国一抗争の前日譚になります。
柏木さんが主人公です。
これも、「湘南爆走族」とのクロスオーバーになります。
SIDE STORY ~ 柏木修とバイク
「な……。なんだありゃあ」
柏木修は、そう呟いたきり、絶句してしまった。
胃袋を震わすような重低音の排気音を轟かせながら、「それ」はやって来た。
通常よりかなり前方にせり出した前輪。高く突き上がり、湾曲したハンドル。背もたれのようなシート。太さが自動車ほどもあるタイヤ。クロームのようにきらきらと輝く、野太いマフラー。そして、Gパンにデニム生地のチョッキ、バンダナにレイバンの髭もじゃライダー。
何もかもが衝撃的で、そのライダーから目が離せなくなった。あまりに露骨にジロジロと見ていたら、ライダーに睨み返された。
思わずメンチを切り返しそうになり、慌てて目を逸らした。逸らした目は、そのままライダーのバイクに留まる。
所謂「チョッパー」と呼ばれる、ハーレーダビッドソンのカスタムバイクである。丸いタンク部分には星条旗のペイントが施してある。もろに「アメリカ」な感じである。排気量は1200cc。
昭和55年(1980)4月、柏木は世田谷の東急自動車学校に大型一種免許を取りに来ていたのだが、手に握りしめていた申請書をくしゃくしゃに丸めると、限定解除の書類を手に取った。
そもそもは、菅原文太の『トラック野郎』に影響を受けて、「持ってたら何か楽しそうだな」くらいのノリで、大型トラックの免許を取ろうと出掛けて来たのだが、ハーレーを見て、いっぺんに魅了されてしまった。もともと単車は好きで、中型免許は持っていたのだが、なかなか乗る機会には恵まれず、近場の用で原付を転がす程度でしかなかった。そんな彼の目に、そのハーレーは世界最高の乗り物のように映った。
「あれだ!俺が欲しかったのは、あれなんだ!」
最近、離れていて忘れていた単車に対する情熱が、また甦って来た。
超難関と言われる限定解除だが、柏木は一発合格で取得した。
早速単車を、という段になって、柏木は頭を抱え込んだ。
「おい、どうしたんだ柏木」
がっくりと肩を落とした柏木の姿を見て、兄貴分である風間新太郎が声を掛けた。
「ああ、兄貴」
「何だ、良い若いモンが朝っぱらから情けない声を出して」
風間はそう言ったが、直ぐに柏木の手の中にある物に気付いた。
「ん?何だ、バイクのカタログか」
柏木は力無く頷いた。そこで、風間にも状況が理解出来た。
「そうか。手が出ない、か」
「そうなんすよ」柏木は泣きつくように言った。「意気込んで免許取ったはいいんすけど、何せ単車が高いンすよ」
風間は、柏木が広げたカタログに目を落とす。ハーレーダビットソンは、中古でも百万円は下らない物ばかりである。しがない若中の極道モンにおいそれと手の届く代物ではない。
「柏木よぉ、お前、ハーレーに乗りたいのか?」
「へっ?」
風間に問いかけられて、柏木は真意を取り損ねた。間抜けな返事をしてしまう。
「お前は、ハーレーに乗りたいのか?それともバイクに乗りたいのか?」
「そりゃあ、出来ればハーレーいきたいっスけど」
切れの悪い柏木に、風間は忍耐強く続ける。
「じゃあお前は、デカいバイクに乗って、見栄を張りたいって事か?」
そう言われて、落ち込んで鈍っていた柏木の頭に、ようやく電源が入った。
「いや。俺は、単車で走るのが好きなんスよ。暫く忘れてたそんな気持ちを、この間見たハーレーで思い出したんで」
「そうか。じゃあ、別にハーレーにこだわってるって訳じゃねぇんだな?」
風間は、そう言うと喰わえていた煙草に火を付けた。
堂島組の事務所前に、単車屋のトラックがやって来たのは、その翌日の午後だった。
