夏の季節に入った休日の午後
達生は暑い中…1人道を迷っていた。気温は32℃
うぅ…暑すぎる
何故、迷っていたかと言うと…
今から2時間前
家で今日は布団にこもっていた達生。今日の午前は布団onlyで午前を過ごそうとしていた。こんなに布団にこもっていたのはいつぶりだろうか?まだ、洗顔すらしていない状態だった。
時刻を見ると11.00
もう11時……
学校の授業は時間が経過するのは遅く感じるが、休日や友人と遊んでいる時などはあっと……いう間に時間が経過してしまう。
そろそろ、部屋を出るか
そう思った時…
ガチャ
部屋に祖母が入ってきた。
「いつまでたっても下に降りないから」
ばあちゃん。ごめんごめん
「ごめん。布団にこもっていた」
あはは…と達生は笑っている。
「今からばあちゃん用事で出かけるから…お願いしてもいいかい」
お願い?出かけるならしょうがないか
「うん。いいよ。お願いって何?」
達生は祖母に問いかける。
「ばあちゃんの知り合いのおばあちゃんに野菜を届けて欲しいんじゃが」
ふぅーん……野菜ね。了解。
「わかったよ。野菜ね」
達生は祖母に答える。
「場所は地図に書いておくからお願いね」
そう言うと、祖母は下に降りていった。
で……今に至る。
「地図って……言っても」
地図を見ても、平成時代を生きている達生にとっては、昭和時代を生きていた祖母の地図を解読するのは、なかなか困難なことだった。
しかもこれ……ばあちゃん記憶の地図じゃね?
地図を見ていると、地図通りだとコンビニの近くには、クリーニングセンターがあると書いてあるが、実際はクリーニングセンターはなく、王将がある状態だ。
さぁ、どうしたもんだか
考えても、この状態を打破する案は浮かんでこない。
地図を見る限り、駄菓子屋という文字に○がされている。
駄菓子屋を目指せばいいのか?
考えても無駄だ。とりあえず、当たって砕けるか!
「砕けたらダメじゃん。俺……」
とりあえず、解読困難な地図を見ながら進んでいることにした。
進むこと10分
街から離れた自然が多い所に駄菓子屋ぽい店が見えてきた。
「あれか?」
店には《まつりばやし》と書かれている。
地図にも、駄菓子屋(まつりばやし)と書かれている。
これっぽいな
とりあえず中に入ってみることにした。
入ってみると、そこには懐かしいお菓子ばかりが並んでいる。
キャベツ太郎にモロッコヨーグル
3つのうちに1つ酸っぱいのが入っているガム
懐かしい物だらけだ。
「懐かしいな……」
達生も小学生の時はよくお菓子を買ってもらっていた。
見とれている場合ではない。野菜を渡さないと
レジを見ると、レジには誰もいない。
レジには紙が貼っていた。
《大声で「おばあちゃん」と呼んでください(寝ている場合があります)》
ちゃんと、店番やれよ……笑
達生は紙を見て、思わず笑ってしまった。
「おばあちゃんー」
達生が大声で言うと
外からこの店のオーナーらしきおばあちゃんが店に入ってきた。
「いらっしゃい」
おばあちゃんはレジの椅子に座る。
「こんにちは。祖母の孫の石橋です。祖母から野菜を渡して欲しいと言われて……」
達生は駄菓子屋のおばあちゃんに野菜を差し出す。
老人と話すのは、祖母以外話したことが少なかった。
何か……何とも言えない緊張感がある。
「石橋さんから!?ありがとうね。石橋さんに手紙かかないと…ゆっくり待っていてね」
駄菓子屋のおばあちゃんは野菜を受け取り、紙に文字を書き出した。
いつ…終わるのだろうか?まぁ気長に待つとするか
達生は店内の商品を見て回っていたら
女の子2人が店に入ってきた。
その女の子2人には見覚えがあった。
「達生くん!?」
その女の子はUMRとシルフィンさんだった。
「よっ!UMR。シルフィンさん」
お菓子でも買いに来たのか?でもそこら辺のお菓子ならスーパーマーケットで買えるが…
「達生さんは何故この駄菓子屋に来ているのですか?」
シルフィンさんが達生に訪ねる。
「祖母がここのお店の人と知り合いでね…届け物を届けに来た感じ」
達生はシルフィンさんの質問に答える。
「なるほどですわぁー!!」
シルフィンさんってお嬢様オーラが半端ないな…
あはは…と笑いながら達生は2人に質問する。
「2人はどうしてここに?」
まぁ、お菓子を買いに来たのは来たんだろうが……
「シルフィンさんが日本の古い物に興味があるらしくて、駄菓子屋に行きたいって言ったので、連れてきました」
UMRが達生の質問に答える。
なるほど、シルフィンさん。日本の古い物に興味があるんだ
「ここは、古き良き……駄菓子屋ですわぁー!!」
よっぽど、駄菓子屋に行きたかったのか、シルフィンさんは興奮している。
「さぁ……お菓子を選びましょう!」
シルフィンさんは店内を駆け出して行く。
達生はUMRに近づいて
「よく……こんな古い駄菓子屋を知っていたね」
「まぁ……知っているちゃ……知っていたので」
UMRは恥ずかしがりながら、言う。
「後……そのマスクはプライベートでもマスクをやる感じ?」
UMRは一瞬びくっんとした。
「ま……まぁ……色々と諸事情で」
UMRは少し焦っているようだ。
なるほど、素顔がシルフィンさんに見られたくないと言うことか……
「なるほどね。変なこと質問しちゃって悪いね……」
「い……いえ」
2人で話していると
「あ……えっと……達生さん!」
シルフィンさんが声をかけてきた。
「あっ……はいはい。どうしたの?」
どうしたんだ?シルフィンさん。
「どこかでこんな形の小さいヨーグルトを見ませんでした!?木のスプーンがついてるんですけども……」
シルフィンさんはジェスチャーをして、達生に伝えようとしている。
ジェスチャーしなくても、わかるよ。
「モロッコヨーグルね。この下にあるよ」
達生はしゃがんでごそごそと下の商品を探る。
「ほらっ。これだろ?」
達生はシルフィンさんにモロッコヨーグルを見せる。
「これですわぁー!!」
シルエットさんはニコニコしている。
「待たせてしまってごめんね。はいっこれ」
レジのおばあちゃんがやっと祖母宛の手紙を書けたようだ。
達生は手紙を受けとる。
「石橋さんによろしくね。またおいで」
よしっ。ミッション完了と……さっさと帰るか
「また、来ますね」
達生はおばあちゃんに言う。
「じゃあ。2人共」
達生はUMRとシルフィンさんに挨拶をする。
「さよならですわぁー!」
「さよなら。達生くん」
達生は駄菓子屋を出た。
帰り道
達生はあることを思っていた。
多分……これは予想にすぎないが……
UMRの正体は多分あの人だ。
今度ためしに聞いてみるか
達生はUMRの正体に気がつき始めていた。
次回は自分も書きたかった海編を書こうと思います。