【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~ 作:ただの名のないジャンプファン
白銀の世界に立つ2人の可憐な少女。
2人は同じ明るい夕焼けの様な髪をして、同じ顔つきをしている。
違いがあるとすればしている表情と体つきの年齢に差があるだけ‥‥
2人は、この冷えきった空間の中荒い息遣いで発する白い息からは熱が感じられる。
「神楽、もうおしまいね」
神楽は急に膝を崩し、その場に足をつく。更に力尽いたのかそのまま上半身まで地面にもたれかかる。
それを見たトレディは口角が歪み遂には笑みをこぼす。
「は、ハハハハ‥ハハハハハハハハ‥‥!やっと、やっと、なのね神楽。ここで貴女の人生を終わらしてあげるわ。神威、やったわ‥私はついにやったわよ!!神楽、貴女がいなければ、邪魔者は消える!!彼の中には私しかいない。さぁ、神楽凍りなさい!!そして一撃で終わらせてあげるわ!!苦痛もなく一撃でね!!これがせめてもの私からの情けよ!!」
トレディは地面を伝って神楽に氷を伝わせる。
氷はゆっくりと地面を歩くように神楽の元へ行く。
神楽はそれから逃れようと、体を無理やり起こしそこから離れようとするも足しか動かせず、地面を這うように後退る。
「うぅ、体が...うごかない‥‥これまマジでヤバいネ‥‥」
「さぁ凍りなさい。凍れ!凍れぇ凍れぇぇ!!」
黒く、純黒く染まっていくトレディの顔。
神楽は苦渋に満ちた顔で凍っていく足時ごと凍らせる氷は体温を奪い凍らされた箇所から感覚が奪われている。
「神楽ちゃん!」
ひゅ〜ん
新八の叫び声が虚しく響き渡ると同時に空を優雅に飛ぶ弾の音。
着弾するとそこから放たれる光と風圧と大きな音。周りの冷えきった気温に熱を与え、そこにあった全てを吹き飛ばした。
それは当然その場にいたトレディと神楽も吹き飛ばされた。これは運が良かったのか氷の侵食は阻まれ、上手く爆風を避けたために体が破損することは無かった。
「えぇ〜と、なんなんだかこの惨状は、凍ったビルや地面とかはさて置き、ムカつく顔が2つ並べて立ってやがる。調教しがいのある雌豚2匹ががん首揃えていると思えばいいか?」
「「ドS(沖田さん)!!」」
「何でぇチャイナ?調教して下さいって言っているような顔して」
「あぁ!?ドS、オメェの目は節穴か?それなら今すぐ眼科に行ってその腐り目をガラス玉に変えてもらえ!!」
「お、沖田さん、どうしてここに?」
「カラクリ仕掛けの娘とやり会いたくってね。でもただのカラクリとばっかやってたら殆どの所から爆音や煙が消えちまってなぁ唯一!ここが!!未だに!!!終わってなさそう思って来てみたら合点がいった。まぁお前らじゃあれは倒せねぇよな。」
さっきまでのトレディよりもドス黒い笑いをする沖田。正直に言って、言われている本人じゃなくても凄く腹が立つ。
「まっ、そんな所での転がっていても邪魔だしな。」
沖田は懐をまさぐりながら新八の元へ、そして新八の方にあるものを向けた。
それはライター、見た目は普通のライターだった。それは見た目が少しマヨネーズの容器だったがそれ以外は普通のライターだった以前獄寺がやってくれたようにライターの熱で溶かしてくれるのだろうが、それは意味が無いのはわかっていた。ライターの小規模な炎じゃ体の芯まで凍らせている氷相手じゃ力不足である。
が、そんな心配は無用であった。
そのライターはまるで火炎放射器の如く炎を発射し、半端ない熱量が新八を襲う。
「あっつぅぅ!ちょっ!?何でそんな火吹いてんですか!?そのライター!!?」