予定に無かったトラックの来訪に、慌てて事務所を飛び出した柏木の目に、それは飛び込んで来た。
トラックの荷台には、1976年型のスズキのGS400が固定されていた。4ストロークDOHC2気筒エンジン搭載車。60センチの白い3段シートに40センチアップのチョッパーハンドルで、風防無し。タイヤはGS400Eの星型のキャストホイールに換えてある。
トラックから降りて来た男は、風間の高校時代の1年後輩で、元暴走族の総長で、相当に性根の座った男気のあるおっさんらしい。
「風間さーん、ご注文通りのもの、見つけて来ましたよ。こんなヤンチャなのに乗るとは意外でした」
「馬鹿野郎。俺が乗んじゃねぇよ」
「ま、何でもいいっすけどね。エンジンは430にボアアップされてますから、かなりイケますよ」
風間はそう言う彼に、茶封筒に入った現金を手渡した。そして、トラックが去って行くのを見送ると、柏木を振り返った。
「柏木、これ、お前にやるよ」
風間はそう言うと、手に持っていた単車のキーを親指で弾いた。空中で弧を描いて、それは柏木の手の中にすっぽりと吸い込まれた。
「えっでっでも兄貴」
何か言い掛けた柏木を制して、風間が言った。
「何も言わずに受け取っとけ。誕生日祝いだ」
「あっ有り難うございます!」
柏木は素直に頭を下げた。ハーレーでは無いものの、見事にアメリカンカスタムである。柏木のほぼ想い描いていたバイクを探してくれた、風間のその気持ちが嬉しかった。なので、自分の誕生日がまだ4ヶ月先であることは黙っていた。
柏木の空き時間は、ほとんどバイクの手入れに費やされた。暇があれば、ワックスを掛け、ピカピカに磨き上げた。シノギやご用聞きがなければ、すぐさまバイクに跨がって走りに出掛けた。古参の面々は、そんな柏木を見て呆れ顔であったが、彼は気にも止めなかった。
極道がバイク好きで何が悪い?
暴走族上がりの兄貴分だっている。車で行く所をバイクにしただけだ。
何よりも、バイクで風を切って走るのが、めっぽう楽しかった。
「よお、柏木、随分楽しんでるようだな」
風間が、笑いながら声を掛けてきた。
「はい。有り難うございます。すげえ愉しいです」
「そりゃあ何よりだ。だが、コケたり、サツのやっかいになるような事は、控えんだぞ」
「解ってます」
柏木はもとよりそのつもりだ。極道モンが、余計なことをして、サツに睨まれてもつまらない。ただ、気持ち良く走りたいだけなのである。
「まあ、極道だけが生き方じゃねぇけどな」
風間がポツリと呟いた言葉が、柏木の耳に残った。
「そおっすね」思わず、柏木の口から言葉が漏れた。「別に、極道以外に生きる道があるんなら、その生き方を選んでも良いはずですよね?」
問いかけ口調で言ったものの、風間からのリアクションが無かったので、柏木は俯いていた顔を上げた。
風間は、鳩が豆鉄砲を喰らったような表情をしていた。
「俺、何かマズいこと言いました?」
「い、いや」珍しく、風間が動揺した。「俺と似た考えを持った奴が、近くに居るとは考えてなかったんだ」
「えっ?」
「古参には嫌がられるから、今まで誰にも言った事は無かったが、俺は、極道が、極道以外の生き方を見つけたなら、それを助けてやりたい、と思ってたんだ」
「それは、そんなにおかしな事ですか?」
「古い極道の諸先輩方には、受け入れにくい話だろうな。俺は、おかしいとは思わねえよ。むしろ堅気になるチャンスがあるんだったら、それを掴むべきだ」
「そうですよね」
そう答えた柏木に、風間は笑って答えた。
「お前と価値観を共有出来て、良かったよ。他の人間には、今の話、すんじゃねぇぞ。特に堂島の親父にはな」
