また長くなったので2話に分けました――孔雀舞VSキース・ハワード 後編です
今後もデュエルは基本的に2話構成になりそうです。
前回のあらすじ
LP4000でLP2000のコストは重すぎるよ……
デッキを再現するにあたって弾かれたモンスターたち
TM-1ランチャースパイダー「俺が何をした!」
デビルゾア「メタル化すれば我だって……」
キースと孔雀舞の攻防から違和感を感じ取った城之内は思わず遊戯に尋ねる。
「なあ遊戯……舞の方がキースの野郎のモンスターを倒しまくって有利なはずなのになんであんなに苦しそうなんだ?」
今現在フィールド及びライフアドバンテージは孔雀舞が優勢であるが孔雀舞の焦りの表情が城之内は引っかかる。
「今は舞さんが有利だけどそれは相手がほとんど攻めて来なかったからなんだ……でもキースはモンスターを途切れさせずに舞さんを守っていた《銀幕の鏡壁》を破壊した。ここから全米チャンプの全力の攻撃が始まるよ。舞さんはそれを警戒してるんだ」
その遊戯の答えと共にキースが大きく動き始める。
「俺様のターン、ドロー。まずはセットしていたカードをオープン! 永続罠《リビングデッドの呼び声》発動! コイツの効果で墓地のモンスター1体を特殊召喚だ! 甦れ! 《ブローバック・ドラゴン》!」
地面から土を払いのけ再び《ブローバック・ドラゴン》がその身を現し、全身を震わせ身体に付いた土を払う。
《ブローバック・ドラゴン》
星6 闇属性 機械族
攻2300 守1200
「そして効果発動! 対象はテメェのセットカードだ!」
セットカードに狙いを定め自動式拳銃の引き金を引こうとする。だが――
「甘いわ! その効果にチェーンして手札を1枚捨て罠カード《レインボー・ライフ》を発動! このターン自分はダメージを受ける時、代わりにその数値分だけライフポイントを回復する!」
孔雀舞のフィールド全てに虹がかかり、その後で《ブローバック・ドラゴン》の弾丸が《レインボー・ライフ》へ向け発射――されない。ハズレだったようだ。
「なら《スロットマシーンAM-7》! 《ハーピィ・レディ・SB》を撃ち抜きな! プラズマ・レーザー
《スロットマシーンAM-7》は左手で自身に取り付けられたレバーを引き右手のレーザー砲のチャージを始めるも、そうはさせぬと《ハーピィ・レディ・SB》は鞭をレーザー砲に括り付け打たせまいと奮闘する。
だが《スロットマシーンAM-7》はレバーを引き終わった左手で鞭をつかみ《ハーピィ・レディ・SB》を地面に叩きつける。
それでも再度立ち上がろうとしている《ハーピィ・レディ・SB》だがその身はレーザー砲に貫かれた――左手はレーザー砲に添えるだけ。
「くっ! でも《レインボー・ライフ》の効果で回復するわ!」
孔雀舞LP:5000 → 5200
「だがフィールドの《ハーピィ・レディ》が減ったことで《ハーピィズペット竜》の能力はダウンだ!」
《ハーピィズペット竜》
攻2600 守3100
↓
攻2300 守2800
「そして《ブローバック・ドラゴン》で《ハーピィズペット竜》に特攻だ!」
「迎え撃ちなさい! 《ハーピィズペット竜》!」
確実に銃弾を当てるため距離を詰めに来る《ブローバック・ドラゴン》に《ハーピィズペット竜》の聖なる炎がその機械の身体を襲う。
だが威力の下がった炎では《ブローバック・ドラゴン》の歩みは止まらず、機械の龍は生身の龍にその身を激突させる。さらに逃がさないと言わんばかりにその金属の牙を《ハーピィズペット竜》に突き立て至近距離で頭部の自動式拳銃が火を噴く。
燃え尽きつつある機械の身体を気にせず撃ち続けた銃弾に《ハーピィズペット竜》は倒れ、それを見届けた《ブローバック・ドラゴン》もまた立ったまま機能停止した。
「良い散りざまだったぜ《ブローバック・ドラゴン》……だが安心しな永続魔法《機甲部隊の最前線》の効果でテメェの意思は受け継がれるぜ! 死者の時を喰らい現れな《タイム・イーター》!」
