灰色の狼ーー職業は武偵!?   作:白牙

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ある道路の歩道に、血溜まりがあった。
その血溜まりは、点々点々と、どこかに続いている。
見つけたその男は、好奇心からその血溜まりを辿っていった。
しばらく歩くと目の前に帽子を被った子供の背中が見えた。
その男は声をかけた。夜中に歩き回ってはいけないよ?お母さんはどこだい?と。
子供はゆっくりと振り返りながら言ったそうだ。
母はこの世界にはいない。家には帰れない。
ねえ、おじさん、どうすれば家に行けるのかな?
そこで気付いた。その子供から血が流れ、道路を汚していることに。
男が見たその子供は深く被った帽子で表情が見えなかった。
腹に生々しい傷があり、そこから血を流し、幽霊のようにふらふらとこちらに歩いてきた。
男は逃げ出した。何が得体の知れない恐怖を感じたからだ。
しかし、子供は追ってきた。子供とは思えない速度で追ってきた。
恐怖に震えながらも懸命に男は走った。
しばらくして男の住むアパートが見えてきた。
急いで二階に駆け上がり、自分の部屋に入ろうとする。
が、鍵をかけてあったのを忘れており、ドアは開かなかった。
急いで鍵を取り出そうとした時、

ピチャ………ピチャ………ピチャ………

階段の方から音が聞こえた。
錆びついたロボットのように首を動かし、そちらを向く。


子供が立っていた。
こちらを向いていた。
口元が見えた。
笑っていた。
ようやく見つけられたとでも言いたそうに。
これまでの男の頑張りを無駄にするように。
口を開いた。
言葉が聞こえてきた。



「見ぃぃつぅぅけたぁ」


急いで鍵を開けた。
ドアを開ける。
中に入り鍵を閉めた。
チェーンもかけた。
部屋の奥に入り、神に祈った。
助けてくれ。
助けてくれ。
まだ死にたくない。
どうか俺を助けてくれ。
そう願った。

子供はやってこなかった。
安心した男はそのまま意識を失い気絶してしまった。
故に男は子供の言った言葉が聞こえなかった






























「あかりの家♪♪」


第8弾 妹のメンタルは姉をも凌ぐ

ーーside あかり

 

 

「お姉ちゃ〜ん、お部屋の片付け終わった〜〜?」

 

「後ちょっと〜!ののかは〜〜?」

 

「終わったよー。今から夕飯作るけど、シフさんの分は夕飯いるの?」

 

「ん〜〜……多分食べると思うよ!」

 

「分かったー!」

 

 

シフくんが家にお泊まりするという事なので、大至急お家の大掃除をしています。

昨日、背中を押してくれたお礼にってついオッケー出しちゃった……

 

電話がきた後にあたしの部屋を見たののかが

 

 

「お姉ちゃん!!こんなの女の子のお部屋じゃないよ!汚部屋だよ!!ほら!お布団畳む!制服をちゃんとハンガーに掛ける!アリアさんセットは片付ける!!」

 

 

って言ってきて、あたしの宝物(アリアのポスター等)をしまう様に言ってきたんだ。

 

た、確かに少し散らかってたと思うけどさ………汚部屋って……

 

 

「あ、そういえばシフさんってどんな人なの?」

 

「あれ?ののかに言った事無かったっけ?」

 

 

う、うーん……どんな人って言われてもなぁ………

 

 

「えっと……同士?」

 

「……何の?」

 

「ちびっ子連盟の」

 

「…え?…ナニソレ??」

 

「約150㎝以下の生徒達の集まり。身長を伸ばす事を目的としていて、高い人達にO☆HA☆NA☆SHI(尋問)とかをして、伸びる為の秘訣をーーーー」

 

「オッケーオッケー、分かったからそれはいいよ。他には?」

 

「ん〜〜……天然な所があるかな?あと、少しおっちょこちょいな所があるけど、気遣いの出来る優しい子だよ?それに、いざって時に頼りになって、悩み事とかにも相談に乗ってくれてね?」