「ぶん殴られますかね?」
「いや。コロされるぜ」
風間は、ニコリともせずに言った。
9月に入ってすぐ、一日時間を貰った柏木は、朝早くからツーリングに出掛けた。目的地は、とりあえず江の島に定めた。特に深い意味があったわけでは無い。
神室町を出ると、とりあえず靖国通りを皇居に向かい、霞ヶ関の桜田門(警視庁)に向かって中指を立ててから、国道一号線を南に向かって走り始めた。夏の終わりのまだ暑さの残る空気を切って、柏木のCB-400は快調に駆け抜けて行く。
国道一号線は、五反田を過ぎて、第二京浜と呼ばれる。環八と交差して、暫く行くと子安駅あたりから国鉄東海道本線と平行に走る。
丁度通勤ラッシュでぎゅうぎゅう詰めの電車と暫く併走して、保土ヶ谷駅あたりで道は分かれた。
ブリヂストン横浜工場を左手に見ながら、第二京浜を更に南下して、戸塚原宿のオートテックで、自販機の缶コーヒーを買って、煙草を一本吹かした。
そこから直ぐに藤沢市内に入ると、もう既に東京とは雰囲気が違っている気がする。
影取町で湘南新道に入り、藤沢橋で左折すると、国道467号で江ノ電の江ノ島駅へ出る。そのまま、県道305で江の島へ乗り付ける。弁天様にお参りして、奮発して100円を賽銭箱に入れた。
そこから国道134号を東に向かって直ぐ、七里ヶ浜の海岸へ降りた。近所の屋台で買ったホットドッグとコカ・コーラで早い昼飯を済ます。
海を見ながら煙草を吹かしていると、近くで言い争う声が聞こえて来た。ふと見ると、バイク乗り同士の言い争いらしい。柏木は、何とは無しにそちらへ歩いて行った。
片方は、揃いのスカジャンを着込んだ6人組、もう片方は、如何にもな黒い特攻服の2人。特攻服の方が明らかに居丈高である。
近づいてみると、どちらも精々高校生か高卒位の年齢である。特攻服の1人が、噛みつかんばかりの勢いで、スカジャンの1人に食ってかかっている。
「テメェ等、生意気に湘南流してんじゃねーよ」
「どこを走ろうが、俺達の勝手だ」
「オメェ等は勝手にやってるかも知れんが、こちとらそんな事許した覚えはねぇぜ」
「俺達はただ走りたいだけだ。放っといてくれ」
「俺達のシマでウロウロされて、放っとける訳ねえべ?」
「はいそこまで」聞いていられなくなって、柏木は思わず間に割って入ってしまった。「子供のケンカかよ」
「何だコノヤロウ…」
特攻服のパンチパーマがもの凄い形相でガンを付けてきたが、そのままの表情でしばし凍り付く。柏木の顔を大きく横切る傷跡を見て、怯んだのだろう。一番噛みつかれているスカジャンが、集団のリーダーらしく、少し年齢が上か。彼も同じ様に柏木を見ているが、突然割り込んできた男を値踏みするような目線は、パンチパーマよりも落ち着きがあるように感じられた。
ちょっとばかり計算をして、パンチパーマはツッパリ通す事に決めたらしい。傷跡以外は大人しそうな柏木の雰囲気に、勝てると踏んだのだろう。
「どこのお節介ヤローか知らねえが、痛ぇ目見る前にさっさと帰んな」
パンチは息巻くと、ちらりと柏木のチョッパーを見た。
「あれ、お前んだろ。ナメた真似してっと、あれごとぶっちめるぜ」
「おっかねえなぁ」柏木は、ちっとも思ってなさげに言う。「さぞ高名なチームの一員なんだろうなぁ」
「ケンカ上等『地獄の番人』の釘咲たぁ俺の事よ」
そう言って、釘咲はこれでもか、と言わんばかりのコワい顔をして見せた。
「それがどうした。あっ?」
柏木は、低く呟くように言った。突如、直接触れられる程の凶悪な気の圧力がその場の全員を襲い、近くで群れていたカモメが悲鳴を上げて逃げ去った。