機能停止した《ブローバック・ドラゴン》から摩訶不思議な時計が現れ、その時計裏から顔にボルトを撃ち込んだ青色の肌の巨人の姿が現れる――時計はその巨人の腹に付けられたもののようだ。
《タイム・イーター》
星6 闇属性 機械族
攻1900 守1700
「ククッ! そんなに回復したけりゃ好きなだけ回復させてやるぜ! 《タイム・イーター》で《ハーピィ・チャネラー》を攻撃しな! スキップフェイズ!」
《ハーピィ・チャネラー》へ向かってズカズカと突き進む《タイム・イーター》。
それに対して《ハーピィ・チャネラー》が杖を振り風の刃を放つが、それが当たる直前に《タイム・イーター》は姿を消しいつの間にか《ハーピィ・チャネラー》の背後に現れその青い腕に捉えられてしまう。
やがてもがく《ハーピィ・チャネラー》の姿が急激に老いていき最後は骨と皮だけとなって風化していった。
「《レインボー・ライフ》の効果で回復よ……」
孔雀舞LP:5200 → 5700
「俺様はカードを2枚セットしてターンエンドだ。ククッ! さっきまでの威勢はどうしたよ!」
挑発を続けターンを終えようとするキースだが、孔雀舞から待ったがかかる。
「っ! 待ちなさい! アタシはアンタのターンエンド時に速攻魔法《非常食》を発動するわ! 魔法・罠ゾーンのカードをすべて墓地へ送り、送ったカード1枚に付き1000ポイントライフを回復するわ! 送ったカードは《女神の加護》と《ヒステリック・サイン》の2枚――よって2000ポイントの回復よ!」
孔雀舞の魔法・罠ゾーンのカードが「ポンッ」という音と共に乾パンの缶詰へと姿を変え孔雀舞のライフを回復する。
孔雀舞LP:5700 → 7700
「さらに墓地へ送られた《女神の加護》の効果で3000ポイントのダメージを受ける! でも《レインボー・ライフ》の効果でそのダメージは回復へと変わるわ! よって3000ポイント回復!」
聖なる光がフィールドから離れる際に光弾を落とすも虹の壁により癒しの光に変換された。
孔雀舞LP:7700 → 10700
「……なるほどな。そうやって《銀幕の鏡壁》の維持コストを稼ごうとしたわけだ。だがそのカードはとうの昔に破壊しちまったがなぁ!」
そう言って笑うキースだがその目に油断や慢心などはない。
「まだよ! さらに墓地へ送られた《ヒステリック・サイン》はエンド時にデッキからカード名が異なる『ハーピィ』と名のついたカードを3枚まで選んで手札に加える! アタシは《ハーピィ・チャネラー》、《ハーピィ・クィーン》、《ハーピィの羽根帚》を選ぶわ!」
一気に手札が増えた孔雀舞。次のターンで反撃するべくカードを引く。
「そしてアタシのターン、ドロー! アタシは手札から――」
そう言って手札からか通常魔法を発動しようとするがなぜかフィールドの《ハーピィ・レディ三姉妹》が攻撃姿勢に入っている。
「――どうして……」
そんな想定外の事態に動揺する孔雀舞にキースが得意げに説明を入れる。
「クククッ《タイム・イーター》の効果さ……コイツがバトルで相手モンスターを破壊した時、次の相手ターンのメインフェイズ1をスキップするのさ! よって今はテメェのバトルフェイズってわけだ!」
「なんですって!」
メインフェイズ1をスキップされたためバトルの前に新たなモンスターは召喚できず、今孔雀舞のフィールドにいるのは《ハーピィ・レディ三姉妹》のみである。
《タイム・イーター》を破壊することはできるが《機甲部隊の最前線》により別のモンスターが召喚されるだけだと考え孔雀舞はガードを固める決断をした。
「……アタシは何もせずバトルフェイズを終了しメインフェイズ2に入るわ。そして魔法カード《ハーピィの羽根帚》を発動! これで相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊するわ! 厄介なそのカードには消えてもらうわよ!」
