【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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すいません、少し遅れました。


標的52 恋を体験して少女は女性となる

 

 

この日、六課にて早朝訓練が終わった後、スバルがなのはに何かを伝えた後、他のFW陣と合流した。

 

「どうしたの?なのはさんと何か話していたみたいだけど?」

 

ティアナが合流してきたスバルに尋ねると、

 

「うん‥‥今日、あの日‥だから、この後、マリーさんのところに行かなくちゃならなくて‥‥」

 

「そう‥それじゃあ今日1日はずっと外ね」

 

「うん」

 

スバルは気まずそうにティアナに今日1日、自分は休むことを伝える。

 

「あの日って事は、今日は夕食まで、食事は抜きなのね、アンタ」

 

スバルの出生の秘密を知っているティアナはスバルに今日の朝食と昼食が抜きの事実に対して同情するかの様に言う。

 

「そうなんだよね~‥‥あぁ~めんどいぃ~」

 

スバルは今日の夕飯まで食事抜きという現実に対して辛そうに言う。

そして、ティアナが言った通り、朝食の席にスバルの姿はなかった。

 

「あれ?スバルさんは?」

 

スバルの姿が見つからないことに気付いたエリオが辺りを見回しながら、スバルを探す。

 

「そういえば、見えないネ。どうした?ウ○コがなかなか出なくて、トイレに立て籠もっているアルカ?」

 

神楽もスバルがいないことに気づき、スバルがいない予測を言うが、内容が女の子らしくなく、しかも朝食の席で言う内容ではない。

案の定、神楽の傍にいた人は神楽にドン引きしている。

 

「か、神楽ちゃん、ご飯食べている時に『ウ○コ』はないよ」

 

『うんうん』

 

新八の指摘に他の皆も首を縦に振った。

その後、食堂を出てロビーに差し掛かると、私服姿のスバルが居た。

 

「あれ?スバルさん」

 

「私服ってことはこれからどこかに行くのか?」

 

ツナと山本がスバルに声をかける。

 

「うん。ちょっと健康診断にね‥‥」

 

「健康診断?」

 

「へぇ~スバルさんって意外にも健康とかに気を付けているんですね」

 

「『意外』にもって随分な言いかただなぁ~私だって結構、健康には気を付けているんだよ」

 

「「えええぇぇぇぇー!!」」

 

スバルの発言に驚くツナ達。

 

「な、なに?その反応?」

 

ツナ達の反応があまりにもオーバーリアクションの為かスバルはジト目でツナ達を見る。

 

「だって普段のスバルさんを見ていると‥‥ねぇ‥‥」

 

「まぁ、食べている印象が強ぇからな」

 

女の子なのに通常の男性よりも沢山食べるスバルから「健康」というキーワードはあまりにもかけ離れていた。

 

「みんな、ひどいよぉ~‥‥ま、まぁ、そんなわけだから、今日は私1日、留守にするね、それじゃあ」

 

そう言ってスバルは隊舎から出て行き、検査が行われるある場所へと向かった。

 

一方、ミッドチルダの西部、エルセアにあるナカジマ家の方でも、

 

「はい、お父さん」

 

「おう」

 

ギンガがゲンヤに朝食を用意していたが、ギンガの前には朝食はなかった。

 

「ん?どうした?ギンガ。ダイエットか?」

 

ゲンヤがギンガの自分の朝食を用意していないことに対して、ギンガがダイエットをしているのかと尋ねると、

 

「ち、違います!!今日はあの日、なんです!!」

 

と、声をあげてダイエットではないことをゲンヤに伝える。

 

「ああ、そうか‥‥」

 

ゲンヤもギンガの言葉の意味を理解して納得した様子。

 

「それじゃあ、お前さん今日は休みか?」

 

「はい。ずいぶん前に休暇届を出したはずですけど?」

 

自分の娘(部下)のシフトを把握していなかったのかと、ゲンヤをジト目で見るギンガ。

 

「あっ、わりぃ、わりぃ。それじゃあ、土方にも今日はお前さんが休みだとちゃんと伝えておくよ」

 

「なんでそこにトシさんが出るんですか?」

 

「そりゃおまえ、アイツがお前の事を心配するからだろうが」

 

