【Cou005】
[real]
[calm]
[mahjongg parlor]
「もうだいぶ、麻雀を覚えたみたいだな」
「うん!」
「じゃあ今度は本番行ってみるか」
「本番?」
「本物の牌を使っての、本物の対局。つまり、雀荘に行くってことだ」
「でも雀荘って子供が行ける所なの?」
「本来なら駄目だが、俺がOKって言えばOKになる。言ったろ?おじさんは偉いって」
「わかった。で、どこの雀荘に行くの?遠い?」
「近くさ。玲音のお父さんの行っている雀荘。お父さん相手にデビュー戦さ」
「本当!?」
「そんなにはしゃぐなって。ところで玲音。本番の前に一つアドバイスしてやる」
「アドバイス?」
「打つ時の心構えさ。玲音、勝ちたいか?」
「勝ちたい!」
「なら、その気持ちは二番目にしまっておけ」
「二番目?一番目は?」
「平常心、いつも通り打とうって気持ちを一番にしな。パソコンで打っている時のように」
「ネットで、打っている時のように?」
「そうさ。リアルでは、ネットで打っている時以上に予想外の事が起きたりすることが沢山ある。
それ以外にも場の空気にのまれたりすることだってある。そういう時に大事なのが、平常心さ」
「よく、わからない」
「まぁ、現場に行けばすぐわかるが、例えば、みんなの打つペースが早かったりすると、自分もそれに合わしちゃうってのがあるな。
それで、切るべき牌を間違ったり、チョンボしちゃったりする」
「あ・・・。あるかも」
「あと、これは重要なことだが、もし玲音が対局中アレを視たとしても、平常心は忘れるな」
「え…?」
「もしかしたら…アレは玲音の強みになるかもしれない」
「アレは…視たくない」
「まあ、視ないほうがいいだろうな」
「でも…頑張ってみる」
「その意気だ。じゃあ、行くぞ」
「うん!」
【Lda022】
[mahjongg parlor]
[real]
[space]
お父さんには、おじさんが話をつけてくれた。
お父さんは、おじさんには頭が上がらないみたい。
雀荘には、一人では駄目だけど、お父さんや、おじさんとなら入っていいってことになった。
私は特別にノーレートにしてもらった。
これから、私はここで打つんだ。
わくわくしてきた。
だけど、タバコ臭い。
【Lda023】
[calm]
[real]
[body]
確かに、平常心は大事だ。
みんな打つのが早くて混乱しそう。
男の人の声の迫力もすごい。
振り込んだ時は心臓が止まるかと思った。
落ち着いて玲音、いつも通りに。
【Lda024】
[real]
[others]
[place]
雀荘の人たちは意外とやさしい。
小牌しちゃってたら、そのことを教えてくれてツモらせてくれた。
ホントはいけないことなんだけど、特別にって。
けど、初めてだから、だよね。
集中しなきゃ、玲音。
【Lda025】
[genius]
[innocent]
[smile]
だんだんコツもつかんできた。
三回目の半荘からは、ずっと勝っていた。
みんな手加減してくれてる?
けど、油断してると玲音、本当におじちゃん達より強くなっちゃうぞ。
【Lda026】
[stress]
[real]
[body]
お父さんと同席した。
上家にはしげるおじさんもいた。
すごく緊張した。
心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしてて、けど、嫌じゃない。
思いっきり、打とう。
【Lda027】
[lain]
[calm]
[revealing]
アレを視た。
どうして?なんで今なの?
今、楽しいはずなのに。
落ち着いて玲音。
平常心、平常心だよ。
【Lda028】
[lain]
[revealing]
[scared]
私の番。
手牌は234のタンピン三色のテンパイに{東}をツモってきた。
同巡、しげるおじさんからリーチがかかっている。
捨て牌は
{北①白21五}
{白発横西}
全部手出し。
この{東}は四枚目。
なのになんで私の手は止まるの?
もしかして、アレと関係があるの?
【Lda029】
[lain]
[revealing]
[advantage]
私は{東}を止めた。
流局したら、おじさんは国士でテンパイしていた。
おじさんは、よく止めたな、って誉めてくれた。
もしかして、おじさんの言っていた通り、アレは私の強みになる?
【Lda030】
[control]
[akagi]
[wizard]
結局、しげるおじさんの圧勝で終わった。
歯が立たない。
振り込みはしなかったけど、お父さんや下家のおじさんは、操られてるみたいにしげるおじさんに振り込んだ。
おじさん、魔法使い?
【Cou006】
[advantage]
[innocent]
[murderous intent]
「今日はどうだった?」
「楽しかった!また来たい!」
「そうか、それはよかった。それはそうと玲音、あの東を止めた時、もしかしてアレを視たのか?」
「…うん」
「なら…それは玲音の武器にもなるってことだ」
「まだ、よくわからない…」
「……。ま、落ち着いてゆっくり考えてみることだな。あと、お前はいいセンスしてるぜ」
「玲音、麻雀強くなるかな?」
「今でも十分強いくらいだ。俺と打った時だって、お前は浮いていたじゃねぇか」
「でも、おじさんにはぜんぜん勝てなかった」
「ククク…。おじさんはまだ負けるわけにはいかないな」
「いつか…勝てる?」
「さあな…。俺に勝つつもりなら、殺しに来るつもりで来ないと勝てないかもな。ククク…」
「私、おじさんは殺さないよ?」
「その意気込みで、って意味だ。お前は素直すぎるな」
「すぎる、って良くないこと?」
「いや…。玲音の長所だ。大切にしろよ、そういうとこ」
「うん!」
【Lda031】
[tomo]
[special]
[joyful]
友君から手紙が来た。
元気です。暇な時ネットで打とう、だって。
うれしい。
友君にとっては、私は特別なのかな?
だとしたら、特別ってそんなに悪くない?
友君、これからずっと一緒だよ。
【Lda032】
[wired]
[others]
[plase]
ネットでの私は結構活動的。
まるで自分じゃないみたい。
友君びっくりするかな?
ネットではみんな親切。
なんか、生きてるって実感がある。
もしかして、ここが私の居場所?
【Lda033】
[father]
[friend]
[misato]
入学式にお父さんが来てくれてうれしかった。
クラスに小学校で同じクラスの子がいなくてホッとした。
友達もできた。
もの静かな人だったけど、私にはそういう人の方が付き合いやすい。
美里ちゃん、これからよろしくね。
【Lda034】
[misato]
[friend]
[club]
美里ちゃんといろんな部活を見学した。
私は運動は苦手だから、やっぱし文化系かな。
美里ちゃんはバイオリンを子供のころからやってて、コンクールとかにも出てたって。
すごい。
やっぱり部活はバラバラになりそうかな。
【Lda035】
[misato]
[club]
[nodocchi]
神様がいるなら感謝したい。
美里ちゃんが一緒の部活に入ろうって。
それも麻雀部。
美里ちゃんも麻雀やるんだって。
顧問の原村先生も優しそう。
これで何もかも、うまく行きそう。
【Lda036】
[nodocchi]
[SOA]
[iPS]
顧問の原村先生はすごく美人。
胸もすっごい大きい。
昔、中学生大会で優勝したこともあるんだって。
打つのがとても早くて、適切。
私も、この先生に教えてもらえたら、強くなるかなぁ。