「土方さんが、お疲れで一服しようとした時に使おうと思っていたライターでさぁ。でもその肝心の奴さんが何処かにいっちまったから、仕方ねぇからメガネを溶かすのに使ったんだよ。ほら動けんならこの場から離れるこったな。どうせ動けても奴さんにだいぶやられてんだろう?」
沖田の言う通り新八のダメージは既に限界に近いぐらい蓄積されている。
沖田にしてみたら足を引っ張られる方が大きいので早く避難しといてほしい。
ついでにそこに寝っ転がっているそこの馬鹿も連れて行ってくれたら儲けもんだ、借りを作れる。
「おい待て、ドS!!」
だが神楽は沖田を呼び止めた。
沖田は振り返ると神楽は少し照れているようで、目を背けていた。
「ん?何でい?」
「うっ、その‥‥」
神楽が言葉に詰まる。
これだけで沖田は大体わかったのかまた嫌な顔で神楽を見る。
神楽も変な目論見を企んだ沖田に顔が凍りつく。
「何なんだよ。いいてぇい事があるならさっさと言ってほしいもんだ。ほら、ほら、ほら」
「その、私の氷も解かせアル。」
「え、今何て?え、もしかして頼み事?頼み事ですかぃ?人に物頼む時はそれなりの態度を示せって田舎の母ちゃんに教わらなかったんかチャイナ?」
神楽は眉を釣り上げる。
「た、頼むアル。」
「いんや、駄目だね。取り敢えず『お願いします。この冷凍食品として出来上がった雌豚を解凍して下さい。そして酢豚にでもして犬のエサとして下さい。』って言いながら土下座したら考えて...ん?」
じっと沖田を見つめる神楽。
いつもよりも鋭くそしていて、殺意などは篭っていなかった。
普段、神楽は沖田を見たらとてつもない嫌な顔をして威嚇をする。
いつか自分の目の下に跪かせてやる。そんな事を思っているだろう。でも今回は違う。
ライバルに、それでいてめちゃくちゃ腹が立つ相手に目で懇願を訴える。
「はぁ、仕方ねぇ。貸しにしといてやるよチャイナ。」
沖田はそう言って予備のライターを自分のポケットから取り出す。
「まぁ後悔はすんなよ。後で絶対に泣く位じゃ収まんねぇぜ。」
「やってみろアル。その前にお前を抹殺してやるネ」
「まだ立ち上がるか?神楽何彼はまさか彼氏か何か?」
「あぁ?何ネ、その胸糞悪い冗談は誰がこんなのを選ぶアルか?」
「そうでぃ、こんな奴は俺のペットか獲物だよ。」
沖田は手元にあるバズーカ砲を開始の合図としてぶっぱなした。
立ち込める煙の中トレディの元に飛び込んできた神楽は下から斬りあげる様なアッパーを紙一重でトレディは避け、手刀を横薙ぎで神楽を襲うが、振り終えた瞬間に日本刀の刃が煙を切り裂いて目の前に入ってきた。
それを勢い通りに綺麗に躱すと、トレディは態勢を無理やり崩された。
何故なら神楽が足に絡んで右足を腹に当て少しの力と、倒れる勢いでトレディを地面に倒す。
それから勢いを切らさずに沖田は首元に向かい突き刺そうとする。
「「っ!?」」
が、刃は届か無かった。
トレディは手を犠牲にして刃をギリギリの所で止めただけに済まさずトレディは空気中の水分を凍らせて小さな氷柱を作り出してその尖った先で沖田の頬を掠める。
すると、沖田の頬から血が流れる。
「こいつ‥‥」
天敵である神楽と似た顔の奴に傷をつけられ、静かに怒りの炎を燃やす沖田。
「へぇ~結構やるわね。」
神楽は沖田を蹴り上げてすぐさま離れる。
「お前何しゃがんだ。」
「お前が私にもたれかかってるのが悪い。」
神楽にとっては沖田何て壁同然である。
それは沖田とて同じ事だ。
2人は相手の事なんてそこまで考えていない。
普段も目が合うだけで火花を飛び散らせて、何か都合があったら殺し合う仲の二人、そんな2人邪魔なら普通に相方を切り捨てる。
「そうかよ」
次は沖田から攻めた。
沖田の刀とトレディが先程作った氷を長い槍に形を変化させて迎え撃つ。