「‥‥本当に心配してくれるでしょうか?」

 

「するさ、アイツはな‥‥何せ、この前、六課にお使いに行った時、時間になっても戻らないお前を心配して、嘘までついてお前を迎えに行ったぐらいだからな」

 

「‥‥」

 

その後、ゲンヤは108部隊隊舎へと出勤し、ギンガは隊舎ではなく、ある場所へと向かった。

 

 

「おはようさん」

 

「おはようございます」

 

ゲンヤは自らが部隊長を務める108部隊の隊舎に着くと、オフィスには近藤達、真選組の面々が先に来ていた。

 

「あれ?ギンガは今日、休みか?」

 

土方が、ギンガが来ていないことに気づき、ゲンヤに尋ねる。

 

「おう、今日、ギンガは休みだ」

 

「そう‥か‥‥」

 

「ん?なんだ?ギンガが心配か?」

 

ゲンヤがニヤニヤした顔で土方に尋ねる。

 

「ま、まぁ‥‥一応、な‥‥」

 

(この前、事故とはいえあんなことをしちまったからな‥‥気まずさもあるんで、まぁよかったと言えばよかったんだが‥‥)

 

土方は気まずそうというか明らかに照れ隠しをしている様に言う。

 

「心配すんな、別に病気とかじゃねぇ、ちょっとした健康診断に行ったんだよ」

 

「べ、別に俺は心配なんて‥‥」

 

「ゲンヤさん、仕方ありませんぜ、土方さんはツンデレな性格なんで」

 

沖田がやれやれと言う感じでゲンヤに言うと、

 

「誰がツンデレだ!?」

 

と、土方は即行で自分がツンデレだということを否定する。

そんな沖田と土方の様子をゲンヤは苦笑しながら見ていた。

 

 

その頃、クラナガンにある管理局の研究施設の一つでもある先端技術医療センターのロータリで、ギンガはスバルの姿を発見し、声をかけた。

 

「あっ、スバル!!」

 

「ギン姉!!」

 

ギンガに気づいたスバルは手を振ってギンガに応える。

そして、姉妹仲良く施設の中に入ると、

 

「私、どうも、この検査の日って嫌なんだよねぇ~」

 

と、スバルが愚痴る。

 

「どうして?」

 

「だって、夜までご飯食べられないんだよ!!皆が美味しそうに朝ごはんや昼ご飯を食べている中、私達だけ、ご飯抜きなんだよ!!それってちょっと不公平じゃない!?」

 

「ま、まぁ‥確かに‥‥」

 

ギンガもスバルが愚痴る気持ちが何となくだが、分かる気がした。

やがて、ナカジマ姉妹がとある部屋に入ると、そこには眼鏡をかけて白衣を来た1人の女性が待っていた。

 

「ギンガ、スバル、元気だった?」

 

「あっ、マリーさん。お久しぶりです」

 

「はい、元気でした」

 

彼女の名前は、マリエル・アテンザ。(愛称はマリー)

本局第四技術部主任・精密技術官であり、戦闘機人であるギンガとスバルのメンテナンスも手掛けている人物でもあった。

ギンガとスバルが言っていた「あの日」とは2人の健康診断の日だったのだ。

ナカジマ姉妹とマリーとの関係は深く、2人の母、クイントとマリーが知り合いでもあり、クイントが保護したギンガとスバルの事を調べ、2人の出生にクイントのDNAデータが使用されていることを調べたのも彼女だった。

 

「それじゃあ、いつものようにね、私は検査機器の準備をしておくから」

 

「「はい」」

 

マリーは手慣れた手つきで検査機器の準備を行う。

尚その時、ナカジマ姉妹はというと更衣室にて身に着けていた服を脱いでいた。

そんな中、スバルはギンガを何気なく見ると、ギンガは黒い大人っぽい下着を身に着けていた。

 

「‥‥」

 

大人っぽい下着を身に着けていたギンガにスバルは呆然とした。

この前までそんな下着なんて身に着けていたかったギンガが突然、大人っぽい下着を身に着けていたのだから、妹としては姉の身に何か心境の変化があったのではと思うのに十分な出来事であった。

 

「ん?どしたの?スバル」

 

スバルの視線に気づいたギンガはスバルに声をかける。

 

