春。桜がまだ咲いている季節に、俺は緊張しながら学校の廊下に立っていた。
「…ねえ、ホントに大丈夫?」
「だ、だだだだだ大丈夫にききき決まってるじゃないか。なな何を言うのかねレヴィくん」
「…どうみても大丈夫じゃないんだけど。…はあ、王様やシュテるんがこっちにいてくれたら良かったのになぁ」
隣で相方の様子が不安です、と失礼なことを言っている水色のアホの子。あのさ、
「俺がしっかりしてないみたいな言い方はなんだよ」
「誰がどうみても今のキミはしっかりしてないと思う」
…うん、なんとなく言っただけで自覚はしてるよ、今の俺がすっげー緊張してるってのは。
「いや、仕方ないだろ?俺たち、ニホンの学校の新しいクラスに今から自己紹介するんだぞ?」
「え?どこか緊張するところある?ボクはすっごいワクワクしてるよ!」
ああ、うん。自分が緊張しすぎてるとは思ってたけど、こっちはその逆だわ。緊張するどころか目キラキラさせてやがる。
そして、そういえば先ほどから何も話していない、と思いもう一人隣にいる子を見てみる。
「……」
…なんか、見てると落ち着いてくるレベルで緊張していた。
「ユーリ、大丈夫?」
「ひゃい!だ、だいじょうぶれす!」
…うん、できるだけフォローしてあげよう。
と、隣の末っコンビを少しだけ観察していたが、目の前の教室がだんだん静かになってきた。
「…ついに来てしまったのか…!」
「ど、どどどどうしましょう。えっと、右手に入を書いて、4回飲んで…」
「ただ自己紹介するだけだよ?ほら、ユーリ。深呼吸して。ひっひっふー、ひっひっふー」
「…レヴィ、それは深呼吸じゃない。ラマーズ法だ」
あれ、そうだった?と言うが…まあ、こいつはこいつなりに少しでも緊張をほぐらせようとしてくれたんだろ…うか?素で間違えてそうだからそう思っていいのか困る。
「あ、ありがとう、レヴィ。ちょっと落ち着きました」
「…うん!ならよし!」
まあ、ユーリが落ち着いたならいいか。
と、先生が教室の中から俺たちの名前を呼んだ。さて、
「んじゃ逝くか」
「うん。行こっか」
「こんにちはー!レヴィ・ラッセルだよー!よろしくー!」
「ゆ、ユーリ・エーベルヴァインです。分からないことがたくさんあるので、いろいろ教えていただけるとうれしいです」
「カイ・フェーベルです。ニホンのことはまだよく分かってないので、よかったら助けてもらえるとうれしいです」
こうして、ハイテンションなレヴィと、緊張していた俺とユーリは、私立天央中学校に転入してきた。
短い。取り敢えずこの作品は行き詰まったり暇になったら更新するので、更新するタイミングは恐らくばらけまくってる上に遅いと思います。