「番人だか番犬だか知らねぇが、ガキがナメた口利いてんじゃねぇぞこのバカヤロウ。釘咲っつったか?何なら単車ごと魚の餌にすンぞコラ」
言われた釘咲は、凍り付いて動けなくなっていた。もう1人は、腰を抜かして今にも倒れそうである。
「ゴタゴタうるせぇ。とっとと帰れや」
そう言われて、釘咲は慌ててバイクに跨がると、連れを待たずに走り出した。捨て台詞も無い、むしろ潔い逃げっぷりだった。
それを見送ると、柏木は小さく肩をすくめた。そのまま、呆気に取られているスカジャン達を置いて、バイクに向かった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
リーダーらしい男が、慌てて追い掛けて来た。
「何だい?まだ何か用があんのか?」
「ああ、ある」リーダーはきっぱりと言った。「礼がまだだ。ありがとう。助かったよ」
「何だい、やりゃあ勝てたんだろ?2人ばっか、とっちめりゃあ良かったんだ」
「まあ、な。しかし、俺は普段から、メンバーには『ケンカはするな』とキツく言い含めてる。俺が破るわけには行かねえんだ」
それを聞いて、柏木はちょっと興味が出て来た。
「ケンカをしねぇたぁ、珍しいボーヤンだなあ」
「『逃げの疾風』って言やぁ、ちょっとは名が通ってるかもな。俺は、リーダーの的場」
「聞いたことあるぜ。ケンカ売られても、絶対買わずに去って行くって奴らの話はな」
「道交法違反なら、大したこたぁないが、ケンカで傷害でも付けられたら、後の人生にケチがつくだろ?」
「ほほう」思わず柏木は声を上げた。「お前、良いこと言うな」
「まあな。単車転がすだけが人生じゃないからな」
的場は笑って言った。極道と暴走族、似て非なる立場にある者達が、同じ価値観を持つ事に、柏木は感動に似た気持ちを抱いた。
1人で良い気分に浸っている柏木に、的場が声を掛けた。
「どうだい、兄さん、俺達と一緒に走らねぇか?」
ちょっと、話しが柏木の思惑とは違って来た。
「アンタ強そうだし、かといってケンカ好きって訳でもなさそうだしな」
「何だよ。イザって時の用心棒ってか?」
「いや。何か話しが合いそうだと思ってよ」
「まあ、そうかもな。でも俺は、ツルむのは好きじゃねぇんだ」
「そうかい。じゃあ」そこまで言って、的場はニヤリと笑った。「俺の方が早かったら、一緒に来てくれるかい?」
「おもしれぇ」柏木もニヤリと笑った。「その勝負、乗ろうじゃねぇか」
スタートは江の島入り口の信号。的場のマシンはホンダのCB400N。見た目にはほとんどオリジナルと変わらないが、明らかに過激なチューンが施されているマフラー音である。的場と柏木とが並んで停止線に、「疾風」の以下5人は、西向き車線を完全に塞いで、スタートを待っている。スタート位置に着いてから、5回目の信号の変わりでスタートと決めてある。既に3回変わっている。単車が一向に動かないので、国道134号線西向きは、完全な大渋滞である。明らかにレースのスタート地点だと分かるせいか、対向車線も、脇見渋滞で大変な事になっている。この交差点には交番があるのだが、警察官もこの状況を眺めながら、他人事のように煙草を吹かすのみである。
「お手並み拝見といこうかな」
的場が、不敵に笑って言った。
「お手柔らかに」
柏木は、穏やかに応じた。
信号が4回変わり、いよいよスタートのタイミングとなった。的場は、後輪をホイールスピンさせ、ロケットスタートをもくろんでいる。
柏木は、むしろゆったりとした雰囲気で、スロットルを吹かす。
信号が青になった。
