マインドクラッシュは勘弁な!   作:あぱしー

250 / 289


無敵時間だ!!(おい)


前回のあらすじ
今作の題材はカードゲーム作品なのに神崎は最近、全然デュエルし(無言の腹パン)





第250話 スターは拾った

 

 

『ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!』

 

 暗い病室のような空間で明滅する画面の光が、つい最近の試験での十代のデュエルを映していた。

 

 そんな映像を眺めていた二人の内の一方、培養液に満たされたガラス試験管のような生命維持装置の中で管に繋がれ浮かぶ白髪のしわがれた老人――影丸は、待望するように呟いた。

 

「これが情報にあった精霊が見えるデュエリスト……か」

 

「……すまない、影丸。私が2年前に気取られなければ、今頃、動向を監視でき――」

 

「気にするな、アムナエル。お前の指名手配は予想外ではあったが、お前自身が無事ならば何度でも再起は可能だ」

 

 しかし、もう一方の人物――黒い装束に両肩が膨らんだ灰色のローブを纏う眼鏡の男――大徳寺ことアムナエルが、2年前に指名手配された己の失態を未だに悔やむが、影丸は生命維持装置の中で首を小さく横に振って見せた。

 

「そもそも件の失態は、姿を消していたあの男ばかりに気を配っていた儂の落ち度でもある」

 

 かつての藤原の失踪から綻んだ件の原因は、アムナエルだけにあるのではない――と。KCが鮫島の経歴に傷をつけてまで、アカデミアの失態を全面的に公表するとは影丸も予想外だった。

 

「お前を表に出すことは叶わなくなった――だが、此処ならば幾らでも動けよう。引き続き、研究に専念してくれれば良い」

 

 しかし、影丸のブレインたるアムナエルの高名な錬金術師の腕があれば、計画に何ら支障はない。

 

「だが――」

 

「何、心配するな。今のアカデミアは閉鎖的でなくなった分、外からでも十分に動向は探れよう」

 

 なおも自責を言い募る友人を強引に黙らせるように問題ない旨を返す影丸に、アムナエルも諦めたように話題を変える。

 

「……やはり三幻魔復活の儀の人柱は、遊城 十代に?」

 

 それは影丸が若さと永遠の命を求める計画の最終段階――精霊が見えるデュエリストをデュエルにて倒す儀式の件。

 

 当初は、オネストの精霊を知覚する藤原 優介に白羽の矢が立っていたが――

 

「ああ、同じ精霊が見えるデュエリストとは言え藤原 優介で儀式を行うのは少々リスキーだろう。アレは些か強過ぎる」

 

「三幻魔の力を以てしてもか?」

 

 儀式の相手は、デュエルの腕が其処まで秀でていない“影丸が倒せるレベル”でなければならない。

 

「それは儂よりお前の方がよく分かるだろう? この素人にデュエリストとしての意見を聞かせてくれ」

 

「……学園内で、かのカイザーと唯一対等なデュエリストの評判に偽りはない。私でも手を焼くだろう」

 

 しかし藤原は、フォース制度によって一段も二段も強くなった亮に肉薄する数少ない実力者だ。影丸どころかアムナエルの手にすら余る相手。

 

「そうか。なら、やはり発展途上なひな鳥が狙い目だな」

 

 そう言った意味では十代の存在は影丸にとって渡りに船だった。

 

 

 そうして計画の修正を話し合う2人の間に、一本のコール音が鳴り響く。

 

 やがて、その音源である備え付けの受話器を生命維持装置に装着された金属アームを操作して器用に掴んだ影丸が応じた。

 

「……儂だ。どうした、緊急の件以外で――……そうか。それで――――」

 

 手短なやり取りの後、要件を聞き終え受話器を戻した影丸から、アムナエルに告げられるのは――

 

「どうした?」

 

「なに、どうやら此方を探る者がいるらしい。卑しいドブネズミの情報だがな」

 

 裏に住まう者(卑しいドブネズミ)からの情報提供――真偽の程は定かではないが、影丸の覚えを良くしたい思惑が透けて見えた以上、精度の高い情報であろう。

 

「まさか――」

 

 ゆえに、件の相手に思案を巡らせたアムナエルが口を開き切る前に――

 

 

 

 建物全体が大きく揺れた。

 

 

 

 途端に危機感を煽る赤いランプが部屋を照らし、鳴り響くサイレンが危険信号を伝え始めるも、影丸は動じることなく静かにモニターの画面を操作。

 

「侵入者……か。どうやら、最近のドブネズミは二枚舌らしい」

 

 そして()()()にも良い顔をしようとしたコウモリ野郎(モンキー猿山)へのケジメを考えつつ、モニターに映る破壊活動に勤しみながら進んで来る神崎の姿を見やった。

 

「くっ、あの男……! 影丸! 直ぐにヘリポートまで向かおう!」

 

