ある日の休日
今日の午後はゲームをせずに達生はランニングをしていた。毎回の休日をゲームで過ごしていると、何か毎回の同じ日常に飽きてしまうからだ。たまに走ることも良い。
「ハァハァハ……」
毎朝、ランニングをしている達生は体力には自信があった。それにきりえちゃんと同じ水泳部にも入っている。だが、人には限界がある。ある程度、自分の限界まで走ってしまうと疲れてしまう。
「ちょっと……ジュースでも買うか……」
辺りを見渡す。だが、自動販売機はなかった。
うーん。困ったな……
しかし、奥の方にはコンビニがあった。
コンビニで飲み物を買おう。
達生は歩いて奥のコンビニに向かった。
コンビニに入り、飲料水コーナに向かう。
疲れているときには、アクエリかな?
達生はアクエリアスを取り、レジに向かう。お菓子コーナを横切ってレジに向かおうとしたが、お菓子コーナを見ると
そこに深く悩んでいる見覚えがある人物がいた。
あれ?
「UMR?」
赤い帽子を被り、赤い服装の女の子。前にシルフィンさんと一緒に会ったときは目にマスクをしていたが、今回はしていない。
「…………」
UMRには、達生の声は聞こえてないようだ。もう自分の世界に入ってしまっている。もっと、近づいて声をかけるか
達生はお菓子コーナに入り、声をかける。
「UMR?」
やっと、自分の名前を横から呼ばれていることに気がついた、UMR。
「えぇ!?た……ITさん!?」
UMRはいきなり達生が横から現れたことに驚いている。
おいおい、俺はお化けじゃないぞ!
「コンビニでお買い物してた感じ?」
いやいや…お買い物じゃなかったら、コンビニに何しに来てるの?
達生は思わず、自分につっこみを入れてしまった。
「コンビニに買い物しに来てなかったら、私何でここにいるんですか?」
UMRは達生の想像通りに達生に言った。
やっぱり、そうなるよね
「そうだよね……言った瞬間ミスったと思った」
達生は苦笑いしながらUMRに言う。
「ITさんはコンビニ何をお買い物しに来たんですか?」
そう。さっきは何を という重要単語が抜けていた。
まぁまぁ人にはミスはあるはず
「えーとね。飲料水を買いに来たんだよ」
達生は手に持っていたアクエリアスを見せる。すると
「実は……お兄……大事な人の会議がもしも通らなかった時に慰めるお菓子を決めていて、一人では決める事ができず、悩んでいます……」
へぇ、そうなんだ。大事な人の会議に通らなかった時ようにと
「うむ。会議が通らなかった時ようにね……」
達生も考えることにした。だが、これは達生も一緒に考えて良いことなのだろうか?UMRが一人で考えて、それを大事な人にあげて、喜んでくれた場合に一人でやり遂げた達成感を感じさせることが一番良いことじゃないのだろうか?
でも、困った人を助けるのは良いことだ。
どっちがいいんだ
達生は少し考える。
「すみません。ITさんも一緒に考えてもらえますか?」
UMRが訪ねてくる。
達生が出した答えは
「いや、それはUMR一人で考えることが良いと思うな」
達生は結果、UMRを助けることをやめた。
「えぇ!?どうしてでしょうか?」
UMRは問いかけてくる。
「一人で考えて、喜んでもらえることに本当の意味があると俺は思うんだ」
続けて達生は言う。
「一緒に考えて喜んでもらうことも良いかもしれないけど、
喜んでくれた達成感はあまり、感じられないと思う」
UMRはしっかり達生の話を聞いていた。
「なるほど…わかりました。私が間違いでした」
いや、間違っている訳ではないよ。何かまた俺、選択肢をミスった?
「いやいや、決して間違いじゃないんだよ。ましてや俺が間違っているかもしれないし」
達生が慌ててUMRに言う。
「ITさんが間違っている事はないと私は思います。…勉強になりました。私一人で考えることにします。相談にのってもらいありがとうございました」
UMRは表情を明るくして、達生にお礼を言う。
「いやいや、お礼を言われることはしてないよ。こっちこそごめんね。何か変なこと言っちゃって…」
達生はUMRに謝る。やっぱり何かミスったような気がする。
「じゃあ、そろそろ俺行くわ」
達生はレジに向かうことにする。
「さようなら」
UMRは挨拶をしてくれた。
何かUMR…変に俺に礼儀正しくね?俺の気のせいかな?
達生はレジにたどり着く。会計を終わらすと達生はコンビニに出ようとする。しかし、入り口付近に置いてある、ある物に目を引かれる。
それは、一番くじだった。
キャラクターは初音ミク……
しかも、まだA賞の「初音ねんど人形」とB賞のクッションが残っている!!
達生は家にフィギュアはいっぱいあるため、クッションが欲しかった。
これは、どうするべきか
達生は残金を確認する。まさか一番くじをやっていたとは思わず、お金が小銭の500円ほどしかない。
引くなら、チャンスは一回限り
この際、もうやってしまおう
達生は決心して、もう一度レジに並ぶことにする。
レジを並ぶと後ろにUMRが並んできた。
「お菓子は決まったかい?」
どうやら決まったようだな。一様訪ねてみる。
「はいっ。何とか決まりました」
UMRは笑顔で言ってくる。
うぅ……可愛いじゃん
そんなことより、俺は一番くじに集中する。
達生に2度目の会計がまわってくると
「一番くじ1回を……」
達生は店員に言う。すると、後ろからUMRが
「ITさん。一番くじを引くんですね。私は4回引いて……最後にクッションが出ました。フィギュアが欲しかったんですが……」
何と、クッション当ててたのか。今回はクッションは2個あったようだ。4回か……ならば俺は一回で出してやる
達生は箱にあるくじを1つ引く。
くじをめくると……
何と……
A賞の人形だった。
A賞!?1回で!?
「おめでとうございます。A賞ですね。」
店員は後ろからA賞のフィギュアを持ってくる。
「あ……ありがとうございます」
達生はそれを受けとり、外に出る。
1回でA賞!?まさかの
1回で本当に当たるとは思っていなかった達生。
この時、達生はチャレンジする大切さを知った。
「ITさんっ。1回でA賞はすごいですね。流石っていう感じです」
UMRがコンビニが出てきて、達生を誉める。
やっぱり?1回ってすごいよね?でも、クッション欲しかったんだよね。
「でも……実は俺、クッション欲しかったんだよね」
達生は本当の事をUMRに言う。
その時、達生は何かが閃いた。
交換しあえば、両方に特じゃね?
「そうだ。お互いに交換しあわない?」
達生はUMRに聞いてみると
「それは良いアイデアですね。こっちはO.K.です」
UMRは聞き入れてくれた。
そして、お互いが結果的に得した。
その帰り道
達生はある疑問が頭に浮かぶ。
今日はマスクをつけてなかったけど、前はマスクをつけていたな
その違いとは
ただ、今日はマスクを忘れたのか?
いや、でも…あんな恥ずかしいマスクをゲーム大会以外の日常でつける意味とは
考えも無駄と思い、達生は家に帰った。