急遽ハロウィン気分を満喫しようと話になった、こまるたち。こまるはオオカミ。きりえちゃんは魔女。
最後に達生の衣装とは?
達生の順番が回ってきた。達生のいる場所は洗面所
何故、洗面所にいるかと言うと……
達生はバッグから、赤色の絵具と筆を出した。
そして、絵具を手に出して、少し水で薄める。本当はパレット的な物に絵具を出すことができたはずだったが……あいにく忘れてしまった。赤色の絵具がある程度、血に似た色になると、鏡を見ながら、顔に塗り始める。
「こんな作業をするのは、初めてだな……」
顔に絵具を塗るなんて、人生で初めてだ。というか、顔に塗るのは、これが人生で最初で最後だろう。将来、メイク関係の仕事に就かない限りは……
目の下や口に赤色の絵具を塗る。筆で塗るのはくすぐったい。
ある程度塗り終えると、タオルで余分な水分を取るため、タオルで顔を拭く。
我ながら、上出来
それから、持参しておいた、お面を被って、準備完了。
この、お面は夏祭りで手に入れた思い出がある。
2人はどんな反応をするのだろうか?
達生の手は真っ赤かだ。より、そのキャラクターになるためにわざと真っ赤かにした。
心の準備もO.K.
部屋の扉を開くと…
「あれっ?達生くん。そのお面は?」
こまるちゃんが達生に聞く。
「それと…その、ま真っ赤かかのてては?」
きりえちゃんは達生の手を見て、早くもびびっているようだ。
2人が自分に注目していると、わかると……
お面を取った。
……
……
……
「「 きゃー 」」
2人の叫び声が聞こえる。
よっし……大成功
叫び声だけで、終わる達生ではない。きりえちゃんは固まっている様子なので、達生は震えているこまるちゃんに近づく。
「こっちに来ないで!」
こまるちゃんは素早く部屋の外にあるキッチンに逃げる。遅く歩いていたら、すぐに逃げられてしまった。部屋にいるのは、まだ固まっているきりえちゃんだけだ。
「き…きりえちゃん……一緒に仲間になろう……?」
きりえちゃんに近づくと…
バタン…
きりえちゃんは怖さのあまりに後ろに倒れてしまった。
や…やべっ!…やり過ぎた…
「きりえちゃん!?大丈夫?」
急いで、きりえちゃんに駆け寄ると、きりえちゃんは気を失っているようだ。達生は初めて、気を失う人を現実世界で見た。ゲームやアニメなどなら、気を失うことは多少ある。
だが、現実世界では…
「こまるちゃんー。きりえちゃんが気を失ってしまったよ」
こまるちゃんを呼んでも、こまるちゃんは来ない。
このメイクはやり過ぎたか…
やり過ぎたといっても、ただ赤色の絵具を体に塗っただけだ。
達生の仮装はゾンビをモチーフにした仮装だった。
仮装の衣装がなかったという理由から、生まれたこの仮装?的な仮装
絵具を落とすために再び、洗面所に向かった。
絵具を完璧に落として、部屋に戻る。
きりえちゃんは倒れている様子から見て、まだ気を失っているようだ。こまるちゃんもまだキッチンに隠れているかもしれない。
「きりえちゃん。きりえちゃん」
きりえちゃんを擦っても、起きる様子はない。
「うぅ…来ないで…」
何か夢でも見ているのか?
きりえちゃんは何か夢の中でうなされているようだ。
しょうがない…こまるちゃんを呼びに行くか
こまるちゃんを呼びに行くため、キッチンに向かった。
キッチンの壁の片隅にこまるちゃんではなく、後ろ姿のうまるちゃんがいた。うまるちゃんは座りながら、ガグガク震えている。
そんなに俺の仮装が怖かったのだろうか?
今考えてみれば、あの仮装は女の子には刺激が強すぎたのかもしれない。
「うまるちゃん。大丈夫?」
達生はうまるちゃんに近づいて、しゃがむ。
肩をトントンしてあげようとした瞬間
「来ないで!」
いきなり、うまるちゃんに手で体を押されてしまった。
ぐはっ…何で?