 モニター上で、法に反した装備を搭載した警備ロボが豆腐のように砕け散る光景に、アムナエルが直ぐに逃走の手配を整えるが、影丸は動かない。

 

「何をしている! 早く――」

 

「待て、どうにも様子が妙だ」

 

 そんな影丸が注視するのは、モニター上でゆったりした足取りで進む神崎の姿。

 

「あの男がおかしいのは何時ものことだろう?」

 

「だが合理的な男でもある。意味のない行動はせん――それに動きが派手過ぎる」

 

 そう、影丸の懸念は、神崎がどうして急ぐ様子を見せないのか――これに尽きる。

 

 あれだけの身体能力があれば、もっと隠密に侵入が可能だった筈だ。影丸に逃げ場を与えるような真似を許す筈がない。

 

「派手? 確かに、突入がかなり強引に思えるが……」

 

「こんな騒ぎを起こせば相手が逃げるなど、馬鹿でも考え付く」

 

 影丸の中で、神崎は、こんな雑に突入して逃げられることを良しとする男ではない。

 

 ゆえに、影丸の脳内で導き出された答えに――

 

――ならば逃げるのは悪手。これは力の誇示か? 「何処へ逃げても同じだ」とのメッセージ……にしては、やはり妙だ。だが、どちらにせよ――

 

「どうやら我らも年貢の納め時のようだ」

 

 影丸は培養液の中で老獪な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 警備ロボを破壊しながら建物内を進んでいた神崎が一つの扉を蹴破った先にいたのは影丸とアムナエルの姿。

 

 

 そんな2人へ神崎は服装を正しながら何でもない様子で挨拶を告げる。

 

「おや、お待たせしてしまいましたか? 少々騒がしくしてしまい申し訳ありません――呼び鈴がなかったもので」

 

「こうして顔を合わせるのは初めてだな、神崎 (うつほ)

 

「高名な貴方に覚えて頂けるとは恐縮です」

 

 やがて若干意趣返しのような言葉を続ける神崎へ、影丸は此度の襲来の訳を問いただした。

 

「態々直に足を運んだということは、貴様の研究成果を差し出す気にでもなったか?」

 

「なんのことでしょう?」

 

「とぼけるな。貴様がアクターからかすめ取った『墓守の秘』の話だ」

 

「と、言うと?」

 

――本当になんのことだ?

 

 しかし、そうした最初の話題の流れに神崎は内心で首を傾げざるを得ない。急に「アクター」だの「墓守」などが話題に出た理由が彼には分からなかった。

 

「古代エジプト時代より三千年の間、連綿と紡がれてきた肉体改造の秘術――ヤツと貴様が一体『何を』取引したかは知らんが、その秘術を以って貴様は超人と呼べる程の力を得た」

 

「多くの組織が、数多の野生生物で研究を重ねたが、終ぞ彼の領域には辿り着けなかった。キミが数多の研究素体(KU☆MAとか)を破った件、忘れたとは言わせない」

 

 だが、影丸とアムナエルからの説明により――

 

――なぁにそれぇ?

 

 神崎の脳内は、AIBOボイスが宇宙空間よろしく木霊し始める。彼らが、ちょっと何を言っているのか分からなかった。

 

「どうした? いつものよく回る口は?」

 

「此方の調べはついている。武藤 遊戯が彼の過去を探っているのは話題に新しい。それも古代三千年前のエジプト時代を中心に」

 

「……ど、どうやら誤解があるようですね」

 

――ちょっと待って。二人とも嘘ついていない!? なにをどう勘違いしたら、そんな結論になるんだ!?

 

 セブンスターズ編を潰しに来たのもつかの間、訳の分からない主張に翻弄される神崎。

 

 

 だが、(バー)の知覚を以てしても影丸とアムナエルに虚偽は見られない。

 

 

 彼らは、アクターが墓守の一族であり、王の守護の為に肉体改造の秘を有し、神崎がそれを騙し奪った――と信じて疑わない。

 

 

 同一人物説が浮かばないのは、「大邪神ゾークからの言葉」という特大の説得力を得た遊戯の確固たる主張と、神崎の血筋にエジプトの「エ」の字もないゆえだろう。

 

 超人的な肉体性能を科学で再現できなかった事実ゆえ、オカルト的な代物であるとの強い認識を与えたことも無関係ではあるまい。

 

 

 人は未知を恐れる余り、理解できない対象を既知に押し留めたくなる生き物なのだから。

 

 

 やがて脳内の混乱から返す言葉を失った神崎へ、影丸から残念がるような声が零れるが――

 

「……明かす気はないようだな。この生い先短い老人に希望を渡してはくれん、か」

 

「そう言ったお話であれば、今すぐKCの戸を叩くことをお勧めしますよ。その窮屈な状態から脱する程度は出来るかと」

 

「ふん、生憎、詳細の分からぬ怪しげな(アムナエルが熟知していない)施術に手を出す気にもなれなくてな」

 

「つまり、あなた方の三幻魔復活の計画を中断する気はないと」

 

 再起動を果たした返答に「否」を返した影丸へ、神崎は最終警告と共に音を鳴らして拳を握る。

 

「既にそこまで掴んでいたか。だが安心するといい」

 

 だが、そんな神崎へ、影丸は脱力するように言い放った。

 

 

「もう諦めた」

 

 

――えっ?

