鉄血のオルフェンズ 黒狼   作:妖牙

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 はい、例によってまた新しい作品を始めてしまいました・・・。まだまだ書かなきゃいけない作品が一杯あるのに・・・。

 それもこれも全部、鉄血のオルフェンズの二期が始まってしまったのがいけないんです、はい。(白目)

 不定期更新になるかと思いますが、少しでも目を通して頂けたら幸いです。


第一話

 自分に前世の記憶があることに気付いたのは何時からだっただろう。少なくとも、物心が着いた頃から『俺』が何者なのかについては大体理解できていたから、結構前から気付いてはいたんだろう。

 

 まあ、覚えてるのは本当にどうでもいい記憶ばっかりで、正直殆ど役には立っていない。いや、計算とか言語とかの知識は役に立ってるよ?特に言語はバイリンガルだったのかドイツ語、英語、日本語の読み書きが出来るから無茶苦茶役に立ってる。でもそれ以外の記憶はまるで霧がかかったように不鮮明な状態でしか思い出せなかったり、思い出せても『そう言えばそんな物もあったなぁ』程度の記憶しか思い出せない。

 

 でも、何でか知らんが前世で見たアニメとか漫画とかの記憶は滅茶苦茶鮮明に思い出せるんだよなぁ・・・。尤も、『それしか無かったんか俺の人生・・・』と思えてしまうからあまり誇れないんだけどな。

 

 とまあ、今までの俺の愚痴?みたいなものを聞いてもらえれば分かった人もいるだろう。そう、俺は俗に言う『転生者』と呼ばれる存在だ。

 

 とはいっても、こういう転生者物でお約束の『チート特典』なる物は貰っていないし、神様っぽい人と出会ってすらいない。ごく自然に、そして偶々『俺』という意識を保ったまま転生を経てしまっただけなんだ。これが運の良い出来事だ、だなんて思うつもりはない。『俺』が居なければ、きっと今『俺』が宿っている身体の『本来の宿主』がこの世に生を受けていた筈なんだ。

 

 そう、『俺』は一人の生まれてきたであろう『可能性』を殺して転生してきた、生まれながらの極悪人なんだ。ははは、笑っちまうな。手前の不始末で死んだ人間が、死後も生まれてきただろう『誰か』を殺してその後釜に座るなんてよ。

 

 だが、俺はこうして転生してしまった。例えこの転生に深い意味が無いんだとしても、俺は生き続けなければならない。『俺』が殺してしまった『誰か』に対する贖罪の為に、そして―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「―――――――――――――このクソッタレな世界を変える為に。」

 

 俺が呟いたその一言に呼応するように、俺の周囲に配置された電子機器やモニターが一斉に起動し始める。まるで俺の決意と覚悟にこの機体も同意しているようにも思えてしまう。

 

 手首を回しながら、指の関節を一通りポキポキと鳴らした後、近くに存在していた操縦桿へと手を伸ばす。モニターには整備班の人間が右往左往する格納庫の慌ただしい雰囲気と、俺の機体の近くで整備を受けているグレイズ二機の姿が映っている。

 

 グレイズ。この名前を聞けばきっと俺がどんな世界に転生したのかがお分かり頂けるだろう。そう、あの『鉄血のオルフェンズ』の世界だ。しかも俺はギャラルホルンに名を連ねる貴族の人間として転生している。

 

 最初に此処が鉄血のオルフェンズの世界だと気が付いた時はMSに乗れるという期待を抱くと同時に『あっ、俺オワタ\(^o^)/』って思ったし、今も時々そう思っている。

 

 え?貴族に生まれた癖して、何が『オワタ\(^o^)/』だこの野郎だって?いやいや、貴族だから人生イージーモードだと思ったら大間違いよ。何せ貴族はやれ格式だ、やれ家格だ、やれ礼儀だとかで堅っ苦しいことこの上ない。おまけに俺の生まれた『ラインベルガー家』はギャラルホルンに名を連ねる貴族の中でも規模の小さい弱小下級貴族として格下に見られているから、もう色々と居心地が悪い訳さ。

 

 まあ、一応貴族だけあって資産はとんでもないし、生活の中でも不便を感じたことはない。何よりも親父に恵まれたことは大きかった。幾分か過保護なのが玉に瑕だが・・・。

 

 最近じゃあ、『軍なんて危ない仕事辞めてさっさと家を継いでくれ』だの『早く孫が見たいなぁ』だの五月蠅いんだよなぁ・・・。確かにそう言いたくなる気持ちは分かるが俺の人生なんだ、もう少し好きにさせてくれ。

 

『ラインベルガー三佐、出撃準備が整いました。』

 

『此方もチェックが完了した。』

 

 とまあ、モニターを眺めながら他愛もないことを考えていると、通信機から聞き慣れた部下達の声が聞こえてくる。どうやら出撃のお時間らしい。

 

「よし、それじゃあ出撃するぞ!小隊各機!俺の機体から離されないようにしっかり着いてこいよ!」

 

『了解!』

 

『三番機、了解。』

 

 部下達からの返事は良し。それじゃあ、行きますか。

 

「レオナルド・ラインベルガー、発進する!」

 

 外部スピーカー越しにそう告げ、格納庫から整備班の人間が退避していくのを確認した後で、フットペダルと操縦桿を操作して機体のスラスターを噴射。そのまま乗ってきた艦の格納庫から宇宙(そら)へと飛び出す。

 

 共に戦場を掛けてきたこの機体(相棒)の相変わらずな加速性能を体感しつつ、遅れて発艦してきた二機のグレイズへと通信を入れる。

 

「戦闘宙域までこの速度を維持だ!何度も言うが離されるなよ!」

 

『了解!』

 

『了解。』

 

 部下達の返事が聞こえたのを確認した俺は、モニターに映る漆黒の宇宙を睨みながら機体を移動させ続ける。

 

 全ては、子供達に理不尽を押し付けてしまうこのクソッタレな世界を変革するために。

 

 その『変革』のための前準備として、今日も世界の治安を維持する為に俺は――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『エイハブ・ウェーブを確認!数は2、戦艦です!』

 

「さあお前等!盛大に食い散らかすぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――狭い鉄の棺桶(コックピット)の中で操縦桿を握りながら戦場を駆け回る(いきぬく)

 




 どうしよう・・・こんな出来で良いのかな・・・。(遠い目)
 次回の更新は土曜日か日曜日に出来ればいいなと思っております。
 出来るだけ早く投稿できるように努力いたします。

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