活報にも記述されてる通り、今回は長年リアルにおいて多忙となった事で投稿出来なかった小説とオリ小説(一次小説)のリハビリも兼ねて投稿します。
いきなり作品を非公開にしたり、生存報告で何かやってたり、作品の更新が止まったり…色々と途中で止まってしまい申し訳ありません。
最近はvivid strike!のリンネしゃまの活躍を楽しみにしているという…
…えっとでは始まります。(言葉が足りない気がする…)
歴史の終焉まで様々な思いを持って生き抜いた人々がいました。
その世界の名は「ベルカ」
今はもう、歴史の中で名を残すだけの世界…
あれは、まだ私がインターミドルに出場出来る年齢だった頃の事です。
私にはある一つの野望がありました。
冗談に見えるかもしれませんが「雷帝の名と力をこの世に知らしめる」という野望があったのです。
誰もが私を「天才」と称えましたわ…かの古代ベルカ時代の王の一人であった雷帝の血筋を持ち、成績優秀、高魔力ランク、インターミドルでは3位の座。
これ等の偉業を成し遂げた自分自身を私は今でも誇りに思っています。
ですが、それは私を支えてくれた人々が居たから…エドガーやジーク達が居たからこそ成し得た業。
…私なんて所詮一人では何も出来ませんでしたわ
確かに、今まで聞いた話からして、誰もが私自身が鍛えた力だと言うでしょう。
――ですがそれもエドガーが、ジーク達が傍に居て、支えてくれたから…
そんな昔の私が居たから、今の私があるのです。
もしエドガーが私の執事でなかったら…ヴィヴィ達やジークと出会わなかったら
――今の私はなかったでしょう。
それに私自身、雷帝の名を持つ事を誇りに思うと先程言いましたが、本音を言うと…分からなかったのです。
一体何のために雷帝の名を誇りに思うのか、何故私は誇りだと言ったのか…受け入れた後もその矛盾は残り続けました。
雷帝の名を継ぎ、その名を世界中に知らしめるという野望も結局は雷帝の血を引く者として、その流派を受け継ぐように教育されたから自分自身の野望だと言えた…ただそれだけ
私の意思でしていた事じゃなかった…それでもひたすら自分に言い聞かせ、それが自分の生きる意味であると……
私は生きる意味が欲しかった…私が生まれた理由、私が生きる理由が欲しかった…
これまで私はずっと生きる意味を探し続けて来ましたわ…跡継ぎ、そして今の雷帝の血筋をもつ者としての誇り…様々な物を探して来ましたわ…
でも見つからなかった…私の生きる意味としては、存在意義としての意味としては成り立たない…
――でもそれは違っていた。
重要なのは生きる意味じゃないと
そう教えてくれたのは――小さな少年でした。
* * *
澄んだ暁色の空の下…一人の少女が道路を疾走する。
規則正しく息を吐いては呼吸に合わせて腰まで伸びた金髪が左右に激しく揺らすこの少女は外見からしておよそ17~18歳だろう。
透き通った翠の瞳は前を真っ直ぐ捉え、少しずつだが夜明けの光により晒されていくいかにも美少女とも呼べるその姿からは大人びた雰囲気を漂わせる。
走り続けて数分後、少女はある場所へと辿り着く。
そこは自然公園とも言うべきであろう、先程まで通って来た道路とは違って木や茂み等といった植物が生い茂っており、何処となく吹くそよ風に身を任せ、木々が微かな音を立て揺らぐ。
ふと見ると近くには従来の公園と同じく遊具やアスレチックがあり、中には最近の流行りであるストライクアーツ等といったスポーツが可能な程の大きさを持つグランドも存在していた。
少女は昔から行き慣れたかのように、ある方向のみへと視線を向けたまま、走って行く。
少女にとってこの公園は昔からの馴染みある場所だった。
幼い頃から毎朝欠かさず日課であるトレーニングのうちの一つであるランニング。そして少女はランニングコースの一環として良くこの公園を通っており、今や少女にとって馴染みある場所だった…そう、一つだけ変わった光景を除けば
(…あら?)