フィールド上に《ハーピィの羽根帚》が現れ《ハーピィ・レディ三姉妹》がそれを振るうと突風が起こりやがてそれは大竜巻となってキースの魔法・罠カードに襲い掛かる。だが――
「おっとそうはいかねぇぜ。ソイツに対しカウンター罠《大革命返し》を発動! コイツの効果でフィールドのカードを2枚以上破壊するモンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、除外する! 消えな!」
キースの発動したカードにより、散っていった《メカ・ハンター》、《振り子刃の拷問機械》、《ツインバレル・ドラゴン》、《ブローバック・ドラゴン》、《リボルバー・ドラゴン》が壊れた身体で現れ大竜巻に突撃し、その身を犠牲にカードを守る。
「っ! だったら手札の《ハーピィ・クィーン》を墓地へ捨てデッキからフィールド魔法《ハーピィの狩場》を手札に加えそのまま発動!」
ハーピィの女王《ハーピィ・クィーン》がその白い羽根を舞い散らせフィールドをハーピィに適したものへと変化させ、最後は光の粒子となって消えていく。
「その効果により鳥獣族モンスターの攻撃力と守備力は200ポイントアップし、《ハーピィ・レディ》または《ハーピィ・レディ三姉妹》が召喚・特殊召喚された時、フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊するわ!」
そして孔雀舞はキースの布陣を崩すため手札のハーピィを呼び出す。
「フィールド・墓地で《ハーピィ・レディ》として扱う《ハーピィ・チャネラー》を召喚! 《ハーピィの狩場》の効果で今度こそ《機甲部隊の最前線》を破壊するわ!」
フィールドに飛び立った《ハーピィ・チャネラー》は上空から《機甲部隊の最前線》へ向けて急降下し飛び降り蹴りとも呼べる技で《機甲部隊の最前線》を踏み抜いた。
《ハーピィ・チャネラー》
星4 風属性 鳥獣族
攻1400 守1300
「これで厄介なカードは消えたわ! そしてフィールド魔法《ハーピィの狩場》の効果で鳥獣族であるハーピィたちはパワーアップ!!
己がテリトリーにハーピィたちは宙を舞い、己が力の高まりを示す。
《ハーピィ・チャネラー》
攻1400 守1300
↓
攻1600 守1500
《ハーピィ・レディ三姉妹》
攻1950 守2100
↓
攻2150 守2300
「最後に手札から魔法カード《死者蘇生》を発動し《ハーピィズペット竜》を守備表示で特殊召喚! さらに《ハーピィ・レディ三姉妹》を守備表示に変更してカードを1枚セット、ターンエンドよ……」
再度舞い降りた《ハーピィズペット竜》はその翼を交差し守りの姿勢を見せる。
その守りは《ハーピィ・レディ》として扱う《ハーピィ・チャネラー》がいることもありさらに強固なものとなった。
《ハーピィズペット竜》
星7 風属性 ドラゴン族
攻2000 守2500
↓
攻2300 守2800
孔雀舞は守りを固め次のターンに備える。だがその『
「俺様のターン、ドロー。――どうやら俺様のデッキはそろそろこのデュエルを終わらせたいらしい……魔法カード《死者蘇生》を発動! 効果は解ってるよなぁ……さぁ甦り敵を打ち抜け! 《リボルバー・ドラゴン》!」
砕け散った機械の身体を再度チューンナップし現れる機械龍。獲物に舌なめずりするかのように頭と手の回転式拳銃が鈍く光る。
《リボルバー・ドラゴン》
星7 闇属性 機械族
攻2600 守2200
「《リボルバー・ドラゴン》の効果――」
回転式銃が火を噴かんとするが孔雀舞の声がそれをかき消す。
「《リボルバー・ドラゴン》の特殊召喚時、罠カード《ゴッドバードアタック》を発動するわ! 自分フィールドの鳥獣族モンスター《ハーピィ・チャネラー》をリリースし、フィールドのカード2枚を破壊する! 対象は《リボルバー・ドラゴン》と《タイム・イーター》!」