突然押された、達生はそのまま地面に倒れる。
「もうメイクしてないよ!顔見て!顔!」
達生はもうメイクをしてないことを伝えようとした。
「えっ……?」
うまるちゃんは言われるがままに達生の顔を見る。
そして、うまるちゃんは安心する。
「大丈夫?そんなに怖かった?」
「迫力ありすぎて、怖かったよー」
うまるちゃんは涙声だった。
あれ?もしかして……
「もしかして、泣いてしまうほど、怖かったの?」
「……泣いてなんかないよ」
いや…泣いてたな。まぁ、これ以上言うのはやめておこう。
「さっきは突然押してしまって、ごめんね」
「あぁ…いいよ」
うまるが落ち着いてきた所で
「きりえちゃんが気を失ってしまったんだよ…」
「きりえちゃんが?」
達生はきりえちゃんが気を失ったことを説明して、2人で部屋に戻ることにした。達生がドアを開けると
きりえちゃんは起きていた。
「きりえちゃん。大丈夫?」
達生ははきりえちゃんを心配する。
「えぇ…今はもう大丈夫です」
結果的に達生の仮装が一番良かった。
そして、時間がたちタイヘイさんが帰宅してくる。タイヘイさんにも仮装で驚かしてみることになった。達生を除く二人で…
タイヘイさんとこまるちゃんが部屋に入ってくる。
「こんばんは。達生くん。達生くんもいたんだね」
「こんばんは。タイヘイさん」
挨拶を交わす、2人。そして、こまるちゃんが
「達生くん聞いてよ。お兄ちゃんってば、驚かしたら、リアクションが薄すぎたんだよ。あと…お菓子はせんべいっていう…」
タイヘイさんなら、リアクションが薄いのもわかる…せんべいは……(笑)だけど
あとはきりえちゃんだけなんだが…
「せんべい……だって美味しいだろ?ハロウィンは雰囲気が大事なんだよ」
タイヘイさんはそう言いながら、タンスを開けると……
「ぬおおっ!?」
タンスの中には少し汗をかいているきりえちゃんがいた。タンスの中は狭く、ぎゅぅぅとなっていた。
「いえーい!!きりえちゃん。達生くん。大成功ー!!」
「はい。師匠!!」
「ははは……」
2人はタイヘイさんが驚いたことにとても喜んでいる。というか、ハロウィンをドッキリと勘違いしているのか?
「どうしたんだ?急にハロウィンなんてやって、あと、達生くんは何で仮装してないんだ?」
タイヘイさんが聞いてきたので、こまるちゃんが簡単にこれまでのことを説明した。
「よしっ!ちょっとスーパー行ってくるよ」
タイヘイさんはそう言って、走って行ってしまった。
タイヘイさんのことだから、本当のハロウィンを教えてくれるに違いない。
「そういえばお兄ちゃん……仮装してないね」
「ですね……用意しときましょう」
2人はタイヘイさんにハロウィンの仮装を用意しておくようだ。
2人はハロウィンを満喫しているようだ。
タイヘイさんが帰ってきて、料理を始めるというので、達生は料理の勉強をしながら、手伝うことにした。
「達生くん。手伝いありがとう。これなら、早く作れそうだよ」
「いえいえ、これも勉強になります」
タイヘイさんの料理は毎回勉強させてもらっている。今回も絶好の勉強場所だ。
ちなみにタイヘイさんの衣装はというと……
ゾンビ料理長だった。
達生はふと思う。
今日はハロウィンとすると……
食材から、何を作るのかは見当がついた。
料理を作り終え、料理を2人の所に持っていく。
「カボチャ料理を作ったぞ!」
「おおーーっ!」
こまるちゃんはカボチャ料理を見て興奮している。
「きりえちゃんと達生くんも夕飯食べてくでしょ?」
「あっ……はい……」
「ご馳走になります……」
2人はおどおどした様子で言った。
「ハロウィンは秋の収穫に感謝するお祝い事なんだ。だったらカボチャ料理がないとハロウィンじゃないだろ?」
なるほど、ハロウィンは秋の収穫に感謝するお祝い事……
ハロウィンの意味を初めて知った達生。
達生ときりえちゃんは夕飯を食べていくことにした。
カボチャの美味しさを楽しみながら、食べていると……
「カボチャパイ焼けたぞ」
タイヘイさんがカボチャパイを持ってきてくれた。
アップルパイやパイの実なら、食べたことがあるが、カボチャパイは食べたことがない。
一体どんな味がするのだろうか?普通に考えれば、カボチャの味がするパイ……かな?
4人でカボチャパイを食べてみる。
サクッ
……
あまぁーい
思ったよりも、甘かったカボチャパイ。カボチャの甘さを生かしたパイ。飽きることなく、食べ続けることも可能だろう。
今夜はハロウィン
ハッピーハロウィン!
今夜は4人でハロウィンを満喫した。
小説を書いていて、オリ主のこの関係が羨ましく思います。