悪魔になった俺の異世界物語   作:青空 優成

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始まり(1)

「ねぇねええええねえねえねえ」

 

___痛い痛い痛い痛い痛い痛イイタイイタイイタイ痛い死ぬいや死んだ死んだ死ん

 

「ねえねえねえねえー」

 

___うるせえうるせぇえ……もう静かにしてくれ…静かに……

 

 

「痛っ!」

目を開けるとそこは真っ白な空間だった

 

「ねえねえね…ぇ…あ!!やぁっと起きたぁ」

そして、目の前には頭上に輪っかが付き、背中には羽が付属しているまさしく女神、天使、ジャンヌ・ダルクと思えし女性が居た

 

「__ねえねえねえ……ってうるさかったのはあんただったか」

 

「だぁって、全然目を覚まさないんだもん…余程死んだのがショックで気絶しちゃったのかなー?」

そう…か、やっぱり

 

「死んだ…か……」

落胆と絶望を隠せない、まだ17歳だぞ、日本人の平均寿命80歳の内その17年しか生きられなかったのだ、あぁ……とやり残した事を思い溜息を吐く、

と同時に

 

「__で、なんで生きてんだよ俺、んでもってこの空間と天使みたいなあんたは誰…」

そう質問を受けた天使(仮)は

 

「ふふーん、天使みたい、じゃなくて天使でぇす!ミカエルちゃんだよ〜!でもって西村君は死んじゃったの〜、ここは死後の世界。の前の中間の場所【間の国】だよぉー!ここ間の国ではそれぞれの死人の将来を決めるの〜っ!」

 

「将来?将来なんてあんのか…?」

 

「ふふっ、勿論、噂程度には聞いたことが一度はあるでしょ〜?【天国】と【地獄】ってねぇ」

 

「_」

まさか…どうせ天国や地獄なんてものは存在しない、と思っていたが…存在する、のか…!?

 

「ふぅんふん、へぇー!西村君ってぇ、全然悪事働いてないね〜!これは天国決定だねえ!」

 

「ま、まじで!!?!」

天国決定!?こんなにあっさりと!閻魔大王が決めるもんじゃねぇよそーゆーのって!

と目を輝かせる俺とは裏腹にミカエルはどこか悲しい表情をする

 

「__西村、君、悪いんだけどぉねぇ、天国って貴方達が思ってるようなウキウキスーパーパラダイスな所じゃないんだよ〜…、確かに最初は苦悩なんて全くない世界だから楽しいかもしれない、最高かもしれない…けどね」

 

 

「苦悩があるからこそ__世界は楽しいんだよぉ」

 

___は?

 

「何でもそう、必ず『飽き』がある、天国なんて本当に『飽き』の塊の国だとミカエルちゃんは思うなー、最初は色んなことがやれて楽しいかもしれないけど一生それをやるんだよ!?死後の世界だから死ぬ事も出来ない、かといってやることも無い、ただただ毎日ぼーっとすることに最終的にはなるんだよ〜……」

 

「_ごめん、何が言いたいか…分かんねぇ」

 

「西村君にも分かるように説明するとぉ」

 

「授業があるから、ちょっとの休み時間が凄い幸福に感じられる、逆にずぅっとぉ、休み時間だったら、いつか飽きちゃうでしょぉ?それと一緒〜!」

 

__なるほど、こいつが言いたいことが分かった…、天国は何もすることがない、【退屈な世界】だよ。ってそう言いたいってわけか…

確かに…言われてみればそうかもしれないな、死ぬ事は出来ないからいづれやることが無くなる、やることが無くなれば____ッ!!

 

 

「_で、ミカエル、ここまで天国をつまんないつまんない退屈って言っといて、何か無いってことは、ないだろ?」

 

「ふふぅーん!西村君は察しがいいねぇ!苦悩がないと何事もつまらないって分かったでしょー?かと言って地獄でずぅっと苦悩だけってのも億劫だよねぇ……で、ミカエルちゃんがオススメするのが__」

 

すうっと息を吸って…

 

 

「【異世界】ッだよォッ!!」

 

 

________は?

 

「はぁ?異世界??あのよくある異世界小説のあの異世界?」

 

「うんっ!そうそう!それ!まあ正式に言えば【夢の国】って場所だけどね!」

 

夢の国……か、ほぅ、詳しく聞かせてもらおうか!