「俺様は2枚の罠カードを発動――」
2枚目の《大革命返し》を警戒していた孔雀舞だがキースが宣言したのはカウンター罠ではなく通常罠。ならば《ゴッドバードアタック》はそう簡単には止められない。
「無駄よっ! もうハーピィは止まらないわ!」
《ハーピィ・チャネラー》は命を燃やしその身を炎を纏わせ《リボルバー・ドラゴン》と《タイム・イーター》に向かって飛び立つ。そしてキースのフィールドは炎に包まれた。
その後、炎は煙となりキースのフィールドの様子は窺えない。だが孔雀舞はそのフィールド上の状況を予測し得意げに笑うが――。
「これでアンタのフィールドのモンスターは《スロットマシーンAM-7》のみ、そのカードだけじゃ《ハーピィズペット竜》の守りを超えられ――」
《ゴッドバードアタック》により煙が吹き荒れ見えなかったフィールドの視界が徐々に開かれ、判明したものは孔雀舞の予測とは大幅に違うものだった。
《ゴッドバードアタック》に焼かれたのは黒コゲになり今にも崩れそうな《タイム・イーター》のみであり、《リボルバー・ドラゴン》の姿はない。
その代わりなのかフィールドに「欲」の文字が現れている。
そして、いるはずのないモンスターがフィールドに円を描いた電磁波の中でその自動式拳銃の頭部を今か今かと《ハーピィズペット竜》に向けている。
《ブローバック・ドラゴン》
星6 闇属性 機械族
攻2300 守1200
「な、なんで……」
呆然とする孔雀舞にキースが狂ったように笑いながらその種を明かす。
「ヒャハハハハ――テメェの《ゴッドバードアタック》にチェーンしてこの2枚のカードを発動させていたのさ! そしてチェーンは逆処理に進む! よって最初に発動するのは最後に発動した《闇霊術-「欲」》!」
フィールドの「欲」の文字が暗い光を放つ。
「コイツの効果で俺様のフィールド上の闇属性モンスター《リボルバー・ドラゴン》1体をリリースしてデッキからカードを2枚ドロー! だがテメェが手札から魔法カード1枚を見せりゃあ無効にされちまうが……今のテメェの手札は0! 無理な相談だったな!」
キースの宣言と共に「欲」の文字はスッと消えていく――キースの種明かしは続く。
「そして次に発動するのは罠カード《サイコ・ショックウェーブ》! コイツによりテメェが《ゴッドバードアタック》――つまり罠カードを発動した時、俺様の手札から魔法・罠カード1枚を捨てて発動でき、自分のデッキから機械族・闇属性・レベル6のモンスター1体を特殊召喚できるのさ!」
フィールドに円を描いた電磁波が消え、《ブローバック・ドラゴン》が前に歩み出る。
「よって俺様の手札の魔法カード《アイアンコール》を捨て《ブローバック・ドラゴン》を呼び出したって寸法よ……理解できたかぁ?」
その説明の間に《タイム・イーター》は崩れ落ちた。
「サクリファイス・エスケープッ!」
サクリファイス・エスケープ――それはモンスターを自発的に退かす事で相手のカードの除去等を回避するテクニックである。
それにより《ハーピィ・チャネラー》のその身を賭けた《ゴッドバードアタック》で破壊できたのは《タイム・イーター》のみ、その事実に孔雀舞は自身のカードを無駄死に近い形で失ってしまったことに対し己の未熟さを呪う。
「そして楽しいロシアンルーレットの時間だぜぇ――《ブローバック・ドラゴン》の効果対象は当然《ハーピィズペット竜》!」
そして《ブローバック・ドラゴン》の頭部の自動式拳銃を《ハーピィズペット竜》に向け引き金を引く。
弾は――発射された――当たりである。
放たれた弾丸は《ハーピィズペット竜》の交差した翼を易々食いちぎりその身体に大穴を開けた。
よって孔雀舞に残されたのはフィールドの《ハーピィ・レディ三姉妹》のみ、いよいよ追いつめられてきた。