 

 そうして告げられる三幻魔の復活――永遠の若さを諦めるとの声に、再び神崎の脳裏に空白が広がるが、流石に2度目となれば再起動も早い。

 

「……随分とアッサリ諦められるんですね」

 

「本当であれば、もう少し粘りたかったがな。よもや貴様が己の進退すら投げ捨てて、儂を討ちに来るとは予想外だった」

 

 当然、理由を問いただす神崎だが、影丸とて本意ではない。諦めざるを得ないのだと。

 

 影丸が神崎へ唯一切れる札が「社会的な抹殺」である。誰だって不自由な生活は御免であろう。超人的な身体能力を有しているのなら、なおのこと窮屈に感じる筈だ。

 

「かつての貴様なら決して『己の手を汚さぬ』立ち位置を崩さなかった筈だ。だというのに、此度の愚行――失踪中に心変わりでもしたか?」

 

「変わったつもりは……ないんですがね」

 

 かつての神崎なら、決して取らなかった選択。

 

 小市民らしく自分の平穏を後生大事に守ってきた――それゆえに突けた隙が無くなった以上、お手上げなのだと語る影丸に、アムナエルも同意する。

 

「私たちと相打つ覚悟を持つとは、キミに其処まで買われていた事実に驚きだよ」

 

「よせ、アムナエル。人の心は如何様にも変わるものだ」

 

「…………では、今度はどうなさるおつもりでしょう?」

 

――なんだ、この不気味な変わりよう……原作で、こんな人間ではなかった筈だ。しかし、(バー)を見る限り、嘘はない。

 

 しかし、神崎には二人が唯々不気味に思えた。原作から人物像を知るゆえに信じられない。

 

 だが、そんな神崎の疑念以外の情報は、影丸たちの行動を「真実」だと告げ続ける。

 

 

 そんな疑念に満ちた神崎へ、アムナエルと影丸は今後の動きを語り始めるも――

 

「まずは私が司法機関に出頭しよう。無論、アカデミア生徒を実験の材料にした罪でな」

 

「そして儂が『実験を命じ、援助・隠蔽した』罪と、手配犯であるアムナエルをかくまった罪を自白しよう。勿論、諸々の証拠を揃えてな」

 

「にわかには信じられませんね。それらを実行すれば、幾ら影丸理事長の力があろうとも、あなた方は社会的に破滅する」

 

 神崎には到底信じられない。

 

 多くを手にした客を相手にしてきたKC時代に神崎は嫌と言う程に見て来たのだ。人は手にした力を容易く捨てられない事実を――無論、神崎とて例外ではない。

 

 文字通り、一世紀に渡って手にした全てを影丸が手放せるとは、誰もが信じられないだろう。

 

「永遠の命にまで手を伸ばしたあなた方が『それ』を許容すると?」

 

「フッ、なぁに――拒否すれば、地の果てまで追いかけるであろう貴様に殴り殺されるだけだ。なら残りの生を牢の中で過ごした方がマシだとは思わんか?」

 

「どのみち、このホムンクルスの身体も長くはなくてね」

 

 しかし影丸とアムナエルは、死期を悟り受け入れた老人よろしく穏やかな表情で「マシな未来を選ぶのだ」と語る。

 

 眼前に「やめなきゃ殴り殺す」と同然の言葉を言いそうな相手がいる以上、反発しても仕方のない話なのだと。

 

「信用しては貰えないか……ならば此度のキミの罪を訴えないと確約し――」

 

「不要です」

 

「フッフッフ、アムナエルの提案はお気に召さんか。なら、今から司法にこの身を委ねに行くとしよう。好きに同行すると良い」

 

 かくして、セブンスターズの首領――影丸と、その側近アムナエルの計画は始まることなく終わりを告げる。

 

 これから、彼らは冷たい牢獄の中でその余生を過ごし、原作のような犠牲は生まれない。

 

 

 その筈だと言うのに、神崎の胸の内には釈然としない感覚だけが残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな老人+人外2名への司法云々の手続きなど、お役所仕事よろしく舞台裏とし――

 

 

 

 

 

 

 アカデミアの購買の近くに設置されたフードコートに椅子とテーブルが並ぶ中、その一つにてオベリスク・ブルー1年女子の4人組が集まっていた。

 

 

