干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

45 / 54
久しぶりに書いたので、文章力が以前よりダメになっているかもしれないです。変な場所があれば、ご連絡下さい。


その44 達生の夜飯

ある日の夜

 

今日は祖母が近くの老人会の人と外食をするため、家には達生一人しかいない。どこかで食べるようにとお金をもらっている。しかも3000円ほど貰っている。何故、ただの一食のためにそれほどもらったかと言うと

 

たまには良いもの食ってき

 

と言われたからである。ここ2年ほど豪華な物は食っていない。タイヘイさんの料理を食べることが多かったような気もする。

 

良いもの食ってこいって言われてもな…

 

今日いきなり、3000円を渡されてもどこで外食をすればいいのか、わからない。しかも…一人

 

ファミレス…?いやいや、一人じゃなかなかきつい。

 

寿司屋?今は魚を食いたい気分ではない。

 

コンビニ弁当?3000円ももらったのに?

 

寝る…?何でその発想にいった!?

 

悩んでもいっこうに決まらない。考えても考えても…

 

考えている内にこの前のことを思い出した。

 

 

 

1週間前のことだろうか…

 

部活が忙しくてゲームセンターに行けてなかったため、久しぶりにゲームセンターに行った時

 

ゲームセンターの近くに新しい焼肉屋さんが出来ていた。

 

しかも、看板には『安くて!美味しい!』と書かれていた。

 

 

 

焼肉…この頃?いや、ずいぶん食っていないな

 

焼肉…脂ののった肉をご飯と一緒に…

 

ペロリ

 

うーん!!絶対に美味しい。

 

よしっ決めた。今夜は焼肉にしよう。

 

そうして、ゲームセンターの近くの焼肉屋に向かった。

 

 

 

夜の7時頃

 

チャリをこいで、焼肉屋についた。まだ店が明るいところからまだ営業はしているようだ。チャリを止めて焼肉屋に入ろうとする。

 

一人焼肉…なかなか緊張する。

 

まず、一人で外食をすることすら、初めてだった。

 

しかも、前に焼肉屋に来たのはいつだろうか…

 

そんなことを悩みながら、店の入り口の前に立っていると

 

「すす…すみません。そこを通してもらえませ…」

 

「あっ…すすみません。」

 

いきなり、後ろから声をかけられたので、びっくりしてしまった。達生は素早く入り口の前からどいた。普通に店の入り口の前に立っていたら、他の人の迷惑だ。入るなら入る、入らないなら道を開ける。

 

もはや、俺は社会のルールを破ったに違いない。

 

いや、それは考えすぎか

 

恥ずかしくなり、その場を立ち去ろうとした時

 

「ああれっ?ももしかして、達生くん?」

 

うんっ?この声は…

 

「海老名ちゃん?」

 

店の前にいたのは、海老名ちゃんだった。何で海老名ちゃんに気がつかなったのだろうか。それは多分、店に入る緊張感といきなり、声をかけられたことの2つにより、海老名ちゃんと認識することはできなかったようだ。

 

「どうして、ここに?」

 

「えっ!どうしてって……たまには焼肉も良いかな…って」

 

「そ…そうなんだ。私も同じで…」

 

海老名ちゃんも焼肉を…

 

海老名ちゃんは俺みたいな訳あり一人焼肉ではなく、本当の一人焼肉をやりに来たのだろうか?

 

「もし、良かったら…一緒に…」

 

達生はもじもじしながらボソボソ言った。何か言うのがめっちゃ恥ずかしい。女の子にご飯を誘うのはこんなにハードルが高いのか…

 

達生はあまり、焼肉の焼き方などは知らない。この際、海老名ちゃんに焼肉について、教えてもらおうかなと思って誘ってみた。一人焼肉をやりに来たぐらいのレベルだから、焼肉についてはマスターしているはずだ。

 

だが、一番の誘った理由は一人で焼肉をすることが嫌だった。出来れば、一人よりも二人の方がいい。

 

「あっ…うん。一人よりも二人の方が食事は楽しいし…私も同じことを考えいたの…」

 

海老名ちゃんはO.K.を出してくれた。しかも、海老名ちゃんも同じことを考えていたらしい。

 

よかった…一緒に食事が出来て

 

もし、断られたら、俺は一体どうなっていただろうか

 

「じゃあ、師匠…今日はよろしくお願いします」

 

「そそんなっ…し師匠だなんて…」

 

そんなことを言いながら、二人で焼肉屋に入った。

 

 

 

店の中に入り、空いている座席に座る。この店は他の飲食店と違って、一つ一つの部屋に簾をしており、他の人に見られることはなく、食事ができるようになっている。いわばカラオケのような飲食店?的な感じだろうか

 

店員さんが水と焼肉のタレを入れる皿を持ってきて、テーブルに置き、下のガスのネジをいじって、部屋を出た。

 

こう言う時…何を頼めば良いのだろうか?

 

達生はお品書きを見る。

 

ハラミセット タンセット カルビセット

 

いろんな良く耳に聞く肉の名前が書かれている。

 

ここ最近肉を食べてはいない。出来れば、いろんな肉を食べたいのだが…

 

いろんな肉を詰め合わせた、正肉コースと書かれているメニューがあったが、結構なお金の高さだった。しかも、2人用と書かれていた。

 

これは…流石にきついな

 

そんなことを思っていながら、お品書きをめくっていると

 

まとめてセット

 

というメニューを見つけた。メニューの横には

 

『いろんなお肉を食べたい人のためのメニュー。カルビ、ハラミ、タン、有名なお肉を詰め合わせたセット』

 

それって…今の俺じゃん…!?

 

うん。これにしよう。即決した。

 

「海老名ちゃん。決まった?」

 

「うん。どれにしようか悩んだけど決まったよ」

 

そんな話をしていると、肉を焼く網の下に火がついた。

 

昔の頃は火がついただけで嬉しかったけ…

 

店員さんに注文をする。海老名ちゃんのメニューは正肉コースだったことにはめっちゃ驚いたけど…

 

肉が来るのをまだかな?まだかな?と待っている時に、達生はあることを思い出した。

 

 

 

海老名ちゃんに一つ聞きたいことがあったんだった。

 

 

 

2人の夜の焼肉が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。