「そん脆っちぃ武器じゃすぐに壊れちまうぜ。」
鉄と氷、どちらの方強度が強いかなんて子供でもわかる問題だ。
だが、上手いこと勢いを逃がすように振っているために、トレディ武器は中々砕かれずにそして決定打を決めきれていない。
それだけでなく刃を逸らされて態勢を崩された沖田に隙を見つけたトレディはすかさず次の行動に打って出る。
「これならどう?」
トレディは槍の先に大きな鎌に刃を付けたし、それをそのまま振り周りした。
「変幻自在の武器か‥‥おもしれぇ。」
だが沖田がこんな事で負けるはずはない。
トレディが鎌を振り抜いたら、刀を地面に突き刺してそれを軸に空中へ飛ぶ。それにより鎌はせき止められ沖田の蹴りがもろに入る。
「だけどな、初心者がそんなもん振り回しても俺は殺れねぇぜ。」
「そうみたいね‥‥でも、貴方は見たところ、非魔導師‥‥そして、私は殺しの専門家の戦闘機人‥私から見たら貴方の方こそ三流よ」
「随分と生意気な事を言うじゃねぇかチャイナもどき‥‥俺が三流かどうかはテメェの身体に聞いてやるよ」
トレディは足を深く地面に差し込んでトレディのIsが地面に伝わり地面から氷柱が何本もまた立ち上り、沖田のピンポイントに立ち上がり空中に放り投げられた。
宙に出された沖田にトレディは飛び上がり足の後ろに隠されている刃を取り出した。右足を振り上げて沖田は刀で迎え撃つ。
ぶつかり合う金属音が空中でシンフォニーを奏で、お互い1歩も譲らない。
「はァァァァ!」
「ふふ!」
勝負が動いたのは沖田が上から振り下ろした刀をトレディが白刃取りをした時だ。
「溶かしてあげる。」
「は!」
トレディが自慢の熱で沖田の刀を溶かそうとすると、沖田は刀から手を離して、空中で身を屈める。
沖田の行動の一部始終かわかったのは沖田が屈めることによって現れた人影によって気がついた。
「何!?」
後にいたのは神楽だ、しかも傘の銃口をこちらに向けすぐさま放った。
鉄の体を持つ戦闘機人には、銃などそこまでの致命傷にはならないが、やはり痛みを感じる。
空中で撃たれたトレディは沖田の刀を離してしまい、すかさずそれをチャンスと捉えた沖田は刀を取り返して、峰から刃に持ち替えて上に振り上げた。
トレディの戦闘機人としての反応で致命的なダメージを負う事はなかったが、上に着ていた神威の上着が一部切れた。
「オマエ‥‥よくも‥‥よくも‥‥よくもぉぉぉー!!」
神威の上着を傷物にされ、トレディは怒りの声をあげる。
「何でぇ、マント1枚破れた程度で随分とまぁお気に入りだったんだな。」
「うァァァァァァ!!」
「何アルかあれ!?」
「竜巻...トレディさんの周りを竜巻が舞っている。」
「へぇ、中々の化け物じみた事しやがるな。、」
突如発生した竜巻は、まるでトレディを守るかのように中心彼女はに合わせて吹き荒れていた。
これは、トレディにより急激に冷やされた空気に彼女が多大な熱を放出、さらに冷気を上乗せして作り上げたもの。熱が上昇気流を作り上げて冷気が留めている。これはトレディの鎧だ。
トレディは消えたかのように、沖田達の視界から消えた。
「「「!?」」」
トレディはすぐさま、神楽、沖田、新八の真ん中に立っていた。彼女は彼女が発生させている竜巻で彼らを引き裂き、新八と神楽を吹っ飛ばした。
「神楽ちゃん!」
「新八ぃ!」
「っ!?お前ら」
「ヒトのシンパイできるタチバか?」
トレディが拳を引き、威力を溜めた重い一撃が沖田の余裕を裂く。神楽達のことが気になるがそんなことを気にしていたら間違いなく自分は殺されてしまう。
トレディ重い一撃を逸らしながら突破口を探る沖田、だけどこんな重い一撃あと何発耐えられるか...