 アカデミア名物、様々な具材を個別に挟んだドローパンの中の当たり――「黄金の卵パン」を逃した、明日香はドローパン(サラダパン)をテーブルに置きつつ、憂うようにため息を吐く。

 

「ハァ……」

 

「あら? どうしたのかしら、そんな物憂げな瞳で――誘ってるの?」

 

「――ぷっ!? な、何なさってるんですか、明日香さん!」

 

 そんな明日香の隣の席で頬杖を突きながら、トンデモないことを口走る雪乃。これには思わず原 麗華も驚き飛びのくように立ち上がるが――

 

「ち、違うわよ、麗華!? 雪乃の言葉を一々真に受けちゃダメだからね!」

 

 此方も立ち上がり慌てて手を振って否定に奔る明日香――を、ドローパン(カレーパン)をモシャモシャ食べていたレインは、その手を止め小首を傾げた。

 

「……明日香は、雪乃を何処へ……誘った?」

 

「ふふっ、きっとまだレインには早いところよ」

 

「言語が……抽象的、明確性を……求める」

 

 だが、残念ながら雪乃の返答ではレインの納得は得られなかった様子。ゆえに追加情報を求めたレインの不思議そうな表情を浮かべる頬へ、雪乃の手がスッと添えられるが――

 

「あら、知りたがりさんなのね。じゃあ特別にイイこと教えて上――」

 

「――あー! えー! あ、明日香さん! なにか悩んでいるんですよね! 私で良ければ話を聞きますよ!!」

 

「えっ!? ええ! そうね! 良ければ、聞いて貰えるかしら!?」

 

「相談要請……了承……優先順位を変更」

 

「あら、つれない子」

 

 原 麗華と明日香の奮闘により、話題は明日香の悩みに不時着した。そうして安堵からか席に戻った原 麗華が司会役を買って出る。

 

「オ、オホン――それで明日香さんは何を悩んでおられるんですか?」

 

「……それなんだけど、この前の試験で私たちはフォースへの挑戦を許されなかったでしょ? だから『何が足りないのか』色々考えちゃって……」

 

「実力不足……と想定される……」

 

「そういったお話ではないかと思うのですが……」

 

「そう……よね。『実力不足』――確かにそれ以外に言いようがないんだけど……」

 

 同じく席に戻った明日香の悩みは、レインにバッサリと両断された。とはいえ、流石にレインが述べた「実力不足」との話は、些か範囲が広すぎる。

 

 これでは、どう改善すれば良いかの解答には不十分だろう。

 

「つまらない嘘は止めたら?」

 

 しかし、此処で雪乃から若干棘のある言葉が、飛び出すも――

 

「いけませんよ、雪乃さん。真剣に悩んでいる相手を茶化すようなことを言っては」

 

「そんなつもりはないわ――私には別の形に見えただけ」

 

「視点の変化……重要、情報開示を求める……」

 

「雪乃にはどう見えたの?」

 

 原 麗華の咎める声を否定しつつ、明かされる内容にレインも明日香も興味を募らせた。

 

「万丈目のボウヤが選ばれて、自分が選ばれなかったのが不服なんでしょう?」

 

 そうして告げられたのは「比較」の答え。

 

「……それは確かに『悔しい』とは思っているけど……」

 

「つまり『オベリスクブルーの女王』と『オベリスクブルーの竜王』――中等部から双璧を成す間柄が、今回の試験で『引き離されてしまった』と焦っている訳ですか?」

 

 確かに、同年代に一歩先を行かれた事実は明日香とて悔しく思っている。その相手が原 麗華の言うように中等部から並び立つ相手ともなれば、なおのことであろう。

 

 だが、雪乃の真意は其処にはない。

 

「もしくは『初めから対等じゃなかった』ことに『気づいちゃった』とかかしら?」

 

「――ッ!」

 

 言外に「万丈目より弱い」と評された事実に思わず強い視線を雪乃に向けてしまう明日香。

 

「否定……互いの実力に……大きな差異はない」

 

「レイン……」

 

 しかし、ドローパン(甘栗パン)を食す手を止めたレインの言葉に、その矛先は収まることとなる。一触即発な空気が霧散したことに安堵の域を漏らす原 麗華。

 

 そして、そんなレインの主張へ雪乃も部分的に同意して見せる。

 

「そうね。私もそう思うわ。万丈目のボウヤと心技体の内、技と体は――デュエルの腕に大きな差はない」

 

「今のは取り消してちょうだい。私もデュエルに真摯に打ち込んできたわ」

 

 だが、そうして続いた言葉は流石に明日香とて流せぬものだった。

 

 明日香は「デュエルが恋人」と語る程に色恋に現を抜かすことなく、ストイックにデュエルに打ち込んできた。そんな己の「心」が劣っているなどと容易くは認められまい。

 

「本当に?」

 

「ええ、デッキに誓って」

 

