楽しんで書くので、頑張って読んでいただけたら幸いです!!
初挑戦なのでお手柔らかにお願い致します!!
「じゃあ、行って来るよ」
靴を履き、立ち上がると部屋に呼びかけた。
分かっていたが、返事はない。
今日は転校初日だというのに、なんとも家族甲斐のないことだ。
そのまま扉に手を掛け押し開ける。
気持ちのせいか、やけに重たく感じる。
そう、今日は転校初日なのだーー。
「お前ら静かにしろよ」
黒板に名前を書き上げた男性教師が騒つく教室に向き直る。
「今日からクラスメイトの大嵐だ。みんな、仲良くするように」
よく通る声だ。歳はまだ二十代前半といったところだろうか。
好青年然としたその教師に、一人の生徒が手を上げた。
「先生、それなんて読むんですかぁ?」
ーーーーきたよ。これだ。
「お前、漢字勉強しとけよ。"つぼみ"だ」
明らかに茶化した調子の男子生徒を、気にした様子もなく答える。
ーーつぼみだってーー
クスクス
教室内が微かに騒つく。
ほらきた、これだ。
そう、俺の名前は大嵐蕾。
身長百八十もある、学ラン着た男子高校生の名前が、よりによって花の"つぼみ"ですよ。笑いたい気持ちもわかる。
分かるのだがーー
質問した男子生徒を筆頭に、笑っていた集団を睨みつける。
とたん、一気に教室が静まりかえる。
そう。
これもやってしまったのだ。
俺は見た目が悪い。
悪いというのは、自分で言うのも何だが、決して不細工ということではない。ないのだが、
この目つきのせいか、よく不良に絡まれる。
自転車に乗っていれば、盗難の疑いで警察に止められる。
腹が立つ。
ーーと、そんなことはいいとして、兎に角自分は、よく不良に間違われてしまう容姿なのだ。
こんなに善良なのに。
これじゃまた友達できないかな。
落ちてきたオールバックの髪をかきあげると、
座っているはずのクラスメイト達が心持ち後ずさった気がした。
「じゃあ、大嵐。後ろの空いている席に座ってくれ」
「…ウッス」
示されたのは、向かって右側、一番後ろの席。
陽当たり良好、昼寝には絶好のポジション。
「雪ノ下」
席に向かおうとした俺の前に、雪ノ下と呼ばれた女生徒が立ち上がった。
(……これは)
綺麗だ。
ただ素直にそう思った。
長い睫毛に縁取られた宝石のような瞳
白い肌に映える赤い形の良い唇
すらりと伸びた手足は氷の彫刻のように完璧だ
腰まで真っ直ぐに伸びた黒髪が、きらきら輝いているように見える。
「大嵐?大嵐!」
「は、はいぃ!?」
先生の呼びかけに、一瞬遅れてしまう。
時が止まってしまっていた。
恥ずかしいが、この雪ノ下という女生徒に見惚れてしまっていたのだ。
「なにか困ったことがあれば、雪ノ下に言うんだぞ」
学級委員かなにかだろうか?
しかしここまでの美人がクラスメイトとはラッキーだな。
ーーーーなんてことを考えていたら今日の授業が始まった。