『え~っと?』
『姉様、物凄く出づらいです。』
少なくても十数人に囲まれてる、
助けて・・・あ、二人が見てる、
駄目だ、普段着慣れてないであろう、
ふりふりのめっさ可愛い服で決めてる、
助けは絶望的だ・・・、
ならば!
こいつらの欲求を取り除かなければ。
「と、とりあえず、
質問を纏めてくれないか?
確かに残存兵を指揮はしたが、
所詮新米、
いっぺんに返せる返答もそんなに多くはない、
せめて、戦術なり、
戦闘方法なり、運用法なり、
いろいろ纏めて欲しい、
若輩者の我侭だが、聞いてくれるか?」
『とんでもない!!
貴方様は初陣にも関わらず、
最善を尽くされ、被害も最小限、
捕虜にも関係は良好、
こんな有能な指揮官は他にありえません!!』
「そ・・・そうなのか?」
ひぃいいっ!?
火に油を注いでしまったぁあああっ!?
『そうですとも!!
ですが、お疲れの所申し訳ないです、
すこしはしゃぎ過ぎましたね、
でしたら後日、お時間がございましたら、
講堂にて、
講師をやってはいかがでしょうか?』
「まぁ、敵がそれまで待ってくれればな、
構わないよ、
時間も、昼前後で予定を組んでくれ、
えっと・・・名前は?」
『おっと、失礼、
エフェメール国軍、
第2師団長のクリフ、と、もうします、
とはいえ、
残存兵が500人に満たない、
名ばかり師団長ですが。』
「そう、謙遜なさらないで下さい、
貴方方は、俺・・・いえ、
私が加わるまでの間、
帝国軍と渡り合い、
生き延びてきている、
それは決して、忙殺してはならない、
誇り、未来永劫伝え続けられる、
伝承の1ページを、
貴方方は刻んで来ているのです、
ですから、
名ばかりなんて言わないで下さい、
散って逝った、
部下達を、忘れないように、
エフェメール国市民を守る為に、
全力を尽くした兵士達を、
決して忘れないように、
それに恥じない、
これからの活躍に、期待します、
・・・っと、失礼、
約束がありますので、また後日、
時間になりましたら、お呼び下さい、では。」
▽
つっしゃ~!!脱出成功!!
「ぶはぁ~・・・めっさ疲れた、
はぁ、買い物はやめとくか?」
泣き崩れる二人に、
買い物は無理があるだろうよ。
『そう・・ね、ごめんなさい、
誘っといて・・・悪いわね。』
『サイゲツ様、
なんと、慈悲深きお言葉・・・。』
「そうかね・・・。」
あ~あ、
女の子の泣く姿が、
いっちばん苦手なんだよなぁ・・・、
・・・駄目だ・・・涙が・・・。
『サイゲツ・・・泣いてる。』
『サイゲツさまぁ・・・。』
「わり・・・俺も、無理だ・・・。」
そう、確かに、敵大将は討ち取った、
でも、
でも、
目の前で、庇ってくれた人は、
その場で絶命、そう、死んだのだ、
こんな
弱者を守って・・・死んだのだ、
名を知らない戦士は・・・
目の前で死んだのだ・・・。
「泣かずにいられる方が、
おかしいのか、
普通なのか、
全く、上手い事、
言葉が見つからないなぁ。」