走っていた少女は何かを見つけたのか、足を止め、その場である方向へと視線を向けたまま立ち尽くす。
少女の視線の先…そこには一人の小さな男の子が居た。
小さな男の子、否、少年は何処となく子供のような幼い印象を与えるが、少女と背は殆ど同じである事から、恐らく少女と同い年であろう。
だが少女を止めたのは小さな男の子の印象ではなかった
(あんな小さな子が…どうしてこんな所に?)
少年は少女が見てきた従来の同年代、子供達とは違っていた。
他の子供や自分の同年代の者はTシャツやズボン等流行りや個人的なファッションに合わせて着たり等常に清潔な服を着ており、子供は魔導学院等の学校で魔法や社会等様々な事を学び、自分と同年代の者達は社会で働き、中には16歳で家庭を築いた者も居る。
だが少年の姿は自分が知る今まで見て来た彼等、彼女達とは違っていた。
外見からして…小さく幼い印象はあるが、それでも少女と同じくらいの背はあり、白くボサボサした髪に薄汚れた薄緑色の上着、黒色の長ズボン…その姿は正しく絵に描いたような住居を持たず路上生活、野宿生活をする「ホームレス」のようだった。
少女も幼い時や今も聞いた事があり、ホームレスの殆どは失業、破産、借金等不景気による事情でそうなる者達が多い事も知っている。
( …そっとしておきましょう)
人にはそれぞれ事情があり、向こうから助けを求めない限り自分が介入する事は只のお節介であり邪魔でしかない、そう判断した少女は公園に捨てられた袋等といったゴミを拾い続ける少年に背を向け再び日課であるランニングを再開し、公園を後にした。
* * *
翌日、少女は再び日課であるトレーニングのために昨日と同じく公園に再び訪れた。
今日も昨日と同様公園へと足を運ぶが、そこには昨日と同じく少年の姿があった。
(…まだ、居ますわね)
昨日とは違い、今日は空き缶を拾っていた。とはいえ既に事を終えており、それを少年の持つ所々開いた穴から見える空き缶の入った薄汚れた大きな布袋がそれを物語っている。
その大きく薄汚れた布袋を細い手で担ぎ上げると、少女とは真反対の方向へと少年は歩き出す。少女は何処かへと向かって歩き出した少年の後ろ姿を追う。
「おはようシャルル君、朝から頑張ってるね」
少年の後ろ姿を追う少女の視界に写ったのは一人の男性と何かを話し合う少年の姿だった。少年と何かについて話す男性はおよそ40代くらいの中年男性で 薄い青一色に統一された作業服と思われる服装をしており、青の帽子を被っていた。
(…誰なのでしょうか?何故、あの子と…)
少女が少年と男性との関係に疑問を持つ中、男性は少年から空き缶の入った布袋を受け取ると、男性は自分の後ろに停めてあるゴミ収集車の後部へと向き、布袋に入っている空き缶を入り口へと注ぐ形で入れて行く。
ゴミ収集車からして恐らく男性はゴミ収集と何か関連する仕事を持つ者だろう。
そしてあのゴミ収集車はこの街中で良く見かける空き缶等といった再利用可能な資源ゴミ収集車である事を少女は知っていた。
「今日もご苦労様、缶が108gだから…はい」
男性は少年に空となった布袋と共に何かを渡し、収集車に乗り、去って行く。
男性の乗る収集車を見送った少年はまた何処かを目指し、歩き始める。
少年が向かう先にあったのは一台の自販機。自販機の前で立ち止まると、男性が渡し、先程まで握っていた何かを硬賃投入口へと入れ、下部の列にある一本の模標品のボタンを押す。ガタンッという音の合図と共に少年は自販機の取り出し口から缶ジュースを取り出しては自販機とは真反対の方向にあったベンチへとゆっくり腰掛ける。
缶の蓋を開けると少しずつ、角度を変えて行ながらも中身を口に運ぶ。
(…?)
