【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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更新です。


標的53 それぞれの領域

~side山本&銀時~

 

珍しい組み合わせであるが、リボーンの頼みで銀時は山本を見てほしいと頼まれて断ろうと思っていたが、ちょっと手合わせをしてみたら、山本は中々見所があり、ある程度の基礎を終えた現在、2人はガチ模擬戦をしている。

 

「中々やるな!新八にも見習って欲しいぜ!」

 

銀時は山本の相手をして、もしかしたら、新八よりも強いかもしれないと思う。

 

「どもっス。」

 

山本が銀時に一言礼を言った後、ここから攻める

 

「時雨蒼燕流攻式五の型五月雨」

 

最初掴んでいた手から一旦刀を離してもう一方の刀で相手を攻撃すると言う時間差を入れた変幻自在の太刀筋。

 

(!?)

 

それでも人を超えた反射神経と今までの経験からなる直感力のある銀時は山本のこの技に対して、洞爺湖を使いガードする。

 

だが、

 

ガァキィン!

 

「な!?」

 

手の動きがおかしい‥‥自分の反応に体がついてこない。

 

「今だ!時雨蒼燕流攻式八の型」

 

さらにそこから篠突く雨で勝ちを取ろうとするが、

山本に突如、悪寒が襲う。

そして一瞬の内に勝負が決まっていた。

当の本人も山本も気づかなかった。

山本は押し倒されて銀時が洞爺湖で山本を制していた。

 

「あ、わりぃ大丈夫か?」

 

「いえ‥‥」

 

銀時が山本に手を差し伸べ山本を立たせる。

 

「はは、参りました。流石は本物の侍‥強いっすね」

 

「お前もな、最後は本気でやりに行っちまった。」

 

 

~side山本~

 

1人さっきの反省を兼ねて素振りをしていた。

 

(さっきのあの瞬間‥‥)

 

銀時にとどめをしようとして逆に銀時にやり返されたあの瞬間‥‥

 

「完全にビビっちまった。」

 

久しぶりなのか、実戦ではない為かよくわからないがどんな理由でも一瞬のスキを作ってしまった。

 

怯えるという感情は決して悪い事ではない。むしろ危機回避本能として必要不可欠な感情だ。

問題は怯えてスキを作ってしまった事、実戦ならこの瞬間に致命傷または死んでるだろう。

素振りを止め、考え込む山本。

そんな山本の様子を見ていたリボーン。

そこに来た銀時は、

 

「よぉ」

 

リボーンに声をかける。

 

「銀時‥山本の相手してもらって悪ぃな」

 

「別にいいぜ」

 

木陰からひっそりと見ていた銀時とリボーン。

 

「山本が気になんのか?」

 

「ん?」

 

「あいつは剣士じゃない俺から見ても剣士としての才能はすげぇあると思うぞ。それに‥‥」

 

「そんなんじゃねぇよ、ただ、似てんだよ」

 

「似ている?お前の友達にか?」

 

「いや、あのバカにな‥‥」

 

銀時の脳裏にはいつも高笑いしている土佐弁にモジャモジャヘアーの戦友(バカ)の姿がよぎった。

 

 

視点は山本に戻る。

 

 

「ふぅ~」

 

一息ついている時に、

 

「よぅ精が出るな」

 

水筒が飛んできてそれを受け取り飛んできた方向には銀時が立っていた。

 

「あざっす。」

 

山本は水筒の水を飲みながら

 

「少しいいか?」

 

銀時に尋ねられて

 

「ん?いいスッよ。」

 

2人は一旦座り

 

「お前は何で剣を握る?」

 

「何ッすか?突然、...そんなのダチの為に決まっているじゃないですか」

時雨金時の柄を握りしめて

 

「ツナは俺達の為にずっと頑張っている、怖くても、痛くても俺達の為に無理してるからさ、だから俺はあいつの力になりたいんスよ。」

 

「.....それがテメェ自身を苦しめるかもしれねぇのにか?」

 

「確かに辛い時もあったし、負けたりもしました。でもあいつがやる限り俺は「剣士の命を失ったとしてもか?」」

 

「っ!?」

 

