新西暦 零年
冬の月、20日
ここに、ヴァールハイト、
エフェメール、
ムスクスの三国を合わせた、
オペリオル・イルゲンドワーン連合国
うろ覚えの発音で、《何時か、待つ》
まぁ、うろ覚えで、よかった、
長いからって、オペリオル連合って、略された。
砕月
「略された・・・まぁ、いいけど。」
ナハト
『長すぎますと、私が覚えられませんの!』
いや、(`・ω・´)ドヤァって、顔すんな、
お前の意見かなり重いんだぞ?
砕月
「さてと、クシェ?
ルーペス閣下はそろそろ?」
クシェ
『もうそろそろ上がってくるよ?たぶん。』
たぶん、ねぇ、
うん、鍵穴からなんか視線を感じる。
「なにしてんのさ?王女様!!」
あ、クローマさんだ。
ばん!!
クローマ
『ほら、せっかくおめかししてんだから、
よーっく!見てもらいな!』
ぁ~・・・うん、この人、
ムスクス公益国の第1王女、
なんでも、国を継ぐ気は全く無くて、
料理一筋で生きて行きたいって、
継承権を破棄、総料理長をやっているそうだ。
砕月
「クローマさん、
長旅で疲れてますし、そのくらいで。」
そうだ、このエフェメールから、
徒歩で20日かかるのだ、
もちろん、休憩無しの場合だ、
全国民を警護しつつ休息を取り、
丸2ヶ月かけて、
先ほどたどり着いたばかりなのだ。
ルーペス
『いっつつ・・・サイゲツ殿、
ご配慮感謝する、
常々、
我がヴァールハイトを受け入れてくれ、
本当に感謝する。』
深く頭を下げる。
砕月
「まぁ、問題は山積みです、
取り急ぎ解決したい物があるのです。」
ルーペス
『それは、一体?』
砕月
「貴族階級の撤廃です。」
クシェ
『サイゲツ!!
それは何度も無理だって言ったじゃん!!』
ナハト
『そうですわ!!』
砕月
「ナハト?それじゃ一生俺と結婚できないよ?」
ルーペス
『そうか、サイゲツ殿は
指揮官とは言え、一般人、
しかし、ナハト殿はソレイユ家の次女、
長女であるクシェ殿は、
軍にいる、つまり、
ソレイユ家を継ぐ人間は、
ナハト殿、貴殿しかおらぬ。』
ナハト
『それは・・・。』
ルーペス
『婿養子にしようにも、
父上殿、母上殿が許さねば、
結婚はおろか、
許嫁がいるならば、
そちらと結婚させられてしまうな。』
許嫁か、いるのか?
ナハト
『あんな駄犬種!!絶対!!
許嫁ではありませんわ!!』
クローマ
『ほぅ、噂をすれば、
誰か来たみたいだねぇ。』
扉、開けっ放しかよ・・・。
ダビレンシア
『ハーイ!マイハニー!!
会えなくて寂しかったよ~!』
ダメルシアン・・・
ダルメシアンかぁ・・・、
うぁ~っ!?鳥肌が立つ!!
ナハト
『死ね、駄犬。』
クシェ
『失せろ、クズ。』
ルーペス
『お・・・お前ら。』
クローマ
『あははははは!!』
ダビレンシア
『ぬふふふ、君か~い?
愛しのナハトに手を出した愚か者は~?』
うん、無理。
ナハト
『わたくし、
貴方を許嫁と認めた覚えはありません。』
ダビレンシア
『ぬふふふ、ですがぁ、
ご両親、いえ、
お父様、お母様がお決めになったのですよ?
それを撤回するなんて、
できませんよねぇ~?』
あ~、がらじゃないな、
まず、なんでこんな考え、
いっか、
こうやって思うのも、
最後かもしれないし。
砕月
「決闘しようか?
どちらが相応しいか、力で証明しよう。」
ナハト
『なっ!?サイゲツっ!?』
クシェ
『ちょっ!?コイツ!こんななよっちいけど、
それなりの実力者よ!!
持久力じゃ、
貴方に勝ち目はないのよっ!?』
ルーペス
『あー・・・私はどうしたら?』
クローマ
『あははははははっ!?』
ダビレンシア
『ぬふふふ!いいでしょう!!
では、本日、夕刻、
夕日が墜ちる時より、
決闘を始めましょう!!』
砕月
「逃げるなよ?」
ダビレンシア
『望むところです!!』