収録パート
Cou010
Cou058~066
【Cou010】
[life]
[akagi]
[Ego]
「おじさん…なんで残らなかったの?」
「なんで…って、そこに{5}がなかったからだ」
「けど、西側は{⑤}でもよしとするって…」
「……」
「おじさんは残って…。私なんか…私なんか…」
「玲音…。俺たちは人間の前…なんだったかな?」
「え?」
「命は繋がっている…。ずいぶん前から…俺はそんな考えを持つようになった。
人間としての俺が滅んだら、土くれになって、その後何千年か経って、また何かに再生される。海に溶けた微生物か…魚か…犬ころか…鳥か…。
だから俺はいつ死んだって構わない。命は永遠、また再生されるんだからな」
「そんなの…わからないよ…それにおじさんには死んでほしくない。死んでいいなんて言わないで…」
「ハハハ…。悪い悪い。まぁ、ここからが本題。
唯一問題なのは、人間としての俺がくたばった時、この俺の『俺』だという気持ち、意識が吹っ飛ぶ。
そこが問題だ…。つまり平たく言えば、肉体が滅ぶことは怖くない。いつでもOKさ。
俺が恐れるのは、俺が俺でなくなること。それだけはご免だ。そこだけは譲れない。
わかるか玲音?
俺は…たとえ勝つにしろ、負けるにしろ、赤木しげるとして勝ち、負けたいのだ…。
つまり西側がどうしたとか、そういう他者の事はもうどうでもいい。ただ、俺が{5}と定め、余った牌に{5}が無かったことのみ重要。
バカな意地だってのは百も承知。東側の迷惑も承知。しかしそれでも…俺にはこうすることしかできない。残念ながらな…」
【Lda058】
[body]
[lain]
[wired]
肉体が滅ぶことは、怖くない…。
何か、何かわからないけど、すごく引っかかる…。
私は、死んだらどうなるんだろう。
おじさんの言うとおり、土に還るの?そこから生まれ変わるの?
『『それとも…私はワイヤードに還るの?』』
え!?
今のは…誰…?
【Lda059】
[two mahjong]
[team]
[real]
決勝には、私と西の大将が残った。
決勝戦は、二人麻雀、それも変則的なルールの二人麻雀だった。
テンパイ競争のステージA、非テンパイ者の看破とテンパイ者のツモの繰り返しのステージB。
制限時間一時間の点取り競争。
しげるおじさんや、天おじさんが後ろで見てる。
負けるわけにはいかない。
そういえば団体戦って、こんな感じなんだ。
【Lda060】
[two mahjong]
[hand]
[lain]
二人麻雀も最終局面を迎えた。
親は私。負けてる。点差はぴったり12000。
一本場だったから、親満で逆転できる。
けど、相手はどんな手でもいいんだ。
厳しい。
アレが視えた。
【Lda061】
[hand]
[lain]
[scared]
ドラは{二}萬。もう十五巡目
私の手は
{一三13566白白白中中中}
相手から{2}が切られた。
そして…アレが視えた。
アレはツモ山に手を伸ばす私の右手にそっと触れた。
冷たい、怖い、助けて。
【Lda062】
[observe]
[calm]
[advantage]
玲音、忘れるな。平常心だ。
おじさんがそっと言ってくれた、気がする。
あったかい。
そう、平常心だ、玲音。
考えるんだ。アレは、何が言いたい?
アレは…私の武器…強み…。
【Lda063】
[whisper]
[lain]
[team]
私は{2}を鳴いた。
テンパイ競争は私の勝ち。
だけど、この形は、{白}{中}ドラ1、満貫じゃない。
{一三66白白白中中中} チー {横213}
けど、だからこそ鳴いた。
これはある条件が重なれば、満貫になる。
アレは、そう言ってくれた。
【Lda064】
[chaos]
[heart]
[madness]
相手は的外れな推理を続けた。
私が一度アガリを見逃してせいで、相手は私の待ちが二つ以上あると思ってるみたい。
チャンタ三色ドラ1?
混一一通?
白中混一?
白中三暗刻?
相手が混乱してるのが分かる。
ウフフッ。
おじさんの言う通りだ。
この世で最もおいしいのは、人の心だ。
【Lda065】
[innocent]
[madness]
[lain]
私は{中}をツモり、暗槓した。
相手は青ざめた。ウフフッ。
嶺上開花、{白}{中}、ドラ1、満貫。
70符あるから、嶺上開花はいらなかったけど、ツモっちゃった。
ごめんなさい西の大将さん。苦しかった?
【Lda066】
[team]
[lain]
[birth]
東の勝ちで終わった。
私は結構有名になった。
みんな私を誉めてくれた。
良くやった、すごいって。
アレについても、私の中で答えは出た。
これから、一緒に頑張ろう、lain…。
ウフフッ…。
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