「あっ、いや‥その‥‥随分、大人っぽい下着だね、ギン姉」

 

「えっ?そう?」

 

「う、うん‥ねぇ、ギン姉」

 

「なに?」

 

「もしかして好きな人でもできたの?」

 

「えっ?////」

 

スバルのこの一言にドキッとするギンガ。

 

「その反応‥やっぱり、好きな人が出来たんだね!?ねぇねぇ、どんな人?かっこいい?」

 

姉の恋愛に興味津々なスバルはぐいぐい食い込んでくる。

 

「そ、それは‥‥」

 

ギンガが返答に困っていると、

 

「準備できたわよ」

 

マリーから準備が出来たと知らせが入る。

 

「そ、それじゃあ、スバル」

 

「あっ‥‥」

 

ギンガは身に着けていた残りの衣類を脱ぎ、ロッカーにしまうとそそくさと行ってしまう。

 

「むぅ~後で絶対に聞き出してやるんだから」

 

スバルは検査が終わったら、ギンガが好きになった人を聞き出してやると意気込んで、自らも残った衣類を脱ぎ、ロッカーに入れるとギンガの後を急いで追った。

 

「それじゃあ、いつものようにリラックスしてね」

 

「「はい」」

 

マリーの指示通り、一糸纏わぬ姿のナカジマ姉妹は検査器の台の上に横になる。

やがて、マリーが機器を作動させると、ナカジマ姉妹を検査の機械が覆うように被さり、ナカジマ姉妹の健康診断が始まった。

検査は長い時間がかかり、終わったのは夕方だった。

 

「おつかれさま、2人とも。検査結果はすぐに出るから、服を着たら取りに来てね」

 

「「はい」」

 

検査機器の台から降りたナカジマ姉妹にマリーがねぎらいの言葉と共に検査結果について伝える。

 

「あっ、マリーさん」

 

片づけを行おうとしているマリーにギンガは声をかける。

 

「なにかしら?ギンガ」

 

「その‥後で、個人的に聞きたいことがあるんですが‥‥」

 

「いいわよ。結果を渡した後、聞いてあげる」

 

「ありがとうございます」

 

そして、更衣室にて着替えをしている中、スバルは思い出したかのように、

 

「それで、ギン姉、誰が好きなの?」

 

と、検査前に聞いてきたことをまたギンガに聞いてきた。

 

「また?もう、誰でもいいでしょう?」

 

「ってことはやっぱりいるんだね!?ねぇ教えてよぉ~」

 

「もう、しつこいわよ、スバル。ほら、さっさと着替えないと風邪ひくわよ」

 

「ちぇ~」

 

ギンガにこれ以上、尋ねてもギンガは多分答えないだろうと思ったスバルは面白くないと言った様子で服を着た。

 

「はい、コレ、今回の検査の結果ね、2人とも特に異常はなかったわ」

 

マリーは2人に今回の診断結果が書かれた紙を渡す。

 

「あっ、ギン姉!!見て!!見て!!私、この前よりも胸のサイズ大きくなったよ!!」

 

スバルはギンガに自分のバストサイズが上がったことを見せびらかす。

 

「そ、そう‥よかったわね‥スバル」

 

一方、ギンガはそんなスバルに対して顔を引き攣らせていた。

なぜならば、ギンガのバストサイズは前回の検査の時と同じ横ばいだったからだ。

 

「くっ‥‥」

 

ギンガは今回の結果を見て、人知れず悔しがった。

 

「それで、ギンガ、何か聞きたいことがあるって言っていたけど‥‥」

 

「あっ、その‥‥あまり、他の人には聞かれたくないので‥‥」

 

「分かったわ。それじゃあコッチの部屋で‥‥」

 

「はい。それじゃあ、スバル。貴女は先に帰っても良いから」

 

「あっ、うん‥‥」

 

マリーと共に歩いてゆくギンガを寂しそうに見つめるスバルであった。

 

「それで、何かしら?聞きたいことって」

 

とある個室に入ると、マリーはギンガのために椅子を用意し、座らせると、自らもギンガと対面する様に椅子へ腰かける。

 

「その‥‥マリーさん‥あの‥‥私達、戦闘機人も、その‥‥妊娠‥することは出来ますか?」

 