少年の表情は何処となく幸福感に満たされたかのように笑顔で、たった一本の缶ジュースを少し、また少しと味わいつつも飲んでいる、その行為に少女は全く分からなかった。少年が飲んでいるのはたった一本の缶ジュース、何処にでもあり、自分が買おうとすれば何本でも、何百本でも買える一般的な一本の缶ジュース。
それを少年は幸せそうに、自分の親友が美味しそうに食べるかのように、たった一本の缶ジュースを飲んでいる…誰にとっても普通で常識である事を少年は本当に幸せを噛みしめているかのような表情をしている事に少女は全く理解出来なかった。
更に翌日、少女は昨日と同じくランニングコースの一環として通る公園へと再び訪れた。昨日と同じく少年の姿はあったが昨日や一昨日とは違い、その体には合わない程の大きさの新聞紙を布団代わりにし、公園のベンチに少年は横だわっており、その様子からして少年は眠っているように見える。
少年が眠っている事を確認出来た少女には今の状況が理解出来なかった。
こんなに冷える時期に自分と同い年くらいの少年が何故、このような寒さも凌げない場所で眠っているのか
(家出なのでしょうか…?それなら、何故…)
そこで少女は深く考える事を止めた。
少女にはある同性の知り合いが居た。
自分の目の前でベンチを寝床として眠る少年のようにその者には家が無かった。
今では時に自分の家で寝泊りや食事をしに来るが、少女と出会う前までは衣食住は全て現地調達で過酷な環境の中で幼い頃から自給自足の生活をしていた。
だが従来自分くらいの年齢になれば家庭における問題で家出する事があってもおかしくはない。それが家庭問題であれば尚更、他者の問題に赤の他人である自分が干渉するべきではない。
(ーー行きましょう…)
赤の他人である自分が他者の問題に関与してはならない、未だに納得のいかない自分にそう言い聞かせつつも、ベンチで眠る少年を背に、少女は公園を後にした。
それから少女は行く先で幾度に少年を見かけるようになった。ランニングコースの一つであった公園だけに限らず、少年は少女の行く先で様々な場所に姿を現した。
少女は彼の様々な姿を見たが、絵に描いたような一文無しみたいな薄汚い格好で常に廃品回収や清掃活動に従事する所はどの"姿"においても変わらない共通点だった。
「シャルル君。いつも、清掃活動ご苦労様。こんなもので悪いけど、おやつ代わりに食べてちょうだい」
「ありがとう、オバさん。お腹空いてたから、凄く嬉しいです。美味しくいただきます」
清掃の謝礼として小銭の他に、パン屋の女店主は、商品としては販売できないパンの耳を袋に詰めて少年に渡す。
どこか申し訳なさそうにしている女店主とは対象に、少年は本当に嬉しそうに笑っていた。少年の屈託のない笑みに、女店主もつられて笑う。
このように、時にはあるパン屋のおばさんからパンの耳を貰う所等といった数銭程のお金の他に物や食べ物等を貰う姿を何度か見かけたが、少年と接する人達は嫌な顔一つせず、誰もが笑顔を浮かべていた。
一度は自分の目を疑ったが、少年に対して嫌な顔をする者は一人たりとも居らず、子供から大人に至るまで多くの人々が快く少年と接していた。
(何故、あの子と…)
従来、路上生活者や野宿生活の者は大体一般的に嫌悪される事が多い。
だが、あの少年に限っては違う。女店主は、嫌な顔など欠片も見せず、笑顔を浮かべていた。
パン屋だけではない
商店街で営む人、すれ違う近所の人々
少年と接する人達は嫌な顔一つせず、誰もが笑顔を浮かべていた。
意識すればする程に少女の記憶に少年の姿が焼き写されたかのよう鮮明に思い浮かび上がり、気付けば少女の日課であるランニングに少年探しが加わり、少女は日課であるランニングをすると同時に少年を探すようになっていた。