 そうして、確かめるように向けられる雪乃の視線に真っすぐ返していた明日香だが――

 

「なら、カイザーに勝てる?」

 

「……急にどうしたのよ、雪乃。今はそんな話を――」

 

「――しているのよ。明日香、貴方は無意識に『勝てる相手』『勝てない相手』を分けて考えてる。中等部からずっと」

 

 唐突に出て来た亮の存在に戸惑いを見せる。しかし、「そこ」にこそ明日香の問題が隠れているのだと雪乃は語る。

 

「今、貴方が感じているのは、前者に区分けされていた筈の万丈目のボウヤが後者側に渡りかけていたから」

 

「つまり明日香さんは知らぬ間に『挑む気持ち(向上心)』を忘れてしまっていた……と言うことでしょうか? とても『そう』は思えませんが……」

 

「……同意……」

 

 そうして、雪乃の主張を恐る恐るかみ砕く原 麗華だが、レインと同じく的外れなように思えて仕方がない。

 

 重ねて言うが明日香の「デュエルが恋人」と断ずるストイックさは、まさに向上心の表れそのものであろう。

 

「中等部がぬるすぎたのよ。志の低い相手に混じれば、己の心も腐っていく――なんて一括りに言いたくないけれど、今の明日香はまさに『それ』」

 

 しかし、明日香の抱える問題は「()()()()()()1番」という()()()()()称号にあると雪乃は語る。

 

「『流石です明日香様』なんてイエスマンにおだてられて、本当の強者(カイザーたち)から背を向けて『ブルー女子のプライド』なんて言い出す貴方の心は、果たして十全と言えるのかしら?」

 

 デュエルの舞台に女も男もない以上、ブルー女子のプライドなんて物になんの力があるのか。

 

 それは天上の頂きを見ず、現状に甘んじている証明ではなかろうか。

 

 少々、強引な主張であったが、1年ブルー女子ナンバー1(天上院 明日香)を見上げる側にいる(勝ち越せない)雪乃からすれば、そう思えてならない。

 

「それは……」

 

「言い過ぎですよ、雪乃さん。明日香さんのご友人を悪く言うのは頂けません」

 

「そうね。そこは謝るわ――それに貴方(明日香)に勝ち越せていない私の言葉に、どれほどの意味があるかも、ね」

 

「私のデュエリストとしての心……」

 

 そうして、最後に原 麗華のお叱りを甘んじて受けつつ、何時もの掴み処のない様子に戻った雪乃に、明日香は眉間に手を置きつつ先程とは打って変わった様子で深く悩んで見せる。

 

 確かに、明日香の周囲には己の力を賞賛する声に溢れていた。

 

 とはいえ、勘違いがないように記しておくが、実際問題、賞賛に値する力は明日香とて有している。

 

 ただ、「上には上がいる」だけだ。

 

 そうした最上位の面々を想えば、今の明日香の立ち位置は決して高い方ではない。原作でも、此処ぞと言う相手には敗北を喫する機会が多かった立ち位置である。

 

 

 心技体における「心」こと志の差――それがフォースに選ばれた万丈目と、そうでない明日香の間に広がる差なのだ。

 

「その状態は……問題に……なり得ない」

 

 しかし、そうして悩める明日香へ、ドローパン《甘栗パン》を完食したレインが明日香の悩みをまたもや両断した。

 

「あら?」

 

「レイン?」

 

「挑戦は常に可能……アン――誰かが……言っていた」

 

 そうして、「挑戦する心を忘れたのなら、挑戦して思い出せば良い」と体当たりな受け売りを、若干キリッとしたドヤ顔で語る姿に思わず雪乃は吹き出した。

 

「――ふふっ、これは一本取られちゃったわ」

 

「『アン何さん』かは存じ上げませんが、良い言葉ですね!」

 

「……兄……?」

 

「どうして疑問形なんですか……」

 

「ありがとう、レイン。助かったわ」

 

「構わない。学友の――」

 

 やがて先程まであった険悪さも苦慮の雰囲気も消え、朗らかに苦笑し合う光景の中、明日香に告げられた礼を前に、レインの胸にくすぶったバグと思しきノイズと共に脳裏に過去の記録が過る。

 

 それは創造主たるZ-ONEがくれた仲間たちとの大切な思い出。

 

“レイン、貴方にも私にとってのパラドックスたちのような「友」が出来る時が来る筈です”

 

“私とみんなは「友」ではない?”