ピキっ
「!?」
「ふ、隙を見せたな!」
不自然な金属音を逃すことなく聞いていたトレディは、拳を貫手に変えて彼の心臓を穿つ。
当然、そんなことをさせては自分は死んでしまうので彼は刀でガードするが、幾千のダメージを蓄積させてきた刀に限界が訪れた。
トレディの威力に耐えきれずに刀はポッキリ折れてしまう。
「ふ。」
だがこれを敗北の兆しと見たトレディにもまた好きが生まれた。沖田はこの隙を活かして好機に出る。
折れて宙を舞う刃をトレディの肩を抉りこませて、残っていた半分を腹にねじ込み、さらに柄を使って彼女の喉をぶち壊そうとする。
「おしい」
沖田渾身の連撃は致命傷を与えたが命には届かなかった。トレディの喉もに触れた瞬間氷の結晶となり空に散った。トレディは嗤い、沖田は驚愕目を見開く。
だけど今度は新八が隣から切り込んできた。
空気を切り裂きトレディの目のスレスレを通りながら沖田とトレディを引き離した新八、トレディは次に標的に定めたのは新八だ。
トレディは彼の懐に拳をぶつけ、彼はそれをもろに喰らう。
トレディは体を逆立ちさせ足から出る刃を広げて、そして手だけで回り回転させる。回転している足からは当然刃が出ていて、致命傷をくらえば絶命するだろう。
新八は何とか刀だけで防ぐが、一撃一撃の威力が乗りしかも連撃系の攻撃だ、ガードするだけで精一杯である。
こんな受け方をしていたらいつか限界が来る。
「終わりよ」
トレデの攻撃を受け続けたかガードは上に弾かれ、トレディ宙に浮き、鋭い鞭の様に足を新八に繰り出した。当然刃がある。これを喰らえば間違いなく彼の顔は切り裂かれる。
死の恐怖に新八は目を閉じてしまう。
「何目を閉じてんだ死にていのか!」
おそんな窮地を救ったの沖田だ。沖田は新八の足にスライディングをして、彼のバランスを崩して転ばせた。
そのおかげで窮地を逃れ今も生きている。
新八は一旦離れて今度はまた沖田がまた時間稼ぎ兼仕留めようと動く。
「またアナタ、ブキをウシナイニクダンセンだけでワタシとやろうナンて、どういうシコウをしているの?アラガっていればカテルとオモッテいるの?バカね、レイセイに恵三しなさいよ。私と貴方の距離をね。」
「生憎、田舎侍は剣を振ることしか頭になくてね。勘定は苦手なんだよ。」
「そう、なら都会の土になれる喜びを噛み締めて死になさい田舎者!!」
トレディは沖田の腕をしっかりと掴み両手共に完全に拘束して手から広がる氷に侵食により凍された。
「沖田「トレディぃぃぃぃ!!」」
空から響いてくる神楽の声にトレディは反応した。
空中を蹴ったかのような勢いのまま飛来してくる神楽。
彼女は先程ふっ飛ばされた際にビルに飛ばされ、上に登り屋上から飛び降りたのだ。
「カグラァァァァ!!」
トレディも地面を凹ませる勢いで飛び上がり拳をぶつけ合う。
力と力の力場の衝撃は逃げる場所を失い、衝撃となって空気を伝って新八の所にまで伝わってきた。
空中で行われる激しい連撃は息をつく暇もなく行われた。
それは空中にいられずに地上に足を下ろしてからも続く。
拳が入っては、蹴りが入り。蹴りこまれたかと思えば頭突きをされている。
まるで子供のじゃれあいのような内容だが凄まじい力の応酬で、お互いの瞳に写っているものは相手だけ...否神楽は違った。神楽は信じた。
新八と沖田が自分に好機を作ってくれる事を、だからこそ自分はそれに答えられるように...
「無駄よ、アンタを含めた全員満身創痍、1人は完全に凍らせたてしまったし、メガネ何てもう戦力に数えられないわよ!!」
トレディの蹴りでビルに突き刺さってしまい神楽はちょっとやそっとでは抜けられなくなってしまった。
「とどめ...くれてあげる。」
ゆっくりと近づき右拳を振り下ろした瞬間なにかにせき止められた。
「あら、よく防いだじゃないメガネ。」
新八が、神楽に振り下ろそうしていたトレディの右腕を刀で止めた。だがケロッとした顔で今度は左手で神楽の心臓を貫こうとする。
だが、これもまた止められる。
「何!?お前は凍らせた筈よ!」
そう止めたのは何食わぬ顔をしていた沖田だ。
沖田が新八の解答に使ったあのライター、実はあれは沖田が土方を焼死体にして、その死骸をマヨネーズサイズにまで消失させるために用意したもの。
そんなものがあの程度の氷を溶かした程度で終わるわけない。沖田は新八にライター上げていたために残った火を使って沖田を溶かした。