強さを維持し、常に己を鍛えるためトレーニングには真剣に取り組んでいるものの、何故か少年の事が一度たりとも頭から離れる事は無かった。
* * *
ある日、少女はいつも通り公園へと訪れた。少女にとってトレーニングの一環としてでもあるが、公園に訪れる理由の大半は今や自分の行く先で幾度に見かける少年探しとなっていた。
(あら?居ませんわね…)
だがいつもは見える筈の少年の姿が見えない。
「こんな日もあるでしょう…」
常に少年がいつも公園に居るとは限らない、こんな日もあると自分を納得させ、トレーニングを終え帰路へと着こうとしたその時、後方から抑えられ、何かで口を塞がれる。
「ン~!ン~!」
少女はすぐさま身体を左右前後に激しく動かし抵抗するが、突如に襲って来た激しい痛みが身体を駆け、意識が段々と朦朧とし始める。
朦朧とする意識の中、最後に少女の瞳に写ったのは何人もの不適な笑みを浮かべる男性達だった。
そこで少女の記憶は途切れてしまった。
* * *
突如途切れた意識が、ゆっくり戻ってきた。体全体に伝わるひんやりした固い感触。自分が、冷たい床の上に寝かされているのが分かった。顔を左右に振って、霞んでいた視界をハッキリさせた少女は、自分の置かれている状況を分析した
(私は、いつものようにランニングを、していて。エドガーがむかえに来る場所に戻ろうとしたら、突然目の前が真っ暗になって。直前に、強い電気を浴びた痛みが。おそらく、スタンガン)
自分を客観的に見ることで、混乱する精神を落ち着けていく。色あせた壁にかけられた時計を見ると、自分が攫われてから1時間が経過していることがわかった
(念話はおろか、魔法が全く使えない。これは、少々まずいですわね)
後ろ手に縛られ、両足も縛られた少女は、立ち上がることも困難な状況。魔法で拘束具の破壊を試みたが、肝心の魔法が発動しなかった。ご丁寧に、AMFの効果付き拘束具。自分の置かれた状況がかなり悪いことに、さすがの少女の額にも、冷や汗が流れてきた
「リーダー。コイツ、目が覚めたようです」
部屋に入ってきた小柄な男が、目を覚ました少女を見るや、誰かを呼んだ
「そんなに大声を出さないで。目を覚ましたからどうということはありませんよ」
入ってきたのは、一見穏やかな好青年と
「めんどくせ。もう2、3発入れとくか?」
屈強な肉体の大男。その手には、自分を気絶させるのに使ったと思われるスタンガンが、青白い電気を放電している
「まあまあ。どうせ後1時間で終わること。このままにしても問題ないでしょう」
リーダー格の穏やかな青年が言うと、大男は舌打ちをしつつもスタンガンを収める。
「貴方達は何者ですか?このヴィクトーリアを、雷帝の末裔と知っての狼kがはっ!?」
「人のアジトでキーキー騒ぐな、このアマ!」
大男の大木のような足が、少女を蹴り飛ばした。インターミドルの世界都市本戦に出場し、上位入賞を果たした格闘家といえど、鋼鉄の体を持っているわけではない。バリアジャケットすら纏えない状況の今、少女は只の女の子でしかなく、大男の蹴りを腹にくらった彼女は、激痛と鈍い吐き気でのた打ち回った
「もうその辺りで。死なれては、計画が台無しですから」
「けいかく…」
リーダー格の青年の言葉で、少女は彼等の正体を悟った。彼等は誘拐グループ…財力、権力、代々受け継がれるレアスキル。闇の組織にとって、少女のような存在は金の卵。彼女のように、ベルカの王族の末裔を狙うものは、後を絶たない
(リーダーの男は、後1時間で終わると言った。ということは、身代金の要求は終わっているということ?私が誘拐されてから1時間程度でもうそこまで。この者達、誘拐ビジネスに慣れていますわね)
「なぁリーダー。折角だから、コイツでヤらせてくれよ」
「もうすぐ、大金が転がってくるんですよ。そのお金で、いくらでも女を飼えばいいじゃないですか」