銀時の声がいつもと違う。いつもの気だるそうな声とは似ても似つかない。

まるで闇の底から死を誘うかのようなドスのきいた声だった。

ヴィヴィオが見たら、涙目になりそうな雰囲気である。

 

「お前に聞く‥もし、さっきまで死闘したヤツが目の前で死にそうになった。そこで第三勢力が介入、お前ならどうする?」

 

銀時は手で二を表して

 

「1つ、見捨てて逃げる。2つ、敵と一緒に心中する。さぁ、お前ならどうする。」

 

山本に質問する銀時の顔つきも戦っている時のように普段の銀時からは考えられないほどの真剣さが伝わってくる。その為か希薄がとてつもない。普通ならビビってしまうだろう。

だが、山本は‥‥

 

「んじゃ、3のそいつを助けて自分も助かるかな」

 

銀時の質問の回答に無い、第三の答えをいつもと変わらない表情で答えた。

 

「多分1を選んでも2を選んでも俺は死ぬと思う。これぐらいで見捨てたら、もうそいつは今までの俺じゃねぇ、だから」

 

「んな甘い考えで行けるとでも思っているのか?」

 

「だって、どんな道でも死んじまうなら、生きてあいつらといたいじゃないっすか」

 

山本の笑顔は変わらず飄々と答える。

 

「.....昔、お前と同じ行動をした奴が俺の知り合いにいた。」

 

「えっ?」

 

銀時が俯きながら話し始めた。

 

「そいつは敵の負傷兵を見捨てられないっつてそいつらごと戦場から離れようとした時に敵の剣喰らっちまって、剣士として大事な利き腕を失ったんだ。」

 

自分の過去を自ら話そうとしない銀時が山本に話をしている、これだけでも何かを伝えたいという事がわかる。

 

「それでもお前はその道を行くのか?もしそれで、剣士として生きていけなくなってもいいってのか?」

 

「だってさ、俺がそうしてぇから‥‥俺が決めた生き様(ルール)を俺自身が破っちまったら、その時点で、もう俺は死んだも同然ッすから‥‥」

 

「っ!?」

 

「だから、自分の心に偽りながら剣を振るってもなんの意味もないだから俺はずっとこのままで行くつもりッス例え剣が握られなくても俺は満足しねぇんすよ」

 

山本にとっては重い選択だろう、山本は野球もやっている昔ある時腕を故障して半分自暴自棄となり自殺しようとしたぐらいだ。でも今の山本は自暴自棄に何てなってない。相も変わらず真っ直ぐ前を見ている。そんな瞳をした男にこれ以上言うのは野暮である。

 

「そうかよ、ならもうなんも言わねぇ、だが手は出させてもらうぜ」

 

銀時が立ち上がり山本に洞爺湖を向け、

 

「てめぇの考えがどこまで通じるか、俺に見してくれ」

 

山本もすぐに立ち上がり、

 

「お願いします!!」

 

2人は対峙し、

 

「「はぁぁぁ!!」」

 

互いに剣を交えた。

 

その様子を影から見守っていたリボーンは、

 

「ここからは剣士の領域だな。」

 

「リボーン‥‥」

 

山本を探していたツナは何かをジッと見つめているリボーンに声をかける。

 

「どうした?ツナ」

 

「山本は?」

 

そう聞くとリボーンは無言で親指を向けてその方向では山本と銀時が激しくやりあっていた。

 

「今はあいつらしか入れない世界になっているんだ。くれぐれも邪魔はすんなよ」

 

「え?」

ツナも少し見て

 

「わかった。」

あんな顔をした山本は久しぶりに見た気がした。

 

これ以上自分達が介入する余地が無いと判断して2人は先に隊舎に戻って行った。

 

彼等の戦いは夕暮れすぎて月が登り始めた頃に終わった。

2人はその場に大の字で倒れ、息も荒く呼吸を整えていた。

やがて、ある程度会話が出来るくらい回復した山本が、

 

「惜しいじゃねぇか?」

 

「はは、何処がっすか?」

 

山本は汗だくで地面に大の字となり寝転んで銀時を見上げている。

 

「最後の方はマジで一旦すけど、まだまだ遠いっすね」

 

