2学期が始まったばかりの土曜日の日……
「いやー今日も平和だねー」
「そうですね師匠…」
「平和で何よりだよ」
毎回のごとく、こまるちゃんの家でだらーりと寝転んでいた3人。こまるちゃんの家に来た日はだらーりと寝転ぶのが習慣になっているかもしれない。今日も3人で遊ぼうとこまるちゃんの家に来ていた。
3人で寝転んでいたら…
ピンポーン
「ん?誰か来た?」
突然鳴る、チャイムの音。」
海老名ちゃんが来たのだろうか?
こまるちゃんが玄関に向かう。きりえちゃんと俺はとりあえず、その場で待機していた。
…
…
…
1分後…
こまるちゃんはある人を連れてやってきた。その人は…
「アレックスさん?」
ハーフのアレックスさんだった。
アレックスさんが何故ここに?まぁ、こまるちゃんとは何かあるのだろう。
「おや、達生くん。奇遇ですね」
アレックスさんの手にはAnime Superと書かれた紙袋が握られていた。
何かのゲームだろうか?それとも、アニメのグッズ?
紙袋を見ただけでは何が入っているのかわからない。
「アレックス…まさかその紙袋は…」
こまるちゃんもアレックスが持っている紙袋に気がついた。
こまるちゃんはどうやら、アレックスが持っている紙袋の中身の正体がわかるようだ。
「ええ…買ってきました」
アレックスが紙袋に入ったゲームをこまるちゃんに渡し、こまるちゃんがプレ4を起動させる。
紙袋の中身はゲームだったようだ。
だが、何のゲームだろうか?
達生には予想がつかず、ただプレ4が起動するのを待つだけだった。
あるゲームのスタート画面が表示される。
えーと…
達生は可愛らしいキャラクターが喋る言葉を聴く。
私…今日からお兄ちゃんの恋人になる(爆)
……
……
……
チーン
何だこのゲーム?ぞくに言うギャルゲーってやつなのか?
達生の頭にいろんな疑問が浮かんでくると
アレックスさんが…
「本日発売のキャラクターAVG…「妹はガールフレンド(爆)」略して「イモバク」です!!」
やっぱりギャルゲーって言うやつなのか
俺はギャルゲーについては興味がなく、これが初めて見たギャルゲーだった。もしかしたら、きりえちゃんの方が興味がないかもしれない。
達生はきりえちゃんを見てみると
案の定、きりえちゃんはモアイ像のように固まっていた。
そして、アレックスさんが固まったきりえちゃんに気がつく。
「…ん?誰ですかこの子は?先生」
先生!?こまるちゃん…アレックスさんに先生って言われてるの?
まぁ、きりえちゃんもこまるちゃんのことを師匠って呼んでいる。
だが、先生って……ここはアニメ専門学校なのだろうか?
「えっと…友達のきりえちゃん…」
こまるちゃんがアレックスさんに紹介をする。
「ど…どどど…どうも…」
きりえちゃんは堅苦しい挨拶をする。きりえちゃんの表情は固く、緊張もしているようだ。多分、きりえちゃんは初対面の人と接するのは難しいのだろう。
「お兄ちゃんの同僚のアレックス!」
こまるちゃんがきりえちゃんに紹介をする。
「はじめまして!アレックスとお呼びください」
きりえちゃんとは反対に表情はキリッとしていた。
そして、最後にウィンクをする。
その時…
きりえちゃんの中を様々な疑問と感情がかけ抜けた。
ウィンクするな!!
ギャルゲーってどういうことなの?
いつの間に師匠と仲良しになったの?
先生って呼ぶのは何故?