 

「………ふーん……へーー……ほーー………」

 

「それから、誰かが困っていたら真っ先に手助けしてくれてーーーー」

 

「ふむふむ。お姉ちゃんがそこまで男の人の話をするなんて………もしかして()があるの?」ニヤニヤ

 

「ふぇ!?い、イキナリ何言ってんの!?」

 

「いや〜〜だって、お姉ちゃんって学校のことは大体………いや、殆ど……全部が全部女の子の話だしさ」

 

「あ、あれ?そうだっけ??」

 

「ライカさんのセクハラについて。志乃さんとリーフパイ食べたこと。強襲科の女性教官の蘭先生が厳しいこと。アリアさんと戦姉妹になれたこと。その時にシフさんに背中を押してくれたこと。ほら!シフさん以外は女の子の話しか聞いたことないもん!!」

 

「あ、あっははーそーだっけ?」

 

「うん!それでそれで?シフさんのこと、どう思ってるの?」wktk♪

 

「え、えぇっとぉ…………」

 

 

あ、あれ??ののか?どうしてこんなに食いつくの!?

目がキラキラ輝いてるよ!?新しいオモチャを買ってもらえそうな子供の様な表情してるよ!?

 

 

ーーピンポーン

 

 

「あ、はーい!」

 

「あ、逃げたぁ!!」

 

 

な、ナイスタイミングだよぉ〜。シフくんかな?とにかく助かったぁ〜〜。

 

 

「どちら様ですかぁ〜〜?」

 

『おー、此処で合ってたぁ!シフで御座いますヨー』

 

「あ、シフくん?今開けるね!いらっしゃーー」

 

 

【あかりは玄関のドアを開けた!】

 

【目の前に腹から血を流しているシフがいた!!】

 

【明らかに致命傷だが笑顔で挨拶をするその姿はある意味恐怖を唆る!】

 

【SUNチェック!1D2/2D6】

 

【………成功】

 

【………SUN値1減少 残りSUN値54】

 

 

「きゃ、きゃぁぁぁああっっ!!!???」

 

「ふぇ!?ど、どうしたんでせうか!?」

 

 

出会い頭に悲鳴をあげられ、流石のシフも慌ててしまいます。

で、まあ、身内が玄関の前で悲鳴をあげたら心配になるのが家族な訳でして………

 

 

「と、どうしたの!?お姉ーーー」

 

 

【SUNチェック!1D2/2D6】

 

【………成功】

 

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「あ、妹さんかな?こんばんーーー」

 

「きゃ、きゃぁぁぁああっっ!!!」

 

「………」(´・ω・`)ショボーン

 

 

 

〜〜2人が落ち着くまで少々お待ちください〜〜

 

 

 

「「…………」」

 

「いや〜〜、ですからね?急に襲われただけだから大丈夫で御座いますよ?何も問題なんてないのですよ?」

 

「「…………」」

 

「別に☆ドッキリ大成功!!☆なんて事をしたかったわけではなかとですよ(ないのですよ)?」

 

「「…………」」

 

「怪我の止血は………まぁ、多分大丈夫なのです」

 

「「異議あり!!!」」

 

「な、なにぃっ!??」

 

「その傷は明らかに致命傷に見えます!!」

 

「さらに!傷口から現在進行形で血が溢れ出ているのを目視出来るのはどういうことなんですか!!」

 

「え?床に落ちる前に拭き取ってるし大丈夫だよ?」

 

「「そういう問題じゃない(です)!!」」

 

 

Oh……この姉妹、息ピッタリじゃないですか………

 

「とにかく病院に!!」と電話を取る妹さんを止めて、風呂場で治療させてもらうと言い、風呂場に向かいます。

ソウルの中から零石を取り出し、握りつぶして傷が塞がるのを待ちます。

 

 

「ぅゎ〜血でベトベトだぁ……あ、シャワー浴びよ♪」

 