「だってよぉ。こんな極上の女、滅多にいないんだぜ。このまま金を受け取って返すなんてもったいないじゃん」
「仕方ないですね。ただし、『本番』はダメですよ。あまり汚されると、商品価値が著しく低下しますので」
少女の顔から血の気が引いた
違う。こいつ等は誘拐犯でも、身代金を奪うタイプではない。闇組織に売り飛ばすグループ。初めから、自分を家に帰すつもりなどない
「っしゃ。ありがとうリーダー」
小柄な男が、両手を厭らしく動かしながら近づいてきた
「いや、来ないで」
恐怖で霞んだ声を出す少女を、小柄な男は嘗め回すように見えた
「全く。名家のお嬢様のくせに、こんなエロい体をして。ヴィクターちゃんは、いけない子だね」
動きやすさを重視したスポーツウェアは、少女の体に張り付いており、その抜群のプロポーションを際立たせていた
「まずはこの、大きいおっぱいを見せてねっと」
「きゃああああああああああああ!!」
ランニングシャツが引き裂かれ、上品な黒いブラに包まれた豊かなバストがさらされた
見知らぬ男に、女性を象徴する部位を暴かれた羞恥と屈辱で、少女の顔が真っ赤に染まり、彼女の叫び声は閉塞された部屋に幾重にも反響した
「よ…よくも…私に、このような辱めを…ゆ、ゆるしませんわ」
「いいね、ヴィクターちゃんのその声。俄然ヤるき出てきた」
せめてもの抵抗として、ヴィクターと呼ばれる少女は鋭い視線で男を睨む。しかし、潤んだ瞳が見せる精一杯の強がりは、男の嗜虐心を高めるスパイスにしかななかった
「さぁて。リーダーのお許しも出たし、厭らしく育ったお胸をたっぷり揉んじゃおっかなぁ~」
「やめて…いやあああああああああああ!!」
目を閉じ、力の限り叫んだ少女は自らの純潔が奪われることを覚悟したが男のガサツいた手が豊かに育ったバストに触れる事は無かった。
「ンァ?なんだァテメェは?」
一声に、少女は恐る恐る閉じた目を開ける。横には三人の男性から守るかのように立ち塞がる一人の小さな少年が立っていた。
(…なんで、ここに)
少女にとって目の前に立つ少年の姿には見覚えがあった。最近日課としてトレーニング中に見かけるようになった小さな少年の姿が重なる…服装は普段と同じく薄汚れた服装にバサバサした白銀の短髪、小柄で何処か幼い印象を持たせるその姿はまさにそのその少年の特徴と一致していた。
少年は少女の肩に触れ
「君の力、借りるよ?」
と少女にそう言い、少女を守る壁となるかのように三人の男性の前で立ち止まる。
少女にとって目の前に立つ少年の姿には見覚えがあった。最近日課としてトレーニング中に見かけるようになった小さな少年の姿が重なる…服装は普段と同じく薄汚れた服装にバサバサした白銀の短髪、小柄で何処か幼い印象を持たせるその姿はまさにそのその少年の特徴と一致していた。
「君の力、借りるよ?」
そう言って少女の肩に触れた少年は、自分より遥かに屈強な大男に向って果敢に挑んだ
少女は、自分が襲われるのとは違った感覚で血の気が引いた。
3対1。しかも相手は誘拐をビジネスとする裏社会のプロ。対するのは、女の自分よりも細い体の少年。無理だ。絶対に殺される。少女は少年が目の前で惨殺されてしまうビジョンのイメージしてしまう。
「やめ…っ!?」
やめて!!
そう叫ぼうとした瞬間、落雷が落ちたかのような爆音と衝撃が少女の意識を刈り取った。
薄れる意識の中、眩い閃光の僅かな隙間から少女は確かに見た…
少年の手の甲の表面に、蒼き紫電が駆けていた事に
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少女「ヴィクトーリア・ダールグリュン」は少年に救出されるが少年に問い詰める…
「貴方は…一体何者なんですの?」
「…何者かって聞かれると、見ての通りかな?」
少年は屈託のない、人懐っこい笑顔で答える。
#01「出会い」