 

“私たちの関係を表すならば「友」よりも「家族」が相応しいでしょう――その違いが貴方にも分かる時が来る筈です”

 

 当時は「親愛」と「友愛」の違いがよく分かっていなかったレインだが今、理解した。

 

「……と、友…………達……の助けになれれば」

 

「そうね。友達の――レイン、どうして顔を背けるの?」

 

「照れちゃったのね。かわいい子」

 

 やがて初めて理解した感情にドギマギするレインを不思議そうに見つめる明日香、顔を背けるレイン――の頬を軽くつついて蠱惑的に笑う雪乃。

 

 

 そうして、ひとしきり苦笑し合った面々は、原 麗華から悩みの解消のダメ押しとばかりの提案がなされる。

 

「では一先ず目標を明確化してみると良いかと! 短期的な目標を立てて今後の方針への手応えを確かめてみては如何ですか?」

 

「短期的な目標……参考までにみんなの目標を聞かせて貰っても良い?」

 

 かくして最後に違いの当面の目標の披露となれば――

 

「構いませんよ! 何を隠そう私の目標は筆記1位です! 前回は惜しくも三沢さんに敗れ、2位の座に甘んじてしまいましたが、次こそは必ず……!」

 

「デュエルはお勉強だけじゃないのよ?」

 

「……そのくらい分かっています。そう言う雪乃さんの目標はなんなんですか?」

 

 得意(筆記)を伸ばすのだと語る麗華――をからかう雪乃へ、若干不貞腐れつつも目標の開示を求めれば――

 

 

 

「女性初のデュエルキング」

 

 

「……えっ?」

 

「未だ誰も座れたことのない椅子――素敵じゃない?」

 

 相変わらず、トンデモない話題しか放らぬ女である。

 

 とはいえ、実現の為には間近にいる最初の壁(明日香)を越えねば話にならないだろうが。

 

 

 そうして言葉を失う原 麗華を余所に、明日香は向かい側でストローでドリンクを飲むレインに問いかける。

 

「ちなみにレインは?」

 

「……私は……未来を……救う……」

 

「……えーと、どう? いえ、何を救うのかしら?」

 

「……禁則事項……」

 

――レインって、時々よく分からないこと言うわよね……

 

 だが、此方も別ベクトルでトンデモない(何処かの蟹みたいな)ことを言い出した為、「短期的な」との枕詞のつく目標に悩む明日香の参考には残念ながらならなかった。

 

 

 

 ただ、和気あいあいと笑い合える彼女らならば、きっと良き道を選べるであろう確信が不思議と持てる予感は、気のせいではあるまい。

 

 

 

 

――そう思わないかい、アスリン?

 

 

 

 

 購買のテラス席を眼下に一望できる中二階の踊り場にて、たそがれる吹雪の姿を見つけた藤原は困った様子で声をかけるが――

 

「なにしてるんだい、吹雪? 流石に盗み聞きは感心しないよ」

 

「そんなことはしないさ――ただ、アスリンが落ち込んでるんじゃないかと心配でね☆」

 

「えっ? どうして? 1年ブルー女子トップじゃないか。試験のデュエルも調子も良かっただろう?」

 

 吹雪から告げられた内容に矛先を収めつつ疑問を呈した。

 

 藤原には縁のない話だが、フォースはあまり特定の生徒を懇意にする行為は避けるように通達されている。兄弟姉妹がいる吹雪と亮からすれば、気を揉む機会も多い。

 

 とはいえ、亮の弟、翔とは違い、吹雪の妹、明日香はシッカリした人物である為、心配とは無縁だと藤原は考えていただけに予想外だと言わんばかりな様子。

 

「でもフォース昇格の挑戦すら許されなかった」

 

「……ひょっとして亮の言ってたこと気にしてるのかい? あれは、亮の目線が厳しいだけで――」

 

「違うんだよ、優介」

 

 しかし、吹雪には今の明日香の心境が手に取るように実感できた。

 

「同じ年、同程度の成績、なのに自分より強い相手が近くにいると……どうしても比べちゃうんだ」

 

 なにせ、同年代の亮と藤原――この2人と並ぶ吹雪の格はやはり僅かに落ちる――それが世間の評価であり、自身の評価だ。

 

 正しい努力をすれば追いつけると奮闘しても、相手も正しい努力を重ねていれば、差は早々縮まらない。

 

 

 今の明日香も、十代や万丈目、三沢の評価に囲まれ、似たような気持ちだろう。

 

 実技の面では万丈目に後れを取り、

 

 筆記の面では三沢に後れを取り、

 

 将来性では十代に後れを取った。

 

 

 縋るものがない辛さは、吹雪も痛い程に理解している。だが、こればかりは頑張ったからと、努力を重ねたからと、ポンと解決する問題ではない。

 

 一人で抜け出すには厄介な蟻地獄なのだ。

 

「明日香も中等部じゃ対等に接してくれる同性はいなかったからね」

 

 ジュンコやももえは――「妹分」もしくは言い方は悪いが「取り巻き」だろう。肩を並べてはいない。基本、明日香に「是」しか返さず、唯々迎合するだけ。

 

「でも、ボクの取り越し苦労だったみたいだ。アスリンは大丈夫――もう孤高な女王様じゃない」

 

