干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

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前回のあらすじ
急遽ハロウィン気分を満喫しようと話になった、こまるたち。こまるはオオカミ。きりえちゃんは魔女。
最後に達生の衣装とは?


その40 うまるとハロウィン 後編

達生の順番が回ってきた。達生のいる場所は洗面所

 

何故、洗面所にいるかと言うと……

 

達生はバッグから、赤色の絵具と筆を出した。

 

そして、絵具を手に出して、少し水で薄める。本当はパレット的な物に絵具を出すことができたはずだったが……あいにく忘れてしまった。赤色の絵具がある程度、血に似た色になると、鏡を見ながら、顔に塗り始める。

 

「こんな作業をするのは、初めてだな……」

 

顔に絵具を塗るなんて、人生で初めてだ。というか、顔に塗るのは、これが人生で最初で最後だろう。将来、メイク関係の仕事に就かない限りは……

 

目の下や口に赤色の絵具を塗る。筆で塗るのはくすぐったい。

 

ある程度塗り終えると、タオルで余分な水分を取るため、タオルで顔を拭く。

 

我ながら、上出来

 

それから、持参しておいた、お面を被って、準備完了。

 

この、お面は夏祭りで手に入れた思い出がある。

 

2人はどんな反応をするのだろうか?

 

達生の手は真っ赤かだ。より、そのキャラクターになるためにわざと真っ赤かにした。

 

心の準備もO.K.

 

 

 

 

 

部屋の扉を開くと…

 

「あれっ?達生くん。そのお面は?」

 

こまるちゃんが達生に聞く。

 

「それと…その、ま真っ赤かかのてては?」

 

きりえちゃんは達生の手を見て、早くもびびっているようだ。

 

2人が自分に注目していると、わかると……

 

 

 

 

 

お面を取った。

 

……

 

……

 

……

 

「「 きゃー 」」

 

2人の叫び声が聞こえる。

 

よっし……大成功

 

叫び声だけで、終わる達生ではない。きりえちゃんは固まっている様子なので、達生は震えているこまるちゃんに近づく。

 

「こっちに来ないで!」

 

こまるちゃんは素早く部屋の外にあるキッチンに逃げる。遅く歩いていたら、すぐに逃げられてしまった。部屋にいるのは、まだ固まっているきりえちゃんだけだ。

 

「き…きりえちゃん……一緒に仲間になろう……?」

 

きりえちゃんに近づくと…

 

バタン…

 

きりえちゃんは怖さのあまりに後ろに倒れてしまった。

 

や…やべっ!…やり過ぎた…

 

「きりえちゃん!?大丈夫?」

 

急いで、きりえちゃんに駆け寄ると、きりえちゃんは気を失っているようだ。達生は初めて、気を失う人を現実世界で見た。ゲームやアニメなどなら、気を失うことは多少ある。

 

だが、現実世界では…

 

「こまるちゃんー。きりえちゃんが気を失ってしまったよ」

 

こまるちゃんを呼んでも、こまるちゃんは来ない。

 

このメイクはやり過ぎたか…

 

やり過ぎたといっても、ただ赤色の絵具を体に塗っただけだ。

 

達生の仮装はゾンビをモチーフにした仮装だった。

 

仮装の衣装がなかったという理由から、生まれたこの仮装?的な仮装

 

絵具を落とすために再び、洗面所に向かった。

 

 

 

 

 

絵具を完璧に落として、部屋に戻る。

 

きりえちゃんは倒れている様子から見て、まだ気を失っているようだ。こまるちゃんもまだキッチンに隠れているかもしれない。

 

「きりえちゃん。きりえちゃん」

 

きりえちゃんを擦っても、起きる様子はない。

 

「うぅ…来ないで…」

 

何か夢でも見ているのか?

 

きりえちゃんは何か夢の中でうなされているようだ。

 

しょうがない…こまるちゃんを呼びに行くか

 

こまるちゃんを呼びに行くため、キッチンに向かった。

 

 

 

 

 

キッチンの壁の片隅にこまるちゃんではなく、後ろ姿のうまるちゃんがいた。うまるちゃんは座りながら、ガグガク震えている。

 

そんなに俺の仮装が怖かったのだろうか?

 

今考えてみれば、あの仮装は女の子には刺激が強すぎたのかもしれない。

 

「うまるちゃん。大丈夫?」

 

達生はうまるちゃんに近づいて、しゃがむ。

 

肩をトントンしてあげようとした瞬間

 

「来ないで!」

 

いきなり、うまるちゃんに手で体を押されてしまった。

 

ぐはっ…何で?

