ねねっちって実はADHD?   作:Brahma

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ねねっちが中学生になってようやくフェアリーズストーリーを買ってもらったみたいなんだけど...


第5話 中学生編その1

(ねね視点)

ようやく買ってもらったフェアリーズストーリー。NPCもしっかり作りこんでいて設定資料もすごく細かい。はじまりの町の最初のクエストは三バカトリオのトン・チン・カンだ。

小太りのトンからテレポーターのお姉さんにラブレターわたしてほしいって頼まれるけど、豚飼いで臭いからごめんなさいって言われる。

トンやカンと仲のいいチンは、東の国から来た人だって話。東の国の料理屋なんだけどちっともおいしくないせいかHPがポーションの1/3しか回復しない。カンは、鍛冶屋なんだけど失敗ばかりで武器の精錬や合成なんかとても頼めない。三人でお芝居するからと、チケットを売るクエスト頼まれるけど売れなくて、テレポーターのお姉さんが1枚買ってくれて、報酬は、初期武器のトンカチやふつうのポーションの1/3しか回復しない料理と豚肉を貰える。

毎日少しづつやっていくうちにLv48になった。次は風の妖精の町に行けそうだ、と思ったら3時半回っていた。

「あっ、寝なきゃ。」

(続き気になるなぁ)

気になって朝6時半に起きちゃう。

起きてしばらく続きをやってしまう。

「ねね朝ごはんよ~。」

「はあい。」

朝ご飯食べて、気になってまた続きをやる。

「ねね~なにやってるの。学校行く時間でしょ。」

「え...はぁ~い。」

あと1体倒せはクエスト完了だ。

「ママ~、もうすぐ終わるから。」

「何が終わるの?」

あ、やばい。慌ててゲームの電源を落とす。

うわあ、8時5分。遅刻しちゃう。

「すぐいくぅ~。」

わたしは思わず鞄だけ持って飛び出した。

その日お弁当を持ってくの忘れたらしい。

追いかけたけどもういないからとお母さんはあきらめたって言ってたな。

学校の隣にあるコンビニでパンかおにぎり買うだろうからって。

ついたら8時35分

 

「桜さん、今何時だとおもってるんですか。遅刻ですよ。」 

「ごめんなさい。」

 

「ねねっちまた遅刻?」

「うん...。」

昨日夢中になってて気が付いたら3時半まわってて、朝ごはんのあとに続きをまたやってて遅刻したなんて、お父さんやお母さんにはとても言えない。

 

フェアリーズストーリーは、RPGとしては珍しく女の子が主人公。アゲハチョウの羽をもっていて、本当はパピロニーディアっていう名前みたい。だけど自分が動かせるキャラクターだから好きな名前に変えられる。あおっちは、芸がないからそのままアオバってつけたみたいだけど、わたしは、中学で英語を覚えたからcherryneneとつけた。かっこいいでしょ(ドヤ顔)。

 

(青葉視点)

ねねっちが授業中でもがまんできなくなって、ぼそぼそとフェアリーズの話をはじめた。

「あおっち~、チェリーちゃんはもうlv50になるよ。あおっちのアオバちゃんにもうすぐおいつくよ。」

「ねねっち、ゲームのやりすぎだよ。それに今授業中だから。」

「あおっち、なんでそんなにまじめぶるの?」

 

「桜さん、涼風さん。」

「「は、はい...。」」

「二人とも廊下にバケツもって立ってなさい。」

 

「ねねっちのせいでたたされちゃったじゃん。」

「あおっちも楽しそうだったじゃん。」

「ねねっちが話しかけてくるから相手になっただけだよ。」

しばらくして

「あおっち、ごめんって。」

ねねっちが謝ってきた。

それから授業中にわたしが話しかけられることはなくなった。

しかし、授業中にあさっての方向を向いていたり、手あそびみたいに動かしたりするのは変わらない。すわったまま舟をこがずに寝てることもある。器用だなあと思うけど、ねねっちまた見つかったら立たされるよ。もう。知らないから。

 

植物の水やり当番

「桜~。」

「なあに、鈴木君。」

「なあに、じゃないだろ。お前植物の水やり当番だろ。」

「え?違うよ、わたしは5日...。」

「今日が5日だろ?」

「え...;;」

ねねっちはあわててカレンダーを見る

「ほ、ほんとだ::」

「もう、またかよ。先生に言われて俺がやったんだぞ。」

「ご、ごめんなさい。」

「こないだは、うさぎ当番わすれたよね。」

「いつもじゃないじゃん。」

鈴木君とわたしは、顔を見合わせて苦笑してしまう。

「へええwwいつもじゃないだって?あのさ、カレンダー見てみろよ、桜。」

「??」

カレンダーには訂正がいっぱいつけられている。なぜか二重の線の取り消し線がつけられているのは、ねねっちの名前ばっかりだ。取り消されていない日のほうがさがすようだ。その翌日にねねっちがやっていたり、取り消されたねねっちの当番の日のあとにほかの人の名前を取り消してねねっちになっている。

ねねっちは、はずかしそうに

「ごめんなさい。」

と言った。

 

そして次のねねっちの水やり当番の日。

「涼風さん。」

「先生。」

「桜さんがどこに行ったか分かりますか?」

「ごめんなさい。わかりません。」

わたしは宿題が終わらなくて休み時間に教室でやっていた。

「教室のシクラメンと一階の第一花壇のマリーゴールドに水あげてないみたいなんです。申し訳ないですが代わりにやってください。」

「あ~わかりました。」

「カレンダーに書きこんでおきますから。」

もう、ねねっちったら。またなんだから。

「ただいま~、あおっちどうしたの?」

「ねねっち、また水やり忘れたでしょう?」

「え~ちゃんとやったよ。」

「教室のシクラメンと一階の第一花壇のマリーゴールドは?」

「え...。」

かたまる。

「あそこもやるの?」

「そうだよ~。わたしがやったんだから。」

「あおっちごめん。」

「でっかく書いておいたら?」

A3の紙に水やりの場所と名前はないけどねねっちの当番日を書いた紙が教室の前と後ろに張り出された。恥ずかしい話だけど常習犯なのでねねっちはさすがに文句言えなかったみたいだ。

目に入るところに張り紙があるおかげで、ねねっちの当番忘れはかなり改善された。

めでたし、めでたし。

 

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