幼稚園の入園
「いやだあ....わあああん。」
「今日から行くっていたでしょ。」
「いやだ、いやだ、いかない。」
そんなこんなで、ねねの母はようやく幼稚園にねねっちをひきずっていった。
「先生、よろしくお願いします。」
「わかりました。ねねちゃんよろしくね。」
「ぐすん...。」
「こんにちは?」
「あなたは近所の?」
「はい。すすかぜあおばです。」
「あおばちゃんね。この幼稚園に来ていたの?」
「はい。」
「え、あおっちもここだったの。」
「うん。」
「なんでいないんだろうって。」
「ねねっち。よろしくね。」
「うん!」
お遊戯
「むすんで、ひらい~て」
「あ~はちだ。」
どたどたどた....
「ねねちゃん。もどりなさい。」
「だってはちがいるんだもん。」
「ねねっち、もどろうよう。」
幼稚園の遠足
「ねねちゃん、いつまでテレビ見てるの。晩御飯の時間よ。」
「え~でもおもしろいよ。」
「いっしょにたべなさい。」
「はーい。」
「あれ?ねねちゃんは?」
「テレビ見てるよ。」
「いまおもしろいところなの。」
「まだごはん食べ終わってないじゃない。」
「だって、ふりかけがないからおいしくないんだもん。」
「じゃあ、ごましおはあるから、それで食べなさい。」
「ねねちゃん、連絡帳は?」
「あれ??ないよ~。」
「しょうがないわね。」
「あ~涼風さん、あしたの遠足の持ち物は?」
「はい、はい、わかりました。ありがとうございます。」
さすがに幼稚園の遠足はお母さんが持ち物を用意したが、ねねっちは連絡帳を忘れて涼風家に連絡してようやく用意できた。
(青葉視点)
あれは幼稚園での遠足の出来事だったなあ。
ねねっちがいきなり叫んだの。
「あ~みいーつけた。きれいなお花。」
「ねねちゃん、そっちはだめよ。」
「だってこの花きれいなんだもん。」
「ねねっち~もどっておいでよお。」
「あおっちもきなよ~きれいだよ。ほら」
「もどりなさい。あおばちゃんごめんね。ねねちゃんつれてきて。」
「ねねっち、もどろうよう。」
ねねっちはもどってしばらくはみなといっしょに歩いていたんだけど...
「あ~きのこだ~。」
「ねねちゃん。そっちはだめよ。」
「だってきのこだよ。みんなもこないの?」
「あぶない....。」
あつ...
ずるずろ...どぼん。
「先生、ねねちゃんが川に落ちた。」
「うわあああん。」
あのときは浅い川で大したことなく済んでよかったよ。
砂場でなにやら友達がつくっている。
「わたしもいれて~。」
「またきたよ。どうする?」
「ほら。東京タワーだよ。みてみて!」
「あれ、なんでみんな帰っちゃうんだろう...。」
「いつもじゃまするからおどかしてやろうぜ。」
「??」
「ほれ!!」
それは、へびやら、トカゲやらグロテスクなおもちゃだった。
「いやあああ。」
すると薄紫のツインテールの女の子がなにやらさけんでモタモタはしってくる。
「こらああああ、ねねっちを、いじめるなああああ。」
チューリップを形どった名札にはひらがなで「あおば」と書かれている。
「あおっち。」
はあ、はあ、ぜいぜい....
薄紫のツインテールの女の子、涼風青葉は息を切らしてやってきた。
その気迫にいじめっこたちもたじろぐ。
ねねっちはうれし涙をうかべたのだった。