海老名ちゃんと焼肉を食べることになった達生。
達生のまとめてセットはさっき店員さんが持ってきた。
いろんな肉があり、これが焼かれると思うと……
「正肉コースです」
店員さんが海老名ちゃんが頼んだメニューを持ってくる。やっぱり、正肉コースはお品書きに書いてあった通り、2人前のため、ボリュームが多く感じる。いや、多い。
これを海老名ちゃんは一人で平らげてしまうのだろうか?
こんな量を一人で平らげてしまうと思うと、なかなか怖い。
「とりあえず、焼けばいいのかな?」
「うん。肉の周りが焼けてきて肉汁が出てきたら、取り時だよ」
なるほど…。肉汁が出てきたら取り時と
とりあえず、肉を焼いてみることにした。
数分後…
「達生くん。そろそろ取り時だよ」
「O.K.。何か緊張する」
海老名ちゃんに言われ、肉を皿の上に取る。本当に網の上で肉を自分で焼いたのは久しぶりだったため、緊張感した。海老名ちゃんも自分の焼いた肉を皿の上に取る。
テーブルに置いてあるタレは焼肉のタレと塩ダレだったので、この店は焼肉のタレか塩ダレで食べるようだ。
焼肉のタレか塩ダレ…どっちも捨てがたい
さっぱり食べたいのなら塩ダレ…
基本で行けば焼肉のタレ…
うーん…悩み所…
悩んだ結果、両方のタレを交互につけて食べることにした。
まずは基本の焼肉のタレで
パクっ
じゅわわわー
口の中に焼肉の脂が一瞬にして広がった。
「やべ…めっちゃ美味しい」
「そういえば、冬は霜降りになって、美味しくなるってこの前テレビで言っていたよ」
冬は霜降りになってより美味しくなるんだ。だが、達生は霜降りという言葉を詳しくは知らない。霜降りになると牛とかが何か良くなるらしいということしか知らない。
「お待たせしました。ライスとスープです」
店員さんがライスとスープを持ってきてくれた。米と肉を一緒に食べたらどうなるか…
それは絶対に肉単体だけよりも美味しくなるだろうと言うことは想像できた。
では、今度は肉と米で
ライスと肉を口の中に入れる。
うおおおっ
口の中に広がるハーモニー
この時、達生は思った。日本人で良かったと
日本でなければこんな美味しいライスと肉は食べれなかったと思う。外国の米は日本よりマズイと、よくテレビなどで聞く。
海老名ちゃんも美味しそうに食べている。肉の量がもう半分ほどになっていることに気がついた。この食べる勢いなら、2人前を平らげることも出来るだろう。
そうだ…海老名ちゃんに聞くことがあったんだった。
焼肉の美味しさに海老名ちゃんに聞くことを忘れかけていた。
「突然だけど、海老名ちゃんって兄弟か姉妹っている?」
「えぇっ!ええと…お兄さんがいます」
やっぱり、お兄さんがいると思った。
「そのお兄さんの名前は……海老名 公一郎さんかな?」
「……」
……
……
……
少しの間流れる沈黙。そして
「なななっんで…た達生くんが私のお兄さんのことを知っているんですか!?」
海老名ちゃんは結構驚いているようだ。
「話すと長くなるよ」
「か構いません。お願いします」
しょうがない、特別にだよ
「えーと、あれは……」
二人の焼肉はまだまだ終わらない。