 

「その【夢の国】では過度な苦労に適度な幸福が得られる、つぅまぁりぃ、地球と殆ど同じ世界ってわけぇ!」

 

「__なるほど…」

よく分かった__退屈な天国と苦はあるがそれなりに退屈しない夢の国……俺に選べと、そういうわけか…。

 

「でぇ、西村君っ!どぅするー??夢の国と天国どっちに行きたいかなぁ〜?」

 

ミカエル、お前そのにやにや顔、絶対俺の答え分かってんだろ…

 

「ま、お前の考えと一緒だけどな……俺は___夢の国、【異世界】に行くッ!!」

 

「ふっふっーーぅん!了ォ解しましたァ〜!__じゃ、夢の国に行く前に幾つか質問させて貰うよ〜」

__質問とな…?

 

 

 

 

 

 

「貴方は____【勇者】と【悪魔】どっちに就きたいですか?」

 

「___」

 

「ん?あれ…ぇ…【勇者】と【悪魔】どっちに就きたいですか?」

 

「聞いた!聞いたよそれは!!!」

 

「あ、そう〜?反応がなかったからぁ耳の穴にキュウリでも刺さってんのかと思いましたよぉ」

いやいや、質問の意味が分からなかっただけで__って耳にキュウリって死ぬわ!!

 

「で、どーゆー意味なんだよ、勇者と悪魔どっちに就きたいって…」

急に勇者と悪魔って…はぁ?えぇ?ってなるだろそんなん…

 

「あ…ぁあミカエルちゃんってば肝心な説明を忘れてたぁてへ☆」

てへ☆じゃねぇ…

 

「西村君が行く夢の国では勇者と悪魔って種が居てねぇ、その2種が対立してるわけだぁ〜、で西村君にはどっちかの陣営に就いてもらおっかなぁってこと〜」

 

「__つまり、味方しろってことか?」

 

「ま、そゆことー!で、西村君にはご褒美をあげちゃいたいとぉ思いまぁす〜!!」

 

「ご褒美ぃ?」

 

 

 

「勇者側に就いたら魔王『サタン』を倒し、見事に悪魔軍を潰し暁には____今はまだ仮死状態で眠っている地球の西村君をミカエルちゃんの力で蘇らせてあげちゃいたいと思いまぁすぅ〜ーーッ!!」

 

_____ぇ……

 

「ええええぇええええ!!?」

 

「で、悪魔陣営に就いたら聖王『アーサー』を倒し、見事に勇者軍を潰したら_____以下同文ッ〜!!」

 

「えぇえええぇえ!!!…!!?」

よ、蘇らせるぅ!?どこのドラ〇ンボールだ!!?

てか仮死状態ッ!?!?

 

「まぁ仮死状態だから、大変危険な状態にあるのは間違いないよ〜、でも、西村君の体力が尽きて、本当に死んじゃう前ならば___西村君が就いた方と違うボスを倒せば、西村君に2度目の生涯をプレゼントしまぁす!!」

 

____なる…ほど!そうか、やってやる!やってやんぞ!!2度目の生涯を手に掴み取ってやる!!!

 

 

「_____で、最初に戻るけど__勇者と悪魔、どっちに就く?」

 

___俺は、ずっと前から思ってたことがある、それは

 

悪魔ってどうして報われないのだろうか…ってことだ、幾ら頑張ってもゲームなんかじゃ最終的には乙扱い、勇者同様に悪魔にも家族が居るはずなのに__なんで勇者だけが報われるッ!?って思ってた…

 

だから

 

 

「俺は【悪魔】に就くよ」

 

俺が勇者陣営をぶっ潰して、悪役と決めつけられている悪魔を、報うんだ____!!

 

「ふっふーーん、了解ィ〜、じゃ次の質問__」

え、まだあんの?!

 

「悪魔はエクストラジョブっていう職業があってジョブごとに特殊な能力を使って戦うんだけどぉ〜、西村君に何か希望はあるぅ?」

 

と言って見せてきたのは

 

【獣人(鳥人や狼人&EX)】【ウィッチ(種類沢山あり)】【超人(種類沢山あり)】【ゴブリン系】&【EX】

 

と書かれた紙だった

 

「…ぇ?」

 

「ウィッチ系はネクロマンサーとかぁ?まぁ勇者軍で言うところの攻撃できるヒィーラーみたいなもんです〜」

 

「超人系は火だるま人間とかぁ〜まぁそんなのですー」

 

「ゴブリン系は普通の人間と思ってもらっていいよぉ〜」

 

「獣人系は狼男とかぁ〜吸血鬼とかぁ〜」

 

「____ここで選んだのが…?」

 

「そ、夢の国でその職業に就きますぅ〜」

 

じゅ、重要な所だな___、速やかに聖王を倒せる職業……

 

「ってあれ?……夢の国では仮に死んだ場合どうなんだ!?」

天国は死ねない場所、ということは夢の国でも____

 