「さらに俺は永続罠《強化蘇生》を発動! 墓地の《メカ・ハンター》蘇生!!」
再びその丸いボディを浮かばせ、多くのアームに武器を持ちリベンジに燃える《メカ・ハンター》。
《メカ・ハンター》
星4 闇属性 機械族
攻1850 守 800
「そして魔法カード《マジック・プランター》で永続罠《強化蘇生》を墓地に送り2枚ドロー!」
引いた手札を見たキースは勝負を決めるべきカードを発動させる。
「そして! 永続魔法《マシン・デベロッパー》を発動! これでフィールドの機械族の攻撃力は200アップ!」
キースのフィールドに現れた工場の力でバージョンアップされるマシンたち。
《メカ・ハンター》
攻1850 → 攻2050
《スロットマシーンAM-7》
攻2000 → 攻2200
《ブローバック・ドラゴン》
攻2300 → 攻2500
「バトル! 《ブローバック・ドラゴン》で《ハーピィ・レディ三姉妹》を攻撃!」
《ブローバック・ドラゴン》は《ハーピィ・レディ三姉妹》に突撃し、ばらけた三姉妹を牙で噛み砕き、尻尾で薙ぎ払い、その機械の重量をもって足で踏み潰す。
「そしてがら空きのテメェに《スロットマシーンAM-7》と《メカ・ハンター》でダイレクトアタックだ!」
《スロットマシーンAM-7》は右手のレーザー砲を孔雀舞に叩きつけ、《メカ・ハンター》はその翼のブースターを噴かし錐もみ回転しながら体当たりを加えた。
「くぅううっ!」
孔雀舞LP:10700 → 8500 → 6450
「俺様はこれでターンエンドだ! さあテメェのラストターンだぜ!」
その言葉に孔雀舞はデッキに手をかけ目を閉じる。キースの言うとおりこのドローで状況を好転させることが出来なければ孔雀舞の敗北は必至。
「アタシのターン……ドローッ!! っ!」
孔雀舞の引いたカードは逆転の可能性を秘めたカード。だが次のターン《ブローバック・ドラゴン》の効果で破壊されなければという注釈がつくが。
「アタシはカードを1枚伏せてターンエンドよ……」
「俺様のターン、ドローだ! 終わらせるとするかねぇ……テメェのセットカードを対象に《ブローバック・ドラゴン》の効果発動!」
《ブローバック・ドラゴン》がセットカードに向けて孔雀舞の運命を賭けた引き金を引く。弾は――出なかった――ハズレである。
安堵する孔雀舞だがキースはもう1枚の手札を切る。
「だったら手札から速攻魔法《サイクロン》! コイツで今度こそテメェのセットカードを破壊だ!」
フィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する竜巻が孔雀舞の逆転のカード《聖なるバリア -ミラーフォース-》を飲み込み破壊した。
「あぶねぇあぶねぇ――そのまま攻撃してたらヤバかったかもなぁ! だがこれで万策尽きたわけだ。俺様は《キャノン・ソルジャー》を召喚しすべてのモンスターでダイレクトアタックだ! コイツで終わりだっ!」
紫のボディを光らせ背中に取り付けられたキャノン砲を相手に向ける《キャノン・ソルジャー》。その力は《マシン・デベロッパー》により強化される。
《キャノン・ソルジャー》
星4 闇属性 機械族
攻1400 守1300
↓
攻1600
他の面々もそれにならい武装を孔雀舞に向け一斉発射を敢行する。
砲弾、ビーム、レーザー、銃弾のそれぞれが孔雀舞を貫き止めを刺す――ソリットビジョンなので実際のダメージは当然ない。
「うわぁぁあああーーーーっ!」
孔雀舞LP:6450 → 4850 → 2800 → 600 → 0
「そこまでです。勝者キース・ハワード!」
Mr.クロケッツの宣言が会場に響き渡った。
当初は振り子刃の拷問機械が大活躍する予定でしたが
描写がグロくなるので没にしました
振り子刃の拷問機械「かわい子ちゃんを両断したかったなぁ……」