お兄さんの同僚なら何で会社にいないんじゃい
っていうかどっかで見た事が気がするようなしないような…
が…
人見知りのため特につっ込む事はなかった。
「さぁプレイしましょう!」
アレックスさんがそう言って、こまるちゃんがNEW GAMEのボタンを押して、ゲームが始まる。達生はギャルゲーについては初心者なので、これを機会に少し学んでみることにした。
ゲームが始まると、桜の道に、輝かしい金色の髪の色をした女の子が現れた。年齢は見る限り、高校生ぐらいだろうか。
画面には
ふと気がつくと、俺の目の前に小柄の女の子がいた。そう、血がつながらない
「この子がメインヒロイン?」
こまるちゃんがアレックスさんに聞く。
「「イモバク」は50人の妹に有名声優が声をあててるんです!メインはいませんよ!」
アレックスさんのこのゲームの知識が辺りに響き渡る。
50人って…
「「 多ッ!! 」」
きりえちゃんと達生は同じタイミングで言った。やっぱりきりえちゃんも50人という言葉に多いと思ったのだろう。
しかし、アレックスさんの知識の量は計りきれないほどだった。
「しかし!!この
アレックスさんはペラペラと語っていく。何が何やらわからない達生ときりえちゃん。こまるちゃんは目を輝かせながら聞いている。
ここは軽く流しておこう…
ゲームが進んでいくと…
「あっ選択肢です!」
アレックスさんが言う。
ギャルゲーの醍醐味の運命の選択肢が出てきた。この一つの選択によってこれからの運命が変わるとは聞いたことがある。
桜の道で光ちゃんはこちらを見つめている。選択肢は、
A 今日もかわいいね
B 一緒に学校行こうぜ!
C 無視
無視って…あはは
「うーん…Bかなぁ」
こまるちゃんはBを選択する。すると、画面には
『べ…別にいいけど…校門の前までね…クラスメイトに勘違いされると困るし…』
と表示された。どうやら、選択は合っていたらしい。
とゆーか、最初の人がツンデレとは…
「いいですねー声!!前作の時より上手くなってますね!先生」
「このデレすぎない感じがいいねーー」
こまるちゃんとアレックスさんが会話をしている。まだギャルゲー初心者の達生には、会話に参加することはできなかった。
きりえちゃんはまたモアイ像のように固まっている。このままだと、きりえちゃんはモアイ像から脱出出来ないかもしれない。
達生は小声で
「きりえちゃん。俺も会話についていけないから、大丈夫!」
「た…達生くん…」
きりえちゃんに笑顔が戻った。一人だけ会話について行けなくて、心細かったのかもしれない。
そして、ストーリーは進んでいき
「あっ廊下で合った!」
こまるちゃんが言う。
廊下で窓を見ていた光ちゃんがこちらに気がついた。
選択肢は…
A 話しかける
B 無視
C 気づかなかったフリ
「うーむ…ここは微妙ですね…悩み所ですね」
アレックスさんは悩んでいる。
無視はないとして、AかCで悩んでいるのだろう。多分…
「まぁここは安定のCですかね。このタイプは人見知りしますから、学校で話しかけられるのは嫌がるでしょう」
アレックスさんの今までの経験からCが良いらしい。
まぁ、さっきに「クラスメイトに勘違いされると困るし…」と言っていた点からCが良いのかもしれない。ギャルゲー見経験者にはわからないけど。
だが、その時…
「A…が…いいと思いますけど…」
きりえちゃんが言う。
「A…話しかける…僕の経験上…好感度がダウンしてしまうと思いますが」
アレックスさんがきりえちゃんに言う。
やっぱり、アレックスさんの経験からCを選択したようだ。俺には、どっちが良いのかわからない。というか、難しい。
「気づかなかったフリなんて…いい一番ありえないですけど!?」
きりえちゃんは何故か強気のようだ。何故、強気なのかはわからない。
「じゃあ…セーブして両方やってみます?」
アレックスさんがきりえちゃんに提案をする。
「えええ…どどうぞ…」
きりえちゃんはまだアレックスさんに慣れていないようだ。まぁ、無理もないけど…
そして、それぞれの選択をやってみる。
A 話しかける
「ちょっと…学校で話しかけるの…やめてよね…」
光ちゃんは照れながら言っている。
好感度upと表示されている。
C 気づかなかったフリ
「ねぇ今日…無視したでしょ?」
光ちゃんが睨みながら放課後に言ってきた。
好感度down!
これが、一つの選択によって運命が変わるというやつなのか…
「きりえちゃん。やったね」
「はいっ。達生くん」
結果、きりえちゃんの選択が一番良かったらしい。
「きりえちゃん。すごいよ」
「し…師匠…やりました」
こまるちゃんに誉められてきりえちゃんは嬉しいようだ。
「こんなはずでは…」
アレックスさんは落ち込んでいる。
そんなに落ち込むものだろうか…
つまりギャルゲーって難しく、選択をするのにドキドキするゲームだとわかった。
今度…買ってみようかな…
このまま4人でギャルゲーをプレイするのであった。
試験が今週末と来週にあるため、来週の水曜日過ぎに更新を予定しています。