「ぁあ〜ぁ!夢の国ではぁ、死んだら〜〜、西村君の場合は【天国】に強制送還ッ〜って感じぃー」

 

「___ぇ!!?じゃぁ死んじゃ駄目っ!?」

 

「うん、死んじゃダメ」

 

まじか____こりゃ相当重要だぞ…何に就くかで今後が決まると言っても過言じゃない

 

「______よし、決めた!」

大きく振りかぶってバンッ!と目の前の机を叩いて、ミカエルを指さして言う

 

「俺は______【ゾンビ】に就くッ!!!!!」

 

ははっ、ゾンビなら死ぬ事は無いから死ぬ危険性が0になるかと言って動きやすさもまあまあなはず!!どうだ!この完璧な職業はっ!!

 

「____ゾンビぃですかぁ…死なない身体なんですよねぇー、ちょいとメリットが大きすぎる気がするんでぇ……ちょっとデメリット追加しますねぇ〜」

 

「は?おい!やめろっ!!デメリット要らない!要らないぁぁ!!」

 

机をバンバン叩いて講義するが当人のミカエルは素知らぬふりだ

 

「はい!追加完了ォ、ん?どしたのそんな机バンバンして…トイレ?漏れちゃう?早速失禁?」

 

「ぁあああ追加したな!てめええ追加したなぁアッッ!!」

 

「流石に死なないって、つまらなくなっちゃうじゃん〜?そんなのぉ自爆特攻でぇ……、アーサーを殺せちゃうじゃぁん…!だぁから〜______」

一息おいて、悪びれた笑顔で

 

 

「再生するまでの時間を伸ばしましたぁ〜ッぁ!!」

 

再生するまでの時間を____!!?

 

「___そぉ!だからぁ、西村君にとっての死はぁ、死んでから再生するまでの間に〜、勇者軍に捕まり、牢獄にぶち込まれちゃうことぉ〜、ぶち込まれちゃったら何とかして逃げ出さないと、時間が刻刻と迫って……地球の西村君の体力が尽きて死んじゃうからぁー」

 

「____ッ!」

そうか…___そういうこと…か…、なるほどな、ならば___

 

「捕まらなければ良いんだろ!!?」

 

「まぁ、そうだけど〜、でも、死んでから再生するまでの時間は怪我の具合にもよるからぁーー!!ま、頑張ってぇ〜」

 

そう言って指をパチン☆と鳴らしたミカエルと共に俺の身体が眩い光が包む

 

「じゃっ、最後の質問〜」

まだあんのかよ…!時間がねぇんじゃねぇのかよ!?

 

「特別に〜何か一つだけ夢の国にモノを持って言っていいとしまぁす!さ、何でも言って〜ぇ」

 

なんでもいいか…何にしようか…、まあお陰で死なない身体(デメリット付き)は手に入ったからあとはどう死ぬかの問題だけで、これについてはもう死なない身体をくれ!とかは言わなくていいから…

最強の剣__、いや、剣が通用する世界なのかどうかがまだ分かってないから却下、っていうか多分異世界で買うことできるし、

よって防具も却下…あとは…

 

決めた、決めたぞ!!

モノ___だろ?ってことは者でも物でもいい訳だ!

 

「俺の古くからの友人__」

 

 

「『高橋 来斗』を俺はモノとして、連れていくっ!!」

 

「ぇ??」

 

孤独___って1番辛いもんだと思う、異世界に行くのは俺一人だけ?怖い怖い……だけど俺の古くからの友人、親友が居れば…!!

 

「あー、はいはい了解したぁ〜じゃあ西村君が持っていくのは高橋君っていう『者』なわけだぁ〜」

 

「そゆこと!」

 

「じゃぁ了解したぁ〜」

と言って指さして確認するように

 

「西村君はゾンビになってぇ〜、悪魔軍の味方、聖王アーサーを倒せば、西村君は2度目の人生を送ることが出来てぇ〜、夢の国に持っていくのは高橋君ぅん〜、」

 

「ああ、分かってる」

なんか__ゾクゾクしてきたな…一体どんな事が待っているのか…!

 

 

「それじゃっ!いってらっしゃーい!!」

 

手を振りながら笑顔のミカエルを見ながら俺は光に包まれ…意識が薄くなっていく

 

_____待ってろよ、異世界…!待ってろよ……俺、2度目の人生を……絶対に絶対に掴み取ってやる!!!

 

 

___________________。




次回も頑張って書きます


ここまで読んでくださりありがとうございました<(_ _)>
もし良ければ続きも読んでってください☆彡.。
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