「えっ?」

 

ギンガの質問に一瞬唖然とするマリー。

 

「えっと‥‥もしかして、ギンガ‥その‥‥好きな人が出来たの?」

 

「‥‥//////」

 

マリーの質問にギンガは顔を赤くし俯く。

彼女の脳裏に蘇るのは先日、事故とはいえ、土方とキスをした事である。

ギンガの様子を見て、もう一目瞭然と思ったマリーは結論をギンガに言う。

 

「そうね‥今までの検査結果から理論上、貴女達、戦闘機人も妊娠できる可能性は十分あるわ」

 

「本当ですか!?」

 

「ええ、ただ、あくまでも理論上よ」

 

「理論上‥ですか‥‥?」

 

「ごめんなさい、何分前例が無いのよ‥管理局の歴史史上、戦闘機人の妊娠、出産記録が‥‥」

 

「‥‥」

 

マリーの前例がないと言う事実にギンガの表情が少し曇る。

 

「私が把握している戦闘機人は貴女達姉妹とクイントさんがかつて追っていた戦闘機人の数人のみ‥‥しかも相手の戦闘機人はただ、戦闘機人という事だけで詳しい情報が一切無いの‥‥」

 

「そう‥ですか‥‥」

 

「本当にごめんなさい」

 

「でも、理論上でも、私達は子を身ごもり、産むことは出来るんですよね?」

 

「え、ええ」

 

「では、今はその答えが聞けただけで満足です。ありがとうございました。それじゃあ、また‥‥」

 

ギンガはそう言って立ち上がった。

 

そして、ロビーに出ると、

 

「ギン姉」

 

「スバル‥待っていたの?」

 

「うん」

 

先に帰ったと思ったスバルがロビーでギンガを待っていた。

 

クラナガンが夕暮れ深まるなか、

 

「はぁ~」

 

「どうしたの?スバル。ため息何てついて」

 

ナカジマ姉妹は、2人仲良くクラナガンの繁華街を歩いていた。

 

「私にも恋の季節が訪れないかな~」

 

「またその話?いい加減しつこいよ」

 

「だって~あのティアも恋する乙女になっているし‥‥」

 

スバルは自分の相棒の赤面した表情を頭に浮かべながらギンガと話している。

 

「ティアナも?」

 

「ティアだけじゃなく隊長陣全員もだよ」

 

「えっ!?フェイトさんも!?」

 

自分の憧れの人が恋していたとは‥‥

 

「うん」

 

「えっと‥それってこの前のあの茶色い髪のえっと‥‥」

 

ギンガの脳裏には以前、ショッピングモールで出会った優しそうではあったがちょっと頼りなそうなあの時の少年の姿がチラついた。

 

「ツナだよ。」

 

「ああ、そう。ツナ君‥とても優しそうな感じだったわね」

 

「うん、いつもみんなの事を気にしているし、ヴィヴィオの面倒みもいいし、それにとても強いしね」

 

「へぇ、でもフェイトさんみたいな美人ならそこまで悩まなくても」

 

「そうでもないよ、フェイトさん結構苦労しているみたいだし‥‥」

 

フェイトが色々と振り向いてもらおうと努力しているのだがツナがものすごく鈍感な為に一向に平行線なのだ。

 

「その点じゃ、1番進んでいるのはティアかな?もうほぼ付き合っているみたいなもんだし」

 

六課のメンバーから見たら確かにティアナと獄寺は素直になれない不器用なカップルにしか見えない。

 

「へぇ、何かいいな」

 

獄寺とティアナの現状をそこまで詳しく知らないギンガはティアナがドラマや少女漫画の様な恋愛をしているのだと思い、ティアナを羨んだ。

 

「で、ギン姉の好きな人ってどんな人なの?」

 

スバルはさりげなく聞いたつもりではあるが、

 

「それは言わないわよ」

 

「えぇ、いいじゃん~」

 

ギンガは引っかからなかった。

その後、小腹がすいたナカジマ姉妹は屋台で売っていたチョコレート菓子を仲良く食べ、ギンガはスバルに六課での出来事を聞き、久しぶりの姉妹間の時間を楽しんだ。

 

 

 

 

・・・・続く




ではまた次回。
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