「見えていなかったのはお前アルトレディ!私とやりあえる連中があの程度なわけないネ。さてと、はぁ食いしばれトレディ!!うぉぉぉぉりゃぁぁぁ!!」
ち思いっき力の乗った拳はトレディの額にぶつかりトレディは吹き飛んだ。
「しょ、正直ここまでとはおもっていなかったわ。」
膝をつかせて満身創痍になっているトレディ。もう既に何かをできるほど体力は残っておらず
「へ、口だけは強がりみていだな。でもお前ももうなにもできねぇだろう。」
「確かに、体を動かすのがやっとって感じね。」
と口は言っているが、それでも何か畏怖を所々に感じさせる物言いの沖田も新八もそして神楽も気が緩められない。
「だからこそ、私もまた抑えが利かなくなってきた。」
「抑えだぁ?」
「一体何の事だ。」
「私のISは熱を限界まで吸収するか放出する。私はここ周辺の熱を全て吸収しきった。今ここはマイナスと言ってもいい位に冷え込んでいる。」
確かにトレディは、二度の戦いで地面を凍らせるか、炎で敵を焼いていた。今回の戦いで彼女は地面をそして自分達を凍らせようとした。
なら、そうしてため込まれているはずの熱量はどこに蓄積されているのか?トレディはちょくちょく少量の炎は吐き出していたが、まだ吸収した熱の十分の一も使っていない。
「今の私なら溶岩だって凍らせる事ができる。貴方たちの死骸を消し飛ばしてしまうかもしれないからやりたくなかったんだけどね、神威貴方に神楽の死体を見せたかったんだけど。」
「まずいな、あいつ自爆する気だ。」
「沖田さんどうしましょう。」
「…あいつを殺して」
「むだよ、私を殺してももう間に合わない。逃げ場のない熱の爆発が早まるだけ。さぁ時間よ死になさい。」
「チッ」
「うわぁぁぁぁ」
定刻となり、トレディから荒れく狂う熱が爆発となり放出された。
それは半径数キロにも及び、炎球により地面は剥がれクレーターができていた。周りにある幾つものビルは破壊され塵となり、ものも、人も空気でさえも全てを飲み込み焼き尽くした。
「ふふっ、これこそ力よ神威貴方にもできない…「終わらせない。」!?」
「今の声、まさか」
「これがお前の力なら…私は止められる。」
熱風が去ると現れた人影、沖田と新八を守るように神楽が前に立ち、髪留めは両方とも吹き飛び、服ははだけて綺麗な美脚に粗々しい火傷が大きく刻まれていた。手に持つ傘は完全に吹き飛び残った骨組みは塵となって神楽の手から消え去った。
「借り…は返した……後はあのんだアル。」
「何で」
「神楽ちゃん!?」
「メガネ、チャイナを頼んだぜ。」
「沖田さん彼女は」
「わかっている拘束するだけだ、チャイナにでけぇ借りができちまった。」
「くそ、何で何で「もう貴様は使い物にならないな。」
「誰だ!?」
沖田が殺気に気が付いた時にはもう遅かった。西の方から飛来した刀が動けないトレディの体を貫いた。
「ガハッ‥‥」
身体に刀が突き刺さり、口から血を吐き出しその場に倒れるトレディ。
「憐れな小娘よ、生まれたばかりにして夜兎の求める本能に囚われる様にスカリエッティに仕組まれた娘よ、だが欲望の為に命の価値を見出せず捨てられる運命‥‥その運命通り処分の時が来た。」
そこへやって来たのは忍び装束の朧だった。
「テメェ‥‥」
先程まで死闘を繰り広げていた沖田や神楽でさえ、朧の所業に対して胸糞悪い想いを抱く。
朧がトレディに止めを刺そうとしたその時、
ガキーン!!
朧の刀はトレディを貫くことはなかった。
「むっ?貴様はっ!?」
朧の刀のを止めたのは‥‥
「ニコチンマヨラー!?」
「土方さん!?」
ギンガを救護所へと連れて行き、紅桜を使い、彼女を戦闘兵器に変えた張本人を探していた土方だった。
「総悟、コイツは俺が仕留める‥‥」
「土方さん、どこをほっつき歩いていたんですか?それにギンガの姉さんはどうしたんでぃ?」
「ギンガなら、元に戻した‥‥今、他の奴に面倒を看てもらっている‥‥」
「まさか、生きていたとはな‥‥」
朧は、土方はてっきり紅桜に乗っ取られたギンガの手によってあの時死んだと思っていたのだが、土方は今もこうして生きていた。
しかも彼の話を聞くかぎりでは、紅桜の器は正気を取り戻した様だ。
つまり、紅桜は折れ、器は元の陣営に戻った。
「ギンガをあんな風にした落とし前‥‥きっちり払ってもらうぜ‥‥」
タバコのフィルターを強く嚙みしめ、土方は刀を構え、朧を睨みつけた。
で〜はまた次回。