ガンバライダークロス外伝   作:覇王ライダー

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第8話

ーー聖域サリアーー

かつて聖王オリヴィエと覇王クラウスが一騎打ちをし、決着がついた場所とされている。

エアライナーで降りた先はそんな広大な大地の一部分。そこには二人の男が立っていた。

「リョウヘイ!!」

フーカの呼び声に男は振り向いた。後ろには大きな光が宿っていた。それがクロス・オブ・ファイアであることはリョウヘイは知っていた

「遅かったな。フーカ。リンネ。」

リョウヘイはリョウヘイとノアに問いかける。

「それが罪の証・・・。クロス・オブ・ファイアか。」

「いかにも、これこそがライダーに与えられる罪の証だ。」

リョウヘイはフーカたちにそう言うと、天高く空を見つめた。

「お前の負けだ。大人しく負けを・・・」

リョウヘイの言葉に男は高く笑った。その笑いが冷めたと思うと、男は口を開いた。

「勝ち負けで言うなら・・・俺たちの勝ちだ。」

そう言うと、フーカたちに空を見上げさせた。そこには異様な光景が広がっていた。

「これは・・・。」

「まさかあいつの目的って!!」

彼女達の頭上には幾つものヘリが飛んでいた。それが報道などのメディアであることは言うまでもない。

「見ていろ。これが俺たちの計画だ。」

リョウヘイは前へと出て口を開いた。カメラのズームが近づき、次第にモニターへと映っていく。

 

リョウヘイは近づいたと思うと、話を始めた。

「諸君らは競技団体DSAAをご存知だろうか?いや、知らないとは言わせない。「何のために」存在しているかはさておいてな。」

「お前!何を・・・!!」

ノーヴェが止めに入ろうとした瞬間、リョウヘイが制した。ノーヴェもそれを見て後ろへ下がった。

「DSAAは我らが所属していたガンバライジング社と管理局によって作られたのをご存知か?」

「何!?」

全員は驚愕の声をあげた。その表情を少し見たのち、リョウヘイは話を続けた。

「DSAAはかつて、ガンバライジング社の当時社長であった「檀 黎斗」の手により 半ば脅迫の交渉によって、戦士を競技によって才能を見出す場所を作り上げた。」

「それがDSAAの本当の目的・・・ですか?」

動こうとしたアインハルトにノアが銃を向けるも、それはリョウヘイによって無言で止められた。そして、リョウヘイは目の前にモニターを映し、街で戦う選手達を映し出した。

「皆!!」

そこに映し出されたのは苦戦する選手達の姿だった。

「見てみろ!!ここまでの危機に関わらずなぜ管理局は動かない!!当然だろうな!」

「ガンバライジング社が裏で手を引いてるから迂闊に手は出ない。ってわけか。」

リョウヘイの言葉にリョウヘイは指を指す。だが、モニターから新たな声が聞こえる。

「まだ諦めたわけじゃないぜ?」

「そうだ!!負けたわけじゃないんだ!!」

二人の戦士は周囲の敵をなぎ払い、ハリーとエルスの後ろについた。

「ほぉ、ウィザードにドライブか。」

リョウヘイは少し笑みを浮かべた。その言葉はどこか嬉しそうにも見える。

「で、注目を集めたお前の復讐劇はこれで終わりか?」

リョウヘイの言葉に男は指を鳴らす。

「復讐?笑わせるな。俺の目的は「解放」だ。」

全員はその言葉に唖然とするしかなかった。

 

幻夢コーポレーションでは檀 黎斗と一人の青年「パラド」が彼の演説を聞いていた。

「良いのか?行かなくても。」

パラドの質問に黎斗は返す。

「面白いデータが取れそうだ。これを見守るのも悪くはない。」

パラドは小さく笑みを浮かべる。

「新たなデータか・・・。心が躍るなぁ!」

二人は暗い研究室の中で彼らの戦いを見守るのだった。

 

解放という言葉にただただ戸惑いを隠せずいた。

「俺はDSAAから競技選手達の解放を求める!子供を兵器なんかにさせない!!」

そう叫んだリョウヘイは言い切ったように足を倒した。それを支えるように無言でノアが肩を貸した。

「じゃあ何故競技選手を襲うような真似を!?」

「当然だ。君たちにこの計画の重みをわかってもらうためさ。」

ミウラの質問にリョウヘイは淡々と答える。

「同じ結末って・・・まさか?」

コロナの言葉にリョウヘイは首を縦に振った。

「君たち競技選手は何れにせよ俺と同じ道を辿る。そう言っただろ?」

その時だった。フーカは地面を殴り、膝を倒した。突発的な行動だったからか、全員がフーカの方を見た。

「お前が伝えたいことはよく分かった。じゃがワシはそれを独りで抱え込んだお前が気に食わん!!」

「フーちゃん・・・。」

止めようとするリンネを振り払い話を続ける。

「それだけのことを背負って、そうするしか話し合えないことじゃなかったじゃろ!!違うか!?」

フーカの問いかけにリョウヘイは答える。その声は先ほどよりも弱々しいものだった。

「確かにそうかもな・・・。だが、俺の選んだ悪は変えられない。」

「今なら間に合います!!」

ヴィヴィオの言葉にリョウヘイは首を振った。

「いいや、変えられないさ。罪は消せない。・・・だから。」

リョウヘイのクロス・オブ・ファイアの光が彼を囲った。そこに残像達が生まれていく。

「現れろ・・・。ライダーを苦しめた超人たちよ・・・!!」

\\ユートピアドーパント//

\\ギル・グリード//

\\サジタリウス・ノヴァ//

\\グレムリンファントム//

\\ロード・バロン//

\\ハートロイミュード//

\\グレートアイザー//

リョウヘイの横に並んだいたのは、かつて平成二期のライダー達を苦しめた強敵たちだった。そしてリョウヘイもガンバドライバーを装填し、姿を変えた。

「変身。」

姿を変えたクロスはフーカたちへ指を指す。

「俺は俺の演じた悪を貫かせてもらうぞ。」

そして、一方でリョウヘイの元にはライノスーパーバイラルコアが飛んできた。

「もう一度・・・力を貸してくれるのか・・・。いや、力を貸せ!」

[チューン!ライノ!]

リョウヘイは召喚したブレイクガンナーにライノスーパーバイラルコアを装填し、銃口に手で押さえた。

[スーパー!ブレイク!アップ!]

[BREAK UP GRADE CROSS・JUSTICE]

そのガンバドライバーとブレイクガンナーの音と共に彼を光が包み込み、究極の姿「クロス・ジャスティス」へと進化させた。

「お前のその考え、ワシらがぶち壊してやる!!」

フーカのその一言を合図に、それぞれがそれぞれの敵の相手をするのだった。

 

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