俺がヒーローなのは間違っている   作:Parliament

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目覚め

「おい、蟹お前が探してる奴を教えてやろうか」

 

足が震える、呼吸が出来ない

死に直面するってこんな気分なんだな

だけど俺はやらなければならない

小町のために俺のために

 

「犯人を知っているのか?だったらそれを早く教えろ」

 

無論犯人なんて知らない

だから俺はこう言う

 

 

 

「犯人は俺だ」

 

 

 

 

「そうか、お前が俺様のボディに乳首を書きやがってしかも油性で!!」

 

何やってるんだよアホ毛の女...

恨むぞ

 

「ならこの女はいらん」

 

小町が蟹の攻撃で

吹き飛ばされていく...

 

「小町いいいいいいいいい!!!」

 

その時周りが止まっていた

小町が空中で止まっている

 

「これなら行ける」

 

小町を抱きかかえ地面に寝かせる

 

周りが動き出す

 

「おい、小町大丈夫か!!」

 

小町から返事がない...

 

「おい、小町!!!」

 

嘘だろ...

 

小町…

 

 

 

 

 

その時自分の何かが壊れた

 

 

 

 

「小町を...許さない...」

 

「許さなかったらどうするんだ?」

 

「お前を...殺す」

 

「プ〜クックック、やれるものな

 

また周りが止まって見えた

 

「殺ってやる...」

 

カニランテの目を引き抜き馬乗りになって殴り続ける

自分の手から血が出ようと構わない

一撃一撃に殺意を込めて

 

しばらくするとヒーローが来たがそんな事は関係ない

 

原型を留めていない"それ"を殴り続けた

 

「貴方、もうやめなさい」

 

もう止めろだと...?

ヒーローが来なかったから小町は

死んだんだ

なのにもう止めろだと

 

 

 

ふざけるな

 

 

 

俺はヒーローに殴りかかるが

見えない圧倒的な力でビルの壁に

叩きつけられた

 

その場所から小町が見えた

 

小町...ゴメンな

こんな弱いお兄ちゃんで

もっと俺に力があれば

お前を...

 

 

 

 

 

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「知らない天井だ」

 

俺は何をしていた?

ここは何処だ?

意識が朦朧としている

何があった...思い出せ...

 

そうだ思い出した

 

そうだ小町だ

 

「小町...」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「こ...ま...ち...?」

 

小町が抱きついてくる

まだ俺は寝ていて夢を見ているのか?

 

「小町」

 

小町を力がいっぱい抱きしめる

これが夢でないと確認するように

 

 

「小町すまない

お前を守れなかった」

 

「ううん、ちゃんと守ってくれたよ」

 

「小町...」

 

「なぁに?お兄ちゃん」

 

「今度こそ俺はお前を守ってみせる」

 

小町が泣き出した

頭を撫で落ち着かせてやると

今度は安心したのか眠ってしまった

 

 

 

 

 

 

「絶対に守ってみせるからな」

 

 

 

 

 

その後起きた小町に俺が3日間

寝ていた事や両腕の骨が折れ

全治2ヶ月の怪我だと知らされた

そしてヒーロー協会が謝罪とスカウトしに来たことも伝えられた

 

ヒーロー協会の方は俺が起きたらもう一度来るらしい

 

まあ今はそんな事どうでもいい

今は小町が生きているそれだけで

十分だ




また1000文字ちょっとです
1000文字以上って中々キツイですね
他の投稿していらっしゃる方々がどれ程凄いか
身にしみて分かりました
それと2時間たらずで見て下さった方が200人も
いらっしゃりお気に入りも3名の方がして下さり
本当に感無量です

頑張って行きますので何卒応援よろしくお願いします

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