いつか・・・   作:扶桑畝傍

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振り回されない訳が無い・弐

 

『え~っと?』

 

『姉様、物凄く出づらいです。』

 

少なくても十数人に囲まれてる、

 

助けて・・・あ、二人が見てる、

 

駄目だ、普段着慣れてないであろう、

 

ふりふりのめっさ可愛い服で決めてる、

 

助けは絶望的だ・・・、

 

ならば!

 

こいつらの欲求を取り除かなければ。

 

「と、とりあえず、

 質問を纏めてくれないか?

 確かに残存兵を指揮はしたが、

 所詮新米、

 いっぺんに返せる返答もそんなに多くはない、

 せめて、戦術なり、

 戦闘方法なり、運用法なり、

 いろいろ纏めて欲しい、

 若輩者の我侭だが、聞いてくれるか?」

 

『とんでもない!!

 貴方様は初陣にも関わらず、

 最善を尽くされ、被害も最小限、

 捕虜にも関係は良好、

 こんな有能な指揮官は他にありえません!!』

 

「そ・・・そうなのか?」

 

ひぃいいっ!?

 

火に油を注いでしまったぁあああっ!?

 

『そうですとも!!

 ですが、お疲れの所申し訳ないです、

 すこしはしゃぎ過ぎましたね、

 でしたら後日、お時間がございましたら、

 講堂にて、

 講師をやってはいかがでしょうか?』

 

「まぁ、敵がそれまで待ってくれればな、

 構わないよ、

 時間も、昼前後で予定を組んでくれ、

 えっと・・・名前は?」

 

『おっと、失礼、

 エフェメール国軍、

 第2師団長のクリフ、と、もうします、

 とはいえ、

 残存兵が500人に満たない、

 名ばかり師団長ですが。』

 

「そう、謙遜なさらないで下さい、

 貴方方は、俺・・・いえ、

 私が加わるまでの間、

 帝国軍と渡り合い、

 生き延びてきている、

 それは決して、忙殺してはならない、

 誇り、未来永劫伝え続けられる、

 伝承の1ページを、

 貴方方は刻んで来ているのです、

 ですから、

 名ばかりなんて言わないで下さい、

 散って逝った、

 部下達を、忘れないように、

 エフェメール国市民を守る為に、

 全力を尽くした兵士達を、

 決して忘れないように、

 それに恥じない、

 これからの活躍に、期待します、

 ・・・っと、失礼、

 約束がありますので、また後日、

 時間になりましたら、お呼び下さい、では。」

 

 

つっしゃ~!!脱出成功!!

 

「ぶはぁ~・・・めっさ疲れた、

 はぁ、買い物はやめとくか?」

 

泣き崩れる二人に、

 

買い物は無理があるだろうよ。

 

『そう・・ね、ごめんなさい、

 誘っといて・・・悪いわね。』

 

『サイゲツ様、

 なんと、慈悲深きお言葉・・・。』

 

「そうかね・・・。」

 

あ~あ、

 

女の子の泣く姿が、

 

いっちばん苦手なんだよなぁ・・・、

 

・・・駄目だ・・・涙が・・・。

 

『サイゲツ・・・泣いてる。』

 

『サイゲツさまぁ・・・。』

 

「わり・・・俺も、無理だ・・・。」

 

そう、確かに、敵大将は討ち取った、

 

でも、

 

でも、

 

目の前で、庇ってくれた人は、

 

その場で絶命、そう、死んだのだ、

 

こんな

 

弱者を守って・・・死んだのだ、

名を知らない戦士は・・・

 

目の前で死んだのだ・・・。

 

「泣かずにいられる方が、

 おかしいのか、

 普通なのか、

 全く、上手い事、

 言葉が見つからないなぁ。」

 

 

 

 

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