ヴァールハイト帝国を迎え撃つ。
主人公は、
“初陣の恐怖と”
その空気に飲まれていく。
『さて、君はどうするのかな?』
「まず、
弓兵はどれだけいますか?」
『弓兵か、
鍛冶屋では弓兵の武器も
卸してたのかい?』
「いえ、
いろいろ調べるのが好きで、
弓兵もそれに入っているだけです、
残ってる兵はどれだけなのか?
打てるだけの手は打ちたい、
それだけです。」
『若いのに、随分考えが違う物だ、
是非とも生き延びて、
ご教授願わねば!』
「よしてくださいよ、
死にたくない、
ただの悪あがきです。」
『悪あがき、か、
そうかもしれないな、
よし、君に残存兵力を全て教えよう、
ついて来てくれ。』
「了解。」
やるだけ・・・できるだけ・・・、
あがいて見ますか・・・。
▽
『これが、今ある戦力だ。』
騎馬戦車20 騎馬隊40
弓兵38 歩兵256
重装甲兵26 投石兵30
「騎馬戦車とは?」
『馬を二頭繋いで、カゴを牽引、
操者と歩兵の二人で運用している、
騎馬は
そのまま馬上から切り伏せたり、
ランスを使い、
チャージにて貫くのを基本だ、
重装甲兵は大型の盾を使い、
分厚い鎧で斬撃を防ぐ、
まさに盾の存在です。』
「帝国側は?」
『今、偵察を走らせている、
時期帰って来る・・・ん?来たか。』
『緊急伝!!帝国軍は、
歩兵おおよそ5000、
騎馬隊200、魔術師数名と
指揮官が一人、確認できました!!』
「魔術師?攻撃、防御、
これはどちらが可能ですか?」
『魔術師は治療を主にし、
攻撃に使える魔法はさしてない、
使うには、
よっぽど修練を積んだ魔術師だけだ。』
「なら、戦車を解体、
騎馬隊は、魔術師を強襲、
重装甲兵は解体した戦車を間にはさみ、
防御範囲を広げる、
歩兵はすぐ後ろに備え、
迎撃準備、
投石隊は、市民の誘導、撤退補助、
兎に角ムスクス公益国へ急がせ、
弓兵は、残り矢の残量を正確に報告、
最大射程にて一斉射、
次いで、重装甲兵に敵歩兵が接敵、
そのタイミングで
全力斉射、
絶え間なく撃ち続けましょう。」
『戦車を解体するのか、
その分の損失が痛いが、
今出来る事をやろう、
しかしこれでは。』
「この地図によれば、
少し先に狭い街道があります、
丘の上からの強襲に備えつつ、
ここで迎撃します、
奴らに丘から挟撃する考えを
持った奴がいない事を祈りましょう。」
『賭け、だね?』
「戦争に、確実なんてないですし、
卑怯だろうがなんだろうが、
この戦闘での目的は
“生き延びる事”
“追撃を諦めさせる事”
この二つです、
これだけは厳守して欲しいのです。」
『追撃を諦めさせる、か、
そんな事、考えもつかなかったぞ?
こんな事を考えられる君は一体?』
「さっき、ご自分で、
無事生き延びたらって、
言いましたよね?」
『そうだな、
そうだったな、では、行こうか。』
「自分も、
余ってる弓兵の装備をください、
何分、
近接戦闘は経験が少ないので。」
『あぁ、装備は余っている、
好きに使うがいい、
ほら、こっちだ。』