「年季の差だな。若い連中にそう易々と追いつかれるのもだめだろ。」

 

「ハハ」

 

「はぁ、はぁ、銀さん」

 

「なんだ?」

 

「その銀さんが言っていた昔の友人は‥‥その‥死んでしまったんですか?」

 

山本は銀時が言っていた剣士としての道を断たれてしまった友人について尋ねた。

 

「いや、剣士としての道は絶たれたが、ソイツは今でもしぶとく生きている」

 

「どんな人なんですか?」

 

「ん?アイツはな‥‥一言で言うと詐欺師だな。」

 

「詐欺師?」

 

「あぁ、バカのくせに人を誑し込む才能があってな、それに金にがめつかった。」

 

今の所、昔の友人の悪口をしか言ってない銀時。

 

「はは、なんッすかそれ?」

 

「でもな、あいつのおかげで俺達は戦えたんだ。あいつの戦いは俺達とは全然ちげぇんだ。今は宇宙をまたにかけて商売しているよ。」

 

「へへ、やっぱ世界は広いっすね、銀さんや、銀さんの友達みたいな俺よりもすげぇ人はいっぱいいる。何かすげぇワクワクしてくる。」

 

疲れきってはいるが相も変わらず笑顔が崩れずに本当に楽しそうに笑顔を浮かべる。

 

「若ぇのはいいな、」

 

銀時も満足な表情を浮かべながら

 

「「ハハハハハハ」」

 

2人は高らかに笑い合う。夜も深く鳥のさえずりも聞こえない中も二人の笑い声が静寂を打ち壊していく。

 

「それで、その人の名前はなんて言うんです?」

 

山本が銀時の友人の名を尋ねる。

 

「ん?アイツの名前か?アイツの名は、坂本辰馬ってんだ‥‥」

 

「坂本辰馬?」

 

「ああ、ソイツは土佐の国の生まれでな、家は土佐では名の知れた商家でソイツはその家のボンボンで、話すときは流暢な土佐弁で話していたな‥‥」

 

辰馬の事を話している内に銀時は初めて出会った時の辰馬の事を思い出した。

彼と初邂逅の時はあまりにも印象的だった。

あの高杉でされ、当時、辰馬と出会った時、ドン引きしていた。

何せ、船で到着した途端、彼は銀時と高杉にゲ○をぶちまけたのだ。

それも自分達の顔面に‥‥

忘れられるはずがない。

 

「‥‥」(イラッ)

 

その時のことを思い出した銀時は急に辰馬に対して、憎らしさがこみ上げてきた。

 

「今は商人って事はその人はは親の会社を継いだんですか?」

 

そんな銀時の事など知る由もなく、山本は辰馬の今を詳しく尋ねる。

 

「いや、ソイツは自分で会社を立ち上げた‥‥株式会社『快援隊商事』とか言う貿易会社で、社長兼社船『快臨丸』の艦長をやっている」

 

「へぇ~」

 

山本は剣士の道を断たれた後も貿易会社を立ち上げ、自らも社長兼社船の艦長を務めている辰馬に感心していた。

もしも自分の腕が使い物にならなくなり、野球と剣が握れなくなった時、自分は新たな道を探し出せるだろうか?

そんな事を思った山本であるが、その時はその時に考え、悩めばいいと楽天主義な山本はすぐに考えを切り替えた。

 

 

「銀さんも山本もまだ戦っているのかな?もうすぐ夕食の時間なのに‥‥」

 

銀時と山本の2人はツナが、夕食が出来た事を呼びに来る。

 

「ん?」

 

すると、ツナの視線の先には訓練場で寝ころびながら、銀時と会話を楽しんでいる山本の姿があった。

 

(山本清々しい顔してる‥‥)

 

山本の顔を見てそして

 

「銀さん!!山本!!もう夕飯の時間ですよ!!」

 

と、2人に夕食が出来た事を伝えた。

 

「おう、今行く!!」

 

「腹減ったッすね!!」

 

ツナから夕食が出来た事を聞くと2人は起き上がり、ツナと共に食堂へと向かった。

 

 

 

・・・・続く




ではまた次回。
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