「ねねちゃん、朝よ。おきなさい。」
「う~ん、ねむいよ。」むにゃむにゃ...
「ほら....。」ズルズルズル....
「さあ、学校へ行くしたくしなさい。」
「はーい。」
「教科書は、国語、算数、理科、音楽...。あれ、なにかもっていくんだっけ。」
少女月刊誌「きらら」が目に入る。
「あ~まんがだ。続き読もう」
「ねねちゃん。なんでまんが読んでるの?はやくしなさい。遅刻するわよ。」
「はああい。」
わたしは、そこにあるものをランドセルにつめこんで、学校へ行った。ランドセルの中身は覚えていない。
「あ~ちこくしちゃうよ~。」
「あ~チューリップが一輪だけ咲いてる。」
「ねねっちおはよう。」
「あおっち!」
「早くしないと遅刻しちゃうよ。」
「うん。」
(青葉視点)
ねねっちあのままだとずっとチューリップみてたんじゃ....
学校へ着いた。
算数の宿題結構大変だった。朝起きてやっと終わらせた。
ねねっちはやったのだろうか....
「ねねっち、宿題やった?」
「え?」
「算数の?」
「あったっけ?」
「もう。わたし、終わらなくて遅刻しそうになったのに....。」
「もしかして?」
ねねっちの顔が蒼くなる。
「やってない....。わすれてた。」
「あ~先生に怒られるよ。」
「あれ?ねねっち、ノートのはしっこにちゃんと書いてあるじゃん。」
「ほんとだ、何で忘れたんだろう...。」
「桜さん、二問目はどうですか?」
「わかりません。」
「桜さん、宿題はやってきましたか?」
「ごめんなさい。忘れていました。」
「またですか。今日は居残り勉強になりますよ。」
「はい。」
(あ、間違えた。)
「あの、たかしくん。消しゴムかして。」
「いいけど。返してね。」
音楽の時間が来た。
「桜さん、ハーモニカは?」
「え、あれ...」
ごそごそ...
「あ~もってません。忘れました。ごめんなさい。」
「だめですね。しっかりしてくれないと。」
「はい....。」
「しかたないですね。そこにありますから使いなさい。」
「はい。」
音楽室のをねねは使うが、二つの穴をいっぺんに吹くなどうまく吹けず変な音が手てしまう。
「桜が変な音出すからハーモニカの合奏ができないよ。」
「ごめんなしゃい。」
みんなに言われてしまった。
先生は、授業を聞いていないと意味がないからとほかのクラスのように廊下には立たされなかったけど、残り勉強はたいへんだった。
つかれたよう。
「ただいまあ。」
「ねねちゃん、おかえり。連絡帳は?」
「え....。」
ごそごそ...
「あ、学校に忘れた。」
あれ?なんでハーモニカとたかしくんの消しゴムがあるんだろう。
「これたかしくんの消しゴムじゃないの。あしたちゃんと返すのよ。」
「はあい。」
「ここに入れておきなさいわすれないように。」
「はあい。」
「涼風さんのお宅ですか。はい、桜ねねの母です。明日は....。」
お母さんの話す声が聞こえる。なんで連絡帳忘れちゃったんだろう。
翌朝、学校へ行って机の中を見る。
やはりない。
「桜~、きのう消しゴム貸しただろ。返してよ。」
「うん。どこだっけ....。」
ごそごそランドセルの中を探す。
「え~もしかして、またなくした?。」
「え~そんなことないよ。確かここに....。」
「あった。はい。ありがとう。」
「気を付けろよな。」
「うん。ごめん。」
算数の小テストがあった。
30×3
をながめていると、
(人の顔みたい...)
テストに落書きを始めた。
3を逆にして大文字のEの筆記体にし、0が鼻になって、×が口になる...
(うん、うまくできた。なんか3が大きな耳でぞうさんみたい。)
先生がみとがめる。
「桜さん、何をやっているのですか。」
「え??」
「今は、算数の時間ですよ。」
「ごめんなしゃい。」
運動会
「皆さんは、どの種目に出るか希望はありますか。まずは会田くんから。」
「はい、はーい。わたしパン食い競争と綱引き出まーす。」
ねねは勢いよく手を上げる。
「桜さん、いま会田くんに聞いてるんだから後にしなさい。順番を守ってください。」
「はい、ごめんなしゃい。」
「ねねちゃん?」
「今日は運動会でしょ。」
「そうだった。ありがとうお母さん。」
体操着をおもむろにいれる。去年は忘れて大騒ぎした。
今年はそんなことないだろう....
小学校では、体育や見学など子どもたちをグループに分けるときは赤、青、黄、緑、だいだい、白の六色の帽子で色分けしている。
「涼風さんは白、桜さんはだいだいです。それぞれのグループのところへ集合しなさい。赤はバックネット、白は三塁側奥、黄色は白の右隣、緑は一塁側奥、だいだいは緑の左隣になります。」
え....
(帽子持ってきてない....。)
ねねは落ち着かなくなって、目が泳ぐ。帽子がないかごそごそロッカーを探す。
「ねねっち~。」
「なに~、あおっち?」
「帽子忘れたでしょ。」
「なんでわかるの?」
「そういうときって、ねねっち態度でわかるもん。貸してあげる~。」
「ありがとう...。」
(あれ?だいだいってどこにいけばいいんだっけ?)
「あおっち~、だいだいってどこへ行けばいいの?」
「緑の左隣だよ。」
「左ってどっちだっけ?」
「むこうだよ~。」
小学校編が第1話に比べて長くなったので分けました。
自分が左右盲なので右左がわからないという描写も...
担任の先生は、うみこさんの口調にしました。