 しかし、今のアカデミアにて、オベリスク・ブルーの生徒が少ない現実がプラスに働いた。

 

「その心は?」

 

「――持つべきものは“友”ってことさ!」

 

 同じ志を以て共に肩を並べてくれる存在は、かけがえのない力になるのだ。

 

 吹雪とて、一切ブレぬ己を持つ先輩(もけ夫)や、負けず嫌いな同年代(小日向)、幾ら壁にぶち当たろうとも挫折することのない後輩(大山)たちの存在に何度、心救われたことか。

 

「吹雪は、いつも変わらないね」

 

――誰かに寄り添え、支える強さは、いつだって僕らの中で一番だった。

 

 だが、藤原はそういう吹雪こそが、誰かの支えになっているのだと苦笑を零す。

 

 求道的過ぎる亮や、迷いがちな藤原には、決してない「力」を吹雪は持っているのだと。

 

「おいおい、ボクのスター性は常に更新され続けているだろう?」

 

「ははは……ソ、ソウダネー」

 

――そっちは落ち着く方向で変わってほしいかな……

 

 ただ、悩まし気に額に手を当てウィンクしつつ、歯を煌めかせる謎エフェクトを放つ吹雪の些か以上にお茶目が過ぎるな部分は、藤原もそろそろ落ち着きを覚えて欲しいところではあった。

 

 

 

 とはいえ、(フブキング)が生涯こんな感じだとは、藤原も夢にも思うまい。

 

 

 

 

 

 

 

 あくる日のアカデミアにて、亮はクロノス教諭の執務室へ訪れていた。

 

「クロノス教諭、少し構いませんか」

 

「シニョール亮? どうしたノーネ?」

 

「今のレッド生徒の担当はクロノス教諭だとお聞きしました。翔の様子はどうですか?」

 

――佐藤教諭の授業を受けたのなら、ラー・イエローに上がれていてもおかしくはない筈なんだが……

 

 その要件は未だオシリス・レッドから昇格の兆しすら見えぬ弟――翔を心配してのもの。

 

「あんまり良くなイーノ。前の試験デュエルでも見てみるノーネ?」

 

「差し支えなければ」

 

「了解なノーネ。ちょっと待ってルーノ」

 

「ありがとうございます」

 

 そうして、デュエル映像や資料の入った棚を物色し始めたクロノスの厚意を謹んで受ける亮だったが――

 

「構わないノーネ。ただ……シニョールも承知かもしれませンーガ、確認の為にも言っておクーノ」

 

 クロノスは、背を向けたまま念押しするように告げる。

 

「フォースの貴方はレッド生にかかわっちゃダメなノーネ。シニョール程のデュエリストーが、フォース以外の特定の生徒に過度に肩入れしちゃウート、諍いの種にしかならなイーノ」

 

 そう、フォース生徒である亮が軽々しく下の寮の人間と接することは許されていない――訳ではないが、避けるべき事柄である。

 

 誰だって学園最強との呼び声高いデュエリストの教えは受けたいものだ。しかし、学生の身で平等に教えを施すことは不可能に近いだろう。ゆえの関係断絶である。

 

 それゆえに亮は、レッド男子寮に直接伺わず、こうしてクロノスの元を訪れているのだ。翔との積極的な交流は彼がオベリスク・ブルーに上がるまでは避けるべきだろう。

 

「承知しております」

 

「……学生である貴方に肩身の狭い思いをさせて、本当に申し訳ないノーネ」

 

 そうして、そんな理不尽とすら言える話を飲み込んで見せる亮に、クロノスは資料を探す手を止め、沈んだ声を漏らす。

 

「正直、我が学園は、貴方の才を持て余してしまってルーノ。あの時にーも――」

 

 なにせ、今の改革後のアカデミアでさえ、亮のような飛び抜けた才を持つ生徒に対しては、教えられることは多くない。

 

 他者への敬意を忘れぬ心の教えや、プロとのデュエルの経験などで無理やり形にしているだけだ。

 

 フォースの躍進を「アカデミアの教育の賜物」とは口が裂けても言えない現実がある。

 

 

“今の俺はァ! 勝利をリスペクトしているだけですよ、クロノス教諭ゥ!!”

