ねねっちって実はADHD?   作:Brahma

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第11話 高校生編(その4 夏合宿前編 ねね「モデル、退屈だあ~」)

夏合宿

(ねね視点)

美術部の夏合宿は山も海も近い民宿だった。

ほたるんとあおっちは、美大受験のため手の絵を描いている・

ちなっちが講評してるようだけど、すぐあきそう。

 

わたしは、美大なんて関係ないから虫さがしをはじめる。山も海も近くにあるんだから遊ばなくっちゃ。

民宿の裏手にはなぜかクヌギ、シイの林がある。

虫取りは幼稚園の時から好きだったし、よく見つけた。

危ないこともあったけど...

あ~いたいた、かぶとむし。

つ~かまえた。みんなに見せてやろう。

「ねえ、ねえ、すごい、すごいよ~。」

「ほらほらカブトムシ。」

あおっちとほたるん驚いてた。

「すごーい。天然でいるんだ。」

「ねー、わたしもはじめて。」

ほたるんがさそうけど、なぜかちなっちはよってこない。

「あれ?もしかして?ちなっち虫苦手?」

かぶとむしを近づける。

ちなっちの顔から血の気がひいている。

おなかにかぶとむしをくっつけたら

「ぎゃあああああああ。」

と悲鳴を上げてわたしは殴られた。

虫くらいで...。

砂浜でスケッチすることになって。ちなっちが最初モデル。

だけど、つぎはわたしがモデルになった。

(青葉視点)

ちなつ先生にかわってねねっちがモデルになった。

一分もたたないうちにもぞもぞしはじめる。

「ねねっち、動かないで。」

「え~、だって退屈~。」

「動くと描けないじゃん。」

「ねねちゃん、わたしもちょっと今のは...。」

「そうそう、もとのポーズ。」

「あ~ん、また、動いた。」

「ねねちゃん、もう一度だけいい?」

「わかった。」

しかし、また一分もたたないうちにもぞもぞ、足の位置とか変わる。

描けなかった...。

ほたるちゃんは描けているようだった。

「まだ、青葉はみたまま描いてるね。」

「ねねっち、動くから。」

「ほたるちゃんは描けてるじゃん。」

うう~-ん。

(ねね視点)

「つぎ青葉。」

「私もですか。」

「そう、行って。」

あおっちがモデルになったけど、わたしはやることがない。

う~ん退屈だあ

あついからかき氷買ってこよう。

かき氷を買ってくると、

あおっちは「すとっぷ!」と言ってわたしを見つめる。

スケッチする気みたい。

とけちゃうよ。

ほたるちゃんが休憩しようと言ってくれてやめるのかな、

と思って食べ始めると

わたしが食べているところをじっと見つめている。

あおっちは、もう...

それを見てちなっちとほたるんは苦笑していた。

 

(青葉視点)

ねねっちは落ち着かない。

「ねえ~今日はお絵かきしないの?」

「一般科目の試験もあるし...。ってか、ねねっち勉強しなくていいの?志望校は決まったの?」

「まだだけど...。」

「私は、入れそうなところに入るからいいよ。」

「適当だなあ。将来にかかわることなんだからもっと真剣に考えたら?」

「だって...わたしは美大無理だし...。どっちにしてもあおっちやほたるんとはお別れだし...。」

「...。」

ほたるちゃんとわたしは無言になった。

「ずっとこのままだったらいいのに...。」

「二人はどうしても美大じゃないといけないの?普通の大学じゃ絵描けないの?」

「それは...。」

「...ごめん...二人とも頑張ってるのに変なこと言って...。」

「ねねっち...。」

「わたし、ちょっとお菓子買ってくるね。」

「ねねっち!」

ちなつ先生が立ち上がって

「二人はそのまま勉強してていいよ。わたしが行ってくるから。」

「先生...。」

「行く大学が違うくらいで、友情の輪は切れないって。」

 

(ねね視点)

お菓子買ってくるって飛び出してきた。

コンビニがある。

えびせん、ポテチキザギザカット、コカ・コーラは落とせないな...

あれ...

飛び出してきたはいいけど、お金持ってない...

だめだ...

戻れない...

戻れなくてもいいかもしれないけど...

わたしは、思わずため息をつく。

とりあえず海辺へ行くことにした。

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