 

突然押された、達生はそのまま地面に倒れる。

 

「もうメイクしてないよ!顔見て!顔!」

 

達生はもうメイクをしてないことを伝えようとした。

 

「えっ……?」

 

うまるちゃんは言われるがままに達生の顔を見る。

 

そして、うまるちゃんは安心する。

 

「大丈夫?そんなに怖かった?」

 

「迫力ありすぎて、怖かったよー」

 

うまるちゃんは涙声だった。

 

あれ?もしかして……

 

「もしかして、泣いてしまうほど、怖かったの?」

 

「……泣いてなんかないよ」

 

いや…泣いてたな。まぁ、これ以上言うのはやめておこう。

 

「さっきは突然押してしまって、ごめんね」

 

「あぁ…いいよ」

 

うまるが落ち着いてきた所で

 

「きりえちゃんが気を失ってしまったんだよ…」

 

「きりえちゃんが?」

 

達生はきりえちゃんが気を失ったことを説明して、2人で部屋に戻ることにした。達生がドアを開けると

 

きりえちゃんは起きていた。

 

「きりえちゃん。大丈夫?」

 

達生ははきりえちゃんを心配する。

 

「えぇ…今はもう大丈夫です」

 

結果的に達生の仮装が一番良かった。

 

 

 

 

 

そして、時間がたちタイヘイさんが帰宅してくる。タイヘイさんにも仮装で驚かしてみることになった。達生を除く二人で…

 

タイヘイさんとこまるちゃんが部屋に入ってくる。

 

「こんばんは。達生くん。達生くんもいたんだね」

 

「こんばんは。タイヘイさん」

 

挨拶を交わす、2人。そして、こまるちゃんが

 

「達生くん聞いてよ。お兄ちゃんってば、驚かしたら、リアクションが薄すぎたんだよ。あと…お菓子はせんべいっていう…」

 

タイヘイさんなら、リアクションが薄いのもわかる…せんべいは……(笑)だけど

 

あとはきりえちゃんだけなんだが…

 

「せんべい……だって美味しいだろ?ハロウィンは雰囲気が大事なんだよ」

 

タイヘイさんはそう言いながら、タンスを開けると……

 

「ぬおおっ!?」

 

タンスの中には少し汗をかいているきりえちゃんがいた。タンスの中は狭く、ぎゅぅぅとなっていた。

 

「いえーい!!きりえちゃん。達生くん。大成功ー!!」

 

「はい。師匠!!」

 

「ははは……」

 

2人はタイヘイさんが驚いたことにとても喜んでいる。というか、ハロウィンをドッキリと勘違いしているのか?

 

「どうしたんだ?急にハロウィンなんてやって、あと、達生くんは何で仮装してないんだ?」

 

タイヘイさんが聞いてきたので、こまるちゃんが簡単にこれまでのことを説明した。

 

 

 

「よしっ!ちょっとスーパー行ってくるよ」

 

タイヘイさんはそう言って、走って行ってしまった。

 

タイヘイさんのことだから、本当のハロウィンを教えてくれるに違いない。

 

「そういえばお兄ちゃん……仮装してないね」

 

「ですね……用意しときましょう」

 

2人はタイヘイさんにハロウィンの仮装を用意しておくようだ。

 

2人はハロウィンを満喫しているようだ。

 

 

 

タイヘイさんが帰ってきて、料理を始めるというので、達生は料理の勉強をしながら、手伝うことにした。

 

「達生くん。手伝いありがとう。これなら、早く作れそうだよ」

 

「いえいえ、これも勉強になります」

 

タイヘイさんの料理は毎回勉強させてもらっている。今回も絶好の勉強場所だ。

 

ちなみにタイヘイさんの衣装はというと……

 

 

 

ゾンビ料理長だった。

 

 

達生はふと思う。

 

今日はハロウィンとすると……

 

食材から、何を作るのかは見当がついた。

 

 

 

料理を作り終え、料理を2人の所に持っていく。

 

「カボチャ料理を作ったぞ!」

 

「おおーーっ!」

 

こまるちゃんはカボチャ料理を見て興奮している。

 

「きりえちゃんと達生くんも夕飯食べてくでしょ?」

 

「あっ……はい……」

 

「ご馳走になります……」

 

2人はおどおどした様子で言った。

 

「ハロウィンは秋の収穫に感謝するお祝い事なんだ。だったらカボチャ料理がないとハロウィンじゃないだろ?」

 

なるほど、ハロウィンは秋の収穫に感謝するお祝い事……

 

ハロウィンの意味を初めて知った達生。

 

達生ときりえちゃんは夕飯を食べていくことにした。

 

 

 

 

 

カボチャの美味しさを楽しみながら、食べていると……

 

「カボチャパイ焼けたぞ」

 

タイヘイさんがカボチャパイを持ってきてくれた。

 

アップルパイやパイの実なら、食べたことがあるが、カボチャパイは食べたことがない。

 

一体どんな味がするのだろうか?普通に考えれば、カボチャの味がするパイ……かな?

 

4人でカボチャパイを食べてみる。

 

サクッ

 

……

 

あまぁーい

 

思ったよりも、甘かったカボチャパイ。カボチャの甘さを生かしたパイ。飽きることなく、食べ続けることも可能だろう。

 

今夜はハロウィン

 

 

 

ハッピーハロウィン!

 

 

 

今夜は4人でハロウィンを満喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




小説を書いていて、オリ主のこの関係が羨ましく思います。
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