 

 

 過去の教え子の声がクロノスの内に木霊する。

 

 あの時、クロノスは何もしてやれなかった。

 

 かの日々を乗り越えたのは、他ならぬ生徒(フォース)たちの力であり、教育者であるクロノスは状況に振り回されているだけだった。

 

 これでは一体、何の為の教師なのか。

 

「クロノス教諭?」

 

「――ノンノン、なんでもないノーネ。映像資料はこれにナルーノ。ワタクシは向こうで仕事してますカーラ、終わったら声をかけて欲しいノーネ」

 

 やがて、過去に沈んでいたクロノスの意識は、亮の声によって引き上げられ、ハッとした表情を見せたクロノスは慌てて己を取り繕い、目当ての品を亮へと差し出せば――

 

「感謝します」

 

「気にしなくて構わないノーネ」

 

 小さく一礼して機材のある部屋に向かう亮をクロノスは軽口と共に見送る他ない。

 

 

 だが、弟を心配する兄に、こんな回りくどい真似をさせてしまっている現状が、何も変えられない己が――クロノスには只々恨めしかった。

 

 

 

 まぁ、亮と翔は帰省の際に交流は普通に可能なので、特に問題にならない範囲ではあるのだが。

 

 

 

『やった~! 大ダメージっス! これで僕の勝ちは決まったも同然っスね! ターンエンド!』

 

「まだまだだな、翔」

 

 そうして、あまり成長が見られない翔のデュエル映像を何処か懐かし気分で眺めていた亮は、ひな鳥の歩みを見守るように表情をほころばせていた。

 

 

 

 

 

 

 

 影丸とアムナエルの出頭を見届けていた神崎は、あまりに問題なく諸々を終え、医療刑務所に収監されていく様子を確認した後、ボーと空を見上げていた。

 

――……本当に何もなかったな。まさか彼らが普通に捕まってくれるとは予想外過ぎる。

 

 あまりにセブンスターズの問題がアッサリ終われば、呆気に取られるのも無理からぬ話だろう。

 

 

 なにせ、建物の壁の破壊は老朽化していた点をピンポイントで引き当てたと仮定され、

 

 警備ロボの破壊は、ギリギリで人力でも可能と判断された為、神崎も現行の法で問題なく裁くことが可能だ。

 

 ゆえに、かなりの社会的ペナルティを覚悟していた神崎からすれば、肩透かしも良いところである。

 

「凶悪犯罪者を説得し、出頭させたことによる恩赦……か。影丸理事長側からの最後の餞別のつもりか?」

 

――確かに人的被害はなかった訳だが……数十年単位は覚悟していたんだがなあ。

 

 しかし、諸々の事情も相まって罰金刑に留まった現実は、神崎にアテのない時間を与えていた。

 

 所謂「無為に生き残ってしまった兵士」的な気分を味わうこととなった神崎――だが、いつまでも、そうしている訳にはいかない為、今後の脅威に備えるべく動き出す。

 

「まぁ、なんにせよ、これで当分(GX)の間は大丈夫だろう。不動博士か、ゴドウィン兄弟、もしくは、その先祖でも探すか」

 

 そうして、エネルギー工学辺りを研究する大学や企業を回る予定を立てた神崎だったが、コール音で自己主張を始めた懐のスマホを手に取ることとなる。

 

「はい、神崎です」

 

『大門だ。今、構わんか?』

 

「ええ、問題ありませんよ」

 

 その電話の相手――BIG5の人造人間サイコ・ショッカーの人こと大門に快く返した神崎に告げられるのは――

 

『お前の目を貸して欲しい。才能の有無を測りかねている相手がいてな』

 

「それは構いませんが、私の目など高々知れておりますよ?」

 

――正直、原作知識か、(バー)の輝きの程度で判断しているだけですし……

 

 人材紹介ならぬ人材見極めの依頼。一応、神崎の現職であるフリースカウトマンだが、その腕前は原作知識と(バー)の知覚からなる程度の安い代物だ。

 

 埋もれた才能を発掘するだけの人間的な目はないに等しい為、確約は出来ない旨を伝えざるを得ない神崎だが――

 

『ああ、それで構わん。此方としても捨て置いて問題ない案件だからな』

 

『ねぇねぇ、おじさん! さっきの話、本当なの? 嘘だったら許さないんだから!』

 

――子供の声?

 

 軽い話なのだと語る電話口の大門の近くで鈴の転がるような幼い声が響いた。

 

『少し黙っていろ。その度胸ほどの実力があるのであれば、貴様の要望も考えてやらんでもない』

 

『約束だからね! 絶対、ぜーったいの約束!』

 

『ふん、ヤツの眼鏡にかなえばな』

 

『そっちは大丈夫! だって――』

 

 そんな声の主を「通話中だ」といさめる大門を余所に、当の子供は自信と元気一杯ハツラツな姿を見せる――ならぬ聞かせる様子に――

 

 

『――恋する乙女に不可能なんてないんだから!』

 

 

――あー、KCの段階で発覚したのか。

 

 神崎は、此度の大門の要件の概要をおぼろげながらに理解し始めていた。

 

 

 不可能なき恋する乙女とて、私文書偽造の罪から逃れることは不可能だったらしい。

 

 

 これもまたセツリ。

 

 

 






超アニマル――KU☆MAのフラグをようやく回収できたぜ……ε= ( ̄。 ̄A) フゥー

……いや、あんな熊が自然界の野性に存在している訳ないやん?(真顔)



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。