。

 

「どうしたの?この騒ぎ?」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ヴィヴィオの泣き声に思わず耳を抑える。

 

「そ、それが‥‥」

 

と獄寺の説明で状況を知ると

 

「成程。え~と、ヴィヴィオ?」

 

ツナは臆せずにヴィヴィオに話しかける。急に話しかけられたヴィヴィオだが何故かそこまで警戒することもなく一旦は泣き止む。

 

「俺はツナ、よろしくね」

 

「ツ...ナ」

 

「そう、ツナ」

 

ふふと微笑みかけてさらに警戒心を解きながら

 

「ヴィヴィオは銀さんと離れたくないんだよね?」

 

「...うん」

 

「でも、ヴィヴィオが我儘言っていると銀さんも迷惑するよ」

 

ツナの言葉にまた泣きそうになるが

 

「よかったらさ、銀さんが帰ってくるまでお留守番しとこ、寂しいなら俺もずっと一緒にいとくよ」

 

「ほんと」

 

「うん」

 

「ヴィヴィオが寂しくないように俺の友達も紹介するね」

 

とツナは後ろに手をやって

 

がう

 

「俺の相棒のナッツ」

 

「がう~」

 

ヴィヴィオもナッツも両方少し怯えているがヴィヴィオの方からナッツに恐る恐る近づく

 

「ネコさん?」

 

「‥ライオン...何だけど」

 

「ライオンさん」

 

ナッツにふれあい始める。ナッツもこの事からそこまで警戒することなく

 

「がう~♪」

 

「えへへ」

 

「俺とナッツと一緒にお留守番しとこっか」

 

「うん!これ私の友達!!」

 

とヴィヴィオは喜びながらツナに自分のうさぎの人形を見せるとツナも微笑みながら

 

「いいお友達だね」

 

ヴィヴィオの頭を撫でる。

 

「ふぅ、サンキューツナ」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「ヴィヴィオすぐ帰ってくるからな」

 

と銀時もヴィヴィオの頭を撫でるとヴィヴィオは嬉しそうに自分より大きな手に自分の手を重ねる。

 

銀時と入れ違いにフェイトがやって来た。

 

「その子が銀時が言っていた女の子」

 

「そうですよフェイトさん」

 

ヴィヴィオをジッと見るフェイト。

 

(私と同じ金髪‥‥)

 

ナッツと戯れるヴィヴィオ。

 

そしてそれを見守るツナ。

 

フェイトちゃんは、

 

(きっとツナと家庭を持ったらこんな感じなのかな~)

 

ほんわかとしたアットホームを妄想した。

 

自分とツナ、そしてツナとの間に出来た子供‥‥

 

三人で仲良く食事をして、休日には一緒に買い物へと行き、

 

そして夜は・・・・

 

夜の事を想像し「イヤン、イヤン」と1人悶えるフェイトをヴィヴィオとツナ、ナッツが唖然とした表情で見る。

 

「あの~フェイトさん?」

 

「はっ!?」

 

ツナの言葉で我にかえるフェイト。

 

顔を赤くし、悶えるポーズから平然を取り繕う。

 

「こほん、えっと君がヴィヴィオかな?」

 

フェイトがしゃがみ、ヴィヴィオを目線を合わせて尋ねる。

 

「う、うん」

 

先程1人で妄想劇をしたためか、フェイトを警戒するヴィヴィオ。

 

「私はフェイトって言うんだよ。ツナの友達だよ(本当は恋人って言いたいんだけどね‥‥)」

 

「ツナの友達?」

 

「そう、友達。だから、私もヴィヴィオとお友達になりたいな」

 

「う、うん」

 

ぎこちなく答えるヴィヴィオであるが、フェイトとのぎこちなさは、時間が解決するだろうと思ったツナであった。

 

 

 

 

・・・・続く




とりあえず、豆撒きはしときました。

ではまた次回。
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