 

帽子を外し服を脱ぎ、シャワーを浴びます。

 

 

ーーシャァーーー

 

「にぎゃぁぁああ!!」

 

 

もちろん、傷口に水が入り、更にお湯が出ず、冷水だったことで悲鳴をあげてしまいます。

 

 

「シ、シフくん大丈夫!!??」

 

「ど、どうしましたか!??」

 

「水がぁーー傷口にぃーーシューートッ!!なのです!!」

 

「「え!?シャワー浴びてるの!?その傷で!??」」

 

「おーゆーをーー!出ーしーてーー!」

 

「わ、わかった!」

 

「お姉ちゃん!?いや、そもそもシャワー浴びていい傷じゃないですよ!?」

 

「血がベトベトで気持ち悪いよぉ〜〜」

 

「外の血流してると中の血もなくなっちゃいますよ!?」

 

「あ、傷は今治ったから大丈夫だよ?」

 

「………はい?」

 

「ん〜やっぱもう一個使お」パリーン

 

「え?治った?あの傷が?水かけて?」

 

「いや〜〜ちょっと違うけど……まあいっか♪」

 

「いやいや、おかしくないですか!?明らかに致命ーーー」

 

「あちぃぃいいいっっ!!??お、お湯がぁッッ!!?熱過ぎぃぃいい!!?」

 

「お、お姉ちゃぁぁあんッッ!!?何してんのぉぉおお!!?」

 

 

なお、焦ったあかりが出した温度は75度だった模様です。

 

もちろんこれは近所迷惑になるので良い子の皆さんは、風呂場で治療はしないようにして下さい。絶対に後悔します。byシフ

 

 

阿鼻叫喚の風呂場事件が終わった後、シフはリビングで間宮姉妹と向き合って座っています。

 

 

「こほん、えぇーーこの度は困っている僕を泊めさせていただき、誠にありがとーございます。」

 

「いいよいいよ、シフくんにはこの前背中押して貰ったし、そのお礼だよ」

 

「こちらこそ、うちの姉が日々お世話になっております」

 

「いや〜、野宿にならなくてよかったよぉ〜」

 

「でも、急に泊まると言われてビックリしましたよ」

 

「寮が魔境って何があったの?」

 

「いや〜、女子の(アリア)先輩が僕のルームメイトの(キンジ)先輩に泊まり込みの用事があったらしくってさぁ?面倒事になりそうだったから逃げた」

 

「へぇーー。泊まり込みまでしてどうしたのかな?」

 

「ま、(元最)高ランクの先輩の所に来るくらいだから面倒ごとなんじゃない?」

 

「なるほど、それでシフさんは巻き込まれる前に逃げ出したと……」

 

「そ!ま、実際に追いかけられたからね。『面倒ごとになる!ならば道連れじゃぁあ!!』ってな感じの顔で」

 

「へぇー、よく逃げられたね?」

 

「ま、部屋から飛び出せば(飛び落ちれば)こっちのものだよ♪」

 

「そっかぁ〜シフくん脚力強いもんね〜」

 

「うん!(空から飛び落ちても大丈夫になるように)鍛えてるからね!」

 

「あ、もうすぐご飯が炊けますのでちょっと待ってて下さいね」

 

「あ、手伝うよー」

 

 

その後、美味しくご飯を食べ、雑談をして、シフはリビングで、間宮姉妹はそれぞれの部屋でスヤスヤと眠ったそうです。

 

 

ーーーーto be continued!!




銀鷲のカイトシールド

中型の金属盾
広く使われるごく一般的な盾のひとつ

本来は馬上での使用が想定されており
取り回しのしやすさを考慮して
裾の部分が鋭角な形状になっている

シフの持つ中型の盾
黒騎士戦では斬撃は凌げても
衝撃は凌げず苦戦を強いられた模様
シフが黒騎士の盾投げを見て
カッコいいと感じたのは気のせいである
ーーーーーと思いたい
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