的場は、ウィリーしながらダッシュした。柏木の前に出る。対向車線は、柏木達が作り出した渋滞のお陰で車がかなり詰まっており、はみ出しての追い抜きは出来ない。しかし、柏木はピッタリと的場の後ろにくっつける。
多少前傾姿勢の的場のCB400Nは、果敢にカーブを攻めて行く。その後ろを、ゆっくりとした挙動でGS400が着いて行く。前を走る的場の方が、余裕が無さそうに見える。
2台のバイクのあまりの早さに、他の5台は完全に置いて行かれてしまっている。
実際、的場は焦っていた。自分としては、これまでで一番の走りが出来ていると思っている。しかし、柏木を全く振り切れないどころか、むしろ余裕を持って着いて来ているようにさえ見える。
次の信号は、このタイミングでは赤になる。的場は、一瞬スロットルを弛めた。しかし、右折車が少ないのを見て取ると、パッシングしながらスロットルを開けた。その横を、不釣り合いなベンツホーンを高らかに鳴らしながら、柏木がすり抜けた。前を走る車を豪快にすり抜け、あっという間にかなり先まで行ってしまう。その、恐れも迷いも無い走りを見送って、的場はハタと悟った。
一気に減速した的場は、空を仰いで呟いた。
「ダメだ。勝てっこない」
的場が制限速度で走っていると、茅ヶ崎海水浴場の入り口辺りで停めた単車にもたれて煙草をくゆらしている柏木の姿を認めた。
海岸に降りると、どちらともなく砂浜に腰を下ろす。季節はずれの海は、ウェットスーツを着込んでサーフィンに興じるサーファーしか居ない。
煙草を吹かすだけで何も言わない柏木に、的場が口を開いた。
「一本くれ」
「おう」
柏木も、気前良く箱ごと渡す。
しばらく無言で、2人で煙草を吹かした。
「生意気を言って、すいませんでした」
的場が言った。言葉遣いが変わっている。
「どうした?何か心境の変化があったのか?」
「ああ。今の俺には、アンタには勝てる訳が無かったんですよ」的場は、清々しい表情で言った。「俺とアンタの走りの違いが、良く分かりましたよ」
「実はな、的場。俺、極道なんだ」
的場は、そんな柏木のカミングアウトに、少しも驚かなかった。
「なるほど。結局、俺とアンタの違いってのは…」
「そう。『覚悟』さ」柏木は、ちょっと照れくさそうに言った。「命ギリギリの所を攻められるか。その気構えがあるか。そこら辺が違いじゃねぇかな」
「そう思います」
柏木の言葉に、的場は素直に頷いた。
結局、的場は柏木の押し掛け舎弟になり、風間もそれを認めた。柏木は、的場の『逃げ』の路線を継続する事を条件に、「疾風」の陰の総長になる事を引き受けた。
3年後のある日、的場から呼び出された柏木が、山下ふ頭へやってくると、的場は一枚の紙切れを取り出した。そこには、汚い走り書きで、
「『横浜狂走団』に投降せよ。逆らう奴はコロス」
と書かれていた。
それを見た柏木は一瞬目が点になったが、直ぐに悪そうな笑みを作った。
「柏木さん。アンタ、多分俺と同じ事を考えてますよ」
その表情に、的場が突っ込んだ。
「やっぱり、お前には分かるか」
柏木は、呟くように言った。的場は、それに無言で頷いた。
「よし。では、これまでの全ての封印を解く。こんなフザケたヤローをのさばらしておけるか。トコトンまでやって、完膚無きまでぶっ潰す!」
柏木は高らかに宣言した。
「では、集合かけます」
「おう。今まで我慢させた分、思う存分やってもらうぜ」
柏木の言葉に、的場の横に控えていた伝令が走り出した。
祭りが始まった。
終 わ り
(20140313了)
註
※「地獄の番人」 「地獄の軍団」の前のチーム。出典『湘南爆走族』吉田聡
※ 釘咲 「地獄の番人」のメンバー。後の「地獄の軍団」初代総長